(Translated by https://www.hiragana.jp/)
YA-9 (航空機) - Wikipedia

ノースロップ YA-9

YA-9 試作機

YA-9 試作しさく

YA-9は、ノースロップアメリカ空軍くうぐんけに開発かいはつした攻撃こうげきである。

近接きんせつ航空こうくう支援しえんとくした攻撃こうげきであり、A-10との競争きょうそう試作しさくであったがA-10が採用さいようされたために量産りょうさんおこなわれなかった。

開発かいはつ

編集へんしゅう

1960年代ねんだいアメリカ空軍くうぐんは、対空たいくう砲火ほうか脅威きょういたか地域ちいきにおいて、多量たりょうばくだん搭載とうさい長時間ちょうじかん滞空たいくうできる近接きんせつ支援しえん航空機こうくうきもとめていた。この計画けいかくは「A-X計画けいかく」と呼称こしょうされ、前線ぜんせんでの使用しようえるために容易ようい整備せいびせいたか防弾ぼうだん性能せいのうもとめられ、地上ちじょう攻撃こうげきようだい口径こうけい機関きかんほう搭載とうさいできることも条件じょうけんにあった。ただし、全天候ぜんてんこう性能せいのう重要じゅうようなものとしてはもとめられず、目視もくしによる昼間ひるま地上ちじょう攻撃こうげきとくした機体きたいかまわない、とされた。

これにノースロップフェアチャイルドこたえ、両者りょうしゃあん1970ねん12月採択さいたくされた。これにより、それぞれYA-9とYA-10として試作しさくされることとなった。

ノースロップあんYA-9は2試作しさく製造せいぞうされ、1972ねん5がつ20日はつかはつ飛行ひこうおこなわれた。前衛ぜんえいてきとも形容けいようされたフェアチャイルドのYA-10にくらべ、YA-9はきわめてオーソドックスなデザインであり、性能せいのうてきにも充分じゅうぶんなものであったが、YA-10のほう防弾ぼうだん性能せいのうにおいてまさることと、機関きかんほうとして選定せんていされていたGAU-8 30mmガトリング機関きかんほう搭載とうさい射撃しゃげきしたさい安定あんていせいすぐれている、とされ、1973ねん1がつ18にちにフェアチャイルドあん採用さいよう決定けっていし、開発かいはつ中止ちゅうしされた。

製作せいさくされた2試作しさくは、短期間たんきかんNASA試験しけんきょうされたのち試作しさく1号機ごうき(シリアルナンバー:71-1367)がエドワーズ空軍くうぐん基地きちに、試作しさく2号機ごうき(シリアルナンバー:71-1368)がマーチ空軍くうぐん基地きち博物館はくぶつかんにおいて保存ほぞん展示てんじされている。

 
YA-9 後方こうほうより

YA-9は、ちゅうつばさ配置はいち直線ちょくせんつばさ主翼しゅよくち、ジェットエンジンが主翼しゅよく下部かぶ胴体どうたいわきに2搭載とうさいされている。水平すいへい尾翼びよく垂直すいちょく尾翼びよくなかほどにあり、主翼しゅよくのパイロンも10ヶ所かしょおおい。これは、のちソビエト連邦れんぽう当時とうじ)が開発かいはつしたどう目的もくてき攻撃こうげきである スホーイ Su-25 “グラーチェ”おおまかなレイアウトはおなじである。

試作しさくには固定こてい武装ぶそう開発かいはつ遅延ちえん代替だいたいとしてM61 20mmガトリングほう装備そうびされていたが、制式せいしき採用さいようさいはGAU-8 30mmガトリングほうあるいはGAU-9 30mmリヴォルバーカノン搭載とうさいする予定よていであった。

要目ようもく

編集へんしゅう
 
YA-9 試作しさく2号機ごうき
マーチ空軍くうぐん基地きち博物館はくぶつかん展示てんじ
  • 全長ぜんちょう:16.3m
  • 全幅ぜんぷく:17.4m
  • 全高ぜんこう:5.4m
  • エンジン:ライカミングYF-102 ターボファンエンジン(33.4kN)2
  • 乗員じょういん:1めい
  • 武装ぶそうM61 20mm機関きかんほう 1もん ばくだんとう 最大さいだい8,300 kg

関連かんれん項目こうもく

編集へんしゅう

外部がいぶリンク

編集へんしゅう