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3dfx - Wikipedia

3dfx

1990年代ねんだい業界ぎょうかい牽引けんいんしたアメリカのグラフィックスベンダー

3dfx Interactive(スリーディーエフエックス インタラクティブ)は、かつてアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく存在そんざいしていたハードウェアメーカー。3dfxのブランドでビデオチップおよびビデオカード製造せいぞうしていた。3Dグラフィクスに注力ちゅうりょくし、1990年代ねんだい後半こうはんの3Dグラフィックスカード市場いちば牽引けんいんした。3dfxが自社じしゃプロセッサけに用意よういした独自どくじAPIのGlideは、標準ひょうじゅんAPIのDirectXよりも高性能こうせいのうであった。

3dfx Voodoo1 (Monster 3D)

1994ねん米国べいこくカリフォルニアしゅうサンノゼで、SGIからのスピンアウトによりファブレスのグラフィックチップベンダーとして設立せつりつされる。

1995ねんにゲームけにとくした3DアクセラレータチップVoodoo発表はっぴょうした。そして、Voodoo専用せんよう処理しょり最適さいてきされ、レンダリングいろすうを16bitカラーとしてメモリバンドはば消費しょうひ節約せつやくした、ちょうこう効率こうりつなAPIであるGlide用意よういされた。このVoodooとGlideのわせにより、比類ひるいなき性能せいのうたかさを実現じつげんし、一世いっせい風靡ふうびした。制約せいやくきびしい当時とうじ家庭かていようPCじょうで、アーケードゲームに肉薄にくはくするほど品質ひんしつ速度そくどで3Dグラフィックを描画びょうがさせることが出来できたため、驚異きょういてきであると評価ひょうかされていた。そのもチップのアーキテクチャの改善かいぜんおこない、Voodoo2では2つのGPUで描画びょうが領域りょういき分担ぶんたんすることで並列へいれつするSLI機構きこう搭載とうさいさらに2Dの処理しょり可能かのうとなったVoodoo Banshee、Voodoo3などを発表はっぴょうした。この時期じきは、先進せんしんてき機能きのうしげもなく開発かいはつ製品せいひん実装じっそうすることで、つね他社たしゃおおきなけていた。宣伝せんでん性能せいのうかんするくちコミにより順調じゅんちょう業績ぎょうせきばし、その性能せいのうたかさを評価ひょうかした企業きぎょうからGlide対応たいおうするゲームが数多かずおお発売はつばいされ、最終さいしゅうてきにはヘビーな3Dゲーマーのあいだでシェア寡占かせん状態じょうたいともえるほど圧倒的あっとうてき支持しじるにいたった。MicrosoftがGlide触発しょくはつされて開発かいはつ開始かいししたGPUの種類しゅるいえらばない汎用はんよう3DグラフィックスAPIであるDirect3D比較ひかくしても圧倒的あっとうてき高性能こうせいのうほこっていた。

1998ねんにはグラフィックカードベンダーのSTB Systemsしゃ買収ばいしゅう[1]、チップの設計せっけいからグラフィックカードの製造せいぞう販売はんばいまでを網羅もうらする総合そうごうグラフィックカードメーカーへの業態ぎょうたい転換てんかん実施じっしした。さらに、2000ねんにはタイリング技術ぎじゅつ利用りようてい負荷ふかかつ高性能こうせいのうな3Dグラフィックチップ開発かいはつおこなっていたGigapixelしゃ買収ばいしゅうしている[2]

しかし、1998ねん総合そうごうグラフィックカードメーカーへの転換てんかん従来じゅうらいチップ供給きょうきゅうおこなっていたほかのグラフィックカードメーカー各社かくしゃ反感はんかん反発はんぱつい、その各社かくしゃへグラフィックチップ供給きょうきゅうつづけたNVIDIAおよびATI Technologies[注釈ちゅうしゃく 1]によって3Dグラフィックチップ市場いちば寡占かせんする原因げんいんひとつとなった。また、競合きょうごう他社たしゃ製品せいひん急激きゅうげき性能せいのう向上こうじょうによるVoodooシリーズの相対そうたいてき性能せいのう低下ていか市場いちばにおけるグラフィックカード価格かかく低下ていかによる収益しゅうえきせい悪化あっかなどもあって、業績ぎょうせきなやんだ。このため、会社かいしゃ命運めいうんけて開発かいはつすすめられていたVSA-100チップを搭載とうさいするVoodoo4/5シリーズの不振ふしん決定的けっていてきとなった2000ねんわりに、その主要しゅよう技術ぎじゅつ資産しさんは7000まんドルの現金げんきんと100まんかぶNVIDIAかぶえに同社どうしゃ売却ばいきゃくされ[3]、3dfxは業務ぎょうむ停止ていしいたった[4][5]

Voodoo Bansheeまで

編集へんしゅう
 
Diamond Monster 3D II - 3dfx Voodoo2
 
3dfx Voodoo Banshee

3dfxは1995ねんにCOMDEXにてVoodoo発表はっぴょう。これは一般いっぱんてきなPCにけると、基本きほんとなるVGA互換ごかんコントローラにわって3Dの高速こうそく描画びょうが実現じつげんするグラフィックアクセラレータである。その仕組しくみは、通常つうじょうのGDI描画びょうがをはじめとする2D描画びょうがについては既存きそんのビデオカードやオンボードのグラフィックコントローラが実行じっこうし、3D描画びょうがかぎってPCIバスに追加ついかされたVoodooが実行じっこうする、というものである。このため、既存きそんのビデオカードやグラフィックコントローラのアナログRGB出力しゅつりょくをVoodooの入力にゅうりょく端子たんし接続せつぞく、VoodooのアナログRGB出力しゅつりょくをモニターに接続せつぞくするというもので、2D描画びょうがにはVoodooのデバイスドライバがVoodooじょうのリレースイッチ経由けいゆ入力にゅうりょくされたアナログRGB信号しんごうをそのままパススルー出力しゅつりょくし、3D描画びょうがのみこのスイッチをえてVoodooの画像がぞう出力しゅつりょくをモニターに表示ひょうじさせるという仕組しく[注釈ちゅうしゃく 2]っていた。どう時期じきおなじく独自どくじ規格きかくのAPIを利用りようする3D専用せんようアクセラレータとして、イギリスのビデオロジックしゃ開発かいはつNECなどがチップ生産せいさん担当たんとうしたPowerVR存在そんざいしたが、こちらは既存きそんのビデオカードのVRAMにPCIバス経由けいゆ直接ちょくせつ表示ひょうじデータをんで表示ひょうじするというものであり、既存きそんのビデオカードの性能せいのうにも左右さゆうされる、チップセットなどと相性あいしょうがあるなどの問題もんだいがあった[注釈ちゅうしゃく 3]

