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Chromium OS - Wikipedia
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Chromium OS

曖昧さ回避 この項目こうもくでは、Chrome OSのオープンソース開発かいはつバージョンについて説明せつめいしています。Chromeのオープンソース開発かいはつバージョンについては「Chromium」をご覧らんください。

Chromium OS（クロミウム・オーエス）は、主おもにウェブアプリケーションと共ともに動作どうさするようGoogleにより設計せっけいされたLinuxディストリビューションであり、ChromeOSのオープンソース開発かいはつバージョンである[3]。このオペレーティングシステムのアーキテクチャは3層そうで、ファームウェア、システムレベルソフトウェア、そしてウィンドウマネージャから構成こうせいされる。

Chromium OS
新あたらしいタブページを表示ひょうじしたChromium OS (85.0.4163.0)。
開発かいはつ者しゃ Google
プログラミング言語げんご C、C++
OSの系統けいとう Unix系けい, Linux, Gentoo
開発かいはつ状じょう況きょう 開発かいはつ中ちゅう
ソースモデル オープンソース
リポジトリ
ウィキデータを編集
アップデート方式ほうしき ローリングリリース
パッケージ管理かんり Portage[1]
プラットフォーム x86、x64、ARM[2]
カーネル種別しゅべつ モノリシック (Linuxカーネル)
既定きていのUI Chromium
ライセンス 様々さまざまなオープンソースライセンス（主おもにBSDスタイルライセンスとGPL）
ウェブサイト www.chromium.org/chromium-os
テンプレートを表示ひょうじ

Chromium OSのインストール可能かのうで動作どうさするバージョンは、主おもに有志ゆうしや企業きぎょうにより作成さくせいされダウンロード可能かのうな状態じょうたいとなっている。デバイスの中なかには主おもなオペレーティングシステムとしてChromium OSをプリインストールしたものもある。

Googleは2009年ねんの後半こうはんに初はじめてChromium OSのソースコードを公開こうかいした。

アーキテクチャ

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予備よび設計せっけい文書ぶんしょによると、Googleはファームウェア、ウェブブラウザおよびウィンドウマネージャ、そしてシステムレベルソフトウェアとユーザーランドサービスから成なる3層そうアーキテクチャを特徴とくちょうとして述のべている[4]。

  • ファームウェアは、フロッピーディスクドライブのような既すでにコンピュータ（特とくにネットブック）では一般いっぱん的てきではないハードウェアに対たいする厳密げんみつな調査ちょうさをしないことで速はやいブート時間じかんに貢献こうけんする。ファームウェアはブートプロセスにおける各かくステップを検証けんしょうしシステムリカバリーと統合とうごうすることで、セキュリティでも貢献こうけんする[4]。
  • システムレベルソフトウェアには、ブートパフォーマンスを改善かいぜんするようパッチが当あてられたLinuxカーネルが含ふくまれる。ユーザーランドソフトウェアは、並行へいこうしてサービスを起動きどうできるUpstartの管理かんりによって必須ひっすのものとして取とり込こまれ、クラッシュしたジョブを再さい生産せいさんし、さらにより速はやいブートのためにサービスを延期えんきする[4]。
  • ウィンドウマネージャは、他たのX Windowマネージャのような複数ふくすうクライアントウィンドウとのユーザ相互そうご運用うんようを処理しょりする[4]。

リリース履歴りれき

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2010年ねん5月がつまでの間あいだに、開発かいはつ中ちゅうであるソースコードのコンパイル済ずみバージョンがインターネットから100万まん回かい以上いじょうダウンロードされた。その「Chromium OS Flow」と名付なづけられた最もっとも人気にんきのあるバージョンは、マンチェスターに住すむ17歳さいの大学生だいがくせいであるLiam McLoughlinが「Hexxeh」と名乗なのり投稿とうこうして作つくられた。McLoughlinのビルドはUSBメモリスティックからブートするもので、Javaプログラミング言語げんごのサポートのようにGoogleエンジニアが未み実装じっそうな機能きのうを含ふくんでいた[5]。

Googleは趣味しゅみに熱中ねっちゅうする人ひとが公式こうしきリリースより先さきにChromium OSを使つかって評価ひょうかすることを予期よきしていなかったとは言いえ、Googleの製品せいひん管理かんり副ふく社長しゃちょうであるSundar Pichaiは、「Hexxehのような人達ひとたちがすることを見みるとびっくりする」と述のべた。Pichaiは早期そうきリリースはオープンソース開発かいはつによる意図いとせぬ結果けっかであると述のべた。「オープンソースプロジェクトにするよう決定けっていした場合ばあい、全すべての手段しゅだんを開放かいほうする必要ひつようがある」[5]

Hexxehの作業さぎょうは次つぎの年としに入はいっても続つづいた。Hexxehは2010年ねん12月に「Chromium OS Lime」をアナウンスし[6]、2011年ねん1月がつに、アプリケーションをjailbreak/root化かしたGoogle Cr-48「Mario」プロトタイプハードウェア用ように設計せっけいし汎用はんよう的てきなBIOSをインストールした「Luigi」をリリースした[7]。開発かいはつ者しゃは2011年ねん3月がつ13日にちに仮想かそうマシン上じょうでビルドを利用りよう可能かのうとなった[8]。Googleからの次期じきChromium OSの公式こうしきビルドがなくとも、Hexxehの「Vanilla」が行おこなう毎晩まいばんのChromium OSのビルドはChromium OSを試ためしたい人々ひとびとにとって主要しゅようなリソースとなった。Hexxehは2013年ねん4月がつ20日はつかに、Chromium OSのビルドのアップロードを止とめた。

