ウィキペディアを編集し、投稿を行なう際には、注意しておかなければならないことがあります。
ウィキペディアは百科事典です。したがって、記事にするのは、百科事典に記載するだけの特筆に値する主題だけです。実際に何が「特筆に値する」のかについては、常に議論が行われてはいますが、地球上の全ての人、何かを販売している全ての会社、世界中の全ての通りについて記事が必要だと考えている利用者はごく稀です。詳しくは「Wikipedia:独立記事作成の目安」を見てください。
百科事典に向いていない内容の中には、他の「姉妹プロジェクト」でなら受け入れられるものもあります。ことばや句の定義だけをしており、百科事典の記事らしく発展させることが難しいような記事は辞書にあったほうがふさわしいでしょう。これに関する姉妹プロジェクトとしてWiktionaryがあります。また、著作権が消滅している文献の原文テキストを掲載したいのであれば、Wikisourceが適切でしょう。ただし、Wikisourceに掲載するには、確実に著作権が消滅しているか、もしくは、著作権者の承認を得る必要があります。著作権が発生しているにも関わらず、著作権者に無断でWikisourceに掲載すると、著作権法違反であなたが警察に逮捕される場合があります。
ウィキメディア財団では他にもさまざまなプロジェクトを展開しています。
ウィキペディアの姉妹プロジェクトについて、さらに知るには「Wikipedia:ウィキメディア・プロジェクト」を見てください。
ウィキペディアはまた、独自の研究成果を発表する場ではありません。独自の研究成果とは、専門家の査読を受けていない、新しい理論などです。詳しくは「Wikipedia:ウィキペディアは何ではないか」を見てください。
また、自分自身や自分の所属している組織、自分の業績などについて書くこともなるべくご遠慮いただいています。もしあなたが何か特筆に値する業績をお持ちであれば、いつか誰かがあなたについての記事を書くはずです。詳しくは「Wikipedia:自分自身の記事をつくらない」も見てください。
ウィキペディアが編集方針の柱として掲げているのが「中立的な観点」です。この方針の主旨は、記事の主題に関する主要な観点はすべて掲載を受け入れる、ということです。複数の立場や説がある時には、どれか一つの立場を取るのではなく、なるべくそれぞれの立場を中立的に紹介するように心がけています。私たちの目指すところは、読者を説得することではなく、読者に情報を提供することです。この方針は、記事の内容が100%「客観的」であることを目指すというのとは違います。
記事の中で意見を紹介することはかまいませんが、必ずそれが意見であるということがわかる形で示さなければなりません。また、「この説をとる側によれば……」や「○○によれば……」のようにして、その意見が誰の意見なのかを明記してください。
他の利用者が、ある記事や表現が「POV」だと言っているのを見かけるかもしれません。これはウィキペディアで使われている俗語で、「特定の観点に偏っている」ということを意味しています。宣伝記事や、政治的な批評などが「POV」にあたります。あるいは、同じくらい支持者がいる複数の説がある時に、特定の説の説明に割いている分量が過剰に多ければ、それも「POV」となります。
宗教や政治など、論者の意見や説が対立する分野の記事を手がけるつもりであれば、必ず事前に「Wikipedia:中立的な観点」を熟読してください。「Wikipedia:議論が白熱しても冷静に」も参考になるはずです。もちろん、その他の分野の記事を執筆する際にも、方針には目を通しておいてください。
出典のチュートリアルで触れたように、加筆した情報には出典を示してください。脚注機能を利用したり、「参考文献」のセクションを作ったりして、利用した情報源をリストにします。出典に使用していないものの、読者にとって有用な関連文献は、「関連書籍」や「外部リンク」のセクションで紹介してください。出典があれば、読者があなたの書いた情報を検証し、さらに知識を深めるのに利用できます。詳しくは「Wikipedia:出典を明記する」を見てください。
著作権のある素材を、決して許諾なしに投稿しないでください。記事に加筆する時には、出典から丸写しするのではなく、必ず自分の言葉でまとめ直してください。インターネット上で見つけてきた情報は、そのサイトで著作権で保護されていないことが明記されていない限り、基本的に著作権で保護されていますので、注意してください。詳しくは「Wikipedia:ガイドブック 著作権に注意」を見てください。
友好的で協調的な雰囲気がウィキペディアにとってはとても大切です。意見の対立はもちろんありますし、時には激しい論争が起きてしまうこともありますが、基本的に利用者には礼儀を守った行動が求められています。
もっとも大切なことは、他の利用者の振るまいを善意にとることです。相手が悪意をもってわざとそのようにしていると最初から決めつけないでください。もし誰かの振るまいがあなたの気に障っているならば、その人の会話ページに丁寧なメッセージを送り、そのような行動の理由を聞いてみましょう。詳しくは「Wikipedia:エチケット」を見てください。
もし記事の名前がおかしいと思っても、新しい記事を作って古い記事の中身をコピー&ペーストで貼り付けないでください。このようにして作られた記事は、著作権上の問題から、削除されてしまいます。記事の名前を変える時には「移動」の機能を使います。これはログインしている利用者にだけ使える機能です。詳しくは「Help:ページの移動」および「Wikipedia:ページの改名」を見てください。「曖昧さ回避」が必要な時には、「Wikipedia:曖昧さ回避」もよく読んでから作業してください。
同様の理由で、記事の一部分を他の記事にコピーする時にも、所定の手続きを踏む必要があります。このような編集を考えている時は、「Wikipedia:ページの分割と統合」をよく読んでから作業してください。
他の言語版のウィキペディアなどから翻訳をする時には、「Wikipedia:翻訳のガイドライン」をよく読んでください。