魏ぎ定国さだくに

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魏ぎ 定国さだくに（ぎ ていこく）は、中国ちゅうごくの小説しょうせつで四よん大だい奇書きしょの一ひとつである『水みず滸伝』の登場とうじょう人物じんぶつ。

キャラクター概要がいよう

地ち猛もう星ほしの生うまれ変かわりで、梁山泊りょうざんぱく第だい四よん十じゅう五ご位いの好漢こうかん。渾名あだなは神火しんか将軍しょうぐん（しんかしょうぐん）で、火攻ひぜめを得意とくいとしたことに由来ゆらい。

水攻みずぜめを得意とくいとする聖水せいすい将軍しょうぐん・単たん廷珪と常つねにペアで行動こうどうする。単たん廷珪の黒くろい鎧よろいに対たいして、魏ぎ定国さだくには赤あかい鎧よろい、赤銅しゃくどうの槍やり、赤あか馬ばに騎乗きじょうし、赤あかい装束しょうぞくの部隊ぶたいを率ひきいた（五ご行ぎょう思想しそうにおいては、赤あかは火ひを、黒くろは水みずを表あらわす）。

物語ものがたり中ちゅうでの活躍かつやく

元もとは凌しのげ州しゅうの団だん練ねり使し。北京ぺきんが梁山泊りょうざんぱくに滅ほろぼされたことにより、朝廷ちょうていから梁山泊りょうざんぱく討伐とうばつの勅命ちょくめいを受うけるが、先さきに関せき勝まさる率ひきいる梁山泊りょうざんぱく軍ぐんが攻せめて来きた。魏ぎ定国さだくにと単たん廷珪は、関せき勝まさると古ふるい知しり合あいであり、説得せっとくを受うけたがき入きいれずそのまま戦たたかいになる。緒戦しょせんで副将ふくしょうの宣せん贊さん・郝思文ぶんを生いけ捕どるが、李り逵、鮑あわび旭あさひらに奪うばい返かえされる。その後ご、単たん廷珪は投降とうこうし、城しろも奪うばわれて中ちゅう陵りょう県けんで抵抗ていこうするが、投降とうこうした単たん廷珪と関せき勝まさるに再ふたたび説得せっとくされると、ついに降伏ごうぶくし梁山泊りょうざんぱく入いりする。

入山にゅうざん後ごは、馬うま軍ぐん小しょう彪あや将しょう兼けん斥候せっこうとなり、秦はた明あきらの副将ふくしょうとして単たん廷珪とともに行動こうどうをする。朝廷ちょうてい招安後ごも、各地かくちで戦たたかいに参戦さんせんを果はたす。方ほう臘討伐とうばつ戦せんにおいて、歙州攻せめで敵てきの計略けいりゃくにより、開ひらいていた城門じょうもんを単たん廷珪と駆かけ抜ぬけたところで落おとし穴あなに落おちてともに命いのちを落おとした。