Chromium OSのより最近さいきんのバージョンは、使つかい方かたのガイドラインやヘルプと共ともに[9]、毎日まいにちおよび毎週まいしゅうのビルドを未いまだに続つづけている[10]Arnoldthebatから利用りよう可能かのうである。

2011年ねん5月がつにデルも、約やく18ヶ月かげつ前まえにリリースされたビルドをフォローアップした、Dell Inspiron Mini 10v netbook用ようの新あたらしいビルドをリリースした。このビルドはオーディオはサポートしないが、USBドライブからのブートは可能かのうであった[11]。

2012年ねん7月がつ、Chromium Build Kitがリリースされた。これは自動的じどうてきに開発かいはつ者しゃのビルドをコンパイルし、USBドライブにChromium OSをインストールする[12]。

  •  
    ChromiumOS Cherry
    現在げんざいにおけるFlowの原型げんけい。
    （2009年ねん12月4日にち）
  •  
    ChromiumOS Zero
    「Vanilla」として現在げんざい知しられる
    （2009年ねん12月9日にち）
  •  
    ChromiumOS Flow
    （2010年ねん2月がつ15日にち）

デバイス

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デバイスの中なかにはChromium OSがプリインストールされて出荷しゅっかされたものもある。これにはオーストラリアの会社かいしゃであるKogan製せいのKogan Agora Chromium Laptop[13]や、Xi3 Modular Computer製せいの、会社かいしゃ名めいと同おなじ名前なまえの製品せいひんであるXi3 Modular Computerが含ふくまれる[14][15]。

商標しょうひょう紛争ふんそう

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2011年ねん6月がつ、ソルトレイクシティを基盤きばんとするISYS Technologiesが、「Chromium」という名前なまえと、不ふ履行りこうによりChromebookとChromeboxについての権利けんりを要求ようきゅうし、ユタ州しゅう地方裁判所ちほうさいばんしょにGoogleを訴うったえた。この訴訟そしょうによりChromebookを販売はんばいしないようGoogleとそのハードウェア、そしてマーケティングパートナーを阻止そししようと試こころみた[16]。この訴訟そしょうは後のちに却下きゃっかされ、GoogleとISYSとの間あいだにおける非公開ひこうかいな和解わかいの一環いっかんとして、ISYSはその商標しょうひょうを維持いじすることを放棄ほうきした。

脚注きゃくちゅう

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[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]
  1. ^ Cairns, Ryan (2010年ねん2月がつ5日にち). “Upcoming build system changes”. Chromium OS dev. Google Groups. 2010年ねん3月がつ23日にち閲覧えつらん。
  2. ^ Womack, Brian (2009年ねん7月がつ8日にち). “Google to Challenge Microsoft With Operating System”. Bloomberg.com. 2009年ねん7月がつ8日にち閲覧えつらん。
  3. ^ “Kernel Design”. The Chromium Projects. 2015年ねん4月がつ26日にち閲覧えつらん。
  4. ^ a b c d “Security Overview: Chromium OS design documents”. Google. 25 November 2009閲覧えつらん。
  5. ^ a b Stone, Brad (May 7, 2010). “Test Flights Into the Google Cloud”. New York Times. http://www.nytimes.com/2010/05/09/business/09ping.html?scp=1&sq=hexxeh&st=nyt 
  6. ^ Hexxeh. “Now with a citrus twist”. Hexxeh's Blog. 30 June 2011閲覧えつらん。
  7. ^ Hexxeh. “Your princess is in another castle…”. Hexxeh's Blog. 30 June 2011閲覧えつらん。
  8. ^ Hexxeh. “In my VirtualBox?”. Hexxeh's Blog. 30 June 2011閲覧えつらん。
  9. ^ http://arnoldthebat.co.uk/
  10. ^ “Chromium OS Builds”. Chromium.arnoldthebat.co.uk. 2014年ねん7月がつ4日にち閲覧えつらん。
  11. ^ Linder, Brad (May 15, 2011). “Dell releases Chromium OS build for Inspiron Mini netbooks”. Liliputing. http://liliputing.com/2011/05/dell-releases-chromium-os-build-for-inspiron-mini-netbooks.html 16 May 2011閲覧えつらん。 
  12. ^ Chromium Build Kit (July 30, 2012). “Chromium Build Kit-- Source Forge”. 30 July 2012閲覧えつらん。
  13. ^ Kogan Australia. “Laptops - Kogan.com”. Kogan Australia. 2015年ねん4月がつ26日にち閲覧えつらん。
  14. ^ Joanna Stern. “Xi3 Modular Computer is one cool-looking desktop in a cube”. Engadget. AOL. 2015年ねん4月がつ26日にち閲覧えつらん。
  15. ^ Dana Wollman. “Xi3 modular PC reborn as Chrome OS desktop, promises independence from local storage”. Engadget. AOL. 2015年ねん4月がつ26日にち閲覧えつらん。
  16. ^ “Chrome Turf War: Did Google abandon the Chromium Trademark?”. (June 13, 2011). http://trademarkem.com/chrome-turf-war-did-google-abandon-chromium-trademark February 4, 2014閲覧えつらん。 

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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