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シグマ ハーモニクス

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
シグマ ハーモニクス
SIGMA HARMONICS
ジャンル ミステリーRPG
対応たいおう機種きしゅ ニンテンドーDS(DS)
開発元かいはつもと THINK GARAGE
発売はつばいもと スクウェア・エニックス
人数にんずう 1人ひとり
メディア ニンテンドーDS専用せんようカード
発売はつばい 2008ねん8がつ21にち
対象たいしょう年齢ねんれい CEROB(12さい以上いじょう対象たいしょう
売上うりあげ本数ほんすう やく4.2まんほんエンターブレイン
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シグマ ハーモニクス』(SIGMA HARMONICS)は、2008ねん8がつ21にちスクウェア・エニックスから発売はつばいされたニンテンドーDSようゲームソフト。ジャンルはミステリーRPG

概要がいよう

[編集へんしゅう]

ほんさくはそのジャンルめいしめとおり、推理すいりかくえたミステリーアドベンチャーにRPGの要素ようそくわえたゲームである。タイトルちゅうの「ハーモニクス」に象徴しょうちょうされるように、ゲームを進行しんこうするじょう音楽おんがく非常ひじょう重要じゅうよう役割やくわりになう。

世界せかいかん現代げんだい日本にっぽん雰囲気ふんいきでありながらどこかことなる雰囲気ふんいきっており、おも洋館ようかん舞台ぶたいにして物語ものがたり進行しんこうしていく。過去かこ時間じかん変革へんかくと、それにともな分岐ぶんきする時間じかんじくから平行へいこう世界せかい舞台ぶたいとしたストーリーが展開てんかいしていく。ひょう6楽章がくしょううら2楽章がくしょう構成こうせいされたぜん8しょう構成こうせいとなっている。

ひとしんみだして歴史れきしながれを変革へんかくする「逢魔」とばれる存在そんざいが、人心じんしんあやつ本来ほんらい歴史れきしにはこりえなかった殺人さつじん事件じけん発生はっせいさせていく。主人公しゅじんこうくろじょうシグマとつきゆみネオンはわたりながらその事件じけん真相しんそうめ、その原因げんいんのぞこと事件じけん未然みぜんふせぐのがほんさく目的もくてきとなる。

2010ねんEZwebi-modeYahoo!ケータイにてフィーチャーフォンけに改良かいりょうした『シグマ ハーモニクス コーダ』を配信はいしん[1]。イベントでのみプレイできたシナリオ「水泳すいえい 生徒せいと殺害さつがい事件じけん」を追加ついか収録しゅうろくしている[1]

ストーリー

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この世界せかいには、ひとしんみだす「逢魔(おうま)」とばれる魔物まもの存在そんざいしていた。しかし「使つかじん(つかいびと)」とばれる人々ひとびとによってとき狭間はざま封印ふういんされ、世界せかい平和へいわたもっていた。その使つかじん一族いちぞくくろ上家うわや次期じき頭首とうしゅであるくろじょうシグマは、幼馴染おさななじみつきゆみネオンとも使つかじんとしての鍛錬たんれんいそしみながらも、学生がくせいとして平穏へいおん日常にちじょうおくっていた。

しかし、その平穏へいおん突如とつじょとしてわりをげる。世界せかい廃墟はいきょし、逢魔がそらおおい、シグマとネオンをのぞ人々ひとびと存在そんざいえていた。何者なにものかがくろ上家うわや滅亡めつぼうするように過去かこ改変かいへんし、その結果けっか使つかじん途絶とだえ、このような世界せかいしてしまったのだった。困惑こんわくする二人ふたりだい時計とけいからとき狭間はざまばされ、そのまえ黒衣くろごまつわったなぞおとこあらわれる。かれ無数むすうかし、世界せかいをあるべきかたちもどすようにげてえてった。シグマたちは、真実しんじつかし、未来みらいもどこと決意けつい。そしてとき狭間はざまは、元凶げんきょうとなった時代じだい時間じかん場所ばしょ再現さいげんするのだった。

そこは現在げんざいからやく50ねんまえくろ上家うわや邸宅ていたくだった。当時とうじくろ上家うわや頭首とうしゅ静馬しずま、そのつま佳子けいこむすめねねだいばばうめ、メイドのユリ子ゆりこ、そしてシグマのいえ執事しつじつらなる当時とうじ執事しつじ守人もりと。シグマの先祖せんぞにあたるかれらは使つかじん一族いちぞくとして逢魔とそよいつつらしていたのだが、ある夕食ゆうしょくうめ毒殺どくさつされる。それは、このなかだれかに「だい逢魔」が憑依ひょういしておこなわせた犯行はんこうであり、くろ上家うわや滅亡めつぼう発端ほったんであった。シグマとネオンは事件じけん真相しんそうめるべく調査ちょうさおこない、シグマの特殊とくしゅ能力のうりょくちょう推理すいり」と「調律ちょうりつ」によってだい逢魔のちからぎ、「神降かみおろし」で神霊しんれい宿やどしたネオンがその撃破げきは成功せいこうする。それより事件じけんかったことになり、歴史れきし修正しゅうせいされるはずだったが、世界せかいもともどらなかった。

そんなシグマとネオンのまえディクソンクリスティという男女だんじょあらわれる。かれらは逢魔をべる存在そんざい「逢魔じん」。本来ほんらいだい時計とけい厳重げんじゅう封印ふういんされていたのだが、何者なにものかによって封印ふういんかれたらしい。かれらこそがくろ上家うわや滅亡めつぼう歴史れきしつくげた過去かこ変革へんかくしゃであった。ディクソンとクリスティはだい逢魔を嗾けてまたあらたな事件じけんこすが、シグマとネオンも調査ちょうさちょう推理すいりかえし、歴史れきし修正しゅうせいしていく。歴史れきし改変かいへんされ、被害ひがいしゃ加害かがいしゃとして、ときには根本こんぽん境遇きょうぐうすらえて翻弄ほんろうされていく過去かこくろ上家うわや面々めんめん事件じけんすすむにつれ、ねねのおとうとゆう譲葉ゆずりは頭首とうしゅ芙蓉ふよう、その息子むすこと、事件じけんの「役者やくしゃ」もえていく。一方いっぽう、シグマはネオンがぬという不吉ふきつなビジョンをるようになる。それがこのいがんだ時間じかん未来みらいなのかとかんがえたシグマはもど決意けついをより強固きょうこにする。そしてついにシグマたちみずか出向でむいてきたディクソンを撃破げきはする。いかりにえるクリスティがこした事件じけん解決かいけつし、とうとうクリスティをもたおす。二人ふたりの逢魔じんはまたってだい時計とけいへと封印ふういんされていった。

