カッタカタまつり

カッタカタまつりとは、1978年ねん（昭和しょうわ53年ねん）に始はじまった長野ながの県けん須坂すざか市しで行おこなわれる夏なつの行事ぎょうじである。7月の第だい三さん土曜日どようびに開催かいさいされ、午後ごご6時じから8時半じはん頃ごろまで『須坂すざか小唄こうた』などの唄うたに合あわせて踊おどる夏なつ祭まつり。例年れいねん三さん千せん人にん以上いじょうが参加さんかする。

概要がいよう

1978年ねんに始はじまった長野ながの県けん須坂すざか市しで行おこなわれる夏なつの行事ぎょうじである。7月の第だい三さん土曜日どようびに開催かいさいされ、午後ごご6時じから8時半じはん頃ごろまで『須坂すざか小唄こうた』などの唄うたに合あわせて踊おどる。町まち単位たんいや学校がっこう、企業きぎょうが踊おどり連れんを作つくって参加さんかする。例年れいねん三さん千せん人にん以上いじょうが参加さんかしている。コンテストが開催かいさいされており、踊おどり、仮装かそう、山車だしデコレーション、子こども山車だしデコレーション部門ぶもんがある。踊おどりが終おわるとコンテストの結果けっかが発表はっぴょうされる。

歴史れきし

カッタカタまつりは、『須坂すざか小唄こうた』で歌うたわれる「カッタカタ」という囃子はやし言葉ことばに由来ゆらいした祭まつりである。1972年ねん（昭和しょうわ47年ねん）の7月がつに桜木町さくらぎちょう通どおりを歩行ほこう者しゃ天国てんごくにし、民謡みんよう流ながしを踊おどったことが先駆さきがけである。1978年ねんに「須坂すざかまつり」が始はじまり、1998年ねん（平成へいせい10年ねん）からは現在げんざいの「カッタカタ祭まつり」と名称めいしょうをかけて、第だい41回かい（2019年ねん）まで開催かいさいされている。2020年ねんはコロナのため未み開催かいさいである。開催かいさいされてから須坂すざか市しの様々さまざまな場所ばしょで行おこなわれたが、現在げんざいは国道こくどう403号ごうと県道けんどう須坂すざか停車場ていしゃじょう線せんで行おこなわれている。

須坂すざか小唄こうた

『須坂すざか小唄こうた』は、作詞さくし 野口のぐち雨情うじょう・作曲さっきょく 中山なかやま晋平しんぺいである。長野ながの県けん上高井かみたかい郡ぐん須坂すざか町まち（現げん・須坂すざか市し）は、製糸せいし業ぎょうの盛さかんな地域ちいきであった。「山やま丸まる組ぐみ」の創始そうし者しゃである越こし寿三郎じゅさぶろうの三男さんなんで工場こうじょう長ちょうの越こし栄蔵えいぞうと工場こうじょう総括そうかつ担当たんとうでもあった小田切おだぎり亀松かめまつが、女工じょこうたちが歌うたう品しなの悪わるい唄うたを辞やめさせるため、工場こうじょう歌かを作つくることを企画きかくした。そこで、女工じょこうが仕事しごと中ちゅうに歌うたう工場こうじょう歌かを小布施こふせ小学校しょうがっこうの桜井さくらい教諭きょうゆに相談そうだんし、日野ひのの出身しゅっしん(現げん中野なかの市し)に頼たのんだ。須坂すざか町まちに訪おとずれた野口のぐちと中山なかやまは、唄うたづくりの結論けつろんが出でないまま帰途きとに着ついた。その時とき、雨情うじょうが手記しゅきに残のこした「ちょいと出でたお月つき」が後のちに手てを加くわえられ「須坂すざか小唄こうた」となった。その後ご、野口のぐち・中山なかやまは、工場こうじょう歌かではなく須坂すざかをテーマにした新しん民謡みんようとして1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）に帝国ていこくホテルで発表はっぴょうした。その後ご、東京とうきょうでの出来事できごとは須坂すざかに伝つたわり女工じょこうたちに広ひろがった。

参考さんこう文献ぶんけん

• 茂木もき真弘まさひろ『カッタカタの唄うた 晋平しんぺい、雨情うじょうの「須坂すざか小唄こうた」物語ものがたり』、有限ゆうげん会社かいしゃ 随想ずいそう社しゃ、2000年ねん6月がつ20日はつか、ISBN 4-88748-042-3。
• 須坂すざか市し 『須坂すざか市し誌し 第だい二に巻かん 地誌ちし・民俗みんぞく編へん』、須坂すざか市し誌し編へんさん室しつ、2014年ねん3月がつ31日にち、62頁ぺーじ、562頁ぺーじ。

外部がいぶリンク

• 須坂すざかカッタカタまつり - 須坂すざか市し
• 須坂すざかカッタカタまつり - 長野ながの県けん須坂すざか市しオフィシャル文化財ぶんかざいデータベース
• 須坂すざか小唄こうた ～生糸きいとで栄さかえた町まちの心意気こころいき～ - 週刊しゅうかん長野ながの記事きじアーカイブ
• 『須坂すざか小唄こうた』 - 国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかんデジタルコレクション