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電話交換機 - Wikipedia

電話でんわ交換こうかん(でんわこうかんき)とは、電話でんわ回線かいせん相互そうご接続せつぞく電話でんわもう構成こうせいするための交換こうかんである。

博物館はくぶつかん展示てんじ

概要がいよう

編集へんしゅう
 
手作業てさぎょう電話でんわ回線かいせんつなえをおこな電話でんわ交換こうかんしゅ

無線むせん電話機でんわき登場とうじょう以前いぜんにおいて、電話でんわにより通話つうわおこな場合ばあいは、基本きほんてきには電話機でんわき同士どうしを1ほん電話でんわ回線かいせんむす必要ひつようがあった。しかし、特定とくてい電話機でんわきだけでなく様々さまざま場所ばしょ電話機でんわき通信つうしんおこなうためには、接続せつぞくさき変更へんこうされるたび電話でんわ回線かいせんつなえなければならない。そのため、でんするさいには、まずかく地域ちいき電話でんわきょくにおいて待機たいきしている電話でんわ交換こうかんしゅし、接続せつぞくさき口頭こうとうつたえることにより、交換こうかんしゅ手作業てさぎょう電話でんわ回線かいせんつなえていた。この手続てつづきを省力しょうりょくおよ高速こうそくするため、電話機でんわきから送信そうしんされるダイヤル信号しんごう受信じゅしんおよ認識にんしきし、機械きかいてきまた電子でんしてき自動じどう電話でんわ回線かいせんつなえる機械きかい発明はつめいされた。

初期しょき電話でんわ交換こうかん機械きかいしきであり、電話でんわ回線かいせんつながっている接点せってん物理ぶつりてきうごいて接続せつぞくさきつなえをおこなっていたが、のち電子でんし交換こうかん発明はつめいされ、電子でんし回路かいろじょう回線かいせんえをおこなうようになった。また、今日きょうにおいては、規格きかくことなる方式ほうしき通信つうしん相互そうご接続せつぞくする目的もくてきでも利用りようされる。

日本にっぽんではNTTなどの電気でんき通信つうしん事業じぎょうしゃ(キャリヤ)けの電話でんわ交換こうかん2015ねん平成へいせい27ねん)に製造せいぞう終了しゅうりょうしているが、事務所じむしょ工場こうじょうなどの内線ないせん電話でんわもちい自営じえい設備せつび)の構内こうない交換こうかんはそれ以降いこう製造せいぞうされている。

 
HP1ごう 試験しけんよう送受そうじゅ つかまつ1753-2 富士ふじ通信つうしん製造せいぞう株式会社かぶしきがいしゃ 1956ねん昭和しょうわ31ねん)8がつ製造せいぞう日本電信電話にほんでんしんでんわ公社こうしゃきょくしゃないなどに設置せっちされた構内こうない交換こうかん保守ほしゅなどに使用しようされていた。

VoIPへのえがすすんでおり、NTTは2025ねんれい7ねんごろ交換こうかん設備せつび維持いじ限界げんかいとなることから、2024ねんれい6ねん)を目処めど公衆こうしゅう交換こうかん電話でんわもうNext Generation Network(次世代じせだい通信つうしんもう/NGN)移行いこうすることが予定よていされている。

交換こうかん歴史れきし
方式ほうしき 通話つうわ
スイッチ
方式ほうしき 電話でんわ料金りょうきん 電話でんわ回線かいせん 中継ちゅうけい線路せんろ
制御せいぎょ 信号しんごう 市外しがい通話つうわ 市内しない通話つうわ ダイヤルパルス DTMF ISDN PHS せん 方式ほうしき
手動しゅどう パッチパネル 交換こうかんしゅ 磁石じしゃくしき
ともでんしき
ハドソン課金かきん 度数どすう × × × × 電線でんせん
1880 ステップ・バイ・ステップ交換こうかん 可動かどう接点せってん ダイヤルパルス直接ちょくせつ 個別こべつせん信号しんごうせん カールソン課金かきん × × × ツイストペアケーブル
1920 クロスバー交換こうかん クロスバースイッチ 布線ふせん論理ろんり間接かんせつ制御せいぎょ 広域こういき時分じぶんせい × × しるべなみかん FDM
1960 電子でんし交換こうかん 接点せってんふうとめがた 蓄積ちくせきプログラム方式ほうしき 共通きょうつうせん信号しんごうNo.6 柔軟じゅうなん課金かきん × × 同軸どうじくケーブル
1970 デジタル交換こうかん 時分じぶんわり 共通きょうつうせん信号しんごうNo.7 ひかりファイバー PDH
SDH
ATM

