エリ (祭司さいし)

エリ（Eli、ヘブライ語ご: עלי‎、古代こだいギリシア語ご: Ἠλί）は、旧約きゅうやく聖書せいしょの『サムエル記き上うえ』に登場とうじょうするユダヤの民族みんぞく的てき指導しどう者しゃ（士し師し）、祭司さいし。王政おうせいを導入どうにゅうする前まえの最後さいごの士し師しの一人ひとり。

エリはシロの町まちに住すみ、ホフニとピネハスという二人ふたりの息子むすこがいたが、息子むすこたちは神かみを軽かるんじていた。エリはこれを悲かなしみ、引ひき取とっていた幼おさないサムエルに愛情あいじょうを注そそいだ。エリの息子むすこたちは神かみに対たいして罪つみを犯おかしていたため、ペリシテ人じんとの戦たたかいで二に人にんとも戦死せんしし、民族みんぞくの誇ほこりである神かみの箱はこ（契約けいやくの箱はこ）までも奪うばわれた。エリはこの知しらせを聞きくと、椅子いすから転落てんらくし、首くびの骨ほねを折おって死しんだ。