イリマニ

イリマニ
ラパス市しからのイリマニ（2001年ねん12月撮影さつえい）
標高ひょうこう	6,439 m
所在地しょざいち	ボリビア ラパス県けん
位置いち	南緯なんい16度ど39分ふん14秒びょう 西経せいけい67度ど47分ふん05秒びょう
山系さんけい	アンデス山脈あんですさんみゃくレアル山やま群ぐん
初はつ登頂とうちょう	ウィリアム・マルチン・コンウェイ（1898年ねん）
イリマニ イリマニの位置いち（ボリビア）
OpenStreetMap
プロジェクト 山やま

イリマニ（IllimaniまたはNevado Del Illimani）は南米なんべいボリビアのアンデス山脈あんですさんみゃくレアル山やま群ぐん（Cordillera Real）にある山やまである。

概要がいよう

ボリビア中央ちゅうおう部ぶのラパス県けんにあり、レアル山やま群ぐんを含ふくむアンデス山脈あんですさんみゃくの東ひがし山脈さんみゃく（Cordillera Oriental）の最高峰さいこうほうである。4つの鋭するど峰ほうを持もち、最もっとも高たかい南峰みなみみねは標高ひょうこう6,439m。標高ひょうこう4,500m以上いじょうは万年雪まんねんゆきに覆おおわれている。残のこる3つのピークは、北峰きたみね（デ・パリス峰ほうDe Paris）6,403m・ライカ・クリュ峰ほうLayca Kullu6,149m・ピコ・デル・インディオ峰ほうPico Dei Indio6,109mとなっている。

「イリマニ」とは、アイマラ語ごで「黄金おうごんのコンドル」を意味いみする。ボリビアの事実じじつ上じょうの首都しゅとラパス市しの南東なんとう約やく30kmあまりに位置いちし、晴はれていれば市内しないどこからでもその姿すがたを眺ながめることができる。このため、古ふるくから信仰しんこうの対象たいしょうになるなど、重要じゅうような意味いみを持もって扱あつかわれている。ボリビアではアンデスの神話しんわの中なかの最高さいこう神しんインティを表あらわすものとしてとらえられている。また、山やまの美うつくしさや偉大いだいな自然しぜんを讃たたえる多おおくのアンデスフォルクローレに歌うたわれている。

なお、この山やまの名なを冠かんした「インティ・イリマニ」（Inti-Illimani）というフォルクローレの有名ゆうめいなグループがあるが、このグループはボリビアではなくチリのグループである。

歴史れきし

「初はつ登頂とうちょう」は1898年ねんに英国えいこく人じんとスイス人じんの登山とざんチームにより記録きろくされるが、このとき6000m付近ふきんで、原住民げんじゅうみんが作つくったと思おもわれるロープの切きれ端はしが発見はっけんされている。

1985年ねん1月がつ1日にち、パラグアイの首都しゅとアスンシオンからエル・アルト国際こくさい空港くうこうに向むけて飛行ひこうしていたイースタン航空こうくうの980便びんが、標高ひょうこう19,600フィート（約やく5,970m）付近ふきんに衝突しょうとつした（イースタン航空こうくう980便びん墜落ついらく事故じこ）。墜落ついらく地点ちてんが山頂さんちょう近ちかくであったこと、悪天候あくてんこうのため救助きゅうじょ活動かつどうが遅おくれた。乗員じょういん乗客じょうきゃく29名めい全員ぜんいんが死亡しぼう。コックピットボイスレコーダーやフライトデータレコーダーは未いまだに回収かいしゅうされていない。