M49 (天体てんたい)

M49 (NGC 4472) はおとめ座ざにあるかなりつぶれた楕円だえん銀河ぎんがである。

M49 Messier 49
M49
仮かり符号ふごう・別名べつめい	NGC 4472
星座せいざ	おとめ座ざ
見みかけの等級とうきゅう (mv)	8.4
視み直径ちょっけい	9' × 7.5'
分類ぶんるい	E2（楕円だえん銀河ぎんが）, S0（レンズ状じょう銀河ぎんが） セイファート銀河ぎんが
発見はっけん
発見はっけん日び	1771年ねん2月がつ19日にち
発見はっけん者しゃ	シャルル・メシエ
発見はっけん方法ほうほう	望遠鏡ぼうえんきょうによる観測かんそく
位置いち 元もと期き:J2000.0
赤あか経けい (RA, αあるふぁ)	12h 29m 46.798s
赤あか緯ぬき (Dec, δでるた)	+08° 00′ 01.48″
赤あか方偏かたへん移うつり	0.003339
視線しせん速度そくど (Rv)	999 km/s
距離きょり	6000万まん光年こうねん(約やく18Mpc)
M49の位置いち
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概要がいよう

口径こうけい5cmの望遠鏡ぼうえんきょうでようやく見みえるかどうかの天体てんたいである。6cmでは微かすかに見みえる。8cmでは光ひかりが拡散かくさんしている様子ようすがわかる。10cmで、彗星すいせいの頭あたまのようなかすんでいる様子ようすがはっきりしてくる。20cmでは中心ちゅうしん部ぶ2カ所かしょがよく輝かがやいているのがわかる。これは明あかるい恒星こうせいがコアの部分ぶぶんに隣接りんせつして見みえるためである。口径こうけい30cm以上いじょうでみると、付近ふきんにさらに小しょう銀河ぎんがが見みえてくる。NGC 4464やNGC 4470,NGC 4492が同時どうじに見みえてくるが、どれも楕円だえん銀河ぎんがである。口径こうけい50cmの望遠鏡ぼうえんきょうではさらにNGC 4465、NGC 4467が見みえてくる。天体てんたい写真しゃしんではさらに付近ふきんには多数たすうの銀河ぎんがが集あつまっていることがわかる。

右みぎの写真しゃしんではM49の右みぎに見みえているぼんやりした丸まるい点てんがNGC 4467で、その右みぎ上じょうにあるのがNGC 4465である。その他た多数たすうのナンバリングされていない銀河ぎんがが写うつっている。

観測かんそく史し

1771年ねん2月がつ19日にちにフランスの天文学てんもんがく者しゃシャルル・メシエが発見はっけんした。おとめ座ざ銀河ぎんが団だんの銀河ぎんがとして初はじめて発見はっけんされたものであり、局所きょくしょ銀河ぎんが群ぐんの外そとの銀河ぎんがとしてもニコラ・ルイ・ド・ラカーユが発見はっけんしたM83に続つづいて2番目ばんめに発見はっけんされた銀河ぎんがである。1779年ねんにはオリアニが独立どくりつ発見はっけんし、「非常ひじょうに青白あおじろく、彗星すいせいの頭あたまのようである」と記録きろくしている。ウィリアム・ヘンリー・スミスは、彼かれのベッドフォード・カタログの中なかでオリアニとメシエの発見はっけんを混同こんどうし、「1771年ねんにオリアニが発見はっけんした」と記載きさいしてしまった。この誤あやまりはジョン・ハーシェルのジェネラルカタログにも引ひき継つがれ、ジョン・ドレイヤーのニュージェネラルカタログでようやく修正しゅうせいされた。

関連かんれん項目こうもく

• メシエカタログ