J-16 (航空機こうくうき)

J-16
殲撃-16

用途ようと：多た用途ようと戦闘せんとう機き、戦闘せんとう爆撃ばくげき機き
製造せいぞう者しゃ：瀋陽しんよう飛ひ機き工業こうぎょう集団しゅうだん
運用うんよう者しゃ：中国ちゅうごく
生産せいさん数すう：350機き（2024年ねん）
生産せいさん開始かいし：2012年ねん
運用うんよう開始かいし：2015年ねん
運用うんよう状じょう況きょう：現役げんえき
原型げんけい機き：Su-30K2

J-16（殲撃十じゅう六ろく型がた、Jian-16、歼-16）は中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくの航空機こうくうきメーカー、瀋陽しんよう飛ひ機き工業こうぎょう集団しゅうだんが開発かいはつした戦闘せんとう爆撃ばくげき機きである。2014年ねん1月がつの時点じてんで、25機き（内うち1機きは試作しさく機き）が製造せいぞうされ中国ちゅうごく海軍かいぐんで運用うんようされている^[1]。2014年ねん4月がつからは中国ちゅうごく空軍くうぐんでも受領じゅりょうされ運用うんようが開始かいしされた^[2]。

概要がいよう

WS-10Bエンジンを搭載とうさいしたJ-16

J-16はJ-11B（Su-27SKを元もとに独自どくじに改良かいりょうしたもの）の複ふく座ざ型がたであるJ-11BSをベースにSu-30MK2と同どう仕様しように改修かいしゅうして開発かいはつされた機体きたいで航続こうぞく距離きょりが伸のばされアビオニクスが強化きょうかされている。中国ちゅうごくメディアの報道ほうどうによると、中国ちゅうごくは2000年ねんに売却ばいきゃくされたロシアのSu-30MKK（英語えいご版ばん）の影響えいきょうを受うけ、J-16戦闘せんとう機きを開発かいはつしたとされる^[3]^[4]^[5]。J-16は2012年ねん2月がつごろから中国ちゅうごくのネット上じょうに公開こうかいされ始はじめた。

J-16の外見がいけんはJ-11BSおよびJ-15とほとんど変かわりがないが、垂直すいちょく尾翼びよくがわずかに違ちがうほか、空中くうちゅう給油きゅうゆ装置そうちが追加ついかされ、PL-8の運用うんよう能力のうりょくを持もつ。

J-16はJ-15やJ-11Bと同様どうように中国ちゅうごくが自国じこく開発かいはつした技術ぎじゅつを投入とうにゅうされて機能きのうが強化きょうかされており、1760型がたアクティブフェーズドアレイレーダー（J-11、J-15と同おなじ607研究所けんきゅうじょが開発かいはつ）の搭載とうさい、電波でんぱ吸収きゅうしゅう体たいと複ふく合ごう材ざいの使用しよう範囲はんい拡大かくだい、搭載とうさい能力のうりょく強化きょうかのための機体きたい構造こうぞう強化きょうか^[6]、ミサイル警報けいほう装置そうち、ECM装置そうちのアップデート、WS-10Aエンジン、新型しんがた電子でんし機器ききの搭載とうさいなど様々さまざまなアップグレードが行おこなわれている。また、YJ-91などの空そら対たい艦かんミサイルの運用うんようも可能かのうである^[7]。

2015年ねん12月18日にちには電子でんし戦せん型かたが初はつ飛行ひこうした。この電子でんし戦型せんけいは翼つばさ端はしの短距離たんきょりミサイルランチャーに代かわり電子でんし戦せんポッドが装備そうびされており、IRSTや機銃きじゅうが除去じょきょされている^[8]。

派生はせい型がた

J-16: 基本きほんの複ふく座ざ型がた。多た用途ようと戦闘せんとう機き、戦闘せんとう爆撃ばくげき機き
J-16D

J-16D

電子でんし戦せん型かた。翼つばさ端はしの短距離たんきょりミサイルランチャーに代かわり電子でんし戦せんポッドが装備そうびされており、IRSTや機銃きじゅうが除去じょきょされている^[8]。

仕様しよう

諸しょ元もと

乗員じょういん: 2
全長ぜんちょう: 21.9 m （72 ft）
全高ぜんこう: 6.36 m （20.85 ft）
翼つばさ幅はば: 14.7 m（48.25 ft）
翼つばさ面積めんせき: 62.04 m² （667.80 ft²）
空虚くうきょ重量じゅうりょう: 17,700 kg （38,600 lb）
運用うんよう時じ重量じゅうりょう: 26,000 kg （58,000 lb）
最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう: 35,000 kg （77,000 lb）
動力どうりょく: WS-10B ターボファン
- ドライ推力すいりょく: 89.17 kN （20,000 lbf） × 2
- アフターバーナー使用しよう時じ推力すいりょく: 132 kN （29,700 lbf） × 2