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アラビア語(اللغة العربية アッ=ルガトゥ=ル=アラビーヤ)とは、おもに西アジア(中東)・北アフリカのアラブ諸国で用いられている言語で、アフロ・アジア語族(セム語派)の一種である。
もともとはアラビア半島で話されていたいくつかの言語を意味するが、現代では次の二つをさす。
- 文語:フスハー(正則アラビア語、古典北アラビア語ともいう)
- 口語:アーンミーヤ
フスハーはアラブ諸国の共通語で、アラビア文字で書かれる。起源は西暦4世紀ごろのアラビア半島にさかのぼるといわれ、イスラーム文明の出現と拡大にともなって北アフリカにまで使用地域が広がり、現在まで言語として大きく変わらずに使われている。イスラームの教典であるクルアーン(コーラン)はフスハーで書かれているため、ムスリム(イスラム教徒)にとっては聖なる「神の言葉」である。千夜一夜物語(アラビアンナイト)のような古典や書籍・雑誌・新聞などの文章はもちろん、公的な場での会話やテレビニュースなどでも使われる。
一方、アーンミーヤは国・地域によって大きく異なる方言で、文字で書かれることはふつうはない。アラブ人どうしの日常会話はアーンミーヤで話されることが多い。アラビア半島方言、イラク方言、シリア方言、エジプト方言、スーダン方言、マグリブ方言などに大別され、それぞれの地域のなかでもちがいがある。
関連項目
アラビア語項目
外部へのリンク