3dfxは1997ねんにVoodooチップのサブセットばん他社たしゃせいVGA互換ごかんチップ[注釈ちゅうしゃく 4]わせることで、のグラフィックカードなしでのスタンドアローン動作どうさ可能かのうとしたVoodoo Rush発売はつばいしている[6]。もっともこのVoodoo Rushはカードじょうのメモリにたいするきで3D描画びょうがにかかわる処理しょり完結かんけつしていた初代しょだいVoodooと比較ひかくすると、テクスチャメモリは独立どくりつして搭載とうさいされているものの、実際じっさい画面がめん表示ひょうじは2D描画びょうが担当たんとうするVGAチップに接続せつぞくされているフレームバッファようVRAMにたいし、画面がめんリフレッシュのすきかたちで3Dがわ演算えんざん描画びょうがした表示ひょうじデータをむ、という動作どうさおこなうため3D性能せいのう低下ていか顕著けんちょ[6]、Glide対応たいおうにもかかわらずこのカードのみ対応たいおうとされたソフトがすくなからず存在そんざいした。また、どう時期じき競合きょうごう他社たしゃ製品せいひん比較ひかくして2DようVGA互換ごかんコントローラの性能せいのういちじるしくひく交換こうかんできないことや、VGA互換ごかんコントローラをふくめ3つのコントローラチップと多数たすうのEDO DRAMチップを搭載とうさいせねばならずてい価格かかくむずかしかったこともあって市場いちばでの評価ひょうかひく[6]、このシリーズは比較的ひかくてきはや生産せいさん中止ちゅうしになっている。

1998ねんには、テクスチャ演算えんざんユニットを2搭載とうさいとして3D描画びょうが高速こうそくくわえてSLIScan Line Interleave)を採用さいよう、2まい搭載とうさいとすることでさらなる高速こうそく可能かのうとしたVoodoo2発売はつばいにより、3dfxしゃ高性能こうせいのう3Dアクセラレータメーカーとしての地位ちい確固かっことしたものにする。しかし、Voodooはあくまで3D描画びょうが専用せんよう補助ほじょ装置そうちであったので、通常つうじょうのビデオチップ、ビデオカードメーカーとの市場いちばじゅうけが出来できていた。

1998ねん年末ねんまつ発売はつばいされたVoodoo BansheeはVoodoo2のアーキテクチャを基本きほんとしつつVoodooけいチップとしてははじめてVGA上位じょうい互換ごかんの2D描画びょうが機能きのう搭載とうさい、メモリインターフェイスをEDO-DRAM対応たいおうから当時とうじ最新さいしんのSDR-SDRAM対応たいおう変更へんこう、テクスチャ演算えんざんユニットを1搭載とうさいとしてVoodoo2から半減はんげん、そのわりコアの動作どうさクロックをげてバスはばを128ビットに倍増ばいぞう、1チップ構成こうせいながらカード単独たんどくでは3チップ構成こうせいのVoodoo2にせまる3D性能せいのう実現じつげんした[7]。このVoodoo Bansheeはメモリインターフェイスの128ビットなどの威力いりょくによってどう時期じき他社たしゃ製品せいひん比較ひかくして2D描画びょうが非常ひじょう高速こうそくで、2D/3Dとも高性能こうせいのうなバランスのとれた製品せいひんとなった。このため、安価あんかすぐれた製品せいひん開発かいはつできるアジアぜいのビデオカードメーカーもこぞってVoodoo Bansheeを採用さいようしたビデオカードを製造せいぞうし、その結果けっか、1998ねんのクリスマス商戦しょうせんさいにはVoodoo Banshee搭載とうさい製品せいひん多数たすう市場いちば出回でまわった。このVoodoo Bansheeの成功せいこうによって3dfxは有力ゆうりょくグラフィックコントローラメーカーとなり、ATIMatroxS3といった有力ゆうりょくメーカー各社かくしゃとシェアをあらそうようになった。

Voodoo3以降いこう

編集へんしゅう

1998ねんまつ、3dfxはビデオカードメーカーSTBしゃのメキシコ工場こうじょう純正じゅんせいビデオカードの製造せいぞう販売はんばいのため買収ばいしゅうすると発表はっぴょうした。Voodoo Bansheeの後継こうけい製品せいひんVoodoo3搭載とうさいカードは自社じしゃ工場こうじょうでの製造せいぞう中心ちゅうしんとし、ビデオカードメーカーには積極せっきょくてきには供給きょうきゅうしない方針ほうしんへの転換てんかんでもあった。

これは「ビデオチップベンダ」から、Matrox、ATIのような自社じしゃブランド重視じゅうしの「メーカー」へと脱皮だっぴするこころみであり、ビデオカードメーカー各社かくしゃとの協力きょうりょく体制たいせい生産せいさんしおたがいに利益りえきていくモデルから、自社じしゃすべての利益りえきそうりするという3dfxの一方いっぽうてき路線ろせん変更へんこうであった。しかし、当然とうぜんながらこの路線ろせん変更へんこうはそれまで3dfxしゃ製品せいひん採用さいようしていたビデオカードメーカーにとっては死活しかつ問題もんだいとなった。3D性能せいのうにおいてつねにトップパフォーマンスのVoodooシリーズは、ビデオカードの購入こうにゅうそうであるゲーマーにとって魅力みりょくある製品せいひんであり、すじだったからである。

3dfxは最新さいしんのVoodoo3チップは自社じしゃ製品せいひんにのみ搭載とうさいし、旧式きゅうしきのVoodoo BansheeとVoodoo2ならば他社たしゃ供給きょうきゅうしてもいという、ビデオカードメーカーを馬鹿ばかにしたような対応たいおうおこなった。この対応たいおうおおくの友好ゆうこうてきだったメーカー各社かくしゃ不快ふかいにさせ、それらのメーカーは次善じぜんさくとしてそれまでVoodooにくらべ3Dゲームの性能せいのうめんではおとるとされていたS3やNVIDIAの製品せいひん採用さいようするようになった。

