The Office

『The Office』(ジ・オフィス)（）は、2001年ねんと2002年ねんにBBCで放送ほうそうされたイギリスのテレビドラマ。

イギリスでは社会しゃかい現象げんしょうを巻まき起おこしたドラマであり、その人気にんきに応こたえて2003年ねんにスペシャル版ばんも放送ほうそうされた。NBCがリメイク権けんを買かい取とり、2005年ねんから2013年ねんまでアメリカ人じん俳優はいゆうを起用きようしたアメリカ版ばんが放送ほうそうされた。こちらもエミー賞しょう作品さくひん賞しょうなどを受賞じゅしょうし高だか評価ひょうかを得えた。

概説がいせつ

イギリスのロンドン郊外こうがいの町まちスラウにある製紙せいし会社かいしゃウェーナム・ホッグの支社ししゃを舞台ぶたいに、リッキー・ジャーヴェイス（演出えんしゅつと脚本きゃくほんも務つとめている）が演えんじる無神経むしんけいな上司じょうしによって振ふり回まわされるオフィスの日常にちじょうをドキュメンタリー・タッチで描えがいたシニカルなシチュエーション・コメディ番組ばんぐみである。

英国えいこくアカデミー賞しょうテレビ部門ぶもんでは3年ねん連続れんぞくで作品さくひん賞しょうとコメディ演技えんぎ賞しょう（ジャーヴェイス）が授与じゅよされた。2003年ねんにはBBCアメリカでも放送ほうそうされ、イギリスのテレビ作品さくひんとしては初はつのゴールデングローブ賞しょうの作品さくひん賞しょうに輝かがやく。スペシャル番組ばんぐみはエミー賞しょうの候補こうほにもなった。

日本にっぽんでは東芝とうしばエンタテインメントが配給はいきゅうし、WOWOWで2005年ねんにコメディUK!内うちで放送ほうそうされた。2019年ねん12月よりAmazonビデオ、Huluで配信はいしんされている。

主おもな登場とうじょう人物じんぶつと配役はいやく

デヴィッド・ブレント

演えんじ - リッキー・ジャーヴェイス

ウェーナム・ホッグ社しゃのスラウ支社ししゃマネージャー。無神経むしんけいで無能むのうなセクハラ親父おやじ。周まわりから慕したわれ頼たよりにされていると思おもい込こんでいる。

ティム・カンタベリー

演えんじ - マーティン・フリーマン

営業えいぎょう。30歳さい。大学だいがくを中退ちゅうたいしてウェーナム・ホッグに入社にゅうしゃ。実家じっか住ずまい。受付うけつけ嬢じょうのドーンに好意こういを寄よせている。ギャレスに何なにかとちょっかいを掛かけて日頃ひごろのストレスを発散はっさんしている。仕事しごとにはうんざりしている。

ギャレス・キーナン

演えんじ - マッケンジー・クルック

ティムからの度重たびかさなる嫌いやがらせに耐たえるマネージャー補佐ほさ。軍事ぐんじオタク。ブレントとは結構けっこう馬うまが合あう。ティムたちからは同性愛どうせいあいネタでイジられることが多おおい。

ドーン・ティンズリー

演えんじ - ルーシー・デイヴィス

ブレントからの度重たびかさなるセクハラと寒さむいギャグに耐たえる受付うけつけ嬢じょう。同おなじ会社かいしゃで働はたらく婚約こんやく者しゃがいる。ティムの好意こういには気きづいていないようだが、一方いっぽうで彼かれが別べつの女性じょせいと仲良なかよくしていると複雑ふくざつな表情ひょうじょうを見みせる。

ジェニファー・テイラー - クラーク

演えんじ - スターリン・ギャラハー

ブレント直属ちょくぞくの上司じょうし。彼かれとは対照たいしょう的てきにプロ意識いしきが高たかく仕事しごと熱心ねっしんなビジネスウーマンで、ブレントの無神経むしんけいな発言はつげんや行動こうどうに呆あきれている。

リッキー・ハワード

演えんじ - オリバー・クリス

大学だいがくを卒業そつぎょうしたばかりの契約けいやく社員しゃいん。クイズが得意とくいで、Blockbusters（実在じつざいのイギリスのクイズショー）への出場しゅつじょう経験けいけんがある。

クリス・フィンチ

演えんじ - ラルフ・アイネソン

社外しゃがい営業えいぎょう担当たんとう。自信じしん家かのナルシストであり、他者たしゃに対たいして高こう圧あつ的てきな態度たいどをとる人物じんぶつ。頻繁ひんぱんにブレントをいじめている。