逢魔じんたおし、これですべてがわったとおもった矢先やさき、あのビジョンのとおりシグマのまえでネオンがつらぬかれ、消滅しょうめつしてしまう。そしてかれまえあらわれたしん過去かこ変革へんかくしゃ。それは麟であった。本来ほんらい歴史れきしにおけるかれほうすい自身じしん封印ふういんしたくろ上家うわやへの復讐ふくしゅうのためにディクソンとクリスティを解放かいほうし、歴史れきし改変かいへんおこなっていた。かれ変革へんかくしたときなか存在そんざいつづけられるシグマを何者なにものかとう。次々つぎつぎ不可解ふかかい言葉ことばくちにする麟をまえ混乱こんらんするシグマだが、麟のくちにした「おとおん(ねおん)がすでんでいる」という言葉ことばからネオンがいないこの世界せかい拒絶きょぜつし、無意識むいしきのうちに調律ちょうりつとはまたちがちから発動はつどうする。それは世界せかい存在そんざいそのもの否定ひていし、さい構成こうせいするというものだった。麟はさい構築こうちくまれて消滅しょうめつし、シグマはかんます。しかしそこに少女しょうじょはネオンではなく、世界せかいはやはり逢魔によっててていた。

やがてシグマのまえにあの黒衣くろごおとこあらわれる。その素顔すがおは麟によく青年せいねんだった。青年せいねん調律ちょうりつしゃほうすいシグマ名乗なのり、困惑こんわくするシグマの様子ようすかれ記憶きおくこといぶかしむも、そのままっていった。のこされたシグマは50ねんまえからほぼ姿すがたわらない佳子けいこと、先程さきほど出会であった少女しょうじょ…ねねのまごである巫女ふじょ対面たいめんする。佳子けいこから、現在げんざいくろ上家うわや頭首とうしゅがゆうであることかれが「調律ちょうりつしゃ」とたたかつづけてきたことかされ、守人もりと乱歩らんぽ案内あんないでゆうのもと目指めざす。途中とちゅうほうすいおそわれるもゆうにすくわれ、シグマの事情じじょうったゆうは真実しんじつはなす。「調律ちょうりつしゃ」とは、歴史れきし改変かいへんおこなわれたさいにその修正しゅうせいのために時間じかんそのものが存在そんざいであり、「シグマ」とは調律ちょうりつしゃ言葉ことばであった。本来ほんらい、この世界せかいは逢魔によってほろぼされるのがただしい歴史れきしであり、くろ上家うわやはじめとする使つかじん歴史れきし改変かいへんして平和へいわ世界せかいつくげていた。ほうすいはその改変かいへん修正しゅうせいし、本来ほんらいほろびた世界せかいもどすべくされた。しかし麟が逢魔じん結託けったくして今回こんかい事件じけんこし、平和へいわ世界せかいうえさらに「くろ上家うわや滅亡めつぼう」という改変かいへん上書うわがきしてしまったため、ほうすい自身じしん使命しめいたすべくシグマが歴史れきし修正しゅうせいするように仕向しむけていた。くろじょうシグマもまた、麟によるくろ上家うわや滅亡めつぼう歴史れきし修正しゅうせいするためにされた調律ちょうりつしゃだったのだ。真実しんじつかされたシグマは、先程さきほどさい構成こうせい影響えいきょうれいたいとしてとどまっていたネオンと精神せいしん世界せかい対話たいわする。ネオンの正体しょうたいもまた調律ちょうりつしゃであり、よりイレギュラーな「シグマ」であったが、かつて目覚めざめたシグマによる世界せかいさい構成こうせいゆだねたことにより自身じしん存在そんざいさい構築こうちくされ、つきゆみネオンとしてまれわっていたのだ。ネオンとともごしたあの平和へいわ世界せかいおもいをせ、シグマはその世界せかいもどすべくおな調律ちょうりつしゃとしてほうすいたおこと決意けついかれ意志いしいたゆうもまた、ある決意けついかためてかんへともどっていく。

ついにほうすい対峙たいじするシグマ。しかしほうすいすで最強さいきょう存在そんざいとなりつつあり、その戦闘せんとう形態けいたい「♭ペンデュラム」はもはやべつ次元じげんつよさとしていた。シグマはじゅつもなくやぶれ、ネオンもふたた消滅しょうめつしてしまう。絶望ぜつぼうするシグマだったが、突如とつじょとしてそこに巨大きょだいひとがたロボットがあらわれた。それはゆうがささげたいのち供物くもつとしてよし巫女ふじょ未来みらいへとときつむぎ、可能かのうせい未来みらいから召喚しょうかんした最強さいきょうちからたい逢魔決戦けっせん兵器へいきオルトゴール」だった。巫女ふじょの、ネオンの、そして未来みらいうばわれたすべての人々ひとびとねがいがめられたオルトゴールにたいし、ほうすいはそれをひとというもののエゴといいすてるが、シグマは「たとえ傲慢ごうまんでも間違まちがいでも、きる」という確固かっこたる意志いしもと、オルトゴールをってふたたほうすいたたかいをいどむ。成層圏せいそうけん舞台ぶたいひろげられる、オルトゴールと♭ペンデュラムの時空じくうるがす死闘しとうはシグマがあやつるオルトゴールの勝利しょうりわる。ほうすいは「歴史れきし改変かいへんされるかぎなんでも調律ちょうりつしゃまれる」とげるも、シグマに「そのたび使つか人達ひとたち未来みらいる。ぼくらのように」とかえされ、けた事実じじつだけはいさぎよみとめて消滅しょうめつする。シグマもまた、役目やくめたして消滅しょうめつすることれたうえで、最後さいご調律ちょうりつおこなった。そして世界せかいさい構成こうせいされる。あたたかな日差ひざしが教室きょうしつで、自身じしんこえにシグマがますと、そこにネオンが笑顔えがおっていた。シグマは彼女かのじょに「おかえり」とげるのだった。

