『予言』との併映で第1弾として2004年10月2日に封切られた。PG-12指定。
とある古い病院。予算が少なく国からの援助に見放されて備品も底を付きかけ、過酷な状況であるにもかかわらず多くの患者を抱えたここでは、スタッフたちが疲れ切っていた。
ある夜、全身に火傷を負った患者の容体が急変し、医師の秋葉の措置も虚しく医療ミスによって患者を死なせてしまう。極限状態にある自分の身を案じた秋葉と魚住は、ミスの隠蔽を決める。
そこへ、未知のウイルスに感染した患者が運ばれてくる。秋葉の同僚の赤井は自分たちでウイルスを調べて手柄を立てようと秋葉や魚住に提案するが、医師たちが目を離した隙に患者はダクトに逃げ込んでしまう。その後、病院のスタッフは次々とウイルスに感染していく。極限の疲労、隠蔽への不安、そしてお互いへの疑念を抱きながら極限状態の中、秋葉らは朝を迎える。
『感染』との併映で第1弾として2004年10月2日に封切られた。
休暇を終えて妻・綾香や娘・奈々と実家から車で帰る道中、重要なメールを送るために公衆電話に立ち寄っていた里見英樹は、電話ボックス内で新聞紙の切れ端を見つける。そこには、奈々が事故で死亡する記事が書かれていた。その直後、記事の内容を追うように事故が起こって奈々は死亡し、英樹と綾香は離婚する。
事故から3年後、英樹は高校教師になっていた。ある日、英樹の生徒・若窪沙百合が自分の死期を悟ったような不可解な言動を取りはじめる。それと前後し、連続通り魔に関する予告記事が届くようになる。一方、事故の予言と新聞について大学で独自に研究を進めていた綾香は、念写実験を通して知り合った御子柴聡子という予言者から「恐怖新聞」の存在と、それを研究していた鬼形礼という人物のことを聞かされる。
予言の新聞を調べるために再会した英樹と綾香はやがて鬼形の家を訪れ、予言に関する記録が残されたVHSを発見する。
- ^ 「2004年度 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」『キネマ旬報』2005年(平成17年)2月下旬号、キネマ旬報社、2005年、152頁。
- ^ DVD「予言 プレミアム・エディション」のコメンタリートラック(一瀬隆重と鶴田法男)によると、ほぼ新人だった井上は、書類の時点ではあまり期待されておらず、奈々役は他の子役にほぼ決まっていたが、演技をさせてみたらあまりにも良かったので採用されたという。