ニール・ゴドウィン

演えんじ - パトリック・バラディー

スウィンドン支社ししゃのマネージャー。プロ意識いしきが高たかく人当ひとあたりもいい若手わかてマネージャーで、ブレントとは違ちがい部下ぶかからも慕したわれている。ブレントに嫉妬しっとされており、彼かれによる幼稚ようちな妨害ぼうがい行為こういに遭あう。

レイチェル

演えんじ - ステイシー・ロカ

他た支社ししゃの閉鎖へいさに伴ともない移籍いせきしてきたハツラツとした女性じょせい社員しゃいん。イタズラ好すきで、ブレントやギャレスにイタズラを仕掛しかける。

アン

演えんじ - エリザベス・ベリントン

クリスマススペシャルに登場とうじょう。ティムと隣接りんせつしたデスクに座すわる。お喋しゃべり好すきで一方いっぽう的てきな長話ながばなしをしてくるため、ティムに嫌いやがられている。

エピソード

2001年ねん分ぶん

• 第だい1話わ　俺おれは“理想りそうの上司じょうし”
• 第だい2話わ　セクハラ捜査そうさ室しつ
• 第だい3話わ　社内しゃないクイズ大会たいかい
• 第だい4話わ　研修けんしゅう狂想曲きょうそうきょく
• 第だい5話わ　美人びじん秘書ひしょ
• 第だい6話わ　リストラ宣告せんこく

2002年ねん分ぶん

• 第だい7話わ　新あたらしい部下ぶかたち
• 第だい8話わ　査定さていと面接めんせつ
• 第だい9話わ　部下ぶかの誕生たんじょう会かい
• 第だい10話わ　講師こうしは俺おれだ
• 第だい11話わ　募金ぼきん活動かつどうの日ひ
• 第だい12話わ　人生じんせいは山やまあり谷たにあり

2003年ねん・クリスマススペシャル

最終さいしゅう回かいより3年ねん後ごを舞台ぶたいにした前後ぜんご編へんのスペシャル版ばん。WOWOWでは前後ぜんご編へんに分わけ、第だい13話わ・14話わとして放送ほうそう。

主おもな賞しょう歴れき

以下いかの括弧かっこ内ないの年代ねんだいは、特とくに記述きじゅつがない場合ばあいは開催かいさい年ねんである。

英国えいこくアカデミー賞しょう

• 第だい57回かい（2003年ねん分ぶん）

  受賞じゅしょう

  • シチュエーション・コメディ賞しょう
  • コメディ演技えんぎ賞しょう - リッキー・ジャーヴェイス

  候補こうほ

  • コメディ演技えんぎ賞しょう - マーティン・フリーマン
• 第だい56回かい（2002年ねん分ぶん）と第だい55回かい（2001年ねん分ぶん）

  受賞じゅしょう（2回分かいぶん）

  • シチュエーション・コメディ賞しょう
  • コメディ演技えんぎ賞しょう - リッキー・ジャーヴェイス

エミー賞しょう

• 第だい57回かい(2005)

  候補こうほ

  • 作品さくひん賞しょう（テレビ映画えいが部門ぶもん）
  • 脚本きゃくほん賞しょう（ミニシリーズ/テレビ映画えいが部門ぶもん） - リッキー・ジャーヴェイス、スティーヴン・マーチャント

ゴールデングローブ賞しょう

• 第だい61回かい(2004)

  受賞じゅしょう

  • 作品さくひん賞しょう（テレビ部門ぶもん/ミュージカルもしくはコメディ）
  • 主演しゅえん男優だんゆう賞しょう（テレビ部門ぶもん/ミュージカルもしくはコメディ） - リッキー・ジャーヴェイス

アメリカ版ばん

概説がいせつ

2005年ねんより放送ほうそうが開始かいし。シーズン9（201エピソード）まで制作せいさくされた。人気にんきコメディアンのスティーヴ・カレルを主演しゅえんに迎むかえてリメイクされた。日本にっぽんではHuluとNetflixで動画どうが配信はいしんされている。

舞台ぶたいをアメリカの架空かくうの製紙せいし会社かいしゃダンダー・ミフリン社しゃのペンシルバニア州しゅうスクラントン支社ししゃに移うつし、社員しゃいんの日常にちじょうを描えがいたモキュメンタリー形式けいしきである。原作げんさくの基本きほんプロットを踏襲とうしゅうしつつオフィス内ないの脇役わきやくを複数ふくすう追加ついかするなど独自どくじの要素ようそを加くわえた。英国えいこくのものと同様どうように、実際じっさいのドキュメンタリーの外観がいかんをシミュレートするために、スタジオの観客かんきゃくや笑わらい声ごえの追加ついかなどの演出えんしゅつは無なく、シングルカメラで撮影さつえいされた。

