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BREW - Wikipedia

BREW(ブリューまたはブリュウ、ブルー、Binary Runtime Environment for Wireless)はQualcomm REX OSうえうごCDMA携帯けいたい電話でんわアプリケーションプラットフォームである。cdmaOneCDMA2000開発元かいはつもとであるクアルコム開発かいはつしたもので、同社どうしゃ登録とうろく商標しょうひょうとなっている。ネーミングにかんしてはJavaの「コーヒー」にたいして「ビール」の意味いみめられている。

BREWの特徴とくちょう

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BREWとはクアルコムが製造せいぞう販売はんばいしている携帯けいたい電話でんわようプラットフォームMSMチップセットよう構築こうちく拡張かくちょうされたアプリケーション実行じっこう環境かんきょうである。コンパイルはクアルコム提供ていきょうのSDK、Microsoft Visual C++にアドインしたRVCT(ARMコンパイラ)、もしくはgccによっておこなえる。なお、gcc は公式こうしきにはサポートがいである。

日本にっぽんでは、2016ねん8がつ現在げんざいKDDIおよび沖縄おきなわセルラー電話でんわのスマートフォンとシャープせいAQUOS KシリーズSHF31SHF32ひとし)、きょうセラせいのGRATINA 4Gシリーズ(KYF31ひとし)、おなじくきょうセラせいのかんたんケータイシリーズ(KYF32ひとし旧称きゅうしょう簡単かんたんケータイシリーズ)をふく一部いちぶのフィーチャーフォンをのぞかくau携帯けいたい電話でんわのほとんどの機種きしゅがEZアプリ(BREW)を使用しようしている。2016ねん9がつ現在げんざい、スマートフォン、およびAQUOS Kシリーズ、GRATINA 4Gシリーズ、かんたんケータイシリーズ、mamorino Watch(ZTF31)以外いがい使用しようできない機種きしゅには、W11HW11KW21HA101K簡単かんたんケータイS)、A1405PTA1406PTA1407PTmamorinoシリーズKYY01KYY02KYY05ぜん機種きしゅPT001簡単かんたんケータイS)、Mi-LookKYY03とうがある。

以下いか特徴とくちょうつ。

  1. C/C++でコンパイルされたバイナリ(アプリケーション)を実行じっこうする。
  2. アプリケーションをダウンロードし、実行じっこうできる。
  3. APIの実装じっそう形式けいしきにCOMを利用りようしており、拡張かくちょう容易よういである。
  4. Extensionという機構きこう利用りようし、外部がいぶライブラリを利用りようできる。
  5. メモリ保護ほご機能きのうい。

携帯けいたい電話でんわによる実機じっきでの動作どうさテストはBREW ApploaderとよばれるツールでBREWアプリと認証にんしょう(sigファイル)を転送てんそうケーブルにより携帯けいたい電話でんわ転送てんそうする。また転送てんそうさき携帯けいたい電話でんわ転送てんそうモードに設定せっていする必要ひつようがある。クアルコムにデベロッパー登録とうろくおこなことによってこれらのツールを入手にゅうしゅ出来できる。

BREWのExtensionとはダウンローダブルなライブラリのことである。実態じったいとしてBREWではすべてのAPIがExtension形式けいしき実装じっそうされている。Extensionの実装じっそうしゃはその利用りよう可能かのうとするため、「特権とっけん」を要求ようきゅうすること出来できる。たとえばINetMgrというAPIを利用りようするためには、利用りようするがわのアプリケーションが「PL_NETWORK」という特権とっけん保持ほじしている必要ひつようがある。この仕組しくみによってBREWのアプリケーションは利用りよう可能かのうなExtension(=API)を外部がいぶしめ必要ひつようがあるため、アプリケーションのサーバへの登録とうろくたいして審査しんさおこなこと可能かのうとなっている。

KDDI(EZアプリ)での運用うんよう

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BREWは携帯けいたい電話でんわ会社かいしゃ携帯けいたい電話でんわ製造せいぞう会社かいしゃにて様々さまざまなカスタマイズをほどこされ運用うんようがなされている。KDDIでもカスタマイズされており、運用うんようじょう特徴とくちょう以下いかとおりである。

