I.V.

「I.V.」（アイ・ヴィー）は、ロック・バンドのX JAPANが2008年ねん1月がつ23日にちにリリースした楽曲がっきょくである。

「I.V.」
X JAPAN の シングル
リリース	2008年ねん1月がつ23日にち
規格きかく	デジタル・ダウンロード
録音ろくおん	2007年ねん
ジャンル	ロック（ヘヴィメタル）
時間じかん	5分ふん04秒びょう
レーベル	Extasy A Music
プロデュース	YOSHIKI
X JAPAN シングル 年表ねんぴょう
THE LAST SONG （1998年ねん） I.V. （2008年ねん） Scarlet Love Song -BUDDHA MIX- （2011年ねん）
ミュージックビデオ 「I.V.」Official Music Video - YouTube

解説かいせつ

X JAPANが公おおやけの場ばで10年ねんぶりに演奏えんそうした楽曲がっきょくであり、アメリカ映画えいが「ソウ4」のタイアップ曲きょくとして制作せいさくされた。全ぜん世界せかい上映じょうえいの映画えいがでもあったことから、X JAPANにとっての世界せかいデビュー曲きょくとなった。日本にっぽんのロック・バンドとしては初はつの全ぜん世界せかい同時どうじ配信はいしんとなり、日本にっぽんをはじめアメリカ、イギリス、オーストラリアなど世界せかい23ヶ国かこくで一斉いっせいに同日どうじつ配信はいしんされた。また、同時どうじに日本にっぽんのmusic.jpでの着ちゃくうた、着ちゃくうたフルでの配信はいしんもされた。2011年ねん以来いらい、長ながらく日本にっぽんのiTunes Storeでは配信はいしんされていなかったが、2014年ねん9月がつに配信はいしんが再開さいかいされた。「ソウ4」のオリジナルサウンドトラックには収録しゅうろくされておらず、X JAPANのCDとしての発売はつばいもされていない。音楽おんがくゲーム「Rock Band 2」のオーナーを対象たいしょうとした無償むしょうダウンロードソングの一ひとつとして提供ていきょうされている。

ライブでは「攻撃こうげき再開さいかい 2008 I.V.〜破滅はめつに向むかって〜」の1日にち目め「破壊はかいの夜よる」で初はじめて演奏えんそうされた。

タイトル

タイトルについてYOSHIKIは「元々もともとは特とくに意味いみが無なかった」としながらも、「後こう付づけと言いう意味いみでは、『I.V. (英語えいごの「私わたし」のIとローマ数字すうじの「5」のV)＝自分じぶんたちは5人にん』『I.V.（ローマ数字すうじの「IV」の4）＝現在げんざいは4人にん、映画えいがも4作さく目め』『I.V.(intravenous injection)＝点滴てんてき』『I.V.＝9月22日にち』『I.V.＝花言葉はなことば(「死しんでも離はなれない」、「永遠えいえんの愛あい」、「不滅ふめつ」)』と様々さまざまな解釈かいしゃくができる」と語かたっている。また、歌詞かしの最後さいごの単語たんごが血管けっかんや静脈じょうみゃくを意味いみする「vein」であることからも、『I.V.＝点滴てんてき』という解釈かいしゃくが強つよい意味合いみあいであるとも後のちに語かたっていた。また、歌詞かしの一部いちぶにはメジャーデビュー曲きょくである「紅べに」の一部いちぶ（俺おれが見みえないのか すぐ傍はたにいるのに）を英訳えいやくしたもの（Can't you see me standing right here?）が使つかわれている。

制作せいさく

YOSHIKIが率ひきいる音楽おんがくプロジェクトであるViolet UKが『カタコンベ』の主題歌しゅだいかを担当たんとうしたことがきっかけでオファーを受うけ、『ソウ4』の主題歌しゅだいかを担当たんとうするに至いたった。また、YOSHIKIの意向いこうにより、X JAPANとしてオファーを受うけることになった。

YOSHIKIはMySpaceビデオのインタビューで、元々もともとは7～8分ぶんの長編ちょうへん曲きょくであったが、映画えいが用ように構成こうせいを短縮たんしゅくしたことや、現在げんざい日本語にほんご詞し版ばんの構想こうそうがあるとも語かたっている。ミュージック・ビデオの撮影さつえい翌日よくじつに放送ほうそうされた日本にほんテレビ系けい「ズームイン!!SUPER」6時じ台だいの芸能げいのうニュースコーナーなかで、現在げんざいのバージョンとは違ちがってToshlが高音こうおんで叫さけびながら歌うたうものであり、その後ごにBメロ（But desire to play with God's own will）が続つづいているものが数すう秒間びょうかん放送ほうそうされた。