事件じけん

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序章じょしょうだいVI楽章がくしょうのぞいてどの事件じけんもそのあきらかぎりの出来事できごとであり、解決かいけつすれば事件じけん自体じたい消滅しょうめつする。そのため、被害ひがいしゃ犯人はんにんはその都度つどわるが舞台ぶたい基本きほんてき配役はいやくはどの事件じけんおなじ。しかし事件じけんきた時間じかんじくによっては人間にんげん関係かんけい根本こんぽんてき設定せっていことなる場合ばあいもあり、それがトリックミスリードもちいられることもある。

序章じょしょう
平穏へいおん日常にちじょうおくっていたシグマとネオンだが、突如とつじょとして逢魔があふれる世界せかいほうまれる。だい時計とけい残骸ざんがいからとき狭間はざままれたシグマは、なにきているのかを推理すいりする。
このちょう推理すいり最初さいしょということで、ただしくないこくおんくと即座そくざ訂正ていせいされる。したがって、間違まちがった結論けつろんことく、ボスも存在そんざいしない。
だいI楽章がくしょうろうすずめ毒殺どくさつ事件じけん
50ねんまえくろ上家うわや。ある食卓しょくたくにて、トマトのスープをくちにしただいばばくるしみし、死亡しぼうする。テーブルには「赤茄子あかなすついばにゆくろうすずめ」という犯行はんこう予告よこくのような俳句はいくかれていた。
だいII楽章がくしょうかいえたおんな-めい探偵たんている-」
くろ上家うわや列車れっしゃなかからユリ子ゆりこ無残むざん死体したい発見はっけんされる。しかしずっと居間いまたねねいわく、ユリ子ゆりこかいがったままりてこなかったという。くろ上家うわや居間いまとおらなければかいはできない。では何故なぜユリ子ゆりこ列車れっしゃなかんでいたのか。そして事件じけんくべく、二人ふたり親子おやこくろ上家うわやおとずれる。
だいIII楽章がくしょうくろ上館かみだて殺人さつじん
ある夕食ゆうしょく最中さいちゅうだいいち事件じけん同様どうようだいばばくるしみしてたおれる。しかしそのだいばばはいつのにか食堂しょくどうからえていた。それに呼応こおうするようにこる連続れんぞく殺人さつじん次々つぎつぎ犠牲ぎせいしゃえ、ついにはくろ上館かみだて人間にんげん全滅ぜんめつする。では一体いったいだれ犯人はんにんなのか。
だいIV楽章がくしょう皆殺みなごろしにいたとき
逢魔じんディクソンがみずか出向でむき、歴史れきし改変かいへんして事件じけんこす。くろ上家うわや滞在たいざいしていたははむかえに麟がかんたずねると、玄関げんかんまえでねねが呆然ぼうぜんっていた。麟に気付きづいたねねは「みんな…んでる…」とつぶやく。その言葉ことばどおり、かんではねねをのぞ全員ぜんいん死体したいしていた。しかしねねの証言しょうげんらしわせると、これだけのんだ大量たいりょう殺人さつじんがたったの1あいだらずでおこなわれたことになってしまう。たして犯人はんにんはどんな使つかったのか。
だいV楽章がくしょうくろ上館かみだて殺人さつじんII-めい探偵たんてい 最後さいご事件じけん簿-」
ディクソンの復讐ふくしゅうえる逢魔じんクリスティがこした最後さいご事件じけん。またしても食卓しょくたくきた毒殺どくさつ事件じけん皮切かわきりに、次々つぎつぎころされていくくろ上家うわや人々ひとびと。麟はははトランシーバー連絡れんらくりつつ犯人はんにんうが、やがて自身じしん犯人はんにんかる。その一方いっぽう、ゆうの存在そんざい時間じかんじくから消失しょうしつする現象げんしょうこり、シグマとネオンを混乱こんらんさせる。
だいVI楽章がくしょう未来みらいへの供物くもつ
さい終章しゅうしょう。ネオンの消失しょうしつ調律ちょうりつしゃ出現しゅつげんほろびゆく世界せかいすべての真実しんじつったシグマは、自身じしんのぞ世界せかいもどすべく最後さいごたたかいにいどむ。
事件じけん調査ちょうさパートはく、一本いっぽんどうのラストダンジョンをストーリーに沿ってすすんでいく。このしょうちょう推理すいり冒頭ぼうとうから物語ものがたり全体ぜんたいいていたなぞ整理せいりしてかすものであり、これまでの事件じけんただしく解決かいけつしていなければ配置はいちするこくおんからない場合ばあいも。