交換こうかん段階だんかいてきに、かつ大幅おおはば小型こがたされ、その場所ばしょが、コロケーションルール(co-location=共同きょうどう設置せっち場所ばしょ)で、関門かんもん交換こうかんADSLハウジングサービスとして、電気でんき通信つうしん事業じぎょうしゃされている。

 
ティヴァダル・プシュカーシュ英語えいごばん
 
1877ねんボストンの電話でんわ交換こうかん図面ずめん、1922ねん
 
4つのクロスバー通話つうわ回線かいせん水平すいへい)と交換こうかんしゅ接続せつぞくする1つのバー(T)をそなえた4つの加入かにゅうしゃ回線かいせん上部じょうぶようの1903ねんせい手動しゅどうスイッチ。一番いちばんのクロスバーは電話でんわきょくにグラウンド接続せつぞくされ、インジケーター(F)の信号しんごう出力しゅつりょくができるようになっている。

電信でんしん時代じだいにおいては、郵便ゆうびんきょくえきとく重要じゅうよう政府せいふ機関きかん省庁しょうちょう)、証券しょうけん取引とりひきしょ、ごく少数しょうすう全国ぜんこく供給きょうきゅうする新聞しんぶんしゃ国際こくさいてき重要じゅうようきょだい企業きぎょう、そして富裕ふゆうそう個人こじん電信でんしんおも利用りようしゃであった[1]電話でんわ装置そうち電話でんわ交換こうかん発明はつめい以前いぜんより存在そんざいしていたのは事実じじつであるが、それらの成功せいこう効率こうりつてき運営うんえい電信でんしん時代じだいおな計画けいかく構造こうぞうでは不可能ふかのうだったであろう。交換こうかん発明はつめい以前いぜん初期しょき電話でんわは(個人こじんいえからそのひと職場しょくばへのように)のもう1だい電話でんわだけに配線はいせんされて通信つうしんおこなわれていたのである[2]

電話でんわ交換こうかんはサービスセンター(集中しゅうちゅう電話でんわきょく)にある地理ちりてきにはちいさな区域くいき担当たんとうする電話でんわシステムで、加入かにゅうしゃあいだ直接ちょくせつ回線かいせん必要ひつようとするのではなく、かれらがかけてくるしにおうじて個々ここふた以上いじょう加入かにゅうしゃ回線かいせんえや相互そうご接続せつぞく提供ていきょうするものである。これにより加入かにゅうしゃ自宅じたく会社かいしゃ公共こうきょうでおたがいに電話でんわをかけられるようになった。これらのことは電話でんわ通信つうしん日常にちじょう使用しよう問題もんだいなく使つかえて快適かいてきなコミュニケーションツールへと発展はってんさせ、しかもそれはまったあたらしい産業さんぎょう部門ぶもん創造そうぞう刺激しげきあたえた。

