博多はかた千せん年ねん門もん

博多はかた千せん年ねん門もん
博多はかた千せん年ねん門もん
情報じょうほう
設計せっけい者しゃ	株式会社かぶしきがいしゃ修復しゅうふく技術ぎじゅつシステム
施工しこう	株式会社かぶしきがいしゃ小山こやま社寺しゃじ工業こうぎょう所しょ
事業じぎょう主体しゅたい	福岡ふくおか市し
状態じょうたい	完成かんせい
高たかさ	8.17m
竣工しゅんこう	2014年ねん3月がつ28日にち
所在地しょざいち	福岡ふくおか県けん福岡ふくおか市し博多はかた区く博多はかた駅前えきまえ1丁目ちょうめ
座標ざひょう	北緯ほくい33度ど35分ふん39.947秒びょう 東経とうけい130度ど25分ふん01.552秒びょう

博多はかた千せん年ねん門もん（はかたせんねんのもん）は、福岡ふくおか県けん福岡ふくおか市し博多はかた区く博多駅前はかたえきまえの承うけたまわ天てん寺てら通どおりにある門もん。

概要がいよう

博多はかたに来きた観光かんこう客きゃくを寺社じしゃ町まちエリアへと導みちびく「ウェルカムゲート」である。周辺しゅうへんには多おおくの寺社じしゃが存在そんざいし、博多はかた観光かんこう案内あんないのスタート地点ちてんになっている。 福岡ふくおか市しの博多はかた部ぶの新あたらしいシンボルとして、地元じもと住民じゅうみんなどによる「博多はかた千せん年ねん門もん期成きせい会かい」の寄付きふにより建設けんせつが行おこなわれ、2014年ねん3月がつに完成かんせいした。 中世ちゅうせい博多はかたの寺社じしゃ様式ようしきの門もんは本ほん柱はしら2本ほん、控ひかえ柱ばしら4本ほんの四よん脚きゃく門もん。門もん構造こうぞうは木造もくぞう切妻きりづま本ほん瓦葺かわらぶき、虹にじ梁はり大瓶おおびん束たば様式ようしき。各部かくぶ寸法すんぽうは、幅はば8.32m、奥行おくゆき8.40m、高たかさ8.17m、門もんの開口かいこう幅はば3.70m、本ほん柱はしらの円柱えんちゅう径みち0.52m、控ひかえ柱ばしらの角柱かくちゅうは0.42m角かくとなっている。門扉もんぴの板材いたざいには太宰府天満宮だざいふてんまんぐうの千せん年ねん楠くすのきが使つかわれ、鬼瓦おにがわらは大宰府だざいふで発掘はっくつされた鬼瓦おにがわらをモチーフとしている。 福岡ふくおか市しが市道しどう「承うけたまわ天てん寺てら通どおり」の再さい整備せいび事業じぎょうとともに建設けんせつした。この承うけたまわ天てん寺てら通どおりは昭和しょうわ40年代ねんだいに博多はかた千せん年ねん門もんそばにある寺院じいん・承うけたまわ天てん寺てら境内けいだいを分断ぶんだんするように作つくられたが、再さい整備せいび事業じぎょうにより承うけたまわ天てん寺てらと市道しどうに一体いったい感かんが生うまれた。 博多はかた千せん年ねん門もんの建設けんせつと承うけたまわ天てん寺てらの整備せいびが評価ひょうかされ、博多はかた千せん年ねん門もん周囲しゅういの景観けいかんは第だい26回かい（2014年度ねんど）のランドスケープ部門ぶもんで福岡ふくおか市し都市とし景観けいかん賞しょうを受賞じゅしょうした。 住民じゅうみんなどで組織そしきする博多はかた千せん年ねん門もん振興しんこう会かいが保存ほぞん・活用かつように取とり組くんでおり、毎年まいとし年末ねんまつにはすす払はらいを行おこなっている。