以下いか本編ほんぺんのストーリーとは連続れんぞくせいたないエクストラシナリオ。条件じょうけんたすと解禁かいきんされる。

うらIII楽章がくしょうわた廊下ろうかおんな
静馬しずま射殺しゃさつされた。その事実じじつ各々おのおのがショックをけるなかかんちゅう銃声じゅうせいひびわたる。丁度ちょうどにわ茶会ちゃかいかたづけをしていただいばばわた廊下ろうかはしるメイドの姿すがた目撃もくげきするが…。
神霊しんれいとしものすべあつめると解禁かいきんされるしょううらIII楽章がくしょうは「うらみがくしょう」とむ。ややトリッキーな調査ちょうさ推理すいりもとめられる。
だい楽章がくしょう恐怖きょうふ仮面かめん
厨房ちゅうぼう昇降しょうこうなかでねねの死体したい発見はっけんされる。それは強力きょうりょくだい逢魔がもりじん憑依ひょういしてった凶行きょうこうだった。守人もりとからだっただい逢魔は自身じしん犯行はんこうかく様子ようすもなく、ぎゃくにシグマたちせつけるような力業ちからわざ堂々どうどう関係かんけいしゃ殺害さつがいしていく。
本編ほんぺんすべての事件じけんをAランク以上いじょうでクリアし、うらIII楽章がくしょうもクリアすると解禁かいきんされる。だい楽章がくしょうは「だいよんがくしょう」とむ。RPGのかくしダンジョンてきしょうであり、本編ほんぺんとは比較ひかくにならないつよさの逢魔が蔓延はびこうえ強力きょうりょくなかボスも複数ふくすう存在そんざいするこう難易なんいシナリオ。反面はんめん犯人はんにん犯行はんこうかくさないため推理すいり難易なんいひくく、ちょう推理すいり事件じけん全体ぜんたいからったなぞかすのではなく事案じあんひとひとつにたいして個別こべつおこなかたちとなる。

システム

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ほんさくには、過去かこにさかのぼり殺人さつじん事件じけんがかりをさがしていく「アドベンチャーパート」(以下いかAVGパート)と、そこで調音ちょうおんコマンドを使用しようしてあつめたがかり(=こくおん)をもとに推理すいりおこなう「推理すいり」パートが存在そんざいする。こくおん使つかってちょう推理すいり完成かんせいさせるとかくしょうのボスが出現しゅつげんし、そこにおもむくことによってボスせん移行いこう撃破げきはすればしょうクリアとなる。

探索たんさく

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殺人さつじん事件じけん舞台ぶたいとなる洋館ようかん捜索そうさくおこなう。AVGパートの操作そうさ同社どうしゃの『ファイナルファンタジーVII』などのように、見下みおろしがたRPGとどうスタイル。事件じけんきた前後ぜんご時間じかんたいすることで、証拠しょうこやどのような出来事できごときていたのかを調しらべていく。

主人公しゅじんこうたちるのはあくまで時空じくう狭間はざまであって実際じっさい現場げんばわけではなく、過去かこ光景こうけいているにぎない。そのため現場げんば直接ちょくせつ干渉かんしょうしたり関係かんけいしゃのききこみをおこなことく、現場げんばのこされたたましいかげばれるオブジェクトを調しらべてどき再演さいえん(その時間じかんたいにその場所ばしょきた出来事できごとる)をおこなこと情報じょうほうあつめる。一部いちぶ証拠しょうこひんなどは、現場げんばのこされているものを直接ちょくせつ発見はっけんする場合ばあいもある。

調音ちょうおん
AVGの「調しらべる」に該当がいとうするコマンド。探索たんさくちゅうはいつでも可能かのう画面がめんをタッチしてあやしい箇所かしょ調しらべる。基本きほんてきに「たましいかげ」を調しらべるさい使用しようするが、証拠しょうこ直接ちょくせつ調しらべたり、真実しんじつ欠片かけらさが場合ばあいにも使用しようする。また、特定とくていもの調しらべると用語ようごしゅう項目こうもく追加ついかされることがある。
どき再演さいえん
たましいかげ」がしょうじた場所ばしょで、その時間じかんたいきた出来事できごと映像えいぞうとして再現さいげんする。フィールドじょう存在そんざいする「たましいかげ」に調音ちょうおん査を使用しようするとはじまる。再度さいどたましいかげ」を調しらべればなんでも再演さいえん可能かのうこくおんとして記録きろくされた情報じょうほうのみならず、とき再演さいえんえがかれたやりりや関係かんけいしゃ台詞せりふひとつにも重要じゅうよう手掛てがかりがかくされており、これらも注意深ちゅういぶか観察かんさつしなければなぞけない。また、なかには画面がめん表示ひょうじされず、重要じゅうよう場所ばしょかくされたたましいかげ存在そんざいする。
こくおん
おと使づかいであるシグマがひと会話かいわ状況じょうきょうから重要じゅうようおとをききわけ、深層しんそうきざんだ情報じょうほうかたまり。ゲームじょうでは、事件じけんくための手掛てがかりをアイテムとして視覚しかくしたようなものとしてあつかわれ、これらを使つかってちょう推理すいりすすめる。「○○と××が会話かいわをした」「○○が△△をしていた」とった事実じじつそのものや、つけた証拠しょうこひんなどはすべ刻印こくいんとして入手にゅうしゅする。かくされた重要じゅうようこくおん相応そうおう存在そんざいするため、そういったものもくまなくさがして発見はっけんしなければ真相しんそうあばけない。
こく移動いどう
だい時計とけいしきさつ使用しようすることで、事件じけんきた前後ぜんご時間じかんたい移動いどうする。ける時間じかんたい捜査そうさ進行しんこうともなってえていく。
しきさつ
十二支じゅうにしαあるふぁかたどったしきさつ使用しようし、特殊とくしゅ効果こうかこす。てきとのエンカウントをける、たましいかげ発見はっけんする、ごう逢魔のうごきをめる、だい時計とけいあいだ移動いどうする、など効果こうか様々さまざまこく移動いどうにも時間じかんたいおうじたしきさつ消費しょうひする。ったしきさつはシナリオをクリアする以外いがいにも、特定とくてい行動こうどう回復かいふく可能かのう
真実しんじつ欠片かけら
ヒントアイテム。かくしょう事件じけんくヒントがかれている。かんのどこかにかくされており、付近ふきん調音ちょうおん査をおこなうとひかって所在しょざいかる。また、ごう逢魔をたおしてもはい場合ばあいもある。
神霊しんれい
かんなかまわ特殊とくしゅ神霊しんれい接触せっしょくすると戦闘せんとうになり、てばしきさつ回復かいふくしたりかくしシナリオ解禁かいきん必要ひつようこくおんもらえる。
ごう逢魔
かん徘徊はいかいする強大きょうだいてき基本きほんてき主人公しゅじんこううごきにわせて一定いっていルートを巡回じゅんかいするが、ときには主人公しゅじんこうってくる場合ばあいもある。雑魚ざこの逢魔とは比較ひかくにならないつよさをち、生半可なまはんかたたかかたでは勝利しょうりむずかしいうえたおしても経験けいけんられないものの、撃破げきはできればしきさつ回復かいふく真実しんじつ欠片かけらとしたりと見返みかえりもある。