だが、この時点じてんでのVoodooシリーズの優勢ゆうせい背景はいけいとしたこの路線ろせん変更へんこうは3dfxにとって致命傷ちめいしょうとなった。Voodoo3搭載とうさいカードを自社じしゃ工場こうじょうのみで製造せいぞうするというこころみをおこなった結果けっか製品せいひん発売はつばい予定よていから大幅おおはば遅延ちえん収益しゅうえき深刻しんこく打撃だげきあたえただけでなく、他社たしゃ続々ぞくぞくとNVIDIA製品せいひんえをおこなったため、デファクトスタンダードのからみずかりる結果けっかとなった。

チップベンダであれば研究けんきゅう開発かいはつ設計せっけいまでをおこなえばい。しかし一元いちげん生産せいさんおこなうメーカーとなれば、それまでかくビデオカードメーカーがおこなっていた、そののカード試作しさく生産せいさん準備じゅんび調達ちょうたつ生産せいさん販売はんばい・アフターフォローといった、工程こうていのすべてを自社じしゃにておこな必要ひつようがある。

3dfxの誤算ごさんは、チップ製造せいぞう以降いこうかく工程こうていこそがもっとも莫大ばくだいなコストがかかり、かつ人的じんてき管理かんりなどがむずかしい工程こうていであったことであった。

多数たすう人間にんげん雇用こようし、安全あんぜん管理かんり労務者ろうむしゃ健康けんこう管理かんりまでおこな工場こうじょう経営けいえい簡単かんたんにできるものではなかったうえ自社じしゃ販売はんばいするとなれば、世界中せかいじゅう販売はんばいのための現地げんち法人ほうじんつくるなり、協力きょうりょく会社かいしゃ提携ていけいするなど、世界せかいてき規模きぼでの投資とうし必要ひつようとなる。

マーケティングじょうにおいてもそれまで友好ゆうこうてき関係かんけいにあった世界中せかいじゅうのビデオカードメーカーとの関係かんけい悪化あっかまねくなど、みずからのくびめる結果けっかとなっていった[8][9]

結果けっか、1998ねん11月に発表はっぴょうされたVoodoo3が実際じっさい販売はんばい開始かいしされたのは1999ねん4がつ。そのあいだ収益しゅうえき悪化あっかけられず、しかもビデオカードメーカーはNVIDIAやS3といった他社たしゃのチップベンダの製品せいひん採用さいようすることになり、3dfxは磐石ばんじゃくだったシェアをみずかわたした格好かっこうであった。

発売はつばいされたVoodoo3 3000の3D描画びょうがはVoodoo Bansheeの仕様しよう踏襲とうしゅうし16bitカラーレンダリング限定げんていとすることで、3Dゲームけでは24bit/32bitカラーレンダリングに対応たいおうした他社たしゃ製品せいひん比較ひかくしてたか性能せいのうたた[注釈ちゅうしゃく 5]たが、いろすうとして24bit/32bit環境かんきょう普及ふきゅうしている状況じょうきょうかんがえた場合ばあいにはあきらかに限界げんかいはじめていた。人間にんげん視覚しかくでバンディングノイズを感知かんちできなくなるいろすうは、最低さいていでもRGBかくいろ8bitのけい24bitのいろすう必要ひつようであり、他社たしゃ製品せいひん人間にんげん視覚しかくわせて24bit/32bitのいろすう前提ぜんていとして改良かいりょうつづけられるなかで、Voodooの場合ばあいは16bitを継続けいぞくする方向ほうこうせいっており、世界せかい標準ひょうじゅんからの乖離かいり次第しだいおおきくなってった。

当時とうじ最高さいこうスペックのゲームである「Unreal」や「Quake2」といったゲームでは、MATROX、S3、ATI、NVIDIAが生産せいさんするDirect3Dのみ対応たいおうのビデオカードではこう解像度かいぞうどにすると非常ひじょうおもく、場合ばあいによってはゲームプレイが困難こんなんなほどであったが、Voodoo3はGlideとのわせで常時じょうじ60fpsをたたした。

Voodoo3は機能きのうめんでは前作ぜんさくのVoodoo Bansheeと大差たいさなかったが、グラフィックコアのこうクロック動作どうさ(183MHz駆動くどう)でGlide対応たいおうソフトにおいてSLI構成こうせいのVoodoo2を上回うわまわ圧倒的あっとうてき描画びょうがスピードとすぐれた画質がしつ実現じつげんしており、RIVA TNTやRAGE 128、Permedia 3といった発売はつばい時点じてんでの他社たしゃのライバル製品せいひんをまったくけなかった。ビデオキャプチャ機能きのうきのVoodoo3 3500 TV発売はつばいされた[10]

性能せいのうめんではいまだNo.1のたVoodoo3ではあったが、16bitのいろすう固執こしつする姿勢しせいや、販売はんばい方法ほうほう変更へんこう影響えいきょうから3dfxにたいして報道ほうどうではすでに将来しょうらいせい懸念けねんげかけるこえていた。

解散かいさんまで

編集へんしゅう

そして、1999ねん9がつにNVIDIAが発表はっぴょうしたハードウェアジオメトリエンジン搭載とうさいGeForce 256登場とうじょうと、MicrosoftによるDirectX 7での3D描画びょうが機能きのうサポートの大幅おおはば強化きょうかにより、それまでトップパフォーマンス・メーカーであった3dfxの斜陽しゃよう明確めいかくする。

GeForce 256はDirectX 6世代せだいまでのものとは次元じげんことなる機能きのう性能せいのうそなえたしん世代せだいのグラフィックチップであり、ハードウェアT&L機能きのうをはじめ画期的かっきてきしん機能きのう数多かずおおまれていた。このGeForce 256はDirectX 7で機能きのう強化きょうかされたDirect3Dでの描画びょうがにおいて、Voodoo3とGlideのわせに匹敵ひってきする、ゲームによってはVoodoo3をはな性能せいのうたたした。このため、Voodoo3とGlideの優位ゆういせいおおきくらぐようになった。このとき、Voodoo3はジオメトリエンジンを搭載とうさいしていなかった。