由来ゆらい

承うけたまわ天てん寺てら通どおりのある場所ばしょは旧きゅう町名ちょうめいを辻堂つじどう町まちといい、辻堂つじどうという仏堂ぶつどうがあったことに由来ゆらいする。かつて承うけたまわ天てん寺てらのそばには、博多はかたと大宰府だざいふを結むすぶ主要しゅよう道どうの博多はかた側がわの入いり口くちとして「辻堂つじどう口くち門もん（つじのどうぐちもん）」が存在そんざいした。 承うけたまわ天てん寺てら通どおりの再さい整備せいびを検討けんとうする委員いいん会かいで出だされた辻堂つじどう口こう門もんをモデルにシンボルとなる門もんを作つくるという提案ていあんに参加さんか者しゃが賛同さんどうし、2011年ねん6月がつに門もん建設けんせつ期成きせい会かいの準備じゅんび会かいが設置せっち、2012年ねん8月がつに「中世ちゅうせい博多はかたをモデルとした景観けいかん形成けいせい期成きせい会かい」が発足ほっそくした。 2012年ねん11月に期成きせい会かいが名称めいしょうを募集ぼしゅうし、翌年よくねん2月がつに愛称あいしょうを「博多はかた千せん年ねん門もん」、歴史れきし的てき名称めいしょうとして「辻堂つじどう門口かどぐち」を使つかうことが決きまった。千年ちとせの歴史れきしを持もつ博多はかたが、今後こんごの千せん年ねんも繁栄はんえいすることを願ねがって選えらばれた。 2014年ねん10月がつには「博多はかた千せん年ねん」が商標しょうひょう登録とうろくされた。

承うけたまわ天てん寺てら通どおり

辻堂つじどう口くち門もん

辻堂つじどう口くち門もんは博多はかたから大宰府だざいふへ通つうじる道みちの入いり口くちに存在そんざいしていた門もんで、現在げんざいの承うけたまわ天てん寺山てらやま門もんそばの公園こうえんにあったと推定すいていされている。江戸えど時代じだいは農村のうそん部ぶと商人しょうにんの町まちの境さかいとなっていた。 明治めいじ時代じだいに入はいってからも存在そんざいしていたが、1889年ねんに初代しょだい博多はかた駅えき建設けんせつに伴ともない取とり壊こわされた。 江戸えど時代じだいの『筑前ちくぜん名所めいしょ図会ずえ』（奥村おくむら玉たま蘭らん）の巻まき之の二に・博多はかた（挿絵さしえ：作出さくしゅつ町まち）にも描えがかれている。

扁額へんがく

表ひょうの門もん（博多はかた駅えき側がわ）の扁額へんがくに掲かかげられた「博多はかた千せん年ねん」の揮毫きごうは、太宰府天満宮だざいふてんまんぐう宮司ぐうじ（当時とうじ）の西高にしこう辻つじ信良のぶよしによるもの。博多はかた千せん年ねん門もんのモデルとなった辻堂つじどう口こう門もんからの道みちが太宰府だざいふにつながることから実現じつげんした。 反対はんたい側がわの見返みかえしにある「万まん年ねん正せい續つづけ（まんねんしょうぞく）」は中国ちゅうごくの禅ぜん寺てら・径みち山さん萬壽寺まんじゅうじ（きんざんまんじゅじ）の住職じゅうしょく・戒興が書かいた。萬壽寺まんじゅうじは承うけたまわ天てん寺てらを開ひらいた聖せい一いち国師こくしが修行しゅぎょうした場所ばしょ。聖せい一いち国師こくしが帰国きこく後ごの1242年ねんに萬壽寺まんじゅうじが火災かさいで焼失しょうしつした際さい、博多はかたより千せん枚まいの板いたを送おくったとされている。

表ひょうの扁額へんがく「博多はかた千せん年ねん」

見返みかえしの扁額へんがく「萬まん年ねん正せい續つづけ」

欄間らんま

門もんの欄間らんまの彫刻ちょうこくには博多織はかたおりの献上けんじょう柄がらが採用さいようされている。 表ひょうの欄間らんまの柄えは「独鈷とっこ模様もよう　孝行こうこう縞しま」、見返みかえしの欄間らんまの柄えは「華はな皿さら模様もよう　子持こもち縞しま」となっている。

表ひょうの欄間らんま

見返みかえしの欄間らんま

キャラクター

2021年ねんに博多はかた千せん年ねん門もんのキャラクター「せんねもん」が誕生たんじょうした 。 条件じょうけんを満みたして申請しんせいが通とおれば、無料むりょうでイラストを使つかうことができる。

交通こうつう

• JR博多はかた駅えきから徒歩とほ8分ふん（650m）
• 西鉄にしてつバス祇園ぎおん町まちバス停ばすていから徒歩とほ5分ふん（450m）
• 福岡ふくおか市し地下鉄ちかてつ空港線くうこうせん祇園ぎおん駅えき4番ばん出口でぐちから徒歩とほ4分ふん（320m）

関連かんれん項目こうもく

• 承うけたまわ天てん寺てら

外部がいぶリンク

• 博多はかた寺社じしゃ町まちのウェルカムゲート「博多はかた千せん年ねん門もん」（きっとあなたも博多はかたを好すきになる 博多はかたの情報じょうほう発信はっしんサイト【博多はかたの魅力みりょく】サイト内ないページ）