クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェ

クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェ Christian Gottlob Neefe
ネーフェの肖像しょうぞう画が （アンドレア・ルケージの肖像しょうぞうとする説せつもある）
基本きほん情報じょうほう
生誕せいたん	1748年ねん2月がつ5日にち
出身しゅっしん地ち	ドイツ国民こくみんの神聖しんせいロろーマ帝国まていこく ザクセン選せん帝みかど侯ほう領りょう ケムニッツ
死没しぼつ	(1798-01-28) 1798年ねん1月がつ28日にち（49歳さい没ぼつ） ドイツ国民こくみんの神聖しんせいロろーマ帝国まていこく アンハルト＝デッサウ侯ほう領りょう デッサウ
ジャンル	クラシック音楽おんがく
職業しょくぎょう	作曲さっきょく家か 指揮しき者しゃ オルガニスト
担当たんとう楽器がっき	オルガン

クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェ（Christian Gottlob Neefe, 1748年ねん2月がつ5日にち - 1798年ねん1月がつ28日にち）は、ドイツのオペラ作曲さっきょく家か、指揮しき者しゃ、オルガニスト。

生涯しょうがい

1748年ねん、ネーフェはケムニッツの歴史れきしある職人しょくにんの家庭かていに生うまれた。学生がくせい時代じだいには既すでに教師きょうし達たちに認みとめられるほどの才能さいのうを示しめしていた。彼かれはケムニッツの学校がっこうからライプツィヒ大学だいがくへ進学しんがくして勉学べんがくと研究けんきゅうを続つづけ、1771年ねんに作曲さっきょく家かのヨハン・アダム・ヒラーがライプツィヒに開ひらいた音楽おんがく学校がっこうの最初さいしょの生徒せいととなる。ここで、彼かれは詩人しじんのクリスティアン・ゲレルトやヨハン・クリストフ・ゴットシェートと知しり合あっている。ヒラーの最もっとも優秀ゆうしゅうな門弟もんていとされたネーフェは、1776年ねんに「セイラー劇団げきだん」（Seylerschen Theatergesellschaft）の指揮しきの後継こうけい者しゃとなった。その後ご、彼かれはこの劇団げきだんを率ひきいてドレスデン、フランクフルト、マインツ、ケルンなどで指揮しき者しゃを務つとめた。1770年代ねんだいのこの時期じきには主しゅとしてオペラ、特とくにジングシュピールを作曲さっきょく・上演じょうえんしていた。

1779年ねん、ネーフェはセイラー劇団げきだんの破産はさんという経済けいざい的てき失敗しっぱいによって、皮肉ひにくにも芸術げいじゅつ家かとして名なを知しらしめることとなる。その年としのうちに、ネーフェはボンの劇場げきじょうで活動かつどうしていた劇場げきじょう管理人かんりにんグスタフ・フリードリヒ・グロスマンの劇団げきだんに、作曲さっきょく家か兼けん音楽おんがく監督かんとくとして迎むかえられた。それから1781年ねんに、彼かれはさらに宮廷きゅうていオルガニストにも任命にんめいされた。宮廷きゅうていオルガニストのつとめとして、弟子でしの育成いくせいを行おこなうということがあった。

ネーフェはピアノ、オルガンおよび作曲さっきょくの教師きょうしを務つとめ、1782年ねんから教おしえを受うけていたベートーヴェンの最初さいしょの重要じゅうような教師きょうしとして挙あげられる（当時とうじ一般いっぱんには忘わすれられていたバッハの曲きょくを教おしえた点てんが特筆とくひつに値あたいする）。この大器たいきにネーフェは愛情あいじょうを注そそぎ、習作しゅうさくの出版しゅっぱんを促うながしている。ネーフェ自身じしんは才能さいのうに恵めぐまれた作曲さっきょく家かとは言いえなかったが、当時とうじの最新さいしんの音楽おんがくが劣おとっているを厳きびしく批判ひはんしていた。彼かれは、ボンでの競争きょうそう相手あいてルッケージについて、北きたドイツの音楽家おんがくかに典型てんけい的てきな意見いけんを持もっており、「彼かれは、陽気ようきで、感かんじがよく、快活かいかつな作曲さっきょく家かであり、その書法しょほうは、彼かれの多おおくの同郷どうきょう人じんよりも純正じゅんせいである。」と述のべている。また、彼かれは「イルミナティ」のメンバーでもあり、その活動かつどうが停止ていしすると1787年ねんに結成けっせいされた「読書どくしょ協会きょうかい（Lesegesellschaft）」にも所属しょぞくした。

1794年ねん、フランス革命かくめいの軍隊ぐんたいがライン地方ちほうに進出しんしゅつし、ネーフェはボンでの役職やくしょくを失うしなう。彼かれはその後ご1796年ねんにデッサウへ移うつり、その地ちで劇団げきだんの監督かんとく職しょくに就つき、残のこりの生涯しょうがいをこの地ちで過すごした。1798年ねん1月がつ28日にち、50歳さいの誕生たんじょう日び間近まぢかに逝去せいきょ。

作品さくひん

ネーフェの音楽おんがく作品さくひんとしては、数すう多おおくの室内楽しつないがく曲きょく、ピアノ曲きょく、合唱がっしょう曲きょくおよびオペラ作品さくひんが挙あげられる。彼かれは、当時とうじ最高さいこうのジングシュピール作曲さっきょく家かのひとりと見みなされている。

• 薬屋くすりや（Die Apotheke） - 2幕まくジングシュピール、1771年ねん
• ヴェルトハイムのアーデルハイト（Adelheit von Veltheim） - 4幕まくジングシュピール、1772年ねん

参考さんこう文献ぶんけん

• ルイス・ロックウッド『ベートーヴェン 音楽おんがくと生涯しょうがい』土本どもと英三郎えいざぶろう・藤本ふじもと一子かずこ[監かん訳やく]、沼口ぬまぐち隆たかし・堀ほり朋とも平ひらめ[訳わけ]、春秋しゅんじゅう社しゃ、2010年ねん11月30日にち。ISBN 978-4-393-93170-7。 

外部がいぶリンク

• クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェの楽譜がくふ - 国際こくさい楽譜がくふライブラリープロジェクト