雑仕ぞうし(ぞうし)とは内裏だいりや院いん・女院にょいん・公卿くぎょうの家いえに仕つかえる女性じょせいの召使めしつかいのこと指さす。雑仕ぞうし女おんな(ぞうしめ)とも言いう。
身分みぶんの高たかいほうから並ならべると女官にょかん―女おんな孺―雑仕ぞうしの順じゅんとなる。通常つうじょうは無位むいであり、皇族こうぞくに直接ちょくせつお目見めみえすることの許ゆるされない身分みぶんである。
五節ごせち舞まいや女御にょうごの入内じゅだいなどの臨時りんじの儀式ぎしきに参列さんれつを許ゆるされた雑仕ぞうしを特とくに上うえ雑仕ぞうしと称しょうした。
『枕草子まくらのそうし』(262段だん)には実家じっかに戻もどっていた清少納言せいしょうなごんの下したに中宮なかみや藤原ふじわら定子さだこの使者ししゃとして台たい盤ばん所しょの雑仕ぞうしが派遣はけんされたことが記しるされている。
行啓ぎょうけいの際さいには馬うまに乗のってお供ともをするのが通例つうれいであったことが『今こん鏡かがみ』(宇ぢのかはせに)に記しるされている。
貴族きぞくの妾わらわとなる者ものもおり、九きゅう条じょう院いんの雑仕ぞうしであった常盤ひたちが源義朝みなもとのよしともに寵愛ちょうあいされて牛ぎゅう若わか丸まるらを生うんだ『平治へいじ物語ものがたり』のエピソードは知しられている。
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