ちょう推理すいり

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AVGパートであつめたこくおんをもとに推理すいりおこなう。推理すいり主人公しゅじんこう思考しこう表現ひょうげんしたボードじょう画面がめんこくおん配置はいちするかたちすすめる。画面がめんじょうではかんがえるなぞ思考しこうやみ)がアイコンで表示ひょうじされ、それに隣接りんせつする位置いち関連かんれんするこくおん配置はいちしていく。こくおん配置はいちすると正解せいかい如何いかかかわらず思考しこうやみれていく。位置いちによってはひとつのこくおん複数ふくすうやみらす「思考しこう連鎖れんさ」が発生はっせいすることもあり、またこくおんわせであらたなこくおんされる場合ばあいもある。このようにシステムじょうでもいくつものなぞ情報じょうほう複雑ふくざつからっているため、事件じけん完璧かんぺきかすのは容易よういではない。配置はいちした刻印こくいんはずせず、いち段階だんかいもどすとった機能きのういため、やりなお場合ばあい推理すいりをまた最初さいしょからはじめなければならない。基本きほんてき事件じけん調査ちょうさいちとおえてからおこなうが、ときにはストーリー進行しんこうのために途中とちゅうまで推理すいりすすめる必要ひつようもある。

推理すいり完成かんせいすると主人公しゅじんこうによる解説かいせつされ、規定きてい場所ばしょにボスが出現しゅつげんする。事実じじつとはことなっていても完成かんせいさせることができ、こくおん配置はいちおうじた結論けつろん解説かいせつ展開てんかいされる。しかし配置はいち仕方しかたによっては、主人公しゅじんこう無茶苦茶むちゃくちゃ結論けつろんしたり、途中とちゅう推理すいり放棄ほうきしてしまう場合ばあいもある。

この結果けっかおうじてボスであるだい逢魔や逢魔じんつよさが変化へんかする。間違まちがえたりけなかったとしてもちょう推理すいり完成かんせいさせさえすればボスとたたかえるが、推理すいり結果けっか真相しんそうちかほどボスは弱体じゃくたいし、ぎゃく間違まちがえればそれだけつよいボスとたたか羽目はめになる。また、楽章がくしょうクリアには結果けっかがS~Dのランクで表示ひょうじされ、真相しんそうからかけはなれているほどクリアランクはがっていく。推理すいり完了かんりょうにも○、△、×で大雑把おおざっぱ判定はんていはされる。ボスとたたかまえならなんでもさい推理すいり可能かのう

AVGパートでは、捜索そうさくちゅうてき遭遇そうぐうする。戦闘せんとう同社どうしゃファイナルファンタジーシリーズ馴染なじふかATB方式ほうしき踏襲とうしゅうしたシステムが採用さいようされているが、しきさつ神降かみおろしほんさく特徴とくちょうてきなシステムである。

戦闘せんとうはヒロインであるネオンが1人ひとり担当たんとう主人公しゅじんこうであるシグマはプレイヤーと同視どうしてん彼女かのじょ指示しじこと様々さまざまなサポートをおこなう。ネオン自身じしんはバトルフィールドの中央ちゅうおう位置いちし、周囲しゅうい展開てんかいした逢魔を戦闘せんとうコマンドに該当がいとうしたしきさつえらんで戦闘せんとうおこなう。プレイヤーはネオンを直接ちょくせつ操作そうさできず、手持てもちのしきさつ使用しようすることでそのしきさつおうじた「わざ」を発動はつどうさせていく。したがってわざ以外いがい行動こうどうれず、個別こべつのコマンドは存在そんざいしない(回復かいふく防御ぼうぎょわざはある)。しきさつつぎかみきょくわざの3つの特性とくせいつ。

かみ
ネオンに神降かみおろしをおこなうことで、彼女かのじょ特性とくせいじゅつけんじゅうにそれぞれ変更へんこうすることができる(ジョブチェンジ)。それぞれ使用しようできる戦闘せんとうコマンドや得意とくい戦闘せんとう方法ほうほう変化へんかするほか、ネオンもべつ人格じんかくとなるためAVGパートでの会話かいわ変化へんかする。また、特定とくていのジョブでなければ発見はっけんできないがかりなども存在そんざいする。
  • じゅつしゃ強力きょうりょく回復かいふく防御ぼうぎょ豊富ほうふあつかえる。方向ほうこう攻撃こうげきぜん方位ほうい攻撃こうげき種類しゅるい2つのジョブにおとる。クラスは順番じゅんばん時空じくうさつ使つかい、偉大いだいなりしじゅつしゃうるわしの魔法まほうむすめ々の段階だんかいつよくなっていく。この姿すがたときはネオンの人格じんかく変化へんかい。
  • 剣士けんしちょう強力きょうりょく方向ほうこう攻撃こうげきほこるジョブ。クラスががればぜん方位ほうい攻撃こうげき強力きょうりょくなものを修得しゅうとくするが、回復かいふく防御ぼうぎょすくない。クラスは順番じゅんばんやみ騎士きし歴史れきしみちび剣豪けんごう天然てんねん少女しょうじょ剣士けんし段階だんかいつよくなっていく。
  • 狙撃そげきしゅ強力きょうりょくぜん方位ほうい攻撃こうげきおおあつかえるほか、あらゆる方向ほうこう対応たいおうできるジョブ。回復かいふく種類しゅるい剣士けんしよりうえだが、防御ぼうぎょ種類しゅるい心許こころもとない。クラスは順番じゅんばん冒険ぼうけんする狙撃そげきしゅ真実しんじついどじゅうしゅ神聖しんせい機関きかんじゅう少女しょうじょ段階だんかいつよくなっていく。
きょく
戦闘せんとうちゅうながれる楽曲がっきょく変更へんこうすることができる。楽曲がっきょくは3つのイコライザー(しきりょくゲージ)の上昇じょうしょう速度そくど影響えいきょうしており、その速度そくどによってわざせる(コマンド選択せんたく)までの時間じかんわってくる。
わざ
戦闘せんとうコマンドに相当そうとう方向ほうこう攻撃こうげきぜん方位ほうい攻撃こうげき回復かいふく防御ぼうぎょなどがある。またマップちゅう使用しようすると様々さまざま効果こうかることができる。

