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コノトキシン

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ωおめが-コノトキシン M VII A のしき

コノトキシン (conotoxin) とはイモガイつく種類しゅるいペプチド混合こんごうぶつから構成こうせいされる神経しんけいどくである。11–30アミノ酸あみのさんがつながったペプチドで、3かしょシスチン結合けつごうゆうする(硫黄いおう硫黄いおう結合けつごう黄色きいろ部分ぶぶん)。カルシウムチャネルふさいで神経しんけい伝達でんたつ阻害そがいすることで毒性どくせい発揮はっきする。イモガイはこのどくりに利用りようしており、口吻こうふんさかなんで麻痺まひさせ丸呑まるのみにしてしまう習性しゅうせいつ。人間にんげんされると重症じゅうしょうおちいり、こうどく血清けっせい存在そんざいしないので死亡しぼうりつたかい。

しかしこの作用さよう利用りようし、2005ねんから強力きょうりょく鎮痛ちんつうざいとしても使用しようされはじめている[1][2]

コノトキシンには5種類しゅるいあり、それぞれ作用さようてんことなる。

  • αあるふぁ-コノトキシン — 神経しんけいから筋肉きんにく伝達でんたつするアセチルコリン受容じゅようたい作用さようてんとする。
  • δでるた-コノトキシン — 電位でんい依存いぞんてきなナトリウムイオンチャネルを作用さようてんとする。
  • κかっぱ-コノトキシン — カリウムチャネルを作用さようてんとする。
  • μみゅー-コノトキシン — 筋肉きんにく電位でんい依存いぞんてきなナトリウムイオンチャネルを作用さようてんとする。
  • ωおめが-コノトキシン — Nがたカルシウムイオンチャネルを作用さようてんとする。

脊髄せきずいのNがたカルシウムイオンチャネルは痛覚つうかく伝達でんたつ関連かんれんがあるため脊髄せきずいまく投与とうよすると強力きょうりょく鎮痛ちんつうざいとして作用さようする。その鎮痛ちんつう効果こうかモルヒネひゃくばいからせんばいともいわれ、モルヒネたいせい出来できてしまった末期まっきがん患者かんじゃなどへの疼痛とうつう治療ちりょうくすりとして期待きたいされている。 2014ねん現在げんざい、6しゅのスーパーファミリーがみとめられている。[3]

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]
  1. ^ いたみと鎮痛ちんつう基礎きそ知識ちしき滋賀医科大学しがいかだいがく
  2. ^ コノトキシン~かいどくから医薬いやく
  3. ^ [1]