Pacta sunt servanda

pacta sunt servanda（パクタ・スント・セルウァンダ）は、「合意ごういは拘束こうそくする」「合意ごういは守まもられなければならない」などと日本語にほんご訳やくされるラテン語らてんご起源きげんの成句せいくである。主おもに国際こくさい法ほうおよび契約けいやく法ほうで用もちいられる。

国際こくさい法ほう上じょう、この「『合意ごういは拘束こうそくする』の原則げんそく」に対たいする唯一ゆいいつの制限せいげんは、強行きょうこう規範きはん（en:jus cogens）であるとされる。

また、契約けいやく法ほうにおいては、契約けいやくの法的ほうてき拘束こうそく力りょくを指さすものとして用もちいられる。例外れいがいとして、各種かくしゅの無効むこう事由じゆうや取消とりけし事由じゆうがある。

条約じょうやくなどでの用法ようほう

「条約じょうやく法ほうに関かんするウィーン条約じょうやく（en:Vienna Convention on the Law of Treaties）」の前文ぜんぶんの一部いちぶを引用いんようすると、

（英えい）Noting that the principles of free concent and of good faith and the pacta sunt servanda rule are universally recognized,...

（仏ふつ）Constatant que les principes du libre consentement et de la bonne foi et la règle pacta sunt servanda sont universellement reconnus,...

などのように用もちいられる。日本にっぽん政府せいふの公定こうてい訳やくにおいては、"pacta sunt servanda rule" または "règle pacta sunt servanda" の部分ぶぶんは、“「合意ごういは守まもられなければならない」との規則きそく”と訳やくされている。