用語ようごしゅう

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メニュー画面がめんから参照さんしょう可能かのうほんさく登場とうじょう人物じんぶつ設定せっていについての解説かいせつられる。ほとんどの解説かいせつにはネオンの補足ほそく個人こじんてき意見いけん感想かんそうふくむ)がく。ほんさく設定せっていおおくは本編ほんぺんではかたられず、この用語ようごしゅうくわしく解説かいせつされる。ただし、ほとんどの項目こうもくには解禁かいきん条件じょうけん存在そんざいし、なかには「ちょう推理すいり最低さいていランクをす」「調音ちょうおん査で特定とくてい部分ぶぶんをタッチする」「かくしシナリオクリア本編ほんぺんかくしょうふたたびクリアする」とった条件じょうけんもあるが、これらにたいするヒントは作中さくちゅうには存在そんざいしない。

クリアしたイベントのさい閲覧えつらんもここでおこなう。一度いちどイベントをはじめるとスキップ不可ふか

登場とうじょう人物じんぶつ

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主要しゅよう人物じんぶつ

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くろじょう シグマ(くろがみ シグマ)
こえ - 小野おの大輔だいすけ
ほんさく主人公しゅじんこうふるくからつづ使つかじん一族いちぞくくろ上家うわや次期じき頭首とうしゅ。17さいで、くろ上家うわや経営けいえいする学園がくえん学生がくせいでもある。くろ上家うわやちからは「おと使づかい」とされ、「逢魔」がゆがめた時間じかんじく本来ほんらいながれにもどす「調律ちょうりつ」の能力のうりょくつ。戦闘せんとうではみずからはたたかわず、演奏えんそうしきさつによってネオンに指示しじす。優等生ゆうとうせいである一方いっぽう普段ふだん宿題しゅくだいわすれたり遅刻ちこくにしなかったりとあまりくない生活せいかつ態度たいど勝手かってままにごしている。冷静れいせい沈着ちんちゃく大人おとなびた性格せいかくだが、使つかじんとして人々ひとびとたすけること躊躇ちゅうちょく、日々ひび修行しゅぎょうはげんでいる。趣味しゅみ読書どくしょ学園がくえんでは「ネオンをドーナツで餌付えづけしている」と有名ゆうめい[ちゅう 1]
その正体しょうたい歴史れきし改変かいへん修正しゅうせいすべくとき存在そんざい調律ちょうりつしゃ」の一人ひとり。「シグマ」とは調律ちょうりつしゃ言葉ことばであり、本来ほんらい人名じんめいではない。かれ場合ばあいは麟による「くろ上家うわや滅亡めつぼう」の歴史れきし修正しゅうせいするために、くろじょうゆうをベースにされた。しかしオリジナルであるゆうが未来みらいへのときわたりをおこなった不安定ふあんてい存在そんざいであったことと、そのゆうの覚醒かくせいによってきたとき爆発ばくはつによって調律ちょうりつしゃとしての記憶きおく破壊はかいされる。その自身じしん存在そんざいたもためにゆうの記憶きおくもと世界せかいさい構築こうちくし、そのなかくろ上家うわや次期じき頭首とうしゅ学生がくせいくろじょうシグマ」となった。
ほうすいたおしたのち平和へいわ世界せかいへの調律ちょうりつたして消滅しょうめつするが、その意識いしき記憶きおく一部いちぶかたちあらたな世界せかいのシグマへとがれた。
つきゆみ ネオン(つきゆみ ネオン)
こえ - 平野ひらのあや
ほんさくヒロイン。シグマのおさななじみ同級生どうきゅうせい。「さつ使づかい」のちからつきゆみ人間にんげん神霊しんれい憑依ひょういさせる「神降かみおろし」のじゅつと、神霊しんれいちからふうじたしきさつをシグマが制御せいぎょすることにより、逢魔をめっすることすら可能かのう戦闘せんとう能力のうりょくほこる。ただし、憑依ひょういさせた神霊しんれい自身じしんでは制御せいぎょ出来できないためおと使づかいであるシグマのかなでるきょくしきさつちからがあってはじめてそのちからかつかせる。シグマとネオン、どちらも一人ひとりでは逢魔とたたかこと出来できず、パートナーの存在そんざい不可欠ふかけつとなる。彼女かのじょ自身じしんあかるく素直すなお性格せいかくだが、神降かみおろしによっては人格じんかくおおきく変化へんかすることもある。また、神降かみおろしの影響えいきょうからだ燃費ねんぴ非常ひじょうわるく、異常いじょうともおもえるほど食欲しょくよく旺盛おうせいである。ドーナツきで、コーラながむという不摂生ふせっせいかたこのむ。
彼女かのじょもまた調律ちょうりつしゃであり、ねね(つきゆみおんおん)をベースとしてまれたシグマ(つきゆみシグマ)である。ねねがゆうをまもためった未来みらいへのときつむぎにたいしてされた調律ちょうりつしゃだが、本来ほんらい未来みらいへのときつむぎは調律ちょうりつしゃにすら不可能ふかのうであり、その調律ちょうりつためまれたつきゆみシグマもまたイレギュラーな「シグマ」であった。調律ちょうりつすべきときはゆうがばされた50ねんであったため、それまで世界せかいまることになったつきゆみシグマはいつしか人間にんげんかいへとんでき、やがてゆうがベースとなった「シグマ」(くろじょうシグマ)がまれることったのちは、かれことだけを心待こころまちにするようになった。そしてまれたくろじょうシグマの世界せかい構築こうちくゆだね、かれ幼馴染おさななじみ少女しょうじょへとさい構築こうちくされた。同時どうじにオリジナルであるねねの本名ほんみょうをそのまま名乗なのるようになり、「つきゆみネオン」となった。
物語ものがたり終盤しゅうばん、シグマの調律ちょうりつによって自身じしんまれた原因げんいんとなる事件じけん消失しょうしつしたため存在そんざい意義いぎうしな消滅しょうめつする。しかしシグマがネオンをもどすと意志いし世界せかいさい構成こうせいおこなったことと、シグマの存在そんざいによってネオンが調律ちょうりつすべきだった世界せかいらぎとしてふたたあらわれつつあったことで、れいたいのようなかたち復活ふっかつする(実体じったいとしては存在そんざいしないが、逢魔との戦闘せんとう可能かのう)。ほうすいシグマにやぶれてふたた消滅しょうめつするも、そのしんはオルトゴールの機体きたい宿やどり、最後さいごまでシグマとともたたかった。最後さいご調律ちょうりつのち平和へいわ世界せかいにて、その世界せかいにおけるシグマの本当ほんとう幼馴染おさななじみとしてまれわる。
やみ騎士きし歴史れきしみちび剣豪けんごう天然てんねん少女しょうじょ剣士けんし
神降かみおろしによって剣士けんし変化へんかした状態じょうたいけんでの攻撃こうげき主体しゅたいし、多数たすうけんをスカートじょうたずさえている。性格せいかくもクールになり、淡々たんたんとした冷静れいせい物言ものいいが特徴とくちょう。しかしクールがぎて支離滅裂しりめつれつ発言はつげんひとったようないいまわしも多用たようする。
冒険ぼうけんする狙撃そげきしゅ真実しんじついどじゅうしゅ神聖しんせい機関きかんじゅう少女しょうじょ
神降かみおろしによってじゅう使づかいに変化へんかした状態じょうたいみじかかみうごきやすい服装ふくそうどおり、性格せいかくあかるくはつらつとしている。一方いっぽう、オリジナルよりも勝気かちきで、少々しょうしょうがさつないちめんも。

