オセアニアサッカー連盟れんめい

オセアニアサッカー連盟れんめい

Oceania Football Confederation
略称りゃくしょう	OFC
設立せつりつ	1966年ねん
種類しゅるい	サッカー
本部ほんぶ	オークランド
会員かいいん数すう	11協会きょうかい
関連かんれん組織そしき	国際こくさいサッカー連盟れんめい (FIFA)
ウェブサイト	oceaniafootball.com

オセアニアサッカー連盟れんめい（オセアニアサッカーれんめい、英語えいご: Oceania Football Confederation、OFC）は、ニュージーランド、パプアニューギニア、および太平洋たいへいよう諸島しょとうの数すうカ国かこくで構成こうせいされる国際こくさい的てきなサッカーの6大陸たいりく連盟れんめいのひとつ。本部ほんぶはニュージーランドのオークランドにある。

概要がいよう

オセアニアのサッカーは他たの大陸たいりくに比くらべると実力じつりょく・質しつともに劣おとるとみなされていることから、長年ながねんワールドカップの自動じどう出場しゅつじょう権けんがない。なお、オリンピック、U-20ワールドカップ、U-17ワールドカップなどでは自動じどう出場しゅつじょう権けん（1枠わく）が与あたえられている。

ワールドカップオセアニア予選よせんは、1970年ねんメキシコ大会たいかいから1982年ねんスペイン大会たいかいまではアジア・オセアニア予選よせんとして開催かいさいされ、AFC所属しょぞくチームと本ほん大会たいかい出場しゅつじょう権けんを争あらそい、1974年ねん西にしドイツ大会たいかいではオーストラリアがOFC所属しょぞくチームとして本ほん大会たいかい初はつ出場しゅつじょうを果はたし、また1982年ねんスペイン大会たいかいでもニュージーランドが本ほん大会たいかい出場しゅつじょうを果はたしている。

1986年ねんメキシコ大会たいかい以降いこうはオセアニア単独たんどくの予選よせんとして開催かいさいされている。オセアニア単独たんどくの予選よせんになって以降いこうは、本ほん大会たいかいに出場しゅつじょうするには大陸たいりく間あいだプレーオフ（ホーム・アンド・アウェー方式ほうしき。出場しゅつじょう枠わくは1994年ねんアメリカ大会たいかいは0.25、その他たの大会たいかいは0.5）を勝かち上あがる必要ひつようがある。

大陸たいりく間あいだプレーオフ

大陸たいりく間あいだプレーオフ（FIFAワールドカップ・予選よせん）の結果けっか

年とし	出場しゅつじょうチーム	対戦たいせんチーム	結果けっか
			第だい1戦せん 第だい2戦せん	合計ごうけい
1986	オーストラリア	スコットランド (ヨーロッパ予選よせんグループ7の2位い)	0 - 2 0 - 0	●0 - 2
1990	イスラエル	コロンビア (南米なんべい予選よせん各組かくくみ1位いチームのうち成績せいせき最下位さいかい)	0 - 1 0 - 0	●0 - 1
1994 (1st)	オーストラリア	カナダ (北きた中米ちゅうべいカリブ海かりぶかい予選よせん2位い)	1 - 2 2 - 1 (延長えんちょう)	△3 - 3 ○(4 - 1 P)
1994 (2nd)	オーストラリア	アルゼンチン (南米なんべい予選よせんグループ1の2位い)	1 - 1 0 - 1	●1 - 2
1998	オーストラリア	イラン (アジア予選よせん4位い)	1 - 1 2 - 2	△3 - 3 ○(a)
2002	オーストラリア	ウルグアイ (南米なんべい予選よせん5位い)	1 - 0 0 - 3	●1 - 3
2006	オーストラリア	ウルグアイ (南米なんべい予選よせん5位い)	0 - 1 1 - 0 (延長えんちょう)	△1 - 1 ○(4 - 2 P)
2010	ニュージーランド	バーレーン (アジア予選よせん5位い)	0 - 0 1 - 0	○1 - 0
2014	ニュージーランド	メキシコ (北きた中米ちゅうべいカリブ海かりぶかい予選よせん4位い)	1 - 5 2 - 4	●3 - 9
2018	ニュージーランド	ペルー (南米なんべい予選よせん5位い)	0 - 0 0 - 2	●0 - 2
2022	ニュージーランド	コスタリカ (北きた中米ちゅうべいカリブ海かりぶかい予選よせん4位い)	0 - 1 試合しあいなし	●0 - 1
凡例はんれい ： ○勝かち ; △分わけ ; ●負まけ ※2022年ねんは、中立ちゅうりつ地ち（カタール）で行おこなわれたため1試合しあいのみ。