番組ばんぐみは第だい2シーズンで第だい58回かいプライムタイム・エミー賞しょうコメディ部門ぶもんの作品さくひん賞しょうを受賞じゅしょうした。カレルはゴールデングローブ賞しょうを受賞じゅしょうしている。

番組ばんぐみのトーンが英国えいこく版ばんから逸脱いつだつしていくに伴ともない、テレビ評論ひょうろん家かから大おおきな賞賛しょうさんを受うけるようになった。第だい8シーズンは質しつの低下ていかで批判ひはんを浴あびた。しかし、最終さいしゅうシーズンとなる第だい9シーズンは、概おおむね好評こうひょうのうちに幕まくを閉とじた。2013年ねん5月がつ16日にちに放送ほうそうされたシリーズフィナーレは推定すいてい569万まん人にんが視聴しちょうし、批評ひひょう家かの称賛しょうさんを浴あびた。 2016年ねん、ローリングストーン誌しはこの番組ばんぐみを「史上しじょう最高さいこうのテレビ番組ばんぐみ100選せん」に選出せんしゅつした。

スティーヴ・カレル、ジョン・クラシンスキー、レイン・ウィルソン、エド・ヘルムス、ブライアン・バウムガートナーなど出演しゅつえん俳優はいゆうが監督かんとくしている作品さくひんも多おおい。また、24のエピソードでクレジットされているミンディ・カリングは、スタッフの中なかで最もっとも多作たさくな作家さっかであり出演しゅつえん者しゃである。

スタッフ

• 企画きかく：リッキー・ジャーヴェイス、スティーヴン・マーチャント、グレッグ・ダニエルズ
• 製作せいさく総そう指揮しき：グレッグ・ダニエルズ、リッキー・ジャーヴェイス、スティーヴン・マーチャント、ベン・シルバーマン
• エグゼクティブプロデューサー：ハワード・クライン、ケン・クワピス、ポール・リーバースタイン、ジェニファー・セロッタ、B. J・ノヴァック、ミンディ・カリング、ブレント・フォレスター、ダン・スターリング
• プロデューサー：ケント・ズボナック、マイケル・シュール、ケン・クワピス、スティーブ・カレル、リー・アイゼンバーグ、ジーン・スタプニツキー、ランディ・コードレイ、ジャスティン・スピッツァー、チャーリー・グランディ、ウォーレン・リーバーシュタイン、ハルステッド・サリバン、スティーブ・ヘリー、デビッド・ロジャース、アーロン・シュア、スティーブ・バージェス、ジェナ・フィッシャー、エド・ヘルムズ、ジョン・クラシンスキー、レイン・ウィルソン、グラハム・ワグナー
• テーマ音楽おんがく：ジェイ・ファーガソン
• 撮影さつえい監督かんとく：ランドール・アインホーン、マット・ソーン、サラ・レヴィ、ピーター・スモクラー（パイロット版ばん）
• 編集へんしゅう：デビッド・ロジャース、ディーン・ホランド、クレア・スカンロン
• 制作せいさく：ディードル・ディー・プロダクションズ、3 Arts Entertainment Reveille Productions (2005-12年ねん) シャイン・アメリカ (2012-13年ねん) NBCユニバーサル・テレビジョン・スタジオ（2005-07年ねん） ユニバーサルメディアスタジオ（2007-11年ねん） ユニバーサル・テレビジョン（2011-13年ねん）

脚本きゃくほん

脚本きゃくほん家かが出演しゅつえん者しゃを理解りかいしたうえで、俳優はいゆうに合あわせて書かくことができたので、『ダイバーシティ・デイ』のエピソードではよりオリジナルなものにすることができた。第だい1シーズンに対たいする様々さまざまな反応はんのうを受うけて、脚本きゃくほん家かはシリーズをより「楽観らっかん的てき」にして、マイケル・スコットをより好感こうかんの持もてる人物じんぶつにしようとした。またシリーズのサポートキャラクターをより確立かくりつさせて親したしみやすい性格せいかくを持もたせている。また、オフィスの明あかりを明あかるくし、イギリスのシリーズとの差別さべつ化かを図はかった。

