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Microsoft Visual SourceSafe - Wikipedia
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Microsoft Visual SourceSafe (VSS) は、かつてマイクロソフト開発かいはつ販売はんばいしていた小規模しょうきぼなソフトウェア開発かいはつプロジェクトけのバージョン管理かんりシステムである。

Microsoft Visual SourceSafe
開発元かいはつもと マイクロソフト
初版しょはん 1994ねん (30ねんまえ) (1994)
最終さいしゅうばん
2005 (8.0.50727.42) / 2005ねん10がつ (19ねんまえ) (2005-10)
対応たいおうOS Microsoft Windows
プラットフォーム x86, x64
後継こうけい Team Foundation ServerAzure DevOps Server
種別しゅべつ バージョン管理かんり
ライセンス Microsoft EULA
公式こうしきサイト Visual SourceSafe 2005 (2012ねん1がつ9にちにアーカイブ)
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概要がいよう

編集へんしゅう

Microsoft Visual Studioによるアプリケーション開発かいはつにおいて使用しようすることに主眼しゅがんをおいており、単体たんたいのVisual SourceSafeクライアントのほか、Microsoft Source Code Control Interface (MSSCCI) を実装じっそうしている Standard Edition 以上いじょうの Visual Studio から直接ちょくせつアクセスすることが可能かのうである。

VSS 6.0までは中央ちゅうおう管理かんりサーバが存在そんざいせず、かくクライアントがファイルサーバじょうのリポジトリファイルをWindowsファイル共有きょうゆうにより参照さんしょう更新こうしんするという方式ほうしきをとっていたが、リポジトリサイズは2GBまでに制限せいげんされ、またUnicodeにも対応たいおうしていなかったため、Unicode (UTF-8) で記載きさいされたソースコードはバイナリファイルとして保存ほぞんするしかなく、Unicodeの使用しよう基本きほんとされたVisual Studio 2002以降いこうでは更新こうしん差分さぶん確認かくにんができないなどの問題もんだいがあった。また、共有きょうゆうファイル方式ほうしきのためかファイルが破損はそんし、ファイルがせなくなることがあり、Visual Source Shredder(ソースシュレッダー)と揶揄やゆされることもあった。

VSS 6.0のサービスパックは6まで提供ていきょうされた。サービスパック6は、6.0cと同等どうとうであり、Visual Studio .NET 2002にどうこりされているものとおなじである。Visual Studio 6.0 サービスパック6では、6.0dにバージョンががる。

2005ねん11月にリリースされたVSS 2005では、クライアント/サーバモードの追加ついかUnicode対応たいおうやHTTPを経由けいゆしたWebアクセス機能きのう提供ていきょうされており、複数ふくすう拠点きょてんでの開発かいはつにも対応たいおうできるようになった。同種どうしゅのソフトウェアであるSubversionも、HTTPプロトコルの拡張かくちょうであるWebDAVつうじてアクセスされることがおおいが、VSSとSubversionのあいだ互換ごかんせいはない。

SourceSafeは、もともとノースカロライナしゅうのOne TreeSoftwareしゃによって開発かいはつされた。 One Tree SourceSafe はバージョン1.x、2.xでいくつかのリリースをおこない、DOSOS/2、Windows、Windows NT、Mac、Unixをサポートしていた。1994ねんにマイクロソフトがOneTreeを買収ばいしゅうすると[1]、Windowsばんのぞ開発かいはつ中止ちゅうしした。マイクロソフトは当時とうじリリースされていたOne Tree SourceSafe 3.0のブランドめい変更へんこうしてMicrosoft SourceSafe 3.1[2]として16ビットWindowsばんとMacばんをリリースし、そのまもなく4.0がリリースされた。買収ばいしゅう同時どうじにマイクロソフトはMicrosoft Deltaとばれる自前じまえのソースコード管理かんりプログラムを廃止はいしした[3][4]買収ばいしゅうはMainsoft CorporationがUNIXばん[5]Metrowerks英語えいごばんしゃがMacばんをマイクロソフトと共同きょうどう開発かいはつした[6]

バージョン ビルド番号ばんごう[7][8] リリース (英語えいごばん) どうこり製品せいひん
サポート終了しゅうりょう3.1 1995-02-14[9]
サポート終了しゅうりょう4.0 811-831 1995-09-12[10]
サポート終了しゅうりょう5.0 2218 1996-10-07[11]
サポート終了しゅうりょう6.0 8163-8169 1998-06-03[12] Visual Studio 6.0 RTM
サポート終了しゅうりょう6.0 8163-8383 1999 Visual Studio 6.0 SP3, Visual SourceSafe 6.0 SP3
サポート終了しゅうりょう6.0a 8163-8790
サポート終了しゅうりょう6.0a 8163-8835 2000 Visual Studio 6.0 SP4, Visual SourceSafe 6.0 SP4
サポート終了しゅうりょう6.0a 8163-8987 2001 Visual Studio 6.0 SP5, Visual SourceSafe 6.0 SP5
サポート終了しゅうりょう6.0b 8163-9119 2001 Visual Studio .NET 2002 beta (MSDN)
サポート終了しゅうりょう6.0c 9350-9447 2002 Visual Studio .NET 2002 Enterprise, Visual SourceSafe 6.0 SP6
サポート終了しゅうりょう6.0d 9848 2004 Visual Studio .NET 2003 Enterprise
サポート終了しゅうりょう6.0d 31222 2004-03-25[13] Visual Studio 6.0 SP6
サポート終了しゅうりょう2005 2006-01-27[14] Visual Studio 2005 Team System
Visual Studio 2005 Professional with MSDN Professional Subscription
凡例はんれい
サポート終了しゅうりょう
サポートちゅう
現行げんこうバージョン
最新さいしんプレビューばん
将来しょうらいのリリース