電話機でんわき自体じたい発明はつめい同様どうよう、「最初さいしょ電話でんわ交換こうかん」という名誉めいよにもすうめい主張しゅちょうしゃがいる。はじめて電話でんわ交換こうかん提案ていあんした1人ひとりはハンガリーじんティヴァダル・プシュカーシュ英語えいごばんで、1877ねんかれトーマス・エジソンのもとではたらいていたときのこととされる[3][4][5][6]最初さいしょ実験じっけんてき電話でんわ交換こうかんはプシュカーシュの考案こうあんもとづいており、それは1877ねんボストンベル電話でんわ会社かいしゃ英語えいごばんによってつくられた[7]世界せかいはつとなる国営こくえい電話でんわ交換こうかんは1877ねん11月12にちベルリン近郊きんこうのフリードリヒスベルクでハインリヒ・フォン・シュテファン英語えいごばん指揮しきのもと開設かいせつされた[8]。1878ねん1がつにジョージ・W・コイは、ニューヘイブン (コネチカットしゅう)開設かいせつされた米国べいこく最初さいしょ商用しょうよう電話でんわ交換こうかん設計せっけいおよび製作せいさくした。その交換こうかんだいは「かくボルト、ティーポットのぶた、そしてバッスル針金はりがね」からつくられ、同時どうじに2けん通話つうわあつかうことが可能かのうだった[9]。またチャールズ・グリデン英語えいごばんローウェル (マサチューセッツしゅう)交換こうかんしょ設立せつりつしたとされており、1878ねんに50にん加入かにゅうしゃがいた。

ヨーロッパにおけるべつ初期しょき電話でんわ交換こうかんロンドンマンチェスター拠点きょてんにしており、どちらも1879ねんにベルの特許とっきょ開通かいつうした[10]。1ねん、ベルギーが最初さいしょインターナショナル・ベルしゃ英語えいごばん交換こうかんアントワープ保有ほゆうした。

1887ねん、プシュカーシュはマルチプレックス交換こうかん発表はっぴょうした[11]

その交換こうかんは1-すうひゃくのプラグばん構成こうせいされ、電話でんわ交換こうかんしゅ配属はいぞくされた。それぞれ交換こうかんしゅは、かくジャックが加入かにゅうしゃ電話でんわ回線かいせんのローカル終端しゅうたんとなる1/4インチのチップ - リング - スリーブ(3きょく)ジャックの差込さしこみこうそなえた垂直すいちょくなパネルのまえすわって作業さぎょうした。ジャックパネルのまえに2れつパッチコードがある水平すいへいパネルをき、かくペアをコード回線かいせん英語えいごばん接続せつぞくするというものである。

はつよびしゃ受話器じゅわきげると、局所きょくしょループ電流でんりゅうがジャック付近ふきんにある信号しんごうとう点灯てんとうさせる[12]交換こうかんしゅ後方こうほうのコード(応答おうとうコード)を加入かにゅうしゃのジャックにみ、ヘッドセットを回線かいせんえて「番号ばんごうをどうぞ?」とたずねて対応たいおうおこなう。市内しない通話つうわ場合ばあい交換こうかんしゅがペアの前方ぜんぽうコード(鳴動めいどうコード)を着信ちゃくしんがわのローカルジャックに挿入そうにゅうすると、相手あいて鳴動めいどうサイクルがはじまる。長距離ちょうきょり電話でんわ場合ばあい彼女かのじょはプラグを中継ちゅうけい回線かいせんんでべつのボード集積しゅうせきしょまたは遠隔えんかく電話でんわきょくにいるべつ交換こうかんしゅ接続せつぞくおこなう。 1918ねん当時とうじ長距離ちょうきょり電話でんわ回線かいせん接続せつぞく完了かんりょうするまでの平均へいきん時間じかんは15ふんだった[12]

初期しょき手動しゅどう交換こうかんでは交換こうかんしゅがききとりキーと鳴動めいどうキーを操作そうさする必要ひつようがあったが、1910年代ねんだい後半こうはんや1920年代ねんだいまでには交換こうかん技術ぎじゅつ進歩しんぽ交換こうかんしゅ応答おうとうコードを挿入そうにゅうするとすぐに自動的じどうてき電話でんわ応答おうとうできるようになり、交換こうかんしゅ鳴動めいどうコードを着信ちゃくしんがわ挿入そうにゅうするとすぐに呼出よびだおん自動的じどうてきはじまるようになった。交換こうかんしゅは、発信はっしんしゃ呼出よびだおんいているあいだに、回線かいせんからはなされべつ電話でんわ処理しょりできるようになり、自分じぶん回線かいせんしをつづけていることを定期ていきてき報告ほうこくする必要ひつようがなくなった[13]

