アリュアンデス

アリュアンデス（Aryandes、紀元前きげんぜん6世紀せいき）は、アケメネス朝あさペルシアのエジプト太守たいしゅである。

アリュアンデスはペルシア王おうカンビュセス2世せいによってエジプト太守たいしゅに任にんじられた。キュレネの王おうアルケシラオス3世せいが紀元前きげんぜん515年ねんに殺ころされると、おそらくアルケシラオスがペルシアと同盟どうめいを結むすんでいたために、その母ははペレティメが庇護ひごを求もとめてアリュアンデスの許もとにやってきた。この時ときアリュアンデスは（ヘロドトスの推論すいろんするところでは表向おもてむきはペレティメのためであるが、本当ほんとうはペルシアの勢力せいりょく拡大かくだいのために）ペレティメをアマシス率ひきいる陸軍りくぐんとバドレス率ひきいる海軍かいぐんと共ともにアルケシラオスを殺ころしたバルケへと向むかわせた。ペルシア軍ぐんはバルケを包囲ほういして陥落かんらくさせ、多おおくの市民しみんを奴隷どれいにして引ひき上あげ、市しはバットス一族いちぞく（ペレティメやアルケシラオスの属ぞくする一族いちぞく）に委ゆだねた。ペルシア王おうがダレイオス1世せいに代替だいがわりすると、アリュアンデスは独自どくじの貨幣かへいを作つくったために反乱はんらんを企くわだてたという罪つみを着きせられ、処刑しょけいされた。

参考さんこう文献ぶんけん

• ヘロドトス著しる、松平まつだいら千秋ちあき訳わけ、『歴史れきし』（中なか）、岩波書店いわなみしょてん、1972年ねん