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Multiple Document Interface - Wikipedia

MDIMultiple Document Interface (マルチ・ドキュメント・インタフェース)とはおやウィンドウうち複数ふくすうウィンドウを表示ひょうじして管理かんりするグラフィカルユーザインタフェース方式ほうしきである。従来じゅうらいSDI方式ほうしきではドキュメントごとにアプリケーションウィンドウを必要ひつようとするため、複数ふくすうのドキュメントをひらさいはそれぞれにアプリケーションプロセスを起動きどうしなければならず、メモリやリソースの消費しょうひえるという問題もんだい解決かいけつするために開発かいはつされた。SDIでは1つのドキュメントにたいし、1つのアプリケーションウィンドウ(1つのトップレベルウィンドウ)を使用しようするが、MDIでは1つのドキュメントにたいし、1つのウィンドウを使用しようする[1]。また、MDIのドキュメントウィンドウはおやウィンドウにロックおよびクリッピングされる。

既存きそんのSDI形式けいしきアプリケーションソフトウェアをMDIするには、設計せっけい変更へんこうくわえる必要ひつようがある。

Microsoft OfficeはかつてSDIからMDIしたが、そのふたたびSDIが標準ひょうじゅんとなり、MDIはオプションとしてサポートされるようになった。さらに後継こうけいのバージョンでは、SDIのみがサポートされるようになっている(厳密げんみつうとSDIではなく後述こうじゅつのMTIに相当そうとうする)。

問題もんだいてん

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一般いっぱんてきにMDIはひらかれたウィンドウの管理かんり問題もんだいだとされる。SDIアプリケーションであればタスクバーなどでひらかれたウィンドウの情報じょうほう一覧いちらんできるが、MDIでは通常つうじょうウィンドウの一覧いちらん確認かくにんするためにユーザーがメニューなどからウィンドウ一覧いちらん表示ひょうじ機能きのう実行じっこうしなければならない。そのため近年きんねん[いつ?]のMDIアプリケーションはこの問題もんだい解決かいけつするためタブ機能きのうやタスクバーへの一覧いちらん表示ひょうじ機能きのう装備そうびすることでこの問題もんだい解決かいけつするようになった。おおくのMDIアプリケーションはおやウインドウとの結合けつごうウインドウ分離ぶんり一括いっかつ管理かんりされる。1つをMDIしようとすればすべてがMDIされ、ひとつをおやウインドウと結合けつごうしようとすればすべてがしんウインドウと結合けつごうされる。分離ぶんり結合けつごう個別こべつ管理かんりするのはOperaなどごく一部いちぶのアプリケーションのみである。MDIはタブ方式ほうしきのアプリケーションと一緒いっしょくたにされる場合ばあいもあるようであり、実際じっさいタブ方式ほうしきのアプリケーションとおなじように使つかえるアプリケーションもあるが、通常つうじょうタブ方式ほうしきでウィンドウを管理かんりするアプリケーションは個々ここウィンドウしてそのおおきさを変更へんこうするようなことはできない。Microsoft Visual Studio 2010以降いこう[2][3]や、タブブラウザでは、ドキュメント/ページを表示ひょうじしているタブをはなして独立どくりつウィンドウすることができる。

マイクロソフトはMDI形式けいしきのアプリケーションを推奨すいしょうしていない[4]。また、Microsoft Foundation Class (MFC) [5]Windows Forms[6]ではMDIがサポートされているものの、後発こうはつWindows Presentation Foundation (WPF) やWindowsランタイムではMDIがサポートされていない。

なお、タブ方式ほうしきのインタフェースはTabbed Document Interface (TDI) とばれる。

また、SDIているが、1つのアプリケーションプロセスなかで、おやウィンドウをたない複数ふくすうのトップレベルウィンドウを表示ひょうじする形態けいたいをMultiple Top-level Interface (MTI) という。macOSClassic Mac OSから伝統でんとうてきにこのスタイルのみをもちいる。MS OfficeのあたらしいSDIもこの形式けいしきである。ドキュメントごとにプロセスを起動きどうしないので、メモリやリソースの消費しょうひおさえることができる。

MDIを使用しようしたアプリケーションのれい

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脚注きゃくちゅう

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関連かんれん項目こうもく

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