ことに、3D描画びょうが=ぜん画面がめんモード動作どうさ事実じじつじょう意味いみしていたGlide環境かんきょうとはことなり、デスクトップじょう表示ひょうじされたウィンドウじょうでの3D描画びょうが当然とうぜんにサポートしていたDirect3Dの機能きのう強化きょうかは、ゲームをたのしむユーザーにたいするプレイスタイルについてのあたらしい提案ていあんふくんでいた。

それまでも3dfx製品せいひんのみでしか使つかえないGlideから、汎用はんようせいたかOpenGLやDirect3Dへながれるうごきはあったが、16bitカラーレンダリングでのVoodoo+Glideのパフォーマンスに対抗たいこうするのに十分じゅうぶん性能せいのう製品せいひん存在そんざいしないというてんがそのさまたげとなっていた。それゆえ、こう解像度かいぞうど24bit/32bitカラーレンダリングのもとでなお、Voodoo3+Glideに対抗たいこうしうる性能せいのう発揮はっきするGeForce 256登場とうじょうは、その障壁しょうへき一気いっきのぞいてしまったのである。

これに対抗たいこうすべく、GeForce 256登場とうじょうからわずか2ヵ月かげつの1999ねん11月開催かいさいのCOMDEX/Fall'99において、3dfxは次世代じせだい製品せいひんとしてVSA-100を搭載とうさいしたVoodoo4、Voodoo5の発売はつばい発表はっぴょうした。VSA-100はGeForce 256で注目ちゅうもくあつめたハードウェアT&L機能きのうはサポートしないものの、32bitカラーレンダリングをサポート、ハードウェアによるフルシーンアンチエイリアス (FSAA) 機能きのうなどの画質がしつ向上こうじょう効果こうかおおきいしん機能きのう多数たすう搭載とうさいし、SLI接続せつぞくによる複数ふくすう搭載とうさい前提ぜんていとした画期的かっきてきなグラフィックチップであった。

Voodoo4はVSA-100チップを1、Voodoo5はVSA-100を2ないしは4搭載とうさいし、Voodoo5はこれらVSA-100をカードじょうでSLI接続せつぞくすることでスケーラブルな性能せいのう向上こうじょう実現じつげんすることを目指めざしたもので、スペックシートとおりの性能せいのう発揮はっきできるのであればGeForceをはるかに上回うわまわ性能せいのうつ、ゲーマーにとって福音ふくいんとなりうるものであった。

だが、1998ねん経営けいえい路線ろせん変更へんこうのゴタゴタからVoodoo4、Voodoo5の開発かいはつ大幅おおはばおくれて発売はつばいのめどはまるでたず、衝撃しょうげきてきかつきわめて市場いちば競争きょうそうりょくたかいライバル製品せいひん出現しゅつげんしシェアをばしているのに、3dfxはそうわらずVoodoo3を販売はんばいつづけていた。 しかし、3Dゲーム開発かいはつ確実かくじつにより高性能こうせいのうであるGeForce 256+DirectX 7をメインターゲットとするようになってきており、ハードウェアT&L機能きのうたず16bitカラーレンダリングにしか対応たいおうしないきゅう世代せだいのVoodoo3+Glideでは対応たいおうできない[注釈ちゅうしゃく 6]ゲームが登場とうじょうするのは時間じかん問題もんだいであった。さらに、この時点じてんでいまだ発売はつばい目処めどすらたなかったVSA-100自体じたいにも問題もんだいがあった。その3D描画びょうが性能せいのう突出とっしゅつしていたものの、製造せいぞうプロセスがどう世代せだい他社たしゃせいチップと比較ひかくしてあきらかに旧式きゅうしき[注釈ちゅうしゃく 7]で、トランジスタすうわり消費しょうひ電力でんりょく過大かだいである、という問題もんだいがあった。これは上位じょうい機種きしゅほど搭載とうさいされるVSA-100のかずえるVoodoo5ではとく深刻しんこく問題もんだいで、補助ほじょ電源でんげん入力にゅうりょく別途べっとカードに搭載とうさいせねばならず、また競合きょうごう他社たしゃ製品せいひん比較ひかくしてあきらかにおおきな発熱はつねつにもなやまされることとなった。

とはいえ、これでももし発売はつばい予告よこくどおりにVoodoo4・Voodoo5が発売はつばいされていたならば、それらの性能せいのうめん人気にんきから3dfxのかえきは不可能ふかのうではなかったが、現実げんじつには発売はつばいのアナウンスばかりで発売はつばい目処めどはまるでたなかった。Voodooのブランドりょくはこの時期じきでも絶大ぜつだいであったが、世界中せかいじゅうの3Dゲーマーは発売はつばい延期えんきのアナウンスのかえしばかりに失望しつぼうし、3dfxの信用しんようちた。一方いっぽうでNVIDIAはセールス・開発かいはつ積極せっきょくてきうごき、アジアメーカーの安価あんかなビデオカードに採用さいようされることでGeForceの価格かかくがり、てい価格かかくうえ高性能こうせいのうなチップとユーザーの評価ひょうかとシェアが磐石ばんじゃくになりつつあった。

2000ねん4がつにはGeForce 256基本きほんとしつつテクスチャ処理しょりなどを大幅おおはば強化きょうかしたGeForce2 GTSが登場とうじょう

3dfxのしんチップVSA-100を2搭載とうさいしたVoodoo5 5500発売はつばいおおきくおくれ、2000ねんの6がつにようやく登場とうじょう[11]:2当時とうじのベンチマークテストなどでNVIDIAのGeForce2 GTS以上いじょう性能せいのう発揮はっきした[12]

Voodoo5は当時とうじとしては画期的かっきてきしん技術ぎじゅつ搭載とうさいされた豪華ごうかなカードではあったが、時期じきがあまりにおそすぎ、もはやGeForce2 GTSにたいして若干じゃっかんすぐれてはいても、それほどの性能せいのうちがいはなく、優位ゆうい完全かんぜんもどすことはできなかった。しかも、2000ねん8がつにはNVIDIAがGeForce2 GTSをよりこうクロックでの動作どうさ対応たいおうさせたGeForce2 Ultraを発表はっぴょう同年どうねん10がつには製品せいひん出回でまわはじめ、GeForce2 GTSで20パーセント前後ぜんこう性能せいのう向上こうじょう達成たっせい、Voodooをふたたはなはじめた。