使つかじん一族いちぞく

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くろうえ 静馬しずま(くろがみ しずま)
シグマたちときより50ねんさかのぼった時代じだいでのくろ上家うわや頭首とうしゅであり、かつて2こった世界せかい大戦たいせんにおいて、うら暗躍あんやくしていた逢魔とのたたかいをひろげた使つかじん。シグマとおなじ「おと使づかい」。片腕かたうで不自由ふじゆう使つかじんたち統率とうそつする立場たちばとして、物静ものしずかながらも威厳いげんあるたたずまいの男性だんせいながたたかいのなか身体しんたいこわし、うごかない片腕かたうではじめとする障害しょうがい背負せおっているが、そのけずって人々ひとびとすくってきた立場たちばゆえ人望じんぼうあつい。だい逢魔によってこされた事件じけんときには被害ひがいしゃとして、ときには犯人はんにんとしていくとなくまれる。
くろうえ 佳子けいこ(くろがみ よしこ)
こえ - 小林こばやしゆう
静馬しずまつまであり、くろ上家うわや頭首とうしゅ夫人ふじん。30だいなかばだが年齢ねんれいかんじさせない若々わかわかしさと、いた雰囲気ふんいきつ。しかしそのたたずまいからは想像そうぞう出来できないほど静馬しずまとも数々かずかず修羅場しゅらばくぐけてきた。裁縫さいほう趣味しゅみ。逢魔じん歴史れきし改変かいへんまれ、幾度いくどとなく事件じけん関係かんけいしゃとなる。殺害さつがいされるさいまって密室みっしつ殺人さつじん被害ひがいしゃとなる。
旧姓きゅうせいは「きゅうじょう」で、家系かけいちからは「ふう使づかい」である。そのちからによって新陳代謝しんちんたいしゃのコントロールが可能かのうであり、老化ろうかおさえること出来できる。物語ものがたり終盤しゅうばん現代げんだいにてシグマと対面たいめんしたときにも、よわい80をえる高齢こうれいでありながら50ねんまえほとんわらない若々わかわかしさをたもっていた。外見がいけんだけではなく実力じつりょく健在けんざいで、最後さいごたたかいではかん襲撃しゅうげきする逢魔のれをたった一人ひとりめていた。
仮面かめん執事しつじ / 守人もりと(もりと)
こえ - 藤原ふじわらあきら
くろ上家うわや代々だいだいつかえる守人もりと人間にんげん守人もりと使つかじんではないがきたげた肉体にくたい鍛錬たんれんんだ武術ぶじゅつにより逢魔とも互角ごかくわた一族いちぞくで、そのちからってつかえる御家おいえ守護しゅごする。
作中さくちゅうでは現代げんだい過去かこ平行へいこう世界せかいなどで何人なんにんもの仮面かめん執事しつじ登場とうじょうするが、いずれも別人べつじん現代げんだい守人もりとはシグマのいえ執事しつじ過去かこ守人もりと静馬しずまつかえる執事しつじで、とき被害ひがいしゃとき犯人はんにんとして事件じけんまれる。
クリアだい楽章がくしょうでもだい逢魔に憑依ひょういされたこと正気しょうきうしない、事件じけん犯人はんにんとなる。しかし犯行はんこう瞬間しゅんかんとなるたましいかげ堂々どうどうのこしてシグマたち挑発ちょうはつしたり、なんもシグマたちまえあらわれてはおのれ思想しそうくなど、かれ自身じしん悪人あくにんであるかのようなあつかいをけていた。
守人もりと 乱歩らんぽ(もりと らんぽ)
こえ - 藤原ふじわらあきら
最後さいご世界せかいにおける守人もりと。ゆうにつかえる執事しつじであり、シグマの列車れっしゃ運転うんてんする。守人もりと血筋ちすじどお肉弾にくだんせん得意とくいで、調律ちょうりつしゃ相手あいてにはいまいちおよばないものの、使つかじんほとんほろった世界せかいでもゆうとともたたかつづけている。最後さいごふさがっただい逢魔に列車れっしゃごとみ、シグマを決戦けっせんへとおくとどけた。
くろじょう うめ(くろがみ うめ)
くろ上家うわやだいばばで、静馬しずまはは戒律かいりつきびしい。ひめかごいえだしであり、本来ほんらいつかえる立場たちばにあるくろ上家うわやとついだこと周囲しゅうい騒然そうぜんとさせたとう。
ひめかご ユリ子ゆりこ(ひめかご ユリこ)
くろ上家うわやつかえるメイドまわりの世話せわから家事かじ全般ぜんぱんまでこなす。ひめかご代々だいだい逢魔封印ふういんちからち、だい時計とけい結界けっかい管理かんりおこなほか有事ゆうじには使つかじんとして逢魔とたたかう。とく守人もりととのコンビネーションは抜群ばつぐんで、だい逢魔すらもたおすほど。
彼女かのじょ眼鏡めがねからま使つかいのちち形見かたみであり、るだけで効力こうりょく発揮はっきする結界けっかいすべくちからたくわえるためけている。だい時計とけい封印ふういんけたときためまんいち保険ほけんであり、視力しりょくわるわけではない。そのため事件じけんによってけていたりいなかったりする。
