イドリブ

イドリブ ادلب Idlib
イドリブ周囲しゅういの典型てんけい的てきな風景ふうけい（オリーブ林りん）
イドリブ シリア国内こくないの位置いち
北緯ほくい35度ど56分ふん0秒びょう 東経とうけい36度ど38分ふん0秒びょう
国くに	シリア
県けん	イドリブ県けん
郡ぐん	イドリブ郡ぐん
政府せいふ
• 市長しちょう	Atef Ghanem al-Naddaf
標高ひょうこう	451 m
人口じんこう （2008年ねん）
• 合計ごうけい	55,000人にん
市外しがい局番きょくばん	23
ウェブサイト	eIdleb

イドリブ（アラビア語ご: ادلب‎、Idlib）はシリア北西ほくせい部ぶのイドリブ県けんの県けん都と。トルコ国境こっきょうの南みなみにあり、60km東ひがしにある大都市だいとしアレッポの経済けいざい的てき影響えいきょう下かにある。人口じんこうはおよそ55,000人にん。スンナ派はアラブ人じんが多数たすうを占しめるが、キリスト教徒きりすときょうとやクルド人じんも多おおく住すむ。

概要がいよう

イドリブ周囲しゅういは土地とちが肥沃ひよくで、綿花めんか、穀物こくもつ、オリーブ、イチジク、ブドウ、トマト、ゴマ、コムギ、アーモンドなどを産さんする。特とくに果実かじつおよびオリーブが有名ゆうめいで、県内けんないには300万まん本ほんのオリーブの木きがある。住民じゅうみんの多おおくは農業のうぎょうに従事じゅうじするかアレッポに通勤つうきんしている。

土地とちの標高ひょうこうは海抜かいばつ450mほど。オロンテス川がわ沿そいに広ひろがり、アレッポ、ハマ、アンティオキアなどの都市としを結むすぶイドリブ周辺しゅうへんは古ふるくから重要じゅうような土地とちであり、都市とし遺跡いせきや遺のこ丘おか（テル tell）が多数たすう存在そんざいする。中なかでもイドリブ県けん南部なんぶのテル・マルディフ（Tell Mardikh）にあるエブラ（Ebla）は、紀元前きげんぜん3千年紀せんねんき、および紀元前きげんぜん1800年ねんから紀元前きげんぜん1650年ねんにかけての時期じきにエブラ王国おうこくが栄さかえており、シュメール語ごやエブラ語ごの粘土ねんど板ばん多数たすうが発掘はっくつされている。またマアッラト・アン＝ヌウマーン周辺しゅうへんには、デッド・シティーズと呼よばれる放棄ほうきされた古代こだい都市としや村落そんらくの廃墟はいきょが多数たすう散在さんざいする（世界せかい遺産いさん・シリア北部ほくぶの古こ村落そんらく群ぐん）。

シリア内戦ないせん

詳細しょうさいは「イドリブの戦たたかい (シリア内戦ないせん)」および「シリア内戦ないせん」を参照さんしょう

2015年ねん3月がつ、アルカイダ系けい反はん政府せいふ勢力せいりょくのアル＝ヌスラ戦線せんせんが同市どうしを制圧せいあつ。

2023年ねん現在げんざい、イドリブは、アル＝ヌスラ戦線せんせんのほか、アハラール・アルシャーム（Ahrar al-Sham）を中心ちゅうしんとした反はん体制たいせい側がわ組織そしきが支配しはいしている。内戦ないせんにより居住きょじゅう地ち等とうを追おわれた避難ひなん民みんの流入りゅうにゅうは、シリア内戦ないせんが始はじまってからの6年ねん弱じゃくで推計すいけい70万まん人にんに上のぼる。