ノヴァックによれば、脚本きゃくほんに関かんする共通きょうつうの問題もんだいは、通常つうじょうの22分ぶんの放送ほうそう時間じかんに対たいして長ながすぎる傾向けいこうがあり、何なん度どもカットされることになった。例たとえば、エピソード「調査ちょうさ委員いいん会かい」の脚本きゃくほんは当初とうしょ75ページで、これは10ページ長ながすぎた。 各かく話はなしごとに完全かんぜんな脚本きゃくほんが書かかれたが、撮影さつえい中ちゅうは俳優はいゆうに即興そっきょうで演技えんぎする機会きかいが与あたえられていた。フィッシャーは「わたしたちの番組ばんぐみは100パーセント台本だいほん通どおりです。脚本きゃくほん家かはすべてを紙かみに書かきします。でも、わたしたちも少すこしは遊あそぶ余地よちがあります。スティーブとレインは素晴すばらしいアドリブをやる役者やくしゃなんです。」と語かたっている。これらのアドリブにより、『オフィス』のほぼ全すべてのエピソードで大量たいりょうの削除さくじょシーンがあり、しかしそれらはこの番組ばんぐみを形作かたちづくる一部いちぶと考かんがえられている。また削除さくじょシーンはNBC.comとiTunesで公開こうかいされたことがある。

主おもな登場とうじょう人物じんぶつと配役はいやく

マイケル・スコット

演えんじ - スティーヴ・カレル

原作げんさくのデヴィッド・ブレントに相当そうとう。ダンダー・ミフリン社しゃのスクラントン支社ししゃマネジャー。デヴィッド同様どうよう、無神経むしんけいな人物じんぶつとして描えがかれており、部下ぶかたちの前まえで不適切ふてきせつなジョークを連発れんぱつする。トビー以外いがいの社員しゃいんを皆みな友人ゆうじんだと考かんがえており、自分じぶんは周まわりに慕したわれていると思おもい込こんでいる。

ドワイト・シュルート

演えんじ - レイン・ウィルソン

原作げんさくのギャレス・キーナンに相当そうとう。セールス担当たんとうであるが、地域ちいきマネージャー補佐ほさを自称じしょうする変人へんじん。マイケルを尊敬そんけいしており、無理むりやり彼かれの補佐ほさ役やくとして振ふる舞まう。日常にちじょう的てきにジムのイタズラの犠牲ぎせいになっている。

ジム・ハルパート

演えんじ - ジョン・クラシンスキー

原作げんさくのティム・カンタベリーに相当そうとう。セールス担当たんとう。受付うけつけのパムを気きにしている。原作げんさくのティム同様どうよう仕事しごとにはうんざりしており、業務ぎょうむ時間じかんの多おおくをドワイトへのイタズラとパムとの会話かいわに割さく。

パム・ビースリー

演えんじ - ジェナ・フィッシャー

原作げんさくのドーン・ティンズリーに相当そうとう。受うけ付つけ係がかり。１階かいの倉庫そうこで働はたらく婚約こんやく者しゃがいるものの、結婚けっこんに踏ふみ切きることがないまま数すう年ねんが過すぎている。ジムが行おこなうドワイトへのイタズラを楽たのしんでおり、しばしば協力きょうりょくしている。

ライアン・ハワード

演えんじ - B・J・ノヴァク

原作げんさくのリッキー・ハワードに相当そうとう。大学だいがくを卒業そつぎょうしたばかりの契約けいやく社員しゃいん。経営けいえい者しゃになるのが夢ゆめで、業務ぎょうむの傍かたわらビジネススクールに通かよっている。マイケルからは弟子でし扱あつかいされている。

ジャン・レビンソン

演えんじ - メロラ・ハーディン

原作げんさくのジェニファー・テイラー - クラークに相当そうとう。北東ほくとう地域ちいきを管轄かんかつするマイケル直属ちょくぞくの上司じょうし。監督かんとく業務ぎょうむの他ほか、マイケルの問題もんだい行動こうどうが原因げんいんとなってスクラントン支社ししゃを訪おとずれることも多おおく、彼かれの無神経むしんけいな言動げんどうに振ふり回まわされている。

スタンリー・ハドソン

演えんじ - レスリー・デビッド・ベイカー

セールス担当たんとう。不機嫌ふきげんな態度たいどを示しめすことが多おおいものの、業務ぎょうむは真面目まじめに行いっている。マイケルを嫌きらっており、彼かれの自分勝手じぶんがってで無神経むしんけいな行おこないに呆あきれている。

フィリス・ラパン

演えんじ - フィリス・スミス

セールス担当たんとう。物静ものしずかだが社内しゃないゴシップやガールズトークが好すきな女性じょせい社員しゃいん。冷蔵庫れいぞうこ販売はんばい会社かいしゃの社長しゃちょうを務つとめる婚約こんやく者しゃがいる。マイケルから性的せいてき魅力みりょくのなさや年齢ねんれいを馬鹿ばかにされる。マイケルとは高校こうこうの同級生どうきゅうせい。

