サスペクツ・ダイアリー すり替かえられた記憶きおく

サスペクツ・ダイアリー すり替かえられた記憶きおく
The Adderall Diaries
監督かんとく	パメラ・ロマノウスキー
脚本きゃくほん	パメラ・ロマノウスキー
原作げんさく	スティーヴン・エリオット『The Adderall Diaries』
製作せいさく	ヴィンス・ジョリヴェット ジェームズ・フランコ ジェームズ・リーチ ジョセフ・マッケラー マルニ・ゼルニック
製作せいさく総そう指揮しき	レオ・キーリー ロバート・レッドフォード ビル・キーリー ライアン・ドーフ
出演しゅつえん者しゃ	ジェームズ・フランコ エド・ハリス アンバー・ハード クリスチャン・スレーター
音楽おんがく	マイケル・アンドリュース
撮影さつえい	ブルース・ティエリー・チャン
編集へんしゅう	マーク・ヴィヴェス
製作せいさく会社かいしゃ	ラビット・バンディーニ・プロダクションズ ワイルドウッド・エンタープライズ ウィンドウシート・エンターテインメント
配給はいきゅう	A24
公開こうかい	2016年ねん3月がつ10日とおか 劇場げきじょう未み公開こうかい
上映じょうえい時間じかん	87分ふん
製作せいさく国こく	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
言語げんご	英語えいご
興行こうぎょう収入しゅうにゅう	$13,191

『サスペクツ・ダイアリー すり替かえられた記憶きおく』（原題げんだい:The Adderall Diaries）は、2015年ねんに公開こうかいされたアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのスリラー映画えいが。監督かんとくはパメラ・ロマノウスキー、主演しゅえんはジェームズ・フランコが務つとめた。本ほん作さくはスティーヴン・エリオットが2009年ねんに発表はっぴょうした自叙伝じじょでん『The Adderall Diaries』を原作げんさくとしている。本ほん作さくは日本にっぽん国内こくないで劇場げきじょう公開こうかいされなかったが、2017年ねん1月がつ16日にちにDVDが発売はつばいされた。

なお、本ほん作さくがWOWOWで放送ほうそうされた際さい、『サスペクツ・ダイアリー』という邦題ほうだいが使用しようされた。

ストーリー

スティーヴン・エリオットは作家さっかとして成功せいこうしていたが、幼少ようしょう時じには並々なみなみならぬ苦労くろうをしていた。母親ははおやが亡なくなってからというもの、スティーヴンは父親ちちおやの身体しんたい的てき・精神せいしん的てき暴力ぼうりょくに苦くるしめられたのである。虐待ぎゃくたいのせいで彼かれの人格じんかくは歪いがんでしまい、ドラッグや暴力ぼうりょくに塗ぬれた青春せいしゅん時代じだいを送おくることになった。

そんなある日ひ、スティーヴンはIT業界ぎょうかいの大物おおもの（ハンス・ライザー）に関かんするノンフィクションを執筆しっぴつすることになった。ライザーの結婚けっこん生活せいかつは上手うまく行いっておらず、妻つまが行方ゆくえをくらませる事態じたいにまで至いたっていた。ライザーは「妻つまは自分じぶんに恥はじをかかせるために家出いえでしたに違ちがいない」と主張しゅちょうしていたが、警察けいさつは彼かれを殺人さつじん容疑ようぎで逮捕たいほしたのである。スティーヴンは毎日まいにち裁判所さいばんしょに通かよって事件じけんの捜査そうさの進展しんてんを追おい、ベストセラーになるような作品さくひんを書かき上あげるべく奮闘ふんとうしていた。