生前せいぜんに収録しゅうろくされたHIDEの未み発表はっぴょうギター音源おんげんを、デジタル加工かこうして楽曲がっきょくの一部いちぶに使用しようしている。また、全ぜん世界せかいで公開こうかいされるということもあり歌詞かしを全すべて英語えいごにしたため、ToshlのレコーディングにYOSHIKIが立たち会あい、発音はつおんの指導しどうをした。

発売はつばいに先駆さきがけて、2007年ねん末まつよりYOSHIKIのマイスペースにて一部いちぶ試聴しちょうが可能かのうになった。

ミュージック・ビデオ

2007年ねん10月22日にちに東京とうきょう都と港みなと区く台場だいばのアクアシティお台場だいば屋上おくじょうにおいてミュージック・ビデオの収録しゅうろくが行おこなわれ、当日とうじつは10,000人にん近ちかい人々ひとびと(主催しゅさい者しゃ発表はっぴょう)が集あつまった。映像えいぞうにはヘリコプターによる空そら撮つまみや、約やく6トンの水みずを使つかった降雨こううシーンなどと共ともに、随所ずいしょに「ソウ4」の映像えいぞうが使つかわれている。また、都内とない各所かくしょのオーロラ・ビジョンにHIDEを含ふくめたメンバーが映うつっている様子ようすも撮影さつえいされ、ステージセットのHIDEの立たち位置いちには彼かれのギターとマイクスタンドが立たてられていた。

収録しゅうろく後ごのYOSHIKIのインタビューで、HIDEを含ふくめた『5人にん』によるX JAPANの再さい結成けっせいと、2008年ねんの再さい結成けっせいコンサートの開催かいさいを発表はっぴょうした。後のちにこれは2008年ねん3月28日にち～30日にちの東京とうきょうドーム公演こうえん「攻撃こうげき再開さいかい 2008 I.V.〜破滅はめつに向むかって〜」として結実けつじつした。撮影さつえいの翌日よくじつには多おおくのメディアがX JAPANの再さい結成けっせいを取とり上あげ、当日とうじつは海外かいがいからもファンが訪おとずれていたことや、X JAPANの活動かつどう当時とうじを知しらない10代前後ぜんこうの若者わかものが訪おとずれていたこと、X JAPANの現役げんえき時代じだいのファンがかつてのコスプレ姿すがたで集結しゅうけつしていた様子ようすなどが報道ほうどうされた。

ミュージック・ビデオは、2008年ねん2月がつ29日にちに発売はつばいされた『X JAPAN RETURNS 完全かんぜん版ばん DVD-BOX』に収録しゅうろくされた。また、発売はつばいに先駆さきがけてYahoo!動画どうがで全編ぜんぺんが無料むりょう配信はいしんされた。「ソウ4」のDVDパッケージによっては、ミュージック・ビデオが特典とくてん映像えいぞうとして全編ぜんぺん収録しゅうろくされているものもある。

2010年ねんにアメリカで改あらためてミュージック・ビデオが撮影さつえいされ、同年どうねん8月がつの日産にっさんスタジアム（横浜よこはま国際こくさい総合そうごう競技きょうぎ場じょう）公演こうえん「X JAPAN WORLD TOUR Live in YOKOHAMA 超ちょう強行きょうこう突破とっぱ 七転八起しちてんはっき 〜世界せかいに向むかって〜」で公開こうかいされた。

エピソード

2007年ねん11月、都内とないホテルにて、『ソウ4』のジグソウを演えんじるトビン・ベルの希望きぼうにより、トビン・ベルとYOSHIKIの対談たいだんが行おこなわれた。 この対談たいだんでYOSHIKIは、「話はなしを貰もらってから、曲きょくのデモを作つくるまでに一いち週間しゅうかんもなかったんだよ。結構けっこうハードだったね。」「僕ぼくはバンドのリーダーなんだけど、そこでは自分じぶんのスタイルの音楽おんがくを作つくることができるけど、映画えいがの曲きょくを作つくる場合ばあいは違ちがうよね。やっぱり映画えいがの良よさを引ひき出だす事ことが何なによりも大切たいせつだと思おもうから。そこが一番いちばん違ちがうかな。」などと述のべている。また、トビン・ベルは、「エンディングの君きみの曲きょくはすごく良よかったよ。『ソウ4』の雰囲気ふんいきにとても合あっていると思おもったよ。」「今日きょうは君きみのような素晴すばらしいアーティストに会あえてとても光栄こうえいだよ。日本にっぽんでもすごい人気にんきだってうわさで聞きいているよ。」などと述のべている。

パーソネル

• ミキシング・エンジニア：杉山すぎやま勇司ゆうじ
• レコーディング・エンジニア：杉山すぎやま勇司ゆうじ、エリック･ウェストフォール

脚注きゃくちゅう

関連かんれん項目こうもく

• ソウ4

外部がいぶリンク

• X Japan - I.V. (official music video) HD - YouTube