リングダウン英語えいごばん方式ほうしきでは、発信はっしんがわ交換こうかんしゅ電話でんわ相手あいて加入かにゅうしゃべつなかあいだ交換こうかんしゅしたり、または中間ちゅうかん交換こうかんしゅにそれをわたしした[14]。この中間ちゅうかん交換こうかんしゅ連鎖れんさは、中間ちゅうかん中継ちゅうけい回線かいせんがすべての電話でんわきょくあいだ同時どうじ使用しよう可能かのうである場合ばあいにのみしを完了かんりょうできる。 軍用ぐんよう電話でんわ優先ゆうせんされていた1943ねん当時とうじ市外しがい電話でんわ手動しゅどう交換こうかん使つかっていた都市としでは、米国べいこく横断おうだんする長距離ちょうきょり通話つうわ申請しんせいおよび予定よてい回線かいせん調整ちょうせいに2あいだもかかることがあった。

1891ねん3がつ10日とおかカンザスシティ (ミズーリしゅう)発明はつめいアルモン・ブラウン・ストロージャー英語えいごばんは、電話でんわ回線かいせんえを自動じどうする装置そうちであるステッピングスイッチ英語えいごばん特許とっきょ取得しゅとくした。この最初さいしょ特許とっきょにはおおくの拡張かくちょう改造かいぞうがなされたが、もっともよくられているものは、10(これが数字すうじの0-9に対応たいおう)のだんつまりそれぞれが半円はんえんじょう配列はいれつされた10接点せってんゆうするバンクで構成こうせいされたものである。これが回転かいてんダイヤルしき電話でんわとも使用しようされると、番号ばんごうかくたいによってステッピングスイッチ中央ちゅうおうすりどうが、まず最初さいしょ番号ばんごうのパルスの個数こすうずつだん上昇じょうしょうしていき、ついでつぎ番号ばんごうのパルスの個数こすうずつしょう回転かいてんしながら接点せってんぐみ水平すいへいすりどうする(ステップ・バイ・ステップ交換こうかん参照さんしょう)。

そのステッピングスイッチがバンクに配置はいちされるが、そのバンクの最初さいしょだんが「ラインファインダー」である。かり最大さいだい100ほん加入かにゅうしゃ回線かいせんのうちの1ほん受話器じゅわきを「オフフック」にげた場合ばあい、ラインファインダーはその加入かにゅうしゃ回線かいせんいている最初さいしょのセレクター(回線かいせん)に接続せつぞくし、ダイヤルされるけた数字すうじ受信じゅしんする準備じゅんびができたことをしめすため加入かにゅうしゃダイヤルトーンかえした。加入かにゅうしゃのダイヤルは毎秒まいびょうやく10パルスでパルス信号しんごう発生はっせいしたが、その速度そくど個々ここ電話でんわ運営うんえい規格きかくによりまちまちだった。

ストロージャー・スイッチをベースにした交換こうかんは、やがてパネルスイッチ英語えいごばん交換こうかん後年こうねんにはクロスバースイッチ技術ぎじゅつされるようになった。これらの交換こうかん設計せっけいはよりはやえができるとされ、ストロージャーしき標準ひょうじゅん10パルス/びょうよりもはや標準ひょうじゅんやく20パルス/びょうのパルス信号しんごうける仕様しようだった。そのおおくの交換こうかんがさらにDTMFによる「プッシュ信号しんごう」などのトーン信号しんごうシステムをれていった。

(パルスからDTMFへの)技術ぎじゅつ過渡かとでは、DTMFをパルスに変換へんかんして旧来きゅうらいのストロージャースイッチやパネルスイッチ、クロスバースイッチに供給きょうきゅうするためのコンバータを搭載とうさいしていた。この技術ぎじゅつじつに2002ねんなかばまで使つかわれた。

交換こうかんあいだ情報じょうほう伝送でんそう方式ほうしき

編集へんしゅう

電話でんわ番号ばんごう輻輳ふくそう処理しょり料金りょうきん計算けいさんなどのための交換こうかんあいだ情報じょうほう伝送でんそう方式ほうしきには、つぎのようなものがある。

