コパ・ジョアン・アヴェランジェ

コパ・ジョアン・アヴェランジェ (Copa João Havelange) は、ブラジルで2000年ねんに開催かいさいされたサッカーの全国ぜんこくリーグ。カンピオナート・ブラジレイロの代替だいたいリーグである。

概要がいよう

発端ほったんは1999シーズン1部ぶリーグ (セリエA)に導入どうにゅうされた新あたらしい降格こうかく制度せいどだった。これは過去かこ2年間ねんかんのセリエA (1部ぶ) 平均へいきん成績せいせきを参考さんこうとするものであり、1998・1999シーズンの2年間ねんかんの1次じリーグ（レギュラーシーズン）の勝かち点てんを基もとに、まず (1998シーズンの勝かち点てん÷23<試合しあい数すう>) + (1999年度ねんどの勝かち点てん÷21<試合しあい数すう>) ÷2で計算けいさんする (1999シーズン昇格しょうかく組ぐみは (1999シーズンの勝かち点てん÷21) ÷2で計算けいさん) という複雑ふくざつな方式ほうしきが採用さいようされた。この年としは22チームが参加さんかし、その平均へいきん勝がち点てんの19位いから下位かい4チームが次じ年度ねんどのセリエB (2部ぶ) 降格こうかくということになった。

ところが、サンパウロFCのサンドロ・ヒロシが出場しゅつじょう資格しかくを有ゆうしないにもかかわらず年齢ねんれい詐称さしょうで出場しゅつじょうしたため、ブラジルのスポーツ裁判所さいばんしょはこのサンドロが出場しゅつじょうした試合しあい2試合しあいの結果けっか（8月がつ4日にち 6-1ボタフォゴ・RJ、10月がつ10日とおか 2-2インテルナシオナル）を無効むこうとし、サンパウロFCは没収ぼっしゅう試合しあい負まけ（いずれも0-1で対戦たいせん相手あいて側がわの勝がちとみなす）が宣告せんこくされる「サンドロ・ヒロシ事件じけん」が発生はっせい。このことから、没収ぼっしゅう試合しあいでなければセリエB降格こうかくを免まぬかれるはずだったSEガマ（同どう年度ねんど15位い）がこの平均へいきん勝がち点てんルールで19位い、すなわちセリエB降格こうかくとなったことで、SEガマが抗議こうぎ。裁判さいばんとなり、一般いっぱん裁判所さいばんしょでこの訴うったえが認みとめられたため、ブラジルサッカー連盟れんめい (CBF) と対立たいりつすることになった。

これを受うけ、CBFは2000年ねんの全国ぜんこくリーグ開催かいさいの主催しゅさいを断念だんねん。クラブ側がわが自主じしゅ的てきに主催しゅさいする形かたちでジョアン・アヴェランジェ・国際こくさいサッカー連盟れんめい (FIFA) 元もと会長かいちょうの業績ぎょうせきを記念きねんした「コパ・ジョアン・アヴェランジェ」を全国ぜんこくリーグの代替だいたいとして開催かいさいすることとなった。この大会たいかいはCBF非ひ公認こうにんではあるが、「カンピオナート・ブラジレイロ」の第だい30回かい大会たいかいとしてカウントされている。1部ぶリーグに相当そうとうするクラスは「ブルー・モジュール」として行おこなわれた。

仕組しくみ

第だい1次じフェーズ (予選よせんリーグ) - 25チーム参加さんかによる1回かい総そう当あたり→上位じょうい12チームが第だい2次じフェーズ（決勝けっしょうトーナメント）進出しんしゅつ。
第だい2次じフェーズ (決勝けっしょうトーナメント) - 上位じょうい12チーム+セリエB (2部ぶ) に相当そうとうする「イエロー・モジュール」の成績せいせき上位じょうい3チーム+セリエC (3部ぶ) に相当そうとうする「グリーン・モジュール」と「ホワイト・モジュール」による代表だいひょう決定けってい戦せんを制せいした1チームの16チームが出場しゅつじょうするトーナメント（ホーム・アンド・アウェー）により行おこない、優勝ゆうしょうチームを決きめる。