メリディス・パーマー

演えんじ - ケイト・フラナリー

当初とうしょは会計かいけい課か所属しょぞくの設定せっていであったが、シーズン２以降いこう供給きょうきゅう担当たんとうに変更へんこうされた。シングルマザー。不ふ特定とくてい多数たすうとの性的せいてき交渉こうしょうを活発かっぱつに行いっている。また、アルコール中毒ちゅうどくであることも示唆しさされている。

アンジェラ・マーティン

演えんじ - アンジェラ・キンゼイ

会計かいけい課かのリーダー。感情かんじょうを表ひょうに出だすことが少すくない、真面目まじめで道徳どうとくや倫理りんりを重おもんじる女性じょせい社員しゃいん。婚約こんやく者しゃがいるはずのパムがジムと頻繁ひんぱんに話はなし込こんでいることを好このましく思おもっていない。

オスカー・マルチネス

演えんじ - オスカー・ヌニェス

会計かいけい課か所属しょぞく。落おち着ついた性格せいかくで会計かいけいに関かんする知識ちしきも豊富ほうふであり、同僚どうりょうからの質問しつもんに答こたえたりマイケルへ財政ざいせい上じょうの指摘してきをすることが多おおい。ヒスパニック系けいであることからマイケルの不適切ふてきせつな人種じんしゅジョークの対象たいしょうになる。

ケビン・マローン

演えんじ - ブライアン・バムガートナー

会計かいけい課か所属しょぞく。思考しこうや行動こうどうが鈍にぶく、また思おもったことをすぐ口くちに出だす肥満ひまん体型たいけいの男性だんせい社員しゃいん。音楽おんがくに対たいする関心かんしんが高たかく、地元じもとのバンドでドラマーをしている。

トビー・フランダーソン

演えんじ - ポール・リバースタイン

人事じんじ担当たんとう。物腰ものごしが低ひくく消極しょうきょく的てきな性格せいかく。マイケルの発言はつげんや行動こうどうにストップをかける立場たちばにあり、マイケル曰いわく「自分じぶんの仕事しごとは職場しょくばを楽たのしい場所ばしょにすることなのに、トビーがつまらなくしている」ことから彼かれに嫌きらわれている。

アンディ・バーナード

演えんじ - エド・ヘルムズ

シーズン３よりメインキャストの一員いちいんとして登場とうじょう。スタンフォード支社ししゃセールス部門ぶもんの地域ちいきマネジャー。コーネル大卒だいそつであることを誇ほこりに思おもっており、目立めだちたがりで自己じこ中心ちゅうしん的てきな性格せいかく。

クリード・ブラットン

演えんじ - クリード・ブラットン

品質ひんしつ保証ほしょう担当たんとうのベテラン社員しゃいん。来歴らいれきや社外しゃがいでの様子ようすなどが謎なぞに包つつまれた人物じんぶつで、不思議ふしぎな発言はつげんや行動こうどうをすることが多おおい。

ケリー・カプーア

演えんじ - ミンディ・カリング

カスタマーサービス担当たんとう。お喋しゃべり好すきで一方いっぽう的てきに長話ながばなしをすることが多おおく、一部いちぶの同僚どうりょうには嫌いやがられている。また、インド系けいであることからオスカー同様どうようマイケルの不適切ふてきせつな人種じんしゅジョークの対象たいしょうにされる。

ロイ・アンダーソン

演えんじ - デヴィッド・デンマン

１階かい倉庫そうこの従業じゅうぎょう員いん。パムの婚約こんやく者しゃで、ジムとパムの距離きょり感かんを快こころよく思おもっていない。ダリルとは良よき友人ゆうじん。