実際じっさい発売はつばいされたVoodoo5はあつかいの困難こんなんなフルサイズPCIカードであり、ミドルタワー以上いじょうのケースでなければ搭載とうさいむずかしいという難点なんてんかかえていた。さらに、搭載とうさいされたVSA-100は先述せんじゅつとお旧式きゅうしき製造せいぞうプロセスを採用さいようした結果けっか発熱はつねつ非常ひじょうはげしく適切てきせつなエアフローが確保かくほされたケースでなければしばしばねつ暴走ぼうそうこす、拡張かくちょうスロットからの給電きゅうでんでは必要ひつよう消費しょうひ電力でんりょくをまかなえず、別途べっと外部がいぶ電源でんげん接続せつぞくをしなくてはならないなど、パワフルな性能せいのうにこだわるあまり、この時期じき市場いちばにおけるPCの小型こがた志向しこう、エコなしょう電力でんりょくせい、ユーザーの利便りべんせい製品せいひん普及ふきゅうせい製造せいぞうコストなどからは完全かんぜん時代じだい逆行ぎゃっこうするようなカードになってしまっていた。コンパクトで十分じゅうぶん高性能こうせいのう、かつ気軽きがる使つかえるGeForce2 GTSやGeForce2 Ultraにくらべ、余程よほどのヘビーユーザーでもなければ購入こうにゅう躊躇ちゅうちょするような商品しょうひんだったのである。

VSA-100を1搭載とうさいしたてい価格かかくたいけのVoodoo4 4500は2000ねん9がつにようやく発売はつばいされたが[11]:2、すでにパフォーマンス市場いちば・メインストリーム市場いちばともにGeForceシリーズが完全かんぜんにシェアをおさえ、普及ふきゅうしていた。また、この時期じきにはATIもGeForceシリーズ対抗たいこうとしてハードウェアT&LをサポートしたRadeonシリーズのだいいち世代せだい製品せいひん (Radeon 256) を市場いちば投入とうにゅうはじめており、GeForceシリーズに先行せんこうして製造せいぞうプロセスの微細びさい実現じつげんし、そうした集積しゅうせき向上こうじょう背景はいけいとしたたかいチップ性能せいのう低廉ていれん販売はんばい価格かかくたか評価ひょうか獲得かくとくしつつあった[注釈ちゅうしゃく 8]

半導体はんどうたい業界ぎょうかいのアナリストのなかには1999ねんのクリスマス商戦しょうせんまでにVoodoo5を投入とうにゅうできなかった時点じてんですでに企業きぎょうとしての3dfxの運命うんめいまっていたとものもいる[13]

かつて3dfxのVoodooチップを購入こうにゅうしていたビデオカードメーカー各社かくしゃも、Voodoo3時代じだいの3dfxのチップ供給きょうきゅう停止ていしさいにNVIDIAやATIせいのチップへ自社じしゃグラフィックカード製品せいひん搭載とうさいチップをえており、世界中せかいじゅうのビデオカードメーカーがGeForceやRadeonを普及ふきゅうさせることとなり、市場いちば競争きょうそう価格かかくがり機能きのう性能せいのう急速きゅうそく向上こうじょうしてゆくなかで、高価こうか自社じしゃブランドのしん製品せいひんしてものこされたかんいなめなかった。

2000ねん11月には工場こうじょう売却ばいきゃく[14][15]ハイエンドモデルとして計画けいかくされていた、VSA-100を4つ搭載とうさいするVoodoo5 6000発売はつばいがないまま[16][17][11]:2、2000ねん12月にはついにグラフィックスに関連かんれんする資産しさんをNVIDIAに売却ばいきゃくし、解散かいさんすることになった[4]

NVIDIAによる3dfxの買収ばいしゅうは2001ねん9がつ完了かんりょうしている。ちなみに解散かいさん以前いぜんはNVIDIAと3dfxはおたがいを特許とっきょ侵害しんがいしているとうったえあっていたのだがこの買収ばいしゅうをもって和解わかい成立せいりつしている[18]

吸収きゅうしゅうされた3dfx開発かいはつチームは、そのNVIDIAが2002ねん11月に発表はっぴょうしたGeForce FXシリーズの開発かいはつかかわっている[19]。GeForce FXシリーズもまた、GeForce FX 5800 Ultraなどの上位じょうい機種きしゅ極端きょくたんこう発熱はつねつなやまされ、その対策たいさくとして採用さいようされた冷却れいきゃくシステムが後日ごじつとうのNVIDIA自身じしんによる自虐じぎゃくネタの対象たいしょうとなる[20]など、けっして成功せいこうさくとはえなかった。だが、どうシリーズでまれたVoodooシリーズに由来ゆらいする技術ぎじゅつおおくは現在げんざい[いつ?]もなお定番ていばん技術ぎじゅつとして普及ふきゅうし、ひろ採用さいようされつづけている。

製品せいひん

編集へんしゅう

以下いかは3dfxが販売はんばいしたグラフィックカードである。発表はっぴょう日時にちじじゅん説明せつめい、スペックが掲載けいさいされている[21]