共通きょうつうチャネルがた信号しんごう方式ほうしき

編集へんしゅう

通話つうわチャネルとおな伝送でんそう多重たじゅうされたべつのチャネルで制御せいぎょ信号しんごう送受信そうじゅしんするものである。ISDNのDチャネルをもちいる場合ばあい、「Dチャネル共通きょうつうチャネルがた信号しんごう方式ほうしき」とばれる。

遠隔えんかく多重たじゅう加入かにゅうしゃせん伝送でんそう装置そうち (RSBM : Remote Subscriber Line Terminating Module) ・内線ないせん電話でんわ交換こうかん加入かにゅうしゃ交換こうかんとのあいだもちいられている。

特徴とくちょう

編集へんしゅう
  • おな伝送でんそうもちいるためていコスト可能かのうである。
  • 制御せいぎょチャネルが多数たすう通話つうわチャネルで共用きょうようできる。

共通きょうつうせん信号しんごう方式ほうしき

編集へんしゅう

制御せいぎょ信号しんごうを、通話つうわとは物理ぶつりてきべつ伝送でんそうで、送受信そうじゅしんするものである。事業じぎょうようのデジタル交換こうかん電子でんし交換こうかん相互そうごあいだもちいられている。代表だいひょうてきなものに共通きょうつうせん信号しんごうNo.7がある。

特徴とくちょう

編集へんしゅう
  • 制御せいぎょせん多数たすう通話つうわ共用きょうようできる。
  • 個別こべつせん信号しんごう方式ほうしき比較ひかくしておおくの情報じょうほうのやりりができ、機能きのう可能かのうである。
  • 物理ぶつりてきべつ伝送でんそうもちいるため管理かんり煩雑はんざつである。
  • 通話つうわ断絶だんぜつでも接続せつぞく操作そうさおこなわれて課金かきんされる可能かのうせいもある。

個別こべつせん信号しんごう方式ほうしき

編集へんしゅう

通話つうわおな伝送でんそう制御せいぎょ信号しんごう送受信そうじゅしんするものである。周波数しゅうはすう (Multi Frequency) 信号しんごう事業じぎょうようクロスバー交換こうかん相互そうごあいだに、DTMFモデムもちいるものが内線ないせん電話でんわ交換こうかん加入かにゅうしゃ交換こうかんとのあいだもちいられていた。デジタル交換こうかんえが完了かんりょうして以降いこう使つかわれていない。

特徴とくちょう

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  • 共通きょうつうせん信号しんごう方式ほうしき比較ひかくして単純たんじゅん情報じょうほうのやりりしかできない。
  • 物理ぶつりてきおな伝送でんそうもちいるため管理かんり単純たんじゅんである。
  • 通話つうわ断絶だんぜつ接続せつぞく操作そうさおこなわれない。

使用しよう目的もくてきによる分類ぶんるい

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  • 構内こうない専用せんよう交換こうかん (PAX : Private Automatic eXchange) : 公衆こうしゅう交換こうかん回線かいせん接続せつぞくされず専用せんようせん内線ないせん電話でんわもうのみに接続せつぞくされるもの。
  • 内線ないせん交換こうかん (PBX : Private automatic Branch eXchange) : 内線ないせん電話でんわもう専用せんよう回線かいせん公衆こうしゅう回線かいせんとを相互そうご接続せつぞくするもの。
  • 電気でんき通信つうしん事業じぎょうよう交換こうかん : NTTなどの事業じぎょうしゃ公衆こうしゅう回線かいせん交換こうかんもちいる大型おおがた交換こうかん公衆こうしゅう回線かいせんどうしを接続せつぞくするもの。

階梯かいていによる分類ぶんるい

編集へんしゅう

現在げんざい電気でんき通信つうしん事業じぎょうしゃ交換こうかんもう巨大きょだいであり、そのため、交換こうかんもうはレイヤ構造こうぞうとなっている。そのレイヤ構造こうぞう各層かくそう階梯かいてい)において、交換こうかん機能きのうことなる。

