コート・ダジュール

フレンチ・リヴィエラ Côte d'Azur  (フランス語ふらんすご) Còsta d'Azur  (オック語ご)
リヴィエラ
国くに	フランス、モナコ

ニースの海岸かいがん

コート・ダジュール（フランス語ふらんすご: Côte d'Azur）は、南みなみフランスに所在しょざいする、風光ふうこう明媚めいびな保養ほよう地ちとして知しられる海岸かいがん。ふつうトゥーロンを西端せいたん、イタリア国境こっきょうを東ひがし端はしとする地中海ちちゅうかい沿岸えんがんの一帯いったいを指さす。

「リヴィエラ」と総称そうしょうされる海岸かいがんリゾート地ちの西側にしがわ（フランス側がわ）にあたり、英語えいごではフレンチ・リヴィエラ（French Riviera）とも呼よばれる。日本語にほんごでは Côte d'Azur を訳やくした紺碧こんぺき海岸かいがん（こんぺきかいがん）の名なでも呼よばれる。

名称めいしょう

リヴィエラ（Riviera）はもともとイタリア語ごで「海岸かいがん」を意味いみする一般いっぱん名詞めいしであるが、リグーリア州しゅうのサンレーモ付近ふきんから保養ほよう地ちとしての開発かいはつが進すすむと、南みなみフランスからイタリアにかけての海岸かいがん保養ほよう地ちをこう呼よぶようになった。リヴィエラと総称そうしょうされる海岸かいがんのイタリア側がわ（イタリアン・リヴィエラ）はリグーリア海岸かいがんを参照さんしょう。

この一帯いったいがコート・ダジュールと呼よばれるようになったのは、1887年ねんに刊行かんこうされた作家さっかステファン・リエジャール（Stéphen Liégeard）の著書ちょしょ『ラ・コート・ダジュール』が契機けいきとされる（ただし、百ひゃく周年しゅうねん祭さいは1988年ねんに開催かいさいされた）。

地理ちり

行政ぎょうせい区分くぶん上じょうはヴァール県けん、アルプ＝マリティーム県けん、モナコ領りょうにあたる。北きたはモール山塊さんかい(les Massifs des Maures)とエステレル山塊さんかい(les Massifs de l'Estérel)で、南みなみはアルプス山脈あるぷすさんみゃくでそれぞれ区切くぎられている。

気候きこうは地中海ちちゅうかい性せい気候きこうで、乾燥かんそうする夏季かきには長期ちょうき休暇きゅうか（ヴァカンス）を過すごすフランス人じんをはじめ太陽たいように恵めぐまれない地域ちいきから観光かんこう客きゃくが多数たすう訪おとずれるリゾート地ちであり高級こうきゅう住宅じゅうたく街がいでもある。そのため、観光かんこう地ちとして国際こくさい的てきにも有名ゆうめいなことから沿岸えんがん部ぶは都市とし化かが進すすんでおり、主おもな都市としにはニース、アンティーブ、サン＝トロペ（ガッサン）、カンヌ、モナコなどがある。とりわけ、国際こくさい空港くうこうのコート・ダジュール空港くうこうを持もつニースは、コート・ダジュールの中心ちゅうしん的てきな都市としである。

歴史れきし

• 1940年ねん6月がつ10日とおか - イタリア王国おうこくのベニート・ムッソリーニ首相しゅしょうはフランスに参戦さんせんを宣言せんげん。コート・ダジュールに進軍しんぐんを開始かいしした。

関連かんれん項目こうもく

• プロヴァンス＝アルプ＝コート・ダジュール地域ちいき圏けん