成績せいせき

以下いかは1部ぶに当あたる「ブルーモジュール」の成績せいせきである。

第だい1フェーズ

（カッコ数字すうじは勝かち点てん）

クルゼイロ (45)
スポルチ (42)
フルミネンセ (42)
ゴイアス (41)
ヴァスコ・ダ・ガマ (39)
サンパウロ (39)
ポンチ・フレッタ (38)
アトレチコ-PR (38)
インテルナシオナル (38)
グレミオ (37)
パルメイラス (37)
バイーア (36)
以上いじょう12チームと、2部ぶリーグ相当そうとうのパラナ、サンカエターノ、レモの3チーム、3部ぶリーグ相当そうとうのマルトロンの合計ごうけい16チームが第だい2次じフェーズ進出しんしゅつ
グアラニ (35)
サントス (33)
フラメンゴ (32)
ボタフォゴ (32)
ポルトゥゲーザ (32)
ヴィトーリア (31)
アメリカ-MG (27)
アトレチコ-MG (27)
ジュベントゥージ (26)
ガマ (22)
コリチーバ (21)
コリンチャンス (16)
サンタクルス (16)
この年としは2001シーズンに2部ぶ相当そうとうの「イエロー・モジュール」から3チーム（前述ぜんじゅつ。第だい2次じフェーズ進出しんしゅつも決定けってい。その後ごレモと、4位いのパイサンドゥが昇格しょうかくを辞退じたいし、準々じゅんじゅん決勝けっしょう敗退はいたいクラブからボタフォゴSPが昇格しょうかくする形かたちになった）が昇格しょうかくすることになっており、降格こうかくチームはなかった。

第だい2フェーズ

1回戦かいせん

チーム1	合計ごうけい	チーム2	第だい1戦せん	第だい2戦せん
パラナ	4-1	ゴイアス	1-1	3-0
インテルナシオナル	2-1	アトレチコ-PR	0-0	2-1
レモ	1-3	スポルチ	1-2	0-1
マルトロン	1-4	クルゼイロ	0-3	1-1
サンカエターノ	4-3	フルミネンセ	3-3	1-0
グレミオ	(a) 2-2	ポンチ・フレッタ	1-0	1-2
バイーア	5-6	ヴァスコ・ダ・ガマ	3-3	2-3
パルメイラス	3-2	サンパウロ	1-1	2-1

準々じゅんじゅん決勝けっしょう

チーム1	合計ごうけい	チーム2	第だい1戦せん	第だい2戦せん
インテルナシオナル	3-4	クルゼイロ	1-1	2-3
グレミオ	3-2	スポルチ	2-1	1-1
ヴァスコ・ダ・ガマ	3-2	パラナ	3-1	0-1
パルメイラス	5-6	サンカエターノ	3-4	2-2

準決勝じゅんけっしょう

チーム1	合計ごうけい	チーム2	第だい1戦せん	第だい2戦せん
サンカエターノ	6-3	グレミオ	3-2	3-1
ヴァスコ・ダ・ガマ	5-3	クルゼイロ	2-2	3-1

決勝けっしょう

チーム1	合計ごうけい	チーム2	第だい1戦せん	第だい2戦せん
ヴァスコ・ダ・ガマ	4-2^※	サンカエターノ	1-1	3-1

^※決勝けっしょうは当初とうしょ2000年ねん12月27日にちの第だい1戦せんは双方そうほう1-1の同点どうてんで、30日にちの第だい2試合しあいの成績せいせきで優勝ゆうしょうを決きめる予定よていだったが、ヴァスコ・ダ・ガマのサポーターが会場かいじょうのエスタディオ・サン・ジャヌアリオの客席きゃくせきで暴動ぼうどうを起おこしたことにより試合しあいが中断ちゅうだん。結局けっきょくそのまま打うち切きりとなり、改あらためて2001年ねん1月がつ18日にちに再さい試合しあいを開催かいさいした。

南米なんべいカップ戦せん出場しゅつじょう権けん

以上いじょうの結果けっかにより、決勝けっしょうに進出しんしゅつしたヴァスコ・ダ・ガマ及およびサンカエターノと、コパ・ド・ブラジル（カップ戦せん）優勝ゆうしょうのクルゼイロ、並ならびにコパ・ドス・カンピオンイス優勝ゆうしょうのパルメイラスの4チームが2001年ねんに行おこなわれたコパ・リベルタドーレスへの出場しゅつじょうを決きめた。

個人こじん表彰ひょうしょう

得点とくてん王おう - ジル (ゴイアス) 、マグノ・アウベス (フルミネンセ) 、ロマーリオ (ヴァスコ・ダ・ガマ) : 3人にん同時どうじ受賞じゅしょう (20点てん)
ボーラ・ジ・オーロ (最優秀さいゆうしゅう選手せんしゅ) - ロマーリオ

出典しゅってん

RSSSF Brasil (2000年ねん)