加入かにゅうしゃ階梯かいてい交換こうかん

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加入かにゅうしゃせん、いわゆる電話でんわせん直接ちょくせつ接続せつぞく加入かにゅうしゃ収容しゅうよう)し、回線かいせん交換こうかん制御せいぎょする交換こうかんであり、交換こうかんもうさい下層かそう相当そうとうする。LS (Local Switch) ともばれる。たとえば、NTT DoCoMoでは、MLSとばれる最下さいか階梯かいてい交換こうかんがあるが、これはMobile Local Switchをりゃくしたものである。

中継ちゅうけい階梯かいてい交換こうかん

編集へんしゅう

ある交換こうかんもうなかにおいて、交換こうかんあいだ接続せつぞくする。TS (Toll Switch) ともばれる。 1つのLSはその地域ちいきにあるおおくの加入かにゅうしゃ収容しゅうようしているので、その地域ちいきない相互そうご通話つうわはLSのみで可能かのうであるが、べつのLSに収容しゅうようされている加入かにゅうしゃ通話つうわするには、TSをつうじて回線かいせん交換こうかんする必要ひつようがある。すべてのLSをじか接続せつぞくすると、接続せつぞくすうがきわめて膨大ぼうだいになるため、必要ひつようのみ、そのあいだつ、というのがTSの存在そんざい意義いぎである。

関門かんもん階梯かいてい交換こうかん

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交換こうかんもうあいだ接続せつぞくする。GS (Gateway Switch) ともばれる。機能きのうてきにはTS機能きのうふくむ。ある交換こうかんもうべつ交換こうかんもう相互そうご接続せつぞくしたいとき、その関門かんもん (POI) に設置せっちされる。TS機能きのうほかに、信号しんごう変換へんかん機能きのうことおおい。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Private Telegraphs, シドニー・モーニング・ヘラルド, credited to タイムズ, April 19, 1878, p. 6.
  2. ^ Bo Leuf (2002). Peer to Peer: Collaboration and Sharing Over the Internet. Addison-Wesley. p. 15. ISBN 9780201767322. https://books.google.com/books?id=YCLxL_aKvMMC&q=%22The+analog+telephone+was+an+early+extension%22&dq=%22The+analog+telephone+was+an+early+extension%22&hl=en&sa=X&ved=0ahUKEwjawpye2IbOAhXPERQKHSiVByMQ6AEIHzAA 
  3. ^ Alvin K. Benson (2010). Inventors and inventions Great lives from history Volume 4 of Great Lives from History: Inventors & Inventions. Salem Press. p. 1298. ISBN 9781587655227. https://books.google.com/books?id=JqVZAAAAYAAJ&q=puskas+%22switchboard%22&dq=puskas+%22switchboard%22&hl=en&sa=X&ved=0ahUKEwia3pyl24bOAhXMAxoKHZ4NCCcQ6AEISDAE 
  4. ^ SZTNH”. Mszh.hu. 2012ねん7がつ1にち閲覧えつらん
  5. ^ Puskás, Tivadar”. Omikk.bme.hu. 2012ねん7がつ1にち閲覧えつらん
  6. ^ Welcome hunreal.com - BlueHost.com”. Hunreal.com. 2012ねん3がつ16にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2012ねん7がつ1にち閲覧えつらん
  7. ^ Frank Lewis Dyer: Edison His Life And Inventions. (page: 71)
  8. ^ 120 Year Telephone aniversary”. cdrecord.org. 2019ねん5がつ23にち閲覧えつらん
  9. ^ See National Park Service "first switchboard" page.
  10. ^ Early Manchester telephone exchanges”. mosi.org.uk. 2013ねん6がつ5にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2013ねん7がつ30にち閲覧えつらん
  11. ^ Francis S. Wagner: Hungarian Contributions to World Civilization - Page 68
  12. ^ a b Calvert, J. B. (2003ねん9がつ7にち). “Basic Telephones”. 2003ねん12月27にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2007ねん9がつ13にち閲覧えつらん
  13. ^ http://www.strombergcarlsontelephone.com/kellogg/PDF/1921%20SW%20BD%20INSERT.pdf
  14. ^ Calvert, J. B. (2003ねん9がつ7にち). “Basic Telephones, The Switchboard (ringdown is near bottom)”. 2003ねん12月27にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2006ねん9がつ13にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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