アブロ・カナダ

アブロ・カナダ（Avro Aircraft Canada ）はカナダに存在そんざいした航空機こうくうきメーカーである。

歴史れきし

第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん

第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん中なかに、ドイツ軍ぐんの攻撃こうげきに対たいして安全あんぜんなカナダで、イギリスの軍用ぐんよう機きを生産せいさんするためにビクトリー・エアクラフト社しゃ（Victory Aircraft ）がトロント郊外こうがいに作つくられた。ビクトリー・エアクラフト社しゃは3,200機きほどのアブロ・アンソンや400機きほどのランカスターなどを生産せいさんし、1945年ねんにイギリスのアブロの子会社こがいしゃになりアブロ・カナダとなった。

戦後せんご

戦後せんご、カナダ空軍くうぐんやトランス・カナダ航空こうくうのための航空機こうくうきの生産せいさんを始はじめた。全天候ぜんてんこうジェット戦闘せんとう機きCF-100 カナックは1946年ねんに開発かいはつを開始かいししたが、運用うんようの開始かいしは1952年ねんからと遅おくれた。1949年ねん8月がつにはジェット旅客機りょかくきC-102 ジェットライナーを初はつ飛行ひこうさせた。デ・ハビランド・コメットに遅おくれることわずか2週間しゅうかんであった。

解散かいさん

このように順調じゅんちょうに事業じぎょうを進すすめたかに見みえたアブロ・カナダは、大型おおがたの超ちょう音速おんそくデルタ翼つばさ迎撃げいげき機きCF-105 アローの1959年ねんの突然とつぜんの計画けいかく中止ちゅうしで打撃だげきを受うけ、縮小しゅくしょうされた。なおこの突然とつぜんの計画けいかく中止ちゅうしは様々さまざまな憶測おくそく、波紋はもんを呼よび、あまりの高性能こうせいのうに驚おどろいたアメリカの航空機こうくうきメーカーからの圧力あつりょくとも噂うわさされた。

1962年ねんに親会社おやがいしゃのアブロがホーカー・シドレーに買収ばいしゅうされたが、その後ごホーカー・シドレーはカナダの資産しさんを売却ばいきゃくし、トロント・ピアソン国際こくさい空港くうこう北側きたがわにあった最初さいしょの航空機こうくうき工場こうじょうもデ・ハビランド・カナダ、マクドネル・ダグラス、ボーイングに運営うんえいされたが2005年ねんに閉鎖へいさした。ホーカー・シドレー・カナダは結局けっきょく、1990年代ねんだい後半こうはんに年金ねんきん基金ききんを残のこして解散かいさんした。

関連かんれん項目こうもく

• 航空機こうくうきメーカーの一覧いちらん