ガスト式

ドラムマガジン付づけガスト式しき機関きかん銃じゅう

ガスト式しき（ガストしき）は、主おもに航空機こうくうき搭載とうさいの機関きかん砲ほう駆動くどう方式ほうしきである。

概要がいよう

原理げんりは第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせん末期まっきの1918年ねんにドイツのカール・ガスト（Karl Gast）が開発かいはつした7.92mm GAST機銃きじゅうだが、実戦じっせんには間まに合あわなかった。なお、ガストの故郷こきょうドイツではこの方式ほうしきを採用さいようした機関きかん銃じゅうや機関きかん砲ほうが後のちに開発かいはつされることは無なかった。

駆動くどう原理げんりは、2丁ちょうの機関きかん砲ほうがシーソー状じょうのリンクで平行へいこう連結れんけつされ、交互こうごに装填そうてん・発射はっしゃを繰くり返かえす事ことで高速こうそく発射はっしゃを実現じつげんしている。そのため、砲身ほうしんが2本ほんあり、連装れんそう砲ほうに見みえるが、2砲身ほうしんで1門もんである。実用じつよう化かされたガスト式しき機関きかん砲ほうには、反動はんどう利用りよう方式ほうしき＝リコイル式しきが使用しようされている。

「ガトリング砲ほう式しき機関きかん砲ほう（主おもに米国べいこくが採用さいよう）よりは軽量けいりょう・構造こうぞう的てきに単純たんじゅんで信頼しんらい性せいが高たかく、リヴォルヴァーカノン式しき機関きかん砲ほう（主おもにEU諸国しょこくが採用さいよう）より発射はっしゃ速度そくどにおいて勝まさる」という長所ちょうしょがある（使用しよう弾薬だんやくの口径こうけいも両者りょうしゃの中なか間あいだサイズ）。ただし、実在じつざいのガスト式しき機関きかん砲ほうのGSh-23およびGSh-30-2は口径こうけいの割わりに非常ひじょうに軽量けいりょうである。

開発元かいはつもとのドイツでは採用さいようされず、現在げんざいはソビエト連邦れんぽう/ロシア連邦れんぽうで23mm・30mm口径こうけいなどで採用さいようされている。

関連かんれん項目こうもく

• 航空こうくう機関きかん砲ほう
• ミコヤン・グレヴィッチ設計せっけい局きょく - 開発かいはつ機体きたいにガスト式しき機関きかん砲ほうを多数たすう採用さいようしている。
• スホーイ設計せっけい局きょく - 同上どうじょう。
• GSh-23
  • Tu-22M バックファイア - 尾お部ぶ砲塔ほうとうにガスト式しき機関きかん砲ほうを装備そうび。
• GSh-30-2