わらわ

わらわ、わらは（童わらわ、私わたし、妾わらわ）は、わらわらとしたオカッパ頭あたまの髪型かみがたをした10歳さい前後ぜんこうの子供こども。複数ふくすう形がたは「わらべ」。

漢字かんじの「童わらわ」「妾わらわ」の形かたちの由来ゆらいは明あきらかではない。なお、文字もじの上部じょうぶの「立だて」について入墨いれずみの道具どうぐを象かたどったものと説明せつめいされることがあるが、これは根拠こんきょのない誤あやまった分析ぶんせきに基もとづくもので、実際じっさいには頭あたまの飾かざりを描えがいたものと考かんがえられている。

概要がいよう

「わらわ（童わらわ）」は大辞泉だいじせんで以下いかの四よっつの意味いみが掲載けいさいされている。

1. 束たばねないで垂たらしたままの髪かみ。童形どうぎょうの髪かみ。また、そうした10歳さい前後ぜんこうの子供こども。童わらわ児じ。童女どうじょ。わらべ。
2. 使つかい走はしりの子供こども。召使めしつかい。
3. 五節ごせちの童女どうじょ（ごせちのわらわ）。同音どうおんでも五節ごせちの童わらわ、五節ごせちの女おんなと異ことなる漢字かんじ表記ひょうきがある。五節ごせちの舞姫まいひめに付つき従したがう童女どうじょで、舞姫まいひめ1人にんに2人にんずつ付つく。
4. 寺院じいんで召めし使つかう少年しょうねん。

そして「わらわ（童わらわ）」の意いから派生はせいしたのが、女性じょせいがへりくだって自分じぶんをいう語かたり「わらわ（私わたし、妾わらわ）」である。一人称いちにんしょうの人代名詞じんだいめいしであり、近世きんせいでは特とくに武家ぶけの女性じょせいが用もちいた。

関連かんれん項目こうもく

• 奴隷どれい
• 子供こども
  • おかっぱ頭あたま
  • 召使めしつかい・腰元こしもと
  • 五節ごせち舞まい