士し師し

士し師し（しし、（ヘブライ語ご: שׁוֺפֵט‎、古代こだいギリシア語ご: κριτάς）は、ヨシュア以後いごの王国おうこく時代じだいの前まえから預言よげん者しゃサムエルの間あいだまで、古代こだいイスラエルを裁さばいた人々ひとびとであり、旧約きゅうやく聖書せいしょ『士し師し記き』及および『サムエル記き』に描えがかれる指導しどう者しゃを指さす。原語げんごの意味いみは「治おさめる者もの」あるいは「裁さばき人じん」。「士し師し」という呼よび方かたは中国語ちゅうごくご聖書せいしょに由来ゆらいする。

一覧いちらん

士し師しの支配しはい地域ちいきは一部いちぶの部族ぶぞくとその周辺しゅうへんに限定げんていされている地方ちほう分権ぶんけんで、王政おうせいとは違ちがい世襲せしゅう制せいではなかった。大だい士し師しと小しょう士し師しに分わけられ、前者ぜんしゃは他た民族みんぞくからの圧迫あっぱくから民みんを救すくう英雄えいゆうであり、後者こうしゃは外敵がいてきの攻撃こうげきとは直接ちょくせつ関係かんけいしない裁判さいばん人じんや仲裁ちゅうさい者しゃを指さす。以下いかに述のべる通とおりに区別くべつされている。

• 大だい士し師し
  • オトニエル（士し師し記き3章しょう7–11節せつ）
  • エフド（3章しょう12–30節せつ）
  • バラク（4–5章しょう）
  • デボラ（4–5章しょう）
  • ギデオン（6章しょう1節せつ–8章しょう32節せつ）
  • エフタ（10章しょう6節せつ–12章しょう7節せつ）
  • サムソン（13–16章しょう）
  • エリ（サムエル記き）
  • サムエル（サムエル記き）
• 小しょう士し師し
  • シャムガル（士し師し記き3章しょう31節せつ）
  • トラ（10章しょう1–2節せつ）
  • ヤイル（10章しょう3–5節せつ）
  • イブツァン（12章しょう8–10節せつ）
  • エロン（12章しょう11–12節せつ）
  • アブドン（12章しょう13–15節せつ）

参考さんこう文献ぶんけん

• 聖書せいしょ語句ごくは『新しん共同きょうどう訳やく聖書せいしょ』　日本にっぽん聖書せいしょ協会きょうかいの表記ひょうきに基もとづく。
• 『聖書せいしょ事典じてん―新しん共同きょうどう訳やく』　日本にっぽんキリスト教団きょうだん出版しゅっぱん局きょく、2004年ねん、ISBN 978-4818405257、312頁ぺーじ。
• 定形ていけい日び佐さ雄ゆう　Yahoo!百科ひゃっか事典じてん（「士し師し」の頁ぺーじ）
• ハンス・シュモルト 著ちょ、高島たかしま市子いちこ 訳やく　『レクラム版ばん　聖書せいしょ人名じんめい小しょう事典じてん』　創そう元もと社しゃ、2014年ねん9月がつ20日はつか初版しょはん。

関連かんれん項目こうもく

• 士し師し記き