Voodoo Graphics
1995ねん11月6にち発表はっぴょう接続せつぞくバス:PCI
初代しょだいVoodoo。テクスチャ処理しょりとピクセル処理しょりの2つの機能きのう別々べつべつのチップに搭載とうさいした2チップ構成こうせいで3Dグラフィック機能きのうのみを提供ていきょうし、2Dグラフィック機能きのうたない。そのため、2Dグラフィック機能きのうつカードのアナログRGB出力しゅつりょく端子たんしとVoodooカードの入力にゅうりょく端子たんしをケーブルで接続せつぞくし、Voodooカードに搭載とうさいされたリレースイッチで2D、3Dとき表示ひょうじ担当たんとうするグラフィックカードをえるようになっていた。
  • Voodoo[Core:50MHz Mem:50MHz(EDO-RAM 最大さいだい6MB 64bit * 2)]
Voodoo Rush[6]
1996ねん8がつ21にち発表はっぴょう接続せつぞくバス:PCI
2Dと3D両方りょうほうのグラフィック機能きのうつエントリーモデル。Voodoo Rushそのものは初代しょだいVoodooの機能きのう簡素かんそした2の3Dグラフィックチップで構成こうせいされ、DAC内蔵ないぞうのVGA互換ごかんグラフィックチップとしてAllianceしゃのProMotion AT25などをどういち基板きばんじょう別途べっと搭載とうさいする。こうすることで、2Dと3Dの双方そうほうのグラフィック機能きのうを1まいのカードで実現じつげんしている。2Dようフレームバッファに4MB、3Dようテクスチャメモリに2MBか4MBのEDO-DRAMを搭載とうさい可能かのうであった。ただしVoodoo Rushは前述ぜんじゅつのように機能きのう簡素かんそ性能せいのう低下ていかひびいて初代しょだいVoodooに最適さいてきしたGlide対応たいおうゲームで対応たいおうとされるケースがすくなからず存在そんざいしたことなどから不評ふひょうった。
  • Voodoo Rush[Core:75MHz Mem:75MHz(EDO-RAM 最大さいだい8MB 64bit * 2)]
Voodoo 2[22]
1997ねん11月3にち発表はっぴょう接続せつぞくバス:PCI
初代しょだいVoodooとおなじく3Dグラフィック機能きのうのみを提供ていきょうする。初代しょだいVoodooと比較ひかくしてテクスチャ処理しょりチップを2とピクセル処理しょりチップを1の3チップ構成こうせいとすることで、テクスチャ処理しょりパイプラインを並列へいれつして描画びょうが処理しょり高速こうそくしている。表示ひょうじ方法ほうほう初代しょだいVoodooと同様どうように2Dようのグラフィックカードとケーブルで接続せつぞくし、2D、3Dとき映像えいぞう出力しゅつりょくえて表示ひょうじする。また、2まいのVoodoo2カードを専用せんようケーブルで内部ないぶ接続せつぞくし、演算えんざん処理しょり並列へいれつさせることで3Dグラフィック描画びょうが性能せいのう向上こうじょうさせるSLI技術ぎじゅつ採用さいようされた。
  • Voodoo 2[Core:90MHz Mem:90MHz(EDO-RAM 最大さいだい12MB 64bit * 3)]
Voodoo Banshee[7]
1998ねん6月22にち発表はっぴょう接続せつぞくバス:PCI/AGP 1x
2Dと3D両方りょうほうのグラフィック機能きのうち、VGA互換ごかんVIDEO BIOSを搭載とうさいする。メモリインターフェイス変更へんこうともなうデータ転送てんそうレートの低下ていかでややおとるものの、3D描画びょうが性能せいのうおおむねVoodoo2カード単体たんたい相当そうとうする。Voodoo Rushとちがい、1チップで2D・3Dグラフィック機能きのうともにサポートしており、DirectXへの対応たいおう改善かいぜんされている。この製品せいひん以後いごの3dfxせいグラフィックチップにはすべて2Dグラフィック機能きのう搭載とうさいされている。
  • Voodoo Banshee[Core:100MHz Mem:110MHz(SDRAM/SGRAM 最大さいだい16MB 128bit)]
Voodoo3[23][8]
1998ねん11月16にち発表はっぴょう接続せつぞくバス:PCI/AGP 2x
Voodoo Bansheeの改良かいりょうがたであり、Voodoo2のSLIとどう程度ていどの3D性能せいのう発揮はっきする。TVチューナー機能きのうづけ製品せいひん発売はつばいされた。なお、このシリーズではPower Macintosh対応たいおうでOpen Firmware規格きかく準拠じゅんきょのファームウェアが別途べっと提供ていきょうされるようになっており、VGA-BIOSを格納かくのうするためのFLASHメモリチップにこのファームウェアをみ、Mac OSにファームウェアどうこり機能きのう拡張かくちょう書類しょるいをインストールすることでMac対応たいおう変更へんこうできた。
  • Voodoo3 1000[Core:125MHz Mem:125MHz(SGRAM 最大さいだい8MB 128bit)]
  • Voodoo3 2000[Core:143MHz Mem:143MHz(SDRAM/SGRAM 最大さいだい16MB 128bit)]
  • Voodoo3 3000[Core:166MHz Mem:166MHz(SDRAM/SGRAM 最大さいだい16MB 128bit)]
  • Voodoo3 3500[Core:183MHz Mem:183MHz(SDRAM/SGRAM 最大さいだい16MB 128bit)]
Velocity[24]
1999ねん7がつ27にち発表はっぴょう接続せつぞくバス:AGP 2x
Voodoo3のローエンドモデル。
  • Velocity 100[Core:143MHz Mem:143MHz(SGRAM 最大さいだい8MB 128bit)]
  • Velocity 200[Core:143MHz Mem:143MHz(SGRAM 最大さいだい12MB 128bit)]
Voodoo4[25]
1999ねん11月15にち発表はっぴょう接続せつぞくバス:PCI/AGP 2x(ただしカードエッジは2ノッチだったのでAGPx4専用せんようスロットにも装着そうちゃく可能かのう
Voodoo5の下位かい製品せいひん。Voodoo5で2(発売はつばいわったVoodoo5 6000であれば4)搭載とうさいされたVSA-100チップを1のみ搭載とうさいしたカード。
Voodoo4・Voodoo5に搭載とうさいされているVSA-100チップは発表はっぴょう当時とうじ搭載とうさいすることがトレンドであったハードウェアT&L機能きのう搭載とうさいしていなかった。このため、ハードウェアT&L機能きのう利用りようしたゲームではVoodoo4・Voodoo5は競合きょうごう製品せいひんくらべて性能せいのう低下ていかはばおおきい。その一方いっぽうでVSA-100チップはハードウェアFSAA (フルシーンアンチエイリアシング) 機能きのうっており、FSAAを有効ゆうこうにしても当時とうじ競合きょうごう製品せいひんくらべ、性能せいのう低下ていかはばちいさかった。
これは、既存きそんのゲームであってもFSAAに対応たいおうしていることおおく、新規しんき開発かいはつしなければいけないハードウェアT&L機能きのうよりもハードウェアFSAA機能きのうほう有効ゆうこうであるという判断はんだんによるものであった。
2000ねんには VooDoo4 4500 PCI for Macintoshもリリースされた
  • Voodoo4 4500[Core:166MHz Mem:166MHz(SDRAM 最大さいだい32MB 128bit)]
Voodoo5[25][17]
1999ねん11月15にち発表はっぴょう接続せつぞくバス:PCI/AGP 2x
SLI技術ぎじゅつにより、VSA-100チップを並列へいれつ動作どうささせたカード。補助ほじょ電源でんげんとして4ピン電源でんげん接続せつぞくする。発売はつばいわったVoodoo5 6000はVSA-100チップを4搭載とうさいしたカードであったが、カードサイズが長大ちょうだいで、専用せんよう電源でんげん必要ひつようであった。AGPモデルのVoodoo5 5500はPentium 4以降いこう主流しゅりゅうになったAGP 4x専用せんようスロットには装着そうちゃく不可ふかである。
  • Voodoo5 5000[Core:166MHz * 2 Mem:166MHz(SDRAM 最大さいだい32MB 128bit * 2)]
  • Voodoo5 5500[Core:166MHz * 2 Mem:166MHz(SDRAM 最大さいだい64MB 128bit * 2)]
  • Voodoo5 6000[Core:183MHz * 4 Mem:183MHz(SDRAM 最大さいだい128MB 128bit * 4)]

