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CODASYL - Wikipedia

CODASYLえい: conference/committee on data systems languages)はしゅとしておおくのコンピュータで利用りようできる標準ひょうじゅんプログラミング言語げんご開発かいはつ推進すいしんすることを目的もくてきとして組織そしきされ、COBOL標準ひょうじゅん規格きかくのメンテナンスと、関係かんけいデータベース以前いぜんのデータベースのモデリングなどといった活動かつどうおこなったデータ処理しょり業界ぎょうかい団体だんたいである。日本語にほんごでは「コダシル」とむ。

概要がいよう

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CODASYL は1959ねん組織そしきされた。メンバーはデータ処理しょり関係かんけいする業界ぎょうかい米国べいこく政府せいふ機関きかん人間にんげんであった。そのおおきな目標もくひょうは、データシステム分析ぶんせき設計せっけい実装じっそう効率こうりつ推進すいしんであった。すうねんにわたって各種かくしゅ言語げんごについて作業さぎょうしたが、具体ぐたいてき標準ひょうじゅんはなされず、標準ひょうじゅん作業さぎょうANSIがれた。

1965ねんCODASYL はリスト処理しょり部会ぶかい[1]結成けっせいした。このグループはレコード集合しゅうごう処理しょりCOBOL言語げんご拡張かくちょうとして開発かいはつすることを目的もくてきとしていた。名称めいしょうチャールズ・バックマンの IDS[2]システム(プロジェクトの技術ぎじゅつてき出発しゅっぱつてん)でレコードあいだ関係かんけいをポインタでレコード同士どうし連結れんけつすること(つまりリスト)で管理かんりしていたことからている。1967ねんどうグループはデータベース作業さぎょうはん[3] (DBTG) と改称かいしょうし、1968ねん1がつどうグループはレポート[4]発表はっぴょうした。1969ねん10がつ、DBTG はネットワークがたデータモデル言語げんご仕様しよう発表はっぴょうし、これが一般いっぱんCODASYL データモデルとばれるようになった。この仕様しようはいくつかの言語げんご定義ていぎしている。ひとつのデータ記述きじゅつ言語げんご(DDL)はデータベース論理ろんりスキーマ定義ていぎし、べつのDDLがデータベースのアプリケーションビューを定義ていぎするサブスキーマを生成せいせいする。そしてデータ操作そうさ言語げんご(DML)でデータベース操作そうさする機能きのうCOBOLさい仕様しよう定義ていぎしている。この仕様しようはCOBOLに照準しょうじゅんわせていたが、(DDLとDMLを分離ぶんりしたことから)言語げんごとは独立どくりつしたデータベースという概念がいねんまれるもととなり、IBM はそれを利用りようして PL/I を COBOL の後継こうけいとして宣伝せんでんした。

1971ねんプログラミング言語げんごからの独立どくりつせいもとめるこえつよくなり、組織そしき再編さいへんされ、DDL の開発かいはつはデータ記述きじゅつ言語げんご委員いいんかい[5]ち、COBOL DMLほうCOBOL 言語げんご委員いいんかい[6]つようになった。後世こうせいかられば、この分割ぶんかつがよくない結果けっかんだ。両者りょうしゃ仕様しよう策定さくてい同期どうきされることなく独自どくじおこなわれ、ベンダーはその差異さいなやまされることになる。結果けっかとして、実装じっそうされた製品せいひんあいだ互換ごかん発生はっせいすることとなった。

いくつかのベンダーがDBTG仕様しように(おおまかに)準拠じゅんきょしたデータベース製品せいひん実装じっそうした。おもなものは以下いかとおり:

  • Integrated Data Storeインテグレイティド・データ・ストア (IDS/2) - ハネウェル
  • Integrated Database Management Systemインテグレイティド・データ・マネジメント・システム (IDMS) - Cullinet
  • DMS-1100 - UNIVAC
  • DBMS32 - DEC

Cullinet当時とうじ名称めいしょうCullinane)はグッドリッチから技術ぎじゅつ導入どうにゅうした。Cullinetのちコンピュータ・アソシエイツ(CA)に買収ばいしゅうされるが、CAは2006ねん現在げんざいも IDMS の後継こうけい製品せいひん販売はんばいしている。

CODASYL委員いいんかい一部いちぶ現在げんざい活動かつどうしているが、CODASYL 自体じたいすで存在そんざいしない。CODASYLかんする記録きろくチャールズ・バベッジ研究所けんきゅうじょ保管ほかんしており、どう研究所けんきゅうじょのウェブサイトでることができる。

1980年代ねんだい関係かんけいデータベース注目ちゅうもくされるようになるとともCODASYL活動かつどう減退げんたいしていった。

参考さんこう文献ぶんけん

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  • The Codasyl Approach to Data Base Management. T. William Olle. Wiley, 1978. ISBN 0-471-99579-7.
  • The Codasyl Model. J. S. Knowles and D. M. R. Bell, in Databases - Role and Structure, ed. P. M. Stocker, P. M. D. Gray, and M. P. Atkinson, CUP, 1984. ISBN 0-521-25430-2

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ えい: list processing task force
  2. ^ えい: integrated data store
  3. ^ えい: data base task group
  4. ^ えい: COBOL extensions to handle data bases
  5. ^ えい: data description language committee
  6. ^ えい: COBOL Language Committee

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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