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Sitemaps

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Sitemaps（サイトマップ）標準ひょうじゅんは、ウェブマスターがサーチエンジンに、サイト内ないでクロールすべきURLを教おしえるための方式ほうしきを規定きていするものである。サイトマップは、当該とうがいサイトにおけるURL全すべてをリストした、XMLファイルとして提供ていきょうし、ウェブサイト運営うんえい者しゃは各かくURLに付加ふか的てき情報じょうほうとして、最終さいしゅう更新こうしん日時にちじや更新こうしん頻度ひんど、他たのURLとの相対そうたい的てきな重要じゅうよう度どを加くわえたりできる。Sitemapsに対応たいおうしたサーチエンジンでは、この情報じょうほうを使つかって、サイトのクロールをより効率こうりつ的てきに行おこなえるようになる。サイトマップはサーチエンジンへのURL追加ついか規約きやくであり、URL排除はいじょ規約きやくであるrobots.txtを補完ほかんするものである。

サイトマップがウェブサイトにおいて特とくに役立やくだつ点てんは以下いかの点てんである:

  • ブラウザに対たいするインタフェースを通つうじてたどり着つけないようなサイト内ないの箇所かしょを示しめすことができる。
  • ウェブサイトが、AjaxやSilverlight、Flashといったリッチなコンテンツを使つかっているような場合ばあい、サーチエンジンでは通常つうじょう処理しょりできないため、この部分ぶぶんのコンテンツ内容ないようへ誘導ゆうどうできる。

ウェブマスターは、サイト内ないの全ぜんURLを含ふくむようなサイトマップを作成さくせいし、それをサーチエンジンに登録とうろくする。現在げんざい、Google, Bing, Yahoo, Askといったサーチエンジンがサイトマップ標準ひょうじゅんに対応たいおうしているため、サイトマップに対応たいおうすれば、事実じじつ上じょう、主要しゅようなサーチエンジン群ぐんに更新こうしんページ情報じょうほうを伝つたえることができる。

サイトマップは通常つうじょうのクロールによるページURL発見はっけんのメカニズムを補完ほかんするだけで、完全かんぜんに置おき換かえるものではない。また、この標準ひょうじゅんに対応たいおうしたからといって、サーチエンジンにそのページが登録とうろくされることを保証ほしょうしておらず、また、検索けんさく結果けっかにおけるランキングでの扱あつかいにも影響えいきょうを与あたえるものでもない。

歴史れきし

2005年ねん6月がつにGoogleサーチエンジンが、ウェブ開発かいはつ者しゃがサイト内ないのリンクリストを発行はっこうできるツールとして、Sitemaps 0.84を最初さいしょに導入どうにゅうしたSitemaps 0.84。2006年ねん11月には、グーグル、MSN、Yahooの3社しゃがサイトマッププロトコルの共通きょうつう対応たいおう化かを発表はっぴょうした[1]。スキーマバージョンは「Sitemaps 0.90」と変更へんこうされたが、内容ないよう面めんでの変更へんこうはされなかった。

2007年ねん4月がつ、Ask.comとIBMもサイトマップ対応たいおうを発表はっぴょうした[2]。くわえて、Google, Yahoo, MSの3社しゃがrobots.txtからのサイトマップファイルの自動じどう検出けんしゅつのための方式ほうしきを発表はっぴょうした。2007年ねん5月がつ、アリゾナ州しゅう、カリフォルニア州しゅう、ユタ州しゅう、バージニア州しゅうの州しゅう政府せいふが各州かくしゅう政府せいふサイトでサイトマップ利用りようを行おこなうと発表はっぴょうした。

サイトマッププロトコルは「Crawler-friendly Web Servers」論文ろんぶん[1]におけるアイデアに基もとづいている[2]。

ファイル形式けいしき

サイトマッププロトコル形式けいしきはXML文書ぶんしょにより提供ていきょうされる。ファイルの文字もじコードはUTF-8で符号ふごう化かしなければならない。サイトマップはまた単純たんじゅんなURLをリストしたテキストファイルとしても構成こうせいされる場合ばあいがある。また、これらのファイルは.gz形式けいしきで圧縮あっしゅくされたものとして提供ていきょうされる場合ばあいがある。

