もっこ

畚ふご（もっこ、ふご）とは、縄なわ、竹たけ、蔓づる（つる）などを網状もうじょうに編あんだ運搬うんぱん用具ようぐ。

概要がいよう

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モッコかつぎをする工夫くふう

藁わら蓆むしろ（わらむしろ）など平面へいめんの四隅よすみに吊つり綱つなを2本ほん付つけた形状けいじょうの運搬うんぱん用具ようぐである。箱はこ型がたの箱はこ畚ふごや馬うまに付つける駄だつけ畚ふご（ビク）もある。吊つり綱つながつくる2つの環たまきに棒ぼうを通とおし、前後ぜんご2人にんでを担かついで持もち上あげ運搬うんぱんする。主おもに、農作業のうさぎょうなどで土どや砂すなを運搬うんぱんすることに使用しようされる。日本にっぽんでは昭和しょうわ初期しょきまで土木どぼく工事こうじにも用もちいられた。「軽けい籠かご」、「もっこう」とも称しょうする。引越ひっこし作業さぎょうでも長方形ちょうほうけいの丈夫じょうぶな布ぬのの四隅よすみに吊つり綱つなを2本ほん付つけた畚ふごが大型おおがた家具かぐやピアノの運搬うんぱんの際さいに用もちいられる。北海道ほっかいどうの漁村ぎょそんでは、鰊にしんの運搬うんぱんに用もちいる木製もくせいの背負せおい箱ばこを「もっこ」と呼よんだ。

なお、畚ふごを「ふご」と読よむときは稲いねわらを編あんだ円筒えんとう状じょうまたは円えん状じょうの運搬うんぱん容器ようきを指さす。

派生はせい

• もっこ部隊ぶたい - 武田たけだ氏しにもっこを用もちいた投石とうせき部隊ぶたいの小山田おやまだ隊たいが存在そんざいした。

語源ごげん

• 持もち籠かご（もちこ）という言葉ことばの音便おんびんだとされている。

参考さんこう文献ぶんけん

• 日本にっぽん民みん具ぐ学会がっかい 編へん『日本にっぽん民みん具ぐ辞典じてん』ぎょうせい、1997年ねん5月がつ。ISBN 4-324-03912-7。 

関連かんれん項目こうもく

• 籠かご
• 駕が籠かご
• サドルパック - 荷物にもつを運はこぶ駄だ獣しし用ようが背負せおう鞍くら状じょうの運搬うんぱん具ぐ