make (UNIX)

make
作者さくしゃ	スチュアート・フェルドマン（英語えいご版ばん）
開発元かいはつもと	ベル研究所けんきゅうじょ
初版しょはん	1977年ねん
プログラミング; 言語げんご	C言語げんご
対応たいおうOS	UNIX系けい
種別しゅべつ	ビルド・ツール
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make（メイク）は、プログラムのビルド作業さぎょうを自動じどう化かするツール。コンパイル、リンク、インストール等ひとしのルールを記述きじゅつしたテキストファイル (makefile) に従したがって、これらの作業さぎょうを自動的じどうてきに行おこなう。

機能きのう

複雑ふくざつに関連かんれんし合あったファイルの依存いぞん関係かんけいを解決かいけつするのがmakeの長所ちょうしょである。例たとえば、A というファイルを処理しょりして B というファイルを生成せいせいするとき、makeはそれぞれのファイルの更新こうしん時刻じこく（タイムスタンプ）を参照さんしょうし、A が B よりも新あたらしいときには作業さぎょうを行おこなうが、B が A より新あたらしければ作業さぎょうは不要ふようと見みなして何なにもしない。ファイル数すうが増ふえ、依存いぞん関係かんけいが複雑ふくざつになっても、makeはmakefileの記述きじゅつを頼たよりに必要ひつよう最低限さいていげんの作業さぎょうだけを自動じどうで行おこなう。Autotoolsという別べつのツールを使つかう事ことでmakefileの自動じどう生成せいせいが可能かのうである。

UNIX系けいソフトウェアは、ソースコードの形かたちで配布はいふされることがある。そのビルド作業さぎょうにはほぼ必須ひっすのツールといえる（ごくまれにmakeを使つかわないソフトウェアも存在そんざいする）。

なお、makeはプログラムコードのビルド以外いがいの用途ようとにも使用しよう可能かのうである。例たとえば、LaTeXのソースファイルからDVI形式けいしきのファイルを生成せいせいする作業さぎょうなどにも使用しようすることができる。バッチ処理しょりの簡略かんりゃく化かにも使つかうこともできる。

歴史れきし

元々もともとは1976年ねん4月がつにベル研究所けんきゅうじょでスチュアート・フェルドマン（英語えいご版ばん）によって作成さくせいされた。フェルドマンは、変更へんこうされたが実行じっこうファイルが誤あやまって更新こうしんされていないプログラムを無駄むだにデバッグしている同僚どうりょうの経験けいけんから、makeを書かくことをひらめいた。

互換ごかん性せい

Linux Standard Baseでも指定していコマンドになっている^{[※ 1]}。最近さいきんではCMakeを使つかう場合ばあいがある。

makeには互換ごかん性せいのない亜種あしゅが存在そんざいする。同様どうようのツールとしてrake（Ruby用よう）、setup（Python用よう）がある。

makeの実装じっそう

GNU make - GNUプロジェクトによる実装じっそう。コマンド名めい gmake
Schily make - ポータブルで拡張かくちょう可能かのうなmake。
BSD make - BSDの実装じっそう。
Microsoft Program Maintenance Utility (make, nmake) - マイクロソフトの実装じっそう。makeは極きわめて初期しょきの処理しょり系けいにのみ付属ふぞく。
PMake - FreeBSDの実装じっそう。コマンド名めい pmake^{[※ 2]}

注釈ちゅうしゃく

^ LSB Specifications "Linux Standard Base"
^ “PMake -- A Tutorial”. freebsd.org. December 11, 2020閲覧えつらん。

外部がいぶリンク

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[1] LSB Specifications "Linux Standard Base"

[2] “PMake -- A Tutorial”. freebsd.org. December 11, 2020閲覧えつらん。

[※ 1]

[※ 2]