歴史れきし

2006年ねんのワールドカップ・ドイツ大会たいかいの予選よせん組ぐみみ分わけの際さいに、当初とうしょオセアニア予選よせんの1位いに自動じどう出場しゅつじょう権けんを与あたえる予定よていとなっていたが、最終さいしゅう的てきにオセアニアの枠わくは前ぜん大会たいかいと同様どうよう0.5枠わくとされ、オセアニア代表だいひょう（1位い）チームは南米なんべい5位いとのプレーオフを戦たたかうことになった。なおこのとき、減げん枠わくされた南米なんべいサッカー連盟れんめいが抗議こうぎし、他たの大陸たいりくの枠わくを減へらして南米なんべいを増ふえ枠わくすることを要求ようきゅうした。また2003年ねん6月がつに開ひらかれたコンフェデレーションズカップにおけるニュージーランド代表だいひょうの惨敗ざんぱいも0.5枠わく維持いじの原因げんいんとなったとされる。

2005年ねん3月がつ、OFCで1、2の実力じつりょくを争あらそっていたオーストラリアとニュージーランドがアジアサッカー連盟れんめい (AFC)に加盟かめい申請しんせいすることを発表はっぴょうした。前述ぜんじゅつのとおり、レベル、収益しゅうえき面めんで劣おとるOFCに比くらべ、競技きょうぎレベルが比較的ひかくてき高たかいAFCに加盟かめいすることによって、マーケティング、競技きょうぎレベルの向上こうじょうなどが期待きたいできる、という理由りゆうである。ただし、この2カ国かこくがOFCを脱退だったいすると、OFC側がわにレベルの更さらなる低下ていかなどの影響えいきょうは避さけられず、またワールドカップ、コンフェデレーションズカップ、FIFAクラブワールドカップなど、各種かくしゅ大会たいかいへの出場しゅつじょう枠わくを調整ちょうせいする必要ひつよう性せいなどが浮上ふじょうすることも考かんがえられた。

最終さいしゅう的てきにOFCは同年どうねん6月がつにオーストラリアのAFC移籍いせきを承認しょうにんした。AFC側がわもこれを承認しょうにんし、その後ごFIFAの総会そうかいによって正式せいしきに移籍いせきが承認しょうにんされた。これによって2006年ねんからのAFCアジアカップ予選よせんに参加さんかすることになった。2006年ねん2月がつに行おこなわれたアジアカップ予選よせんで、AFC加入かにゅう後ご初戦しょせんを迎むかえたオーストラリアはバーレーンとの対戦たいせんで、フース・ヒディンク監督かんとくは不在ふざい、海外かいがい組ぐみの主力しゅりょく選せん手抜てぬきにもかかわらず3－1で、加入かにゅう後ご初はつ試合しあい初はつ勝利しょうりを飾かざった。ただし、その後ご6月がつから7月がつに開催かいさいされたW杯はいドイツ大会たいかいへはオセアニア代表だいひょうとして出場しゅつじょうしている。

一方いっぽう、AFC加盟かめい申請しんせいを発表はっぴょうしていたニュージーランドはOFCに残留ざんりゅうしてその中なかで強化きょうかを模索もさくすることを決定けっていした。また2010年ねんのFIFAワールドカップ南みなみアフリカ大会たいかいでは、大陸たいりく間あいだプレーオフでニュージーランドがアジア地区ちく5位いだったバーレーンを下くだして7大会たいかいぶりに本ほん大会たいかいへ出場しゅつじょうし、その本ほん大会たいかいでも全ぜん参加さんか国こく中ちゅう唯一ゆいいつの無敗むはい（0勝しょう0敗はい3引ひき分わけ、グループリーグ敗退はいたい）で大会たいかいを終おえ、オセアニア勢ぜいにおいて一定いっていの結果けっかを示しめした。ただし、2014年ねんに行おこなわれたブラジル大会たいかいでは、ニュージーランドが大陸たいりく間あいだプレーオフで北きた中米ちゅうべいカリブ地区ちく4位いのメキシコに敗やぶれ、3大会たいかいぶりにオセアニア代表だいひょうが本ほん大会たいかいに出場しゅつじょうしなかった。

