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Code Red - Wikipedia

Code Red(コードレッド)は、2001ねん7がつ13にちインターネット発見はっけんされたワームである。マイクロソフトIIS Webサーバ動作どうさするコンピュータを攻撃こうげきした。このワームについてもっとふか調査ちょうさしたのは、eEye Digital Security のプログラマたちであった。かれらはワームの名称めいしょうめたが、その由来ゆらいはソフトドリンク「マウンテンデュー」のチェリーあじ商品しょうひんめい(CODE RED)と、このワームに攻撃こうげきされたWebサイトでられた "Hacked By Chinese!" という文字もじれつからの連想れんそうである(赤狩あかが参照さんしょう)。このワームが出現しゅつげんしたのは7がつ13にちだが、被害ひがい拡大かくだいしたのは2001ねん7がつ19にちのことだった。この感染かんせんしたホストすうは359,000にたっした[1]当日とうじつは、世界中せかいじゅうのネットワークのトラフィックの急増きゅうぞうにより、どのサイトへもつながりにくい状態じょうたい発生はっせいし、唯一ゆいいつインターネットが麻痺まひしたとされる。

概説がいせつ

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利用りようされた脆弱ぜいじゃくせい

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このワームは IIS に付属ふぞくして配布はいふされたインデックスサーバの脆弱ぜいじゃくせい利用りようした。この脆弱ぜいじゃくせいについては MS01-033説明せつめいされている。それによると、ワーム出現しゅつげんやく1ヵ月かげつまえにパッチが公開こうかいされている。

このワームは自身じしん拡散かくさんのために、いわゆるバッファオーバーランばれる脆弱ぜいじゃくせい利用りようした。'N' をかえしたなが文字もじれつでバッファをオーバーフローさせ、任意にんいのコードを実行じっこうしてマシンに感染かんせんする。

ワームのペイロード

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このワームのペイロードには、以下いかふくまれる。

  • 感染かんせんしたWebサイトはつぎのように表示ひょうじさせられる(最後さいご部分ぶぶんはネットじょうでの敗北はいぼくあらわまり文句もんくとなった。外部がいぶリンク参照さんしょう

HELLO! Welcome to http://www.worm.com! Hacked By Chinese!

  • インターネットじょうのIISサーバをさがし、さらに感染かんせんさせようとする。
  • 感染かんせん20日はつかから27にちって、いくつかの固定こていIPアドレスDoS攻撃こうげき仕掛しかけるようになっていた。攻撃こうげき目標もくひょうにはホワイトハウスのWebサーバもふくまれていた[1]

感染かんせん可能かのうなマシンをさがさいに、このワームは IIS の脆弱ぜいじゃくせいのあるバージョンが動作どうさしているかをチェックしていない。さらにえば、IIS が動作どうさしているかどうかすらチェックしていなかった。そのため、当時とうじApache のアクセスログを調しらべると、以下いかのようなエントリが頻繁ひんぱんつかる[注釈ちゅうしゃく 1]

GET /default.ida?NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN
NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN
NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN
NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN
NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN
NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN
NNNNNNNNNNNNNNNNNNN
%u9090%u6858%ucbd3%u7801%u9090%u6858%ucbd3%u7801
%u9090%u6858%ucbd3%u7801%u9090%u9090%u8190%u00c3
%u0003%u8b00%u531b%u53ff%u0078%u0000%u00=a HTTP/1.0

類似るいじのワーム

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2001ねん8がつ4にち、Code Red II が出現しゅつげんした。Code Red II は、Code Red ワームから派生はせいしたものではない感染かんせん方法ほうほうおなじであるものの、ペイロードまったことなる。感染かんせんしたマシンとおなじサブネットかまたはことなるサブネットのターゲットを、ある固定こていかくりつ分布ぶんぷしたがった擬似ぎじ乱数らんすうてき手法しゅほう選択せんたくする。通常つうじょうおなじサブネットないのターゲットをえらぶことがおおい。さらに、Code Red で 'N' をかえしていた部分ぶぶん(バッファオーバーランを発生はっせいさせる文字もじれつ)が 'X' のかえしになっている。

eEye はワームの発信はっしんフィリピンマカティであるとかんがえている(VBS/Loveletter ワームとおな発信はっしんである)。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ このワームのペイロードは 'N' の羅列られつのち文字もじれつである。脆弱ぜいじゃくなホストはこの文字もじれつ命令めいれいれつとして実行じっこうしてしまう。

出典しゅってん

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  1. ^ a b Moore, David; Colleen Shannon (2001ねん?). “The Spread of the Code-Red Worm (CRv2)”. CAIDA Analysis. 2006ねん10がつ3にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク

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