技術ぎじゅつ

編集へんしゅう

SLI(Scan-Line Interleave)は3dfxが開発かいはつしVoodoo2で導入どうにゅうされた技術ぎじゅつである。2のVoodoo2チップをシステムに搭載とうさいさせ、画面がめん走査そうさせん奇数きすう偶数ぐうすうけることでそれぞれのVoodoo2チップが並列へいれつして描画びょうがする。当時とうじの3D描画びょうが機能きのうとしてはきわめてたか水準すいじゅんにあり、他社たしゃ製品せいひんおおきくリードした。

なお、Voodoo2の時代じだい開発かいはつされたSLI技術ぎじゅつは、(3dfx買収ばいしゅうの) NVIDIAがPCI Expressよう改良かいりょうし、GeForceシリーズの機能きのうひとつであるSLI (Scalable Link Interface) としてより高度こうどかたち実装じっそうされた。

3dfxの提供ていきょうしていた3Dゲーム専用せんようAPI。ライブラリは商用しょうよう提供ていきょうされていたが、1999ねんにオープンソースされている。当時とうじほかのAPIにくらべてあつかいやすく、高速こうそく動作どうさし、すぐれた3Dゲームが多数たすうまれる原動力げんどうりょくにもなった。

この当時とうじの3Dゲームのおおくは画質がしつわる描画びょうがおそい「ソフトウェアレンダリングモード」、標準ひょうじゅんてきなハードウェアアクセラレーションにより画質がしつ向上こうじょうさせた「Direct3Dモード」、アーケードゲームみの最高峰さいこうほう画質がしつ高速こうそく描画びょうがができる「Glideモード」が搭載とうさいされているものがおおかった。

「ソフトウェアレンダリングモード」は文字通もじどおりビデオカードの3D性能せいのう使つかえない環境かんきょうのユーザーけの救済きゅうさい措置そちであり、かろうじて描画びょうができるといったもので、画質がしつ描画びょうがスピードともに最低さいていであった。

「Direct3D」はMicrosoftの開発かいはつしたマルチメディアAPI「DirectX」のうちのひとつであり、現在げんざい[いつ?]では主流しゅりゅうのAPIである。しかし、当時とうじはその3D描画びょうが性能せいのうはGlideにとおおよばず、かつ、ビデオカードへの負担ふたんおおきく、こう解像度かいぞうどにはかなかった。

「Glide」は3dfxの開発かいはつしたAPIであり、その高速こうそくせい描画びょうがうつくしさは圧倒的あっとうてきであった。「Quake」「Tomb Raider」などに代表だいひょうされる3Dゲームの発展はってんは「Glide」と「Voodoo」の存在そんざいがあってこそであり、実際じっさいに「Quake」の開発かいはつは3dfxの協力きょうりょくがあったため可能かのうとなったのである。 実際じっさい当時とうじのゲームをGlideとDirect3Dで描画びょうがくらべれば、その画質がしつ高速こうそくせいははっきり体感たいかんできるほど、Voodoo+Glideの性能せいのうきんていた。

のメーカーのビデオカードはDirect3Dのみの対応たいおうだが、3dfxのVoodooシリーズだけはGlideとDirect3D両方りょうほう対応たいおうしており、Glide対応たいおうのゲームでは自動的じどうてきにGlideモードで描画びょうがされるようになっていた。 GlideとVoodooのわせは非常ひじょう描画びょうがスピードがはやく、NVIDIAやS3、Matrox、ATIなど他社たしゃのビデオチップの性能せいのうでは描画びょうができない表現ひょうげんでも容易たやす描画びょうができたため、ゲーム開発かいはつしゃ存分ぞんぶんうでるいたい場合ばあいはGlideモードはかなら搭載とうさいしていたのである。「Glideモード」による高速こうそく描画びょうが高画質こうがしつはVoodooシリーズ所有しょゆうしゃのみの特権とっけんであったが、Voodoo Bansheeの時代じだいには、世界中せかいじゅうおおくのビデオカードメーカーがVoodooシリーズのチップを購入こうにゅう生産せいさんしていた。このためすぐれたゲームをプレイしたいユーザーは容易たやすく、安価あんか様々さまざまなメーカーのVoodooビデオカードを購入こうにゅうでき、初代しょだいVoodoo以来いらい絶大ぜつだいなシェアもあり、安心あんしんして開発かいはつできたという事情じじょうもあった。

しかし、1998ねんに3dfxがVoodoo3を自社じしゃ生産せいさんのビデオカードのみで使用しようし、のビデオカードメーカーに供給きょうきゅうしないという路線ろせん変更へんこう発表はっぴょうしたことから、世界中せかいじゅうのビデオカードメーカーがDirect3Dしか対応たいおうできないNVIDIA、S3のビデオチップを採用さいようするしかなくなるという事態じたいになった。3dfxがみずかわたした市場いちばシェアをGlideに対応たいおうしないほかのメーカーの製品せいひんめていくにしたがい、絶対ぜったいすうおおくなっていったそれらのチップを搭載とうさいするビデオカードのユーザーに配慮はいりょして、3Dゲームの開発かいはつメーカー各社かくしゃもGlide依存いぞんめ、Direct3DでもGlideほどではないものの相応そうおう画質がしつあそべるゲームを開発かいはつするようになった。 3dfxの戦略せんりゃく転換てんかんは、たんにVoodooという商品しょうひん販売はんばいシェアばかりではなく、それまで市場いちば支配しはいしていたGlideというゲームよう3DグラフィックAPIのシェアまでDirect3Dにわたしていく結果けっかとなった。 そして、当初とうしょはGlideにくら画質がしつめん性能せいのう全般ぜんぱんおとっていたDirect3Dも、市場いちばからの要求ようきゅうしたがってMicrosoftがDirectXのバージョンをげるたびにGlideとの性能せいのう機能きのう急速きゅうそくちぢめ、DirectX7のハードウェアT&L対応たいおうでGlideをすにいたった。