オセアニア地区ちく特有とくゆうの問題もんだいとして、アメリカ領りょうサモア代表だいひょう選手せんしゅのジャイヤ・サエルアは2015年ねんのインタビュー記事きじで、「アメリカ領りょうサモア代表だいひょうは2011年ねんにあったワールドカップ地区ちく予選よせん（ブラジル大会たいかい1次じ予選よせん）以来いらい、3年間ねんかん試合しあいをしていない」「ワールドカップ地区ちく予選よせん・サウスパシフィックゲーム・五輪ごりん予選よせんが全すべて同おなじ年ねんで行おこなわれ、それ以外いがいの3年間ねんかんはまったく試合しあいがない」と述のべ、小ちいさな島国しまぐにが点在てんざいする地理ちり的てき・経済けいざい的てき問題もんだいと共ともに試合しあい数すうの少すくなさが各かく協会きょうかいの強化きょうかを阻はばんでいる事情じじょうを語かたった。

実際じっさいには、ブラジル大会たいかいもその次つぎのロシア大会たいかいも、オセアニア予選よせんは2次じ予選よせんが4年ねんに一いち度ど開催かいさいされるOFCネイションズカップの本ほん大会たいかい、1次じ予選よせんはネイションズカップの予選よせんに重かさねられている。4チームで大陸たいりく間あいだプレーオフ出場しゅつじょう権けんを争あらそう3次じ予選よせんはネイションズカップの後のちに単独たんどくで行おこなわれるが、1次じ予選よせんで敗退はいたいするか、あるいは2次じ予選よせんから登場とうじょうして3次じ予選よせんに進すすめなかった場合ばあい、「公式こうしき戦せんは4年ねんに1大会たいかいだけ」というサエルアの指摘してき通どおりになる。

2026 FIFAワールドカップからは出場しゅつじょう国こくが現行げんこうの32チームから48チームに拡大かくだいされることに伴ともない、オセアニアからは1枠わくが与あたえられることになった。

加盟かめい国こく・地域ちいき

11の国くにと地域ちいきが加盟かめいしている。

※五十音ごじゅうおん順じゅん

• アメリカ領りょうサモア
• クック諸島しょとう
• サモア
• ソロモン諸島しょとう
• タヒチ
• トンガ
• ニューカレドニア
• ニュージーランド
• バヌアツ
• パプアニューギニア
• フィジー

この他ほか、 キリバス、 ツバルの2協会きょうかいが準じゅん会員かいいんとして加盟かめいしている（いずれもFIFA未み加盟かめい）。

過去かこの加盟かめい協会きょうかい

• 中華民国ちゅうかみんこく（1975年ねんから1989年ねんまで）
• オーストラリア（2005年ねんまで）
• 北きたマリアナ諸島しょとう（2009年ねんまで）
  • いずれも現在げんざいはAFCに所属しょぞく
• ニウエ（2021年ねんまで準じゅん会員かいいん、10年間ねんかん協会きょうかいが何なんらの活動かつどうを行おこなわなかったため除名じょめい処分しょぶん）

なお、 グアムについてはオセアニアに位置いちしているが、地理ちり・距離きょりなどの関係かんけいでグアムサッカー協会きょうかい結成けっせい当初とうしょからOFCには参加さんかせずAFCに参加さんかしている。

上記じょうきの他ほかに、AFCから除名じょめいされた イスラエルが暫定ざんてい加盟かめいしていたことがある。現在げんざいはUEFA会員かいいん。

表彰ひょうしょう

• オセアニア年間ねんかん最優秀さいゆうしゅう選手せんしゅ賞しょう

大会たいかい一覧いちらん

ナショナルチーム

男子だんし: OFCネイションズカップ（ワールドカップ予選よせんを兼かねる） OFC U-20選手権せんしゅけん OFC U-17選手権せんしゅけん

女子じょし: OFC女子じょしネイションズカップ OFC U-20女子じょし選手権せんしゅけん OFC U-17女子じょし選手権せんしゅけん

クラブチーム

• OFCチャンピオンズリーグ
• OFCプレジデンツカップ（代表だいひょうチームも参加さんか）
• オセアニアカップウィナーズカップ（1987）

フットサル

• OFCフットサル選手権せんしゅけん
• OFCフットサルチャンピオンズリーグ

ビーチサッカー

• OFCビーチサッカーネイションズカップ

外部がいぶリンク

• 公式こうしきウェブサイト (英語えいご)
• オセアニアサッカー連盟れんめい - YouTubeチャンネル