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雑仕 - Wikipedia

雑仕ぞうし

宮中きゅうちゅう貴人きじんいえつか雑役ざつえき従事じゅうじした女性じょせい

雑仕ぞうし(ぞうし)とは内裏だいりいん女院にょいん公卿くぎょういえつかえる女性じょせい召使めしつかいのことす。雑仕ぞうしおんな(ぞうしめ)ともう。

身分みぶんたかいほうからならべると女官にょかんおんな雑仕ぞうしじゅんとなる。通常つうじょう無位むいであり、皇族こうぞく直接ちょくせつ目見めみえすることのゆるされない身分みぶんである。

五節ごせちまい女御にょうご入内じゅだいなどの臨時りんじ儀式ぎしき参列さんれつゆるされた雑仕ぞうしとくうえ雑仕ぞうししょうした。

枕草子まくらのそうし』(262だん)には実家じっかもどっていた清少納言せいしょうなごんした中宮なかみや藤原ふじわら定子さだこ使者ししゃとしてたいばんしょ雑仕ぞうし派遣はけんされたことがしるされている。

行啓ぎょうけいさいにはうまっておともをするのが通例つうれいであったことが『こんかがみ』(宇ぢのかはせに)にしるされている。

貴族きぞくわらわとなるものもおり、きゅうじょういん雑仕ぞうしであった常盤ひたち源義朝みなもとのよしとも寵愛ちょうあいされてぎゅうわかまるらをんだ『平治へいじ物語ものがたり』のエピソードはられている。

参考さんこう文献ぶんけん

編集へんしゅう
  • 山中やまなかひろし雑仕ぞうし」(『国史こくしだい辞典じてん 8』(吉川弘文館よしかわこうぶんかん、1987ねんISBN 978-4-642-00508-1
  • 加納かのう重文しげふみ雑仕ぞうし」(『平安へいあん時代じだい事典じてん』(角川書店かどかわしょてん、1994ねんISBN 978-4-040-31700-7
  • きょうらく真帆まほ雑仕ぞうし」(『日本にっぽん歴史れきしだい事典じてん 2』(小学館しょうがくかん、2000ねんISBN 978-4-09-523002-3