ちょうどその頃ころ、スティーヴンが子供こども時代じだいの体験たいけんを綴つづった作品さくひんが出版しゅっぱんされようとしていた。スティーヴンが出版しゅっぱん記念きねんパーティーで自著じちょの概略がいりゃくを説明せつめいしていると、聴衆ちょうしゅうの中なかから「嘘うそだ」という叫さけび声ごえが上あがった。叫さけび声ごえの主あるじはスティーヴンの父親ちちおやであるニールであった。しかし、スティーヴンは何故なぜ自分じぶんが嘘うそつき呼よばわりされたのか分わからずにいた。気分きぶん転換てんかんのために、スティーヴンはクラブに繰出くりだし、そこで知しり合あった女性じょせいと一いち夜やを共ともにした。彼かれが目覚めざめたのは翌日よくじつの昼ひるであった。重要じゅうような会議かいぎをすっぽかしてしまったために、スティーヴンは出版しゅっぱん社しゃとの契約けいやくを打うち切きられることになった。さらには、昨夜さくやのスティーヴンの行動こうどうを知しった恋人こいびとから別わかれを切きり出だされた。さらに悪わるいことに、スティーヴンは裁判さいばん中ちゅうに居眠いねむりをしてしまい、肝心かんじんのやり取とりを聞きき逃のがしてしまった。

モヤモヤした状態じょうたいを打開だかいするべく、スティーヴンは父親ちちおやと会あって話はなすことにした。そこでニールの口くちから語かたられたのは、スティーヴンの記憶きおくを根底こんていから覆くつがえすようなものだった。

キャスト

※括弧かっこ内ないは日本語にほんご吹替

• スティーヴン・エリオット - ジェームズ・フランコ（三上みかみ哲あきら）
  • 10代のスティーヴン・エリオット - ティモシー・シャラメ
• ニール・エリオット - エド・ハリス（及川おいかわナオキ）
• ラナ・エドモンド - アンバー・ハード（志摩しま淳あつし）
• ハンス・ライザー - クリスチャン・スレーター（黒澤くろさわ剛史たけし）
• ロジャー - ジム・パラック（櫻井さくらい慎二しんじ朗ろう）
  • 10代のロジャー - ダニー・フラハティ
• ジェン・デイヴィス - シンシア・ニクソン
• ビル・デュボイス - アダム・ルフェーヴル
• ポール・ホラ - マイケル・クリストファー
• ジョシュ - ウィルマー・バルデラマ

製作せいさく

パメラ・ロマノウスキーがジェームズ・フランコと面識めんしきを得えたのはニューヨーク大学だいがくの映画えいが講座こうざにおいてであった。意気投合いきとうごうした2人ふたりは短編たんぺん映画えいがを一緒いっしょに製作せいさくした。その出来できに満足まんぞくしたフランコは『The Adderall Diaries』の映画えいが化かの際さいにロマノウスキーを監督かんとくとして起用きようした。2014年ねん5月16日にち、本ほん作さくの主要しゅよう撮影さつえいがブルックリンで始はじまった。6月、クリスチャン・スレーターが本ほん作さくに出演しゅつえんすると報ほうじられた。

公開こうかい

2015年ねん4月がつ16日にち、本ほん作さくはトライベッカ映画えいが祭さいでプレミア上映じょうえいされた。24日にち、A24とディレクTVが本ほん作さくの配給はいきゅう権けんを獲得かくとくしたとの報道ほうどうがあった。

評価ひょうか

本ほん作さくは批評ひひょう家かから酷評こくひょうされている。映画えいが批評ひひょう集積しゅうせきサイトのRotten Tomatoesには29件けんのレビューがあり、批評ひひょう家か支持しじ率りつは21%、平均へいきん点てんは10点てん満点まんてんで4.5点てんとなっている。また、Metacriticには16件けんのレビューがあり、加重かじゅう平均へいきん値ちは42/100となっている。

原作げんさく者しゃのエリオットは結末けつまつが改変かいへんされたことに批判ひはん的てきで、「なぜ主役しゅやくの名前なまえがスティーヴン・エリオットでなければならないのか分わからない」と述のべている。

外部がいぶリンク

• The Adderall Diaries - IMDb（英語えいご）
• The Adderall Diaries - Box Office Mojo（英語えいご）
• The Adderall Diaries - Rotten Tomatoes（英語えいご）
• The Adderall Diaries - Metacritic（英語えいご）