後続こうぞく製品せいひん

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Visual SourceSafe は 2011ねん12がつまつをもって単体たんたいライセンスの提供ていきょう終了しゅうりょう[15]し、以後いごは2007ねん3がつよりVSSがふくまれていたMSDN Subscriptionの特典とくてんとして提供ていきょうされた。マイクロソフトによる日本語にほんごばんのメインストリーム サポートについても2012ねん10がつ終了しゅうりょうし、2017ねん10がつには延長えんちょうサポートも終了しゅうりょうした[16]

後続こうぞく製品せいひんTeam Foundation Server(TFS)であり、従来じゅうらいからのソース管理かんり機能きのうくわえ、バグ管理かんり、レポーティング、自動じどうビルドといったあらたな機能きのう付加ふかされている。なお、TFSではバージョン管理かんりとバグ管理かんり関連付かんれんづけられるため、バグが確認かくにんされたバージョン、修正しゅうせいされたバージョンを明確めいかくにできる。また、Microsoft Projectとの連携れんけいにより、開発かいはつタスクとそれに対応たいおうする成果せいかぶつ(ソースコード)の対応たいおう明確めいかくになる。さらにはMicrosoft ProjectとWindows SharePoint Servicesとの連携れんけいにより、プロジェクト管理かんりしゃがタスクを要員よういんにアサインすると、要員よういんたいして自動的じどうてきにメールを送信そうしんし、Microsoft Outlookの「仕事しごと」ペインに追加ついかしたり、完了かんりょう報告ほうこくをOutlookじょうおこなわせ、TFSおよびProjectのタスク管理かんりにフィードバックさせることも可能かのうとなっている。

関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう出典しゅってん

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  1. ^ Company News; Microsoft Says It Has Acquired One Tree Software”. The New York Times (November 16, 1994). 2007ねん11月21にち閲覧えつらん
  2. ^ MICROSOFT SHIPS SOURCESAFE SOURCE-CODE-MANAGEMENT SYSTEM”. The Free Library by Farlex. 21 May 2014閲覧えつらん
  3. ^ MICROSOFT CORPORATION ACQUIRES ONE TREE SOFTWARE”. The Free Library by Farlex. 21 May 2014閲覧えつらん
  4. ^ Gross, Daniel (November 15, 1995). “Go Configure”. CIO Magazine. https://books.google.com/books?id=pgcAAAAAMBAJ&q=%22microsoft+delta%22&pg=PA80 21 May 2014閲覧えつらん 
  5. ^ Mainsoft to ship Visual SourceSafe for UNIX”. The Free Library by Farlex. 21 May 2014閲覧えつらん
  6. ^ Metrowerks Signs Exclusive License for Microsoft Visual SourceSafe on Mac OS”. The Free Library by Farlex. 21 May 2014閲覧えつらん
  7. ^ About Visual SourceSafe 6.0 build numbers”. ALIN CONSTANTIN (2007ねん7がつ25にち). 2021ねん3がつ20日はつか閲覧えつらん
  8. ^ Microsoft KB Archive/221146:INFO: Description of Visual SourceSafe Versions and Build Numbers”. Microsoft Support (2007ねん2がつ23にち). 2021ねん3がつ20日はつか閲覧えつらん
  9. ^ MICROSOFT SHIPS SOURCESAFE SOURCE-CODE-MANAGEMENT SYSTEM”. The Free Library by Farlex. 21 May 2014閲覧えつらん
  10. ^ MICROSOFT ANNOUNCES VISUAL SOURCESAFE, AN INTUITIVE CODE-MANAGEMENT SYSTEM”. The Free Library by Farlex. 21 May 2014閲覧えつらん
  11. ^ Microsoft Announces Visual SourceSafe 5.0,An Intuitive, Project-Oriented Version Control System”. Microsoft. 2014ねん6がつ10日とおか時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2014ねん6がつ10日とおか閲覧えつらん
  12. ^ Microsoft Support Lifecycle- Visual SourceSafe 6.0 Standard Edition”. Microsoft Support. Microsoft. 21 May 2014閲覧えつらん
  13. ^ Service Pack 6 for Visual Basic 6.0, Visual C++ 6.0 with Visual Source Safe 6.0d (Multi-Part Download)”. Microsoft. Microsoft. 21 May 2014閲覧えつらん
  14. ^ Microsoft Support Lifecycle - Visual SourceSafe 2005 Standard Edition”. Microsoft. 21 May 2014閲覧えつらん
  15. ^ MSDN Blogs (2011ねん12月22にち). “Visual SourceSafe 単体たんたいライセンス提供ていきょう終了しゅうりょうのおらせ”. 2013ねん1がつ12にち閲覧えつらん
  16. ^ Microsoft. “Product Lifecycle Search(sourcesafe)”. 2013ねん1がつ12にち閲覧えつらん