ダリル・フィルビン

演えんじ - クレイグ・ロビンソン

１階かい倉庫そうこの従業じゅうぎょう員いん。マイケルがブルーカラーの話題わだいに無理むりやり混まざる為ために１階かいに降おりてくるのを嫌いやがっている。

出演しゅつえん者しゃの選出せんしゅつ過程かてい

ジェナ・フィッシャーによると、この作品さくひんでは、台本だいほんを用もちいない一風いっぷう変かわったオーディションが行おこなわれていた。NBCのプログラマーであるケビン・ライリーは当初とうしょ、プロデューサーのベン・シルバーマンにポール・ジアマッティをマイケル・スコット役やくとして提案ていあんしたが、この俳優はいゆうは辞退じたいした。マーティン・ショート、ハンク・アザリア、ボブ・オデンカークがこの役やくに興味きょうみを示しめしていると報ほうじられた。 2004年ねん1月がつ、バラエティ誌しはコメディー番組ばんぐみ『The Daily Show with Jon Stewart』のスティーブ・カレルが出演しゅつえん交渉こうしょう中ちゅうであると報ほうじた。当時とうじ、彼かれはすでにNBCのコメディ『Come to Papa』に出演しゅつえんしていたが、このシリーズはすぐにキャンセルされ、『The Office』に全力ぜんりょくを注そそぐことができるようになった。カレルは後のちに、オーディションを受うける前まえにイギリスのシリーズのオリジナルのパイロット版ばんのエピソードを半分はんぶんほどしか見みていなかったと述のべている。 他ほかにも、ベン・ファルコーネ、アラン・テュディック、ジム・ズレビック、ポール・F・トンプキンスなどが候補こうほとして挙あげられ、オーディションを受うけている。レイン・ウィルソンは権力けんりょく欲よくの強つよいお調子者ちょうしもののドワイト・シュルート役やくに起用きようされ、オーディションを受うける前まえにイギリスのシリーズを全ぜん話はなし見みたという。 ウィルソンはもともとマイケル役やくのオーディションを受うけており、その演技えんぎを「ひどいリッキー・ジャーヴェイズの物ものまね」と表現ひょうげんしたが、キャストディレクターはドワイト役やくのオーディションの彼かれをより気きに入いり採用さいようした。セス・ローゲン、マット・ベッサー、パットン・オズワルト、ジューダ・フリードランダーもこの役やくのオーディションを受うけた。

ジョン・クラシンスキーとジェナ・フィッシャーは、ジムとパム役やくに起用きようされた。二人ふたりとも番組ばんぐみの放送ほうそう前まえは比較的ひかくてき無名むめいだった。

クラシンスキーはB・J・ノヴァックと同級生どうきゅうせいで、二人ふたりは学生がくせい時代じだいの親友しんゆうだった。 フィッシャーはオーディションのために、できるだけつまらない格好かっこうをして、パムのオリジナルの髪型かみがたを作つくり上あげた。 NPRの『フレッシュエア』のインタビューで、パムとジムの候補者こうほしゃ（各かく4人にん）の相性あいしょうを計はかるオーディションの最終さいしゅう段階だんかいを回想かいそうしたフィッシャーは、「オーディションを受うけ、その場ばを終おえた。フィッシャーはクラシンスキーとのシーンを終おえたとき、彼かれは彼女かのじょが彼かれのお気きに入いりのパムであると彼女かのじょに言いったが、彼女かのじょは彼かれが彼女かのじょのお気きに入いりのジムであると返かえした。 アダム・スコットとジョン・チョーは両方りょうほうともジム役やくのオーディションを受うけ、キャサリン・ハーンもパムの役やくでオーディションを受うけた。

脇役わきやくには、即興そっきょう芝居しばいで知しられる俳優はいゆうもいる。アンジェラ・キンゼイ、ケイト・フラナリー、オスカー・ヌニェス、レスリー・デイヴィッド・ベーカー、ブライアン・バウムガートナー、メロラ・ハーディン、デイヴィッド・デンマン、キンジーはもともとパムのオーディションを受うけた。また、フラナリーは、メレディス・パーマーの役やくを獲得かくとくする前まえに、最初さいしょにヤン・レビンソン-グールドの役やくのオーディションを受うけていた。  パイロット版ばんの監督かんとくであるケン・クワピスは、キャスティングアソシエイトであるフィリス・スミスが他たの俳優はいゆうのオーディションで一緒いっしょに読よんでいたのを非常ひじょうに気きに入いり、彼女かのじょをフィリスとしてキャスティングした。第だい3シーズンの初はじめに、エド・ヘルムスとラシダ・ジョーンズがダンダー・ミフリン・スタンフォードのメンバーとしてキャストに加くわわる。ジョーンズは後のちにキャストを離はなれ、『Parks and Recreation』の役やくで出演しゅつえんを終おえるが、2007年ねん2月がつ、NBCはヘルムスをシリーズレギュラーに昇格しょうかくさせることを発表はっぴょうした。

