うず巻まき

うず巻まき（うずまき）は、静岡しずおか県けん湖西こせい市し（旧きゅう新居町あらいまち）で作つくられている和菓子わがしである。

概要がいよう

製法せいほうは小麦粉こむぎこ・黒砂糖くろざとう・重曹じゅうそう・水みずを混まぜ合あわせた生地きじを鉄板てっぱんでクレープ状じょうに焼やき上あげ、名前なまえの通とおりにうずまき状じょうに巻まいた物ものである。当初とうしょは生地きじのみを巻まいたものであったが、小倉おぐら餡あんを巻まいた物ものも作つくられている。かつてはカスタードクリーム、クリームチーズを巻まいた物ものも販売はんばいされていたが、製造せいぞうしていた菓子かし店てんの廃業はいぎょうにより製造せいぞう中止ちゅうしとなっている。形状けいじょうはあんまきやかすまきに似にているが、風味ふうみは（原材料げんざいりょうがほぼ同おなじである事ことから）茶ちゃ饅頭まんじゅうや（奥おく浜名湖はまなこの）味噌みそ饅頭まんじゅう、薄皮うすかわ饅頭まんじゅうの皮かわに似にている。

歴史れきしは比較的ひかくてき新あたらしく、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん時とき、香港ほんこんに出征しゅっせいして復員ふくいんした人ひとが製法せいほうを新居にのい町まちに持もち帰かえったのが始はじまりといわれる。そのため、製法せいほうは沖縄おきなわ県けんのちんびん等ひとしによく似通にかよっている。

かつては複数ふくすうの菓子かし店てんが製造せいぞうしていたが、現在げんざい製造せいぞうしているのは「卯月うづき園えん」のみとなっている。同店どうてんの製品せいひんは、周辺しゅうへんのスーパーマーケットや浜名湖はまなこ競艇きょうてい場じょうの売店ばいてん等とうでも購入こうにゅうできる。