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サスペンス

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サスペンス小説しょうせつから転送てんそう
Suspense (1919) - 2

サスペンスえい: suspense: suspēnsus)は、ある状況じょうきょうたいして不安ふあん緊張きんちょういた不安定ふあんてい心理しんり、またそのような心理しんり状態じょうたいつづようえがいた作品さくひんをいう。シリアススリラー(サイコスリラー)、ホラーサイコロジカルホラー)、アクションものといった物語ものがたりなか重要じゅうよう位置いちめる。単純たんじゅんに「観客かんきゃくしん宙吊ちゅうづりにする」という意味いみズボンサスペンダー語源ごげんだとする説明せつめいもある。

また、よりひろ意味いみにおいては、観客かんきゃく読者どくしゃ作品さくひん(のすえ登場とうじょう人物じんぶつなど)にたいして不安ふあん緊張きんちょう心理しんり物語ものがたり結末けつまつことへの希求ききゅういだかせ、その作品さくひんたいしての興味きょうみ関心かんしん持続じぞくさせることができる(あるいは、製作せいさくものがそのように意図いとした)作品さくひんもサスペンスといわれることおおい。この場合ばあいには、宣伝せんでんなどに「ハラハラドキドキ」や「あせにぎる」といった表現ひょうげん惹句)がもちいられることおおい。

王道おうどうのサスペンスのれいとして、アガサ・クリスティ原作げんさくの『そしてだれもいなくなった』がげられる[1]

概要がいよう

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孤立こりつした山荘さんそう孤島ことうめられた人々ひとびと犯人はんにんがわからないまま次々つぎつぎ殺害さつがいされていくような事態じたいクローズド・サークル)、犯人はんにんはわかっているがなかなかとらえられず、はやらえないと被害ひがいおよぶような事態じたいらえられた登場とうじょう人物じんぶつがどこかから脱出だっしゅつこころみるもの(れい映画えいがパニック・ルーム』)、なにおそろしいものからつづけるもの(れいテレビ映画えいが激突げきとつ!』)、周囲しゅうい猜疑さいぎしん悪評あくひょうかこまれた主人公しゅじんこう真実しんじつ追求ついきゅうして潔白けっぱく証明しょうめいするもの(れい映画えいがレベッカ』、テレビドラマ逃亡とうぼうしゃ』)などがサスペンスのれいである。このなかでも犯罪はんざい(クライム)をえがいたものはクライム・サスペンスとばれている。

ミステリ推理すいり小説しょうせつ混同こんどうされがちだが、これらは推理すいりたのしむ物語ものがたりのことである。すべてのサスペンスにかならずしも推理すいりともなうとはかぎらないし、すべてのミステリがサスペンスを利用りようしているわけでもない(れい東野とうの圭吾けいご秘密ひみつ」)。とくに「日常にちじょうなぞけい作品さくひんではサスペンスを強調きょうちょうしない場合ばあいおおい。他方たほうアクション映画えいがにおいては、なぞきの要素ようそとぼしくても、サスペンスを強調きょうちょうする場合ばあいがある(れい映画えいがランボー』、『クリフハンガー』、『DENGEKI』、『網走あばしり番外地ばんがいち』など)。また、時代じだいげきひるメロ戦争せんそう映画えいがサイエンスフィクションふく冒険ぼうけん映画えいがスポーツギャンブルあつかった作品さくひんなどでも局面きょくめんてきにサスペンスの要素ようそ作品さくひん存在そんざいする。

しかしながら、本来ほんらい意味いみからはなれて両者りょうしゃ混同こんどうされることもおおい。また、ホラーというジャンルちょう能力のうりょくちょうつね現象げんしょう)がかかわり、サスペンスは現実げんじつもとづいた人間にんげんこすもの、というかた本来ほんらい分類ぶんるいわれている。

「サスペンス小説しょうせつ[よう出典しゅってん]、「サスペンスドラマ」[よう出典しゅってん]サスペンス映画えいが[よう出典しゅってん]、「サスペンス漫画まんが[よう出典しゅってん]ひとし様々さまざま媒体ばいたい表現ひょうげんされる。

脚注きゃくちゅう

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関連かんれん項目こうもく

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