番組ばんぐみの脚本きゃくほん家かのうち4人にんはカメラの前まえでも演技えんぎをしている。B・J・ノバックはダニエルズが彼かれのスタンドプレーを見みた後のち、渋しぶい派遣はけん社員しゃいんライアン・ハワードとしてキャストに採用さいようされた最初さいしょの人物じんぶつであった。また、マイケル・シューアはドワイトの従兄弟いとこのモーズ役やくで何なん度どかゲスト出演しゅつえんしており、コンサルティング・プロデューサーのラリー・ウィルモアは多様たよう性せいトレーナーのブラウン氏し役やくで出演しゅつえんしている。第だい3シーズンにはイギリスのシリーズからマッケンジー・クルック、マーティン・フリーマン、ルーシー・デイヴィスが出演しゅつえんする予定よていだったが、スケジュールの都合つごうで廃案はいあんとなった。しかし、第だい7シーズンにはリッキー・ジャーヴェイスがデヴィッド・ブレントとして2度ど出演しゅつえんしている。

撮影さつえいの手法しゅほう

また、「オフィス」は、実際じっさいのドキュメンタリーのような外観がいかんを作つくるためにシネマ・ヴェリテスタイルでシングルカメラのセットアップで撮影さつえいされ、スタジオの観客かんきゃくや笑わらいトラックがないため、その「死語しご」と「不条理ふじょうり」のユーモアが十分じゅうぶんに伝つたわってくる。カメラのクルーが、一見いっけん、24時じ間あいだ、ダンダー・ミフリンとその従業じゅうぎょう員いんを撮とっているという番組ばんぐみの大前提だいぜんてい。カメラの存在そんざいはキャラクター、特とくに撮影さつえいに熱心ねっしんに参加さんかしているマイケル・スコットによって認識にんしきされている。特とくにジムとパムは、マイケルが厄介やっかいな状況じょうきょうを作つくり出だしたときにカメラの方ほうを向むく。登場とうじょう人物じんぶつはカメラクルーと1対たい1で話はなすヘッドインタビューまたは「告白こくはく」で補足ほそくされている。 俳優はいゆうのジョン・クラシンスキーは、彼かれがジムとして出演しゅつえんすることを知しった後のち、オープニングクレジットのためにスクラントンの映像えいぞうを撮影さつえいした。彼かれは調査ちょうさのためにスクラントンを訪おとずれ、実際じっさいの製紙せいし会社かいしゃの従業じゅうぎょう員いんにインタビューした。

実際じっさいのドキュメンタリーのような雰囲気ふんいきを出だすために、プロデューサーは『サバイバー』のエピソードを監督かんとくしたことで知しられる撮影さつえい監督かんとくのランドール・アインホーンを雇やとい、実際じっさいのドキュメンタリーのような「荒あらくて飛とび跳はねる」感かんじを持もたせることができたという。 これは、ショーランナーのダニエルズ、プロダクション・デザイナーのドナルド・リー・ハリス（後のちにマット・フリンがプロダクション・デザイナーとなる）、パイロット版ばんの監督かんとくケン・クワピスが意図いと的てきに開発かいはつしたメインセットの間取まどりによって促進そくしんされ、カメラマンがキャラクターを「無意識むいしきに」捕とらえることが可能かのうになった。ほとんどのテレビセットとは異ことなり、事務所じむしょのレイアウトには動うごかせない壁かべを設もうけて、空気くうきのない閉塞へいそく的てきな雰囲気ふんいきを強調きょうちょうして、ドキュメンタリー映画えいがのスタッフをキャラクターとともに閉とじ込こめることに成功せいこうしたのである。

プロデューサーのマイケル・シュアーによると、このシリーズのプロデューサーはドキュメンタリー形式けいしきに厳格げんかくに従したがうという。プロデューサーたちはそれが可能かのうかどうかを議論ぎろんし、アインホーンはカメラマンがすべての場所ばしょを撮影さつえいするのに間まに合あうかどうかを確認かくにんするために、シーン全体ぜんたいを歩あるいた。シリーズ初期しょきには厳格げんかくだったものの、後ごのシーズンでは形式けいしきに関かんする規則きそくを緩ゆるめ、実際じっさいのドキュメンタリークルーが行いかないような場所ばしょにカメラマンが入はいることも多おおく、シリーズの執筆しっぴつやコメディスタイルも変化へんかしているようだ。この変化へんかは、評論ひょうろん家かやファンから批判ひはんを受うけている。