BREW Apploaderの利用りよう、sigファイルの生成せいせい転送てんそうモード設定せってい現在げんざいKDDI公式こうしきコンテンツプロバイダのみおこなうことができる。いわゆる「野良のらアプリ」「勝手かってアプリ」とばれる一般いっぱんユーザーがつくったアプリの配布はいふおよび実行じっこうは、PCじょうのエミュレータじょううごかせるまでであり、携帯けいたい電話でんわへの配布はいふ実行じっこうはできない。また、公式こうしきコンテンツプロバイダであっても検証けんしょう合格ごうかくまえのBREWアプリをネットワーク経由けいゆ携帯けいたい端末たんまつにダウンロードすることはできない。そのため、オープンアプリプレイヤーがリリースされるまでは、一般いっぱんユーザーはFlash Liteによるコンテンツ作成さくせいをする必要ひつようがあった。

なお、WIN対応たいおう以降いこうは、EZアプリ(BREW・Javaとも)は1アプリケーションたりで通信つうしんできるデータりょうが1つのアプリにつき3MBまでという自主じしゅ規制きせいが、公式こうしきコンテンツプロバイダにされている。また、EZアプリ全体ぜんたいでは、携帯けいたい電話でんわがわで1にち6MBの通信つうしん制限せいげんがある。しかし、初期しょきころはこれをらずに順守じゅんしゅしなかったコンテンツプロバイダが存在そんざいし、定額ていがくせい課金かきん加入かにゅうしていないユーザーがらぬあいだ大量たいりょうのパケットを消費しょうひし、多額たがくのパケット料金りょうきん請求せいきゅうされるなどの問題もんだい存在そんざいした。

もともとのBREWの仕様しようとしてはそのような制限せいげんはなく、KDDIの仕様しようもとづいたEZアプリ(BREW)が通常つうじょう利用りようするネットワーク(BREW.NET)の仕様しよう制限せいげんである。したがってべつ通信つうしん利用りようするBREWアプリケーション、たとえばKCPKCP+でBREWアプリケーションされたEZブラウザやEいーメールソフトウェアはこのような制限せいげんけない。

2010ねん一部いちぶ機種きしゅでは通信つうしん制限せいげん撤廃てっぱいされている機種きしゅもある。

2011ねんはるモデルよりEZアプリ(J)登場とうじょうによりEZアプリ(B)名称めいしょう変更へんこうとなった。

KDDIは2016ねん4がつ28にち対応たいおうする3G対応たいおうau携帯けいたい電話でんわ利用りようしゃ減少げんしょうしている(2013ねんやく40%減少げんしょう)ことから、EZアプリ(B)を提供ていきょうするために必要ひつようなクアルコムとのライセンス契約けいやく終了しゅうりょうする2018ねん3がつ31にちを以って、EZアプリ(B)の配信はいしんサービスとKDDIが提供ていきょうする一部いちぶアプリのサービスを終了しゅうりょうすることを発表はっぴょうした[1][2]配信はいしんサービス終了しゅうりょうも、端末たんまつじょうにあるアプリ(プリインストールならびにダウンロードずみ)はつづ実行じっこう可能かのうだが、アプリを削除さくじょしたり端末たんまつのリセット(初期しょき)をおこなうとプリインストールアプリ以外いがいのアプリはさい入手にゅうしゅできなくなる。また配信はいしんサービス終了しゅうりょうによりバージョンアップもできなくなるため、2018ねん4がつ以降いこう仕様しよう変更へんこうなどが発生はっせいした場合ばあい、そのアプリは(プリインストールアプリもふくめ)事実じじつじょう使用しようできなくなる。