3dfxの開発かいはつしたGPUがセガドリームキャスト使用しようされる可能かのうせいがあった[26][27]が、NECのPowerVR2採用さいようされることとなった[28][29]。ドリームキャストのアーキテクチャーは、日本にっぽんあんとアメリカあんがあり、社内しゃないコンペティションで日本にっぽんあんまったため、アメリカあん採用さいようされていた3dfxのチップが使つかわれることはなかった。[30]

90年代ねんだい後半こうはんから2000年代ねんだい初頭しょとうにかけていくつかのゲーム会社かいしゃが3dfxせいチップを搭載とうさいしたアーケードゲーム基板きばん市場いちばおくしている。アタリ (Gauntlet Legendsなど)、ミッドウェイ・ゲームズコナミ (サイレントスコープシリーズ、グラディウスIV -復活ふっかつ-など)、タイトー (サイキックフォース2012 (WOLFシステム)) などがそれに該当がいとうする。

関連かんれん項目こうもく

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注釈ちゅうしゃく

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ ATI Technologiesはむしろ3dfxの総合そうごうグラフィックカードメーカーへの転換てんかん前後ぜんごして、他社たしゃへのグラフィックチップの供給きょうきゅう開始かいししている。
  2. ^ このたね機構きこうはPC-9800シリーズようグラフィックアクセラレータボードでは1990年代ねんだい初頭しょとうから一般いっぱんもちいられていた。
  3. ^ 一方いっぽう、Voodooの方式ほうしきにはカードの基板きばん設計せっけい適切てきせつでない、あるいは使用しようされるパススルーようアナログRGBケーブルの品質ひんしつてい品質ひんしつである、といった状況じょうきょうではVGA互換ごかんコントローラからVoodooのリレースイッチを経由けいゆして出力しゅつりょくされるRGB信号しんごう品質ひんしつ本来ほんらいのそれよりもいちじるしく劣化れっか実用じつよう可能かのう解像度かいぞうど低下ていかする、という問題もんだいがあった。このため、製造せいぞう担当たんとうとするカードベンダのアナログ信号しんごう回路かいろ設計せっけい技術ぎじゅつ実装じっそうされるリレースイッチの品質ひんしつえるかたちしめされることとなり、各社かくしゃ製品せいひんあいだ品質ひんしつ格差かくさ非常ひじょうおおきかった。
  4. ^ Alliance SemiconductorしゃせいProMotionAT25など。
  5. ^ どう程度ていどのトランジスタすう集積しゅうせきのチップ同士どうしならばいろすうらした処理しょりとくした設計せっけいほうかけじょう、より高度こうどかつ高速こうそく処理しょり出来できるのは自明じめいである。後年こうねんきゅう3dfx技術ぎじゅつじん設計せっけい担当たんとうしたGeForce FXシリーズでは32bitカラーレンダリングモード描画びょうが性能せいのうが16bitカラーレンダリングモード比較ひかくしてほぼ半減はんげんしており、いろすう処理しょり速度そくどあいだ厳格げんかくなトレードオフの関係かんけい成立せいりつしていることがわかる。また、GlideだけではなくDirect3Dにおいても16bitカラーレンダリングにのみ対応たいおうするVoodooけいチップの実装じっそうは、後年こうねんゲームなどで24bit/32bitカラーレンダリングが一般いっぱんした段階だんかいでVoodoo Banshee・Voodoo3がサポート対象たいしょうがいとして排除はいじょされ、急速きゅうそく陳腐ちんぷする一因いちいんとなった。
  6. ^ とくに、ハードウェアT&L機能きのう実装じっそう前提ぜんていとして複雑ふくざつ座標ざひょう変換へんかん光源こうげん計算けいさん処理しょりおこなうソフトの場合ばあい、それらの処理しょりすべてCPUに依存いぞんするハードウェアT&L機能きのう実装じっそうのグラフィックチップではフレームレートが致命ちめいてき低下ていかするため実用じつようにならない。
  7. ^ Voodoo3とおなじ250nmプロセスが採用さいようされていた。これはVoodoo3と比較ひかくしてトランジスタすう大幅おおはば増加ぞうかしたVSA-100ではチップ面積めんせき大幅おおはば増大ぞうだいする、つまり製造せいぞうコストが非常ひじょうにかかるということを意味いみしている。どう時期じきのRadeon 256ではすで当時とうじ最新さいしんの180nmプロセスが採用さいようされており、おなじトランジスタすうでチップ面積めんせきは3dfx製品せいひん半分はんぶん、つまりどう程度ていど集積しゅうせきならばやく半分はんぶんのコストでチップを生産せいさんでき、どう程度ていど面積めんせきならば単純たんじゅん計算けいさんばい性能せいのうのチップが生産せいさんできるようになっていた。同様どうようどう時期じきのNVIDIAは1世代せだいふるい220nmプロセスでGeForce 256を生産せいさんしていたが、これもVSA-100の1.5ばい集積しゅうせきであり、VSA-100のやく66パーセントのサイズのチップでどう程度ていど性能せいのう実現じつげんできた。また、チップ製造せいぞうプロセスの微細びさいは、チップの消費しょうひ電力でんりょく低減ていげんのみならず駆動くどう周波数しゅうはすうげにもおおきく影響えいきょうする。つまり、競合きょうごう他社たしゃどう程度ていどのトランジスタすうのチップをよりていコストで生産せいさんでき、しかもより高速こうそく動作どうさ可能かのうであったということで、こうした半導体はんどうたい製造せいぞう技術ぎじゅつでの3dfxの出遅でおくれは致命ちめいてきであった。
  8. ^ その、ATIは3dfxとはぎゃくにチップベンダとしてRadeonシリーズをビデオカードメーカーに供給きょうきゅうする方針ほうしん転換てんかん拡販かくはん開始かいしする。

出典しゅってん

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