出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
כ(カフ、ヘブライ語: כ״ף, כָּף kaf)はヘブライ文字の11番目の文字。ヘブライ数字の数価は20。
/k/と/x/の2つの発音があり、後者の場合、文字名称はハフとも呼ばれる。
無声軟口蓋破裂音/k/、もしくは無声軟口蓋摩擦音/x/を表す。破裂音であることを示すためにダゲシュ記号を加えて「כּ」と表されることがある。本来、母音に後続する位置で、重子音でない場合に摩擦音で発音された。
現代ヘブライ語では破裂音で発音される場合には「ק」(コフ)と、摩擦音で発音される場合は「ח」(ヘト)と同音になっている。
手のひら(ヘブライ語: כף kaf)を描いた文字に由来する[1]。
単語の終わりでは「ך」を用いる。カフソフィート(כ״ף סופית)という。
- ^ Geoffrey Sampson (1985). Writing Systems. Stanford University Press. p. 80. ISBN 0804717567