以下いかに、単一たんいつURLとオプション要素ようそを含ふくむサイトマップの例れいを示しめす： 

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9"
	xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
	xsi:schemaLocation="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9
			    http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9/sitemap.xsd">
	<url>
		<loc>http://example.com/</loc>
		<lastmod>2006-11-18</lastmod>
		<changefreq>daily</changefreq>
		<priority>0.8</priority>
	</url>
</urlset>

要素ようそ定義ていぎ

サイトマッププロトコルにおいてつかわれるXML要素ようその定義ていぎを以下いかに示しめす[3]:

要素ようそ名めい 必須ひっす要素ようそか？ 説明せつめい
<urlset> 必須ひっす サイトマップ文書ぶんしょ全体ぜんたいを示しめす要素ようそ。'<?xml version>'に続つづくXML文書ぶんしょはこの要素ようそ内ないに置おかれる必要ひつようがある。
<url> 必須ひっす 各かくページエントリを表現ひょうげんする要素ようそ。残のこりの要素ようそはこの子こ要素ようそとなる。
<loc> 必須ひっす ページの絶対ぜったいURLを示しめす。URLにはプロトコル名めい（http, ftpなど）を含ふくむスキーマ部ぶや残のこりのパス名めいなどを含ふくむ。URLの長ながさは2048文字もじ以内いないでなければならない。
<lastmod> オプション ISO 8601によるファイルの最終さいしゅう更新こうしん日び。YYYY-MM-DD形式けいしきのような日付ひづけ形式けいしきまたは時刻じこく付つきの日時にちじ表記ひょうきとなる。
<changefreq> オプション ページの更新こうしん頻度ひんどを示しめす：
  • always （常つねに更新こうしん）
  • hourly （一時いちじ間あいだ単位たんいに更新こうしん）
  • daily （一いち日にち一いち回かい更新こうしん）
  • weekly （週しゅうに一いち回かいの更新こうしん）
  • monthly （月つきに一いち回かいの更新こうしん）
  • yearly （年としに一いち回かいの更新こうしん）
  • never （更新こうしんされない）

'Always'（常つねに）の場合ばあい、アクセスのたびに情報じょうほうが更新こうしんされることを示しめす。 'Never'（更新こうしんされない）場合ばあい、アーカイブ等とうのURLで、ファイルが変化へんかしないことを示しめす。

クローラー側がわでの補助ほじょ的てき指針ししんに使つかわれだけで、低てい頻度ひんど更新こうしんのコンテンツはインデックスしないといったことを決定けっていするわけではないことに注意ちゅうい。

<priority> オプション このURLのサイト内ないでの相対そうたい的てきな重要じゅうよう度どを示しめす。ウェブマスター側がわからクローラーに対たいして、どのページが重要じゅうようとみなしているかを伝つたえるためのもの。

0.0から1.0の範囲はんいをとり、1.0が最さい重要じゅうようであることを示しめす。デフォルト値ちは 0.5 となる。

サイト内ないのすべてのページに高たかい重要じゅうよう度どを割わり当あてたとしても、検索けんさく結果けっかには影響えいきょうを与あたえることはできず、サイト内ないの他ほかのページに比くらべての重要じゅうよう度どをクローラに伝つたえるだけのものである。

必須ひっす要素ようそ以外いがいのものにたいする対応たいおう状じょう況きょうはまちまちで、サーチエンジンごとに異ことなる[3]。

サイトマップ・インデックス

サイトマップXMLプロトコルを拡張かくちょうして、「サイトマップ・インデックス」ファイルを通つうじて複数ふくすうのサイトマップファイルを提供ていきょうする方法ほうほうもある。サイトマップファイルの最大さいだいサイズは10MBまたは5万まんURLとされており、これよりも巨大きょだいなサイトに対応たいおうするため、サイトマップ・インデックスが必要ひつようとなった。サイトマップはサイトマップ・インデックスと同一どういつのディレクトリに置おかれる必要ひつようがある。サイトマップインデックスは、複数ふくすうのサブドメインからなるようなウェブサイト群ぐんに対たいして用もちいることができ、各かくサブドメインのサイトマップをサイトマップインデックスにまとめ、robots.txtから参照さんしょうしておくというような使つかい方かたができる。

その他たの形式けいしき

テキストファイル

サイトマッププロトコルでは、単たんなるURLリストをテキストファイルに書かき連つらねたものをサイトマップとして扱あつかうこともできる。XMLによるサイトマップファイルの仕様しようがテキストファイルにも適用てきようされ、UTF-8文字もじコードや10MBまたは50,000 URLを超こえられないといった制限せいげんはそのままであるが、gzip形式けいしきでの圧縮あっしゅくが可能かのうとなる[3]。

