アンチスパイウェア

アンチスパイウェア (Anti-Spyware) とは、スパイウェア及およびアドウェア、トロイの木馬もくばを検出けんしゅつ・除去じょきょするためのソフトウェアである。 スパイウェア対策たいさくソフトなどとも言いう。駆除くじょ機能きのう以外いがいに感染かんせんを防止ぼうしする機能きのうを持もつものもある。

概要がいよう

スパイウェアの目立めだった挙動きょどうはまれで感染かんせんしていてもユーザーは気きづかないため、メモリに常駐じょうちゅうしないソフトは手動しゅどうで検索けんさくしなければスパイウェアは発見はっけんされない。アンチスパイウェアは次つぎのような動作どうさをする。

• 事前じぜんに開発元かいはつもとから取得しゅとくした「パターンファイル」に記録きろくされたスパイウェアの特徴とくちょうと、コンピュータでやり取とりされる「データのパターン」を照合しょうごうする（照合しょうごう対象たいしょうは、コンピュータ内ないおよびコンピュータとインターネット間あいだでやり取とりされる全すべてのデータ）。
• 「パターンファイル」と「データのパターン」が一致いっちした（スパイウェアが発見はっけんされた）場合ばあいは、ユーザーに処理しょりを求もとめる警告けいこくを出だすなどのアクションをする。

主おもに、クライアントを対象たいしょうとするものと、サーバ（メールサーバ、データサーバなど）を対象たいしょうとするもの（ゲートウェイ型かた）に分わかれる。

現状げんじょう

スパイウェアの存在そんざいが以前いぜんよりも一般いっぱんに知しられるようになり、スパイウェア対策たいさくが求もとめられる場面ばめんが増ふえたことから、アンチウイルスソフトやインターネットセキュリティスイートにアンチスパイウェア機能きのうが含ふくまれることも増ふえている。

スパイウェアと見みられるソフトウェアを配布はいふしている会社かいしゃの一部いちぶには、駆除くじょソフト開発かいはつ会社かいしゃに法的ほうてき手段しゅだんをちらつかせるなどして圧力あつりょくをかけて、スパイウェアのリストから自社じしゃのソフトを除外じょがいさせている例れいもある。

Ad-AwareやSpybot - Search & Destroyはアンチスパイウェアのなかでも比較的ひかくてき有名ゆうめいで普及ふきゅう率りつが高たかいために、これらのソフトのスキャンを強制きょうせい的てきに無効むこう化かし、自みずからをステルス化か（不可視ふかし化か）する手ての込こんだスパイウェアも登場とうじょうしている。

「スパイウェアに感染かんせんしている」などと表示ひょうじさせ全まったく効果こうかのないアンチスパイウェアを購入こうにゅうさせようとするスパイウェアも存在そんざいする（WinFixerなど）。

主おもなソフトウェア

• Ad-Aware SE / Ad-Aware 2008 (Lavasoft)
• AhnLab スパイゼロ（株式会社かぶしきがいしゃアンラボ / 株式会社かぶしきがいしゃインターチャネル・ホロン）
• CA アンチスパイウェア（旧きゅう製品せいひん名めい: eTrust PestPatrol アンチスパイウェア）（日本にっぽんCA株式会社かぶしきがいしゃ）
• SGアンチスパイ（ジャングル株式会社かぶしきがいしゃ / 株式会社かぶしきがいしゃアークン）
• Spybot - Search & Destroy（PepiMK Software / キヤノンITソリューションズ株式会社かぶしきがいしゃ）
• Windows Defender（マイクロソフト）
• SpywareBlaster (Javacool Software)
• カウンタースパイ（サンベルト・ソフトウェア）
• スパイスウィーパー（ウェブルート・ソフトウェア）
• ゼロスパイウェア (FBM Software)

関連かんれん項目こうもく

• 偽装ぎそうセキュリティツール
• スパイウェア
• アンチウイルスソフトウェア
• アドウェア
• キーロガー
• ダイヤラー
• マルウェア