KDDI以外いがい日本にっぽん携帯けいたい電話でんわ会社かいしゃでの利用りよう

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NTTドコモも2005ねん8がつ5にち発売はつばいSA700iS導入どうにゅうされた。ただしこれは、ユーザがBREWアプリをダウンロードできるものでも、ドコモとしてBREWを導入どうにゅうするものでもなく、ブラウザやJava VM(iアプリ)、GPSナビゲーションアプリを動作どうささせる基本きほんプラットフォームてき環境かんきょうとして導入どうにゅうしたものである。auけが主体しゅたいだった三洋電機さんようでんき大阪おおさか、のちのきょうセラSANYOブランド)がドコモに参入さんにゅうするにあたって、au端末たんまつけの開発かいはつノウハウを流用りゅうようする目的もくてきもあったと推測すいそくされる。

バージョンについて

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下記かき機能きのうは、一般いっぱんてきなBREWの仕様しようかんする記述きじゅつであり、かならずしもかくキャリアやメーカがすべての機能きのう実装じっそうしているわけではない。

BREW 1.0
KDDIおよび沖縄おきなわセルラー電話でんわのau携帯けいたい電話でんわ採用さいようはつ採用さいようされた機種きしゅパナソニック モバイルコミュニケーションズせい端末たんまつC3003P。ただしダウンロードして実行じっこうする機能きのう搭載とうさいされておらず、純粋じゅんすい携帯けいたい電話でんわ内部ないぶようのアプリケーション作成さくせい利用りようされた。
BREW 2.0/2.1
BREW Extensionのダウンロードという機能きのう追加ついかされた。ネットワークをとおして必要ひつようなプログラムが自動的じどうてきにダウンロードされる機能きのうである。マスコットカプセルエンジンひとし該当がいとうする。このExtensionにより3D描画びょうが可能かのうとなる。
そのおもにマルチメディアけいAPIの充実じゅうじつはかられた。
BREW 3.0
外部がいぶメモリからサウンドや写真しゃしんなどのファイルにアクセス可能かのうになり、シリアルポートまたはUSB使つかってパソコンにアクセスする機能きのう付加ふかされた。BREW3.0は世界中せかいじゅう利用りようされず、Qualcommのヒストリからは削除さくじょされた。現在げんざいはSDKのダウンロードも出来できなくなった。
BREW 3.1
BREW 3.0を基本きほんマルチメディアコンテンツのアクセス機能きのうバリュー課金かきんばれるコンテンツ購入こうにゅう機能きのうなどが追加ついかされた。IAPPHISTORY、IAPPLETCTLとうのプラットフォームけのAPIが追加ついかされた。
BREW 4.0
KDDIおよび沖縄おきなわセルラー電話でんわのau携帯けいたい電話でんわ世界せかいはじめて採用さいようされた。採用さいよう機種きしゅはau携帯けいたい電話でんわ最新さいしんプラットフォーム「KCP+」(KCP2.x)対応たいおう端末たんまつぜん機種きしゅマルチウィンドウ対応たいおう。au携帯けいたい電話でんわには「マルチプレイウィンドウ」として実装じっそうされ、この機能きのうはのちに「クイックアクセスメニュー」に発展はってんする。
BREW 5.0
KCP3.x、およびそのもととなったBrew MP採用さいようされている。2016ねん9がつ現在げんざい国内こくない市場いちば端末たんまつではau携帯けいたい電話でんわPT003のみに搭載とうさい

KDDIが提供ていきょうしていたアプリ(EZアプリ)

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  • EZテレビ
  • GPSMAP
  • EZ-FM
  • EZナビウォーク - 「3Dナビ」対応たいおうばんふくむ。
  • EZ助手じょしゅせきナビ
  • 安心あんしんナビ
  • かせて検索けんさく
  • EZ Game Street! - 2010ねん現在げんざい提供ていきょう終了しゅうりょう
  • Full Game! - 既存きそんのEZアプリ (BREW) のだい容量ようりょうばんにあたるアプリでBREW4.0がベースとなっている。「KCP+」(KCP2.x)以降いこうのプラットフォームに対応たいおうした機種きしゅがこのアプリに対応たいおうする。
  • live earth
  • EZ Quick

関連かんれんするソフトウェア

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脚注きゃくちゅう

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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