フィード配信はいしん

フィード配信はいしんは追加ついかURLをクローラーに伝つたえるひとつの方法ほうほうであり、フィード配信はいしんにすでに対応たいおうしているサイトには扱あつかいやすい方法ほうほうでもある。この場合ばあいの欠点けってんは、フィード配信はいしんではクローラーには最近さいきん作成さくせいしたURLしか伝つたえられず、残のこりのURLは通常つうじょうのクローリング方法ほうほうに頼たよる必要ひつようがある [3]。

サーチエンジンへの登録とうろく

サイトマップをサーチエンジンに直接ちょくせつ、Ping経由けいゆで更新こうしん情報じょうほうを通知つうちする方法ほうほうもあるが、この場合ばあい、サーチエンジン側がわからはステータス情報じょうほうとエラー情報じょうほうが返かえってくる。この直接ちょくせつ登録とうろく方式ほうしきのやり方かたはサーチエンジンごとにことなる。サイトマップの所在しょざいは以下いかのようにrobots.txtファイル中ちゅうで指定していされる： 

Sitemap: <sitemap_location>

<sitemap_location>はサイトマップを取得しゅとくできるURLを指さす（例たとえば、http://www.example.org/sitemap.xmlなど）。この指定していは、ユーザーエージェントごとの設定せっていとは独立どくりつに扱あつかわれ、ファイル内ないのどこに置おかれても構かまわない。もしもウェブサイトが複数ふくすうのサイトマップを持もつ場合ばあいには、URL指定していではそれらをまとめたサイトマップインデックスファイルひとつが指定していされることとなる。

以下いかの表ひょうに、いくつかの主要しゅようサーチエンジンにおけるサイトマップ登録とうろくURLを示しめす：


サーチエンジン 登録とうろくURL ヘルプページ
Google https://www.google.com/webmasters/tools/ping?sitemap= Submitting a Sitemap
Yahoo! http://search.yahooapis.com/SiteExplorerService/V1/updateNotification?appid=SitemapWriter&url= Does Yahoo! support Sitemaps?
Ask.com http://submissions.ask.com/ping?sitemap= Q: Does Ask.com support sitemaps?
Bing (Live Search) http://www.bing.com/webmaster/ping.aspx?siteMap= Bing Webmaster Tools
Yandex  ? Sitemaps files

サイトマップ登録とうろくページを通つうじてサイトマップを送おくる場合ばあい、サイトマップのURLはパーセントエンコーディング済ずみでなければならず、: は %3A に、/ は %2F などにそれぞれ変換へんかんする必要ひつようがある。

サイトマップの制限せいげん

サイトマップファイルには、1ファイルあたり50,000 URLかつ10MBまでという制限せいげんがある。サイトマップは gzip 圧縮あっしゅくにより、帯域たいいきの消費しょうひを減へらすことができる。サイトマップインデックスを入口いりくちとして提供ていきょうすることにより、複数ふくすうのサイトマップファイルにも対応たいおうさせることができる。サイトマップインデックスファイルもまた50,000サイトマップURLかつ10MBを超こえてならないという制限せいげんがあり、圧縮あっしゅくすることでファイルサイズを減へらすことも可能かのうである。サイトマップインデックスファイルはさらに多重たじゅう化かでき、複数ふくすうのサイトマップインデックスファイルを持もつこともできる[3]。

サイトマップはXMLファイルによるため、URLを含ふくむデータ値ち中ちゅうの以下いかの文字もじはエスケープする必要ひつようがある： アンパサンド（&）、シングルクオート（'）、ダブルクオート（"）、不等号ふとうごう（<, >）。

関連かんれん項目こうもく

参照さんしょう文献ぶんけん

  1. ^ O. Brandman, J. Cho, Hector Garcia-Molina, and Narayanan Shivakumar (2000). "Crawler-friendly web servers". Proceedings of ACM SIGMETRICS Performance Evaluation Review, Volume 28, Issue 2. doi:10.1145/362883.362894。
  2. ^ M.L. Nelson, J.A. Smith, del Campo, H. Van de Sompel, X. Liu (2006). "Efficient, Automated Web Resource Harvesting" (PDF). WIDM'06.
  3. ^ a b c d e Official protocol for XML Sitemaps

外部がいぶリンク

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