音楽おんがく

テーマ曲きょくを選えらぶことになったとき、プロデューサーのグレッグ・ダニエルズには、ザ・キンクスの「Better Things」、モデスト・マウスの「Float On」、エレクトリック・ライト・オーケストラの「Mr. Blue Sky」などの既存きそん曲きょく、そしてプロデューサーに寄よせられたいくつかのオリジナル曲きょくを使用しようしようと思おもっていた。 ダニエルズは出演しゅつえん者しゃがどの曲きょくを使つかうか投票とうひょうすることを決きめ、4つの選択肢せんたくしを与あたえた。 彼かれらのほとんどは「ミスター・ブルー・スカイ」を希望きぼうしたが、その選択肢せんたくしはドラマシリーズ『LAX』（2004-2005）で既すでに使つかわれていることが判明はんめいした。 こうして最終さいしゅう的てきに選えらばれたのはジェイ・ファーガスンが書かき、スクラントンズが演奏えんそうしたオリジナルの曲きょくであった。

このテーマは、スクラントンのシーン、オフィス周辺しゅうへんの様々さまざまな仕事しごと、主要しゅようなキャストをフィーチャーしたタイトルシークエンスに重かさねて再生さいせいされる。シリーズのいくつかのエピソードは、テーマ曲きょくの短縮たんしゅく版ばんを使用しようしています。第だい4シーズンからは、それまで無音むおんで流ながれていたクロージングクレジットにテーマ曲きょくが流ながれるようになった。オープニングで流ながれる建物たてものの外観がいかんはペンシルベニア州しゅうスクラントンにある実際じっさいの建物たてもので、出演しゅつえん者しゃのジョン・クラシンスキーが撮影さつえいした。

しかし、エルトン・ジョンの「Tiny Dancer」（「The Dundies」）やケニー・ロジャースとドリー・パートンの「Islands in the Stream」（「E-mail Surveillance」）などの曲きょくがモンタージュやエンディングクレジットで流ながされることがある。 また、マイケルは携帯けいたい電話でんわの着信ちゃくしん音おんに「Mambo No.5」や後のちに「My Humps」を使つかってヒップな印象いんしょうを与あたえようとするなど、よく知しられた音楽おんがくが使つかわれる傾向けいこうがある。

主おもな賞しょう歴れき

プライムタイム・エミー賞しょう

受賞じゅしょう

• コメディシリーズ　作品さくひん賞しょう

第だい58回かい（2006年ねん）

• コメディシリーズ　監督かんとく賞しょう

第だい61回かい（2009年ねん）- ジェフリー・ブリッツ（シーズン５エピソード１４・１５ 'Stress Relief'）

• コメディシリーズ　脚本きゃくほん賞しょう

第だい59回かい（2007年ねん）- グレッグ・ダニエルズ（シーズン３エピソード１ 'Gay Witch Hunt'）

候補こうほ

出典しゅってん:

• コメディシリーズ　作品さくひん賞しょう

第だい59回かい（2007年ねん） - 第だい63回かい（2011年ねん）

• コメディシリーズ　監督かんとく賞しょう

第だい59回かい - 第だい61回かい（2009年ねん)

• コメディシリーズ　脚本きゃくほん賞しょう

第だい58回かい、第だい60回かい、第だい62回かい（2010年ねん） - 第だい64回かい（2012年ねん）

• コメディシリーズ　主演しゅえん男優だんゆう賞しょう

第だい58回かい - 第だい63回かい（2011年ねん)- スティーブ・カレル

• コメディシリーズ　助演じょえん男優だんゆう賞しょう

第だい59回かい - 第だい61回かい- レイン・ウィルソン

• コメディシリーズ　助演じょえん女優じょゆう賞しょう

第だい59回かい - ジェナ・フィッシャー

ゴールデングローブ賞しょう

受賞じゅしょう

• 第だい63回かい（2006年ねん）　テレビシリーズ演技えんぎ賞しょう（ミュージカル・コメディ部門ぶもん）主演しゅえん男優だんゆう賞しょう - スティーブ・カレル

候補こうほ

出典しゅってん:

• テレビシリーズ賞しょう（ミュージカル・コメディ部門ぶもん）

第だい64回かい（2007年ねん）、第だい66回かい（2009年ねん）、第だい67回かい（2010年ねん）、第だい68回かい（2011年ねん）

• テレビシリーズ演技えんぎ賞しょう（ミュージカル・コメディ部門ぶもん）主演しゅえん男優だんゆう賞しょう - スティーブ・カレル

第だい64回かい、第だい65回かい（2008年ねん）、第だい66回かい、第だい67回かい、第だい68回かい

• その他たの更さらなる詳報しょうほうは英語えいご版ばんウィキペディア内ないThe Office (US TV series)を参照さんしょう。

関連かんれん項目こうもく

• エキストラ:スターに近ちかづけ!
• 人生じんせい短みじかし…

外部がいぶリンク

• 公式こうしきサイト BBC
• 公式こうしきサイト（WOWOW） WOWOW
• アメリカ版ばん公式こうしきサイト NBC