だい時計とけい封印ふういんける」と事実じじつ確定かくていさせるためには、ひめかご人間にんげんであるユリ子ゆりこ存在そんざい最大さいだい障害しょうがいであり、どの事件じけんでもかなら運命うんめいまれる(たと彼女かのじょ犯人はんにんであっても)。
ねね / つきゆみ おんおん(つきゆみ ねおん)
くろ上家うわやまう少女しょうじょさつによるうらないを得意とくいとする。口数くちかずすくなく、不思議ふしぎ雰囲気ふんいきまとうが、義弟ぎていのゆうにたいしてはあねとしてせっする。トマトきらい。
静馬しずま佳子けいこむすめとしてくろ上家うわやらしているが、実際じっさいつきゆみからの養子ようしであり、くろじょういていない。そのため、逢魔じんの「くろ上家うわや滅亡めつぼう」と目的もくてきではターゲットからはずれている(ただし、事件じけんによってはなんらかの理由りゆう殺害さつがいされることはある)。
ねねとは幼名ようみょうで、本名ほんみょうつきゆみおんおん。ネオンのベースとなった人間にんげんである。最後さいご事件じけんにて、凶行きょうこうはしった犯人はんにんからゆうをまもるべく、本来ほんらい不可能ふかのうとされる未来みらいへのときつむぎを成功せいこうさせてしまう(そのさいにゆうは50ねんときえ、のこったねねは犯人はんにん殺害さつがいされた)。それにより、彼女かのじょをベースとした「シグマ」であるネオンがまれ、未来みらいばされたゆうは時空じくうあいだにおいても不安定ふあんてい存在そんざいとなった。本来ほんらい歴史れきしではわかくして運命うんめいにはいが、最後さいご世界せかいではゆうの未来みらいへのときわたりの影響えいきょうかれ運命うんめい逆転ぎゃくてんしており、(時期じき不明ふめいだが)すで交通こうつう事故じこでゆうをかばって他界たかいしている。その当時とうじ姿すがたはネオンにふりふたつだった。
くろじょう ゆう(くろがみ ゆう)
こえ - 小山こやま力也りきや壮年そうねん
静馬しずま佳子けいこ息子むすこであり、次期じきくろ上家うわや頭首とうしゅとなる少年しょうねんくろ上家うわや血筋ちすじとして強大きょうだいちからめている。おさないながらも頭脳ずのう明晰めいせきだが、性格せいかくとし相応そうおう義理ぎりあねであるねねとはなかい。平行へいこう世界せかいにおいて不安定ふあんてい存在そんざいであり、ときには存在そんざいそのものがえることもある。
本来ほんらい歴史れきしでは交通こうつう事故じこ運命うんめいにある。しかし最後さいご事件じけんさい、ねねによって未来みらいへとおくられて不確ふたしかな存在そんざいとなったことにより、平行へいこう世界せかいにおいても運命うんめいわり、本来ほんらい運命うんめいいねねの犠牲ぎせいによってのここととなる。その延長線えんちょうせんじょうである最後さいご世界せかいでは成長せいちょうしてくろ上家うわや頭首とうしゅとなり、50だいころにはちち静馬しずまふりふたつの壮年そうねん男性だんせいとなっていた。そのちから全盛期ぜんせいきちちすらはるかにしのぎ、だい時計とけいかいすることとき狭間はざまつくこと可能かのうほろびつつある世界せかいにて、最強さいきょう調律ちょうりつしゃであるほうすいシグマと互角ごかくたたかいをつづけている。また、青年せいねん時代じだい自身じしんがベースとなってされたくろじょうシグマにふりふたつであった。
終盤しゅうばんほうすいおそわれたシグマと守人もりと危機ききすくう。シグマに真実しんじつはなしたのちかれ自分じぶんをベースにまれた調律ちょうりつしゃであることと、あねをベースにまれたネオンがともことさとる。その、「自分じぶんがするべきことをする」ためかんもどり、よし巫女ふじょ未来みらいときつむがせ、自身じしんいのちえにことなる可能かのうせい未来みらいからたい逢魔決戦けっせん兵器へいきオルトゴールを召喚しょうかん。シグマとネオンを勝利しょうりへとみちびいた。
譲葉ゆずりは 芙蓉ふよう(ゆずりは ふよう)
麟の母親ははおやことらぎから真偽しんぎ見分みわける能力のうりょく譲葉ゆずりは頭首とうしゅ使つかじんであるが戦闘せんとう能力のうりょくたない。一方いっぽう、その能力のうりょくから逢魔が関係かんけいしない事件じけんでも活躍かつやくがあり、警察けいさつ協力きょうりょくするかたち様々さまざま事件じけん対応たいおうしている。その経験けいけんじょう非常ひじょう冷静れいせい沈着ちんちゃく性格せいかくであり、なにたいしても物怖ものおじしない。静馬しずまだいばばとは旧知きゅうち
譲葉ゆずりは 麟(ゆずりは りん)
芙蓉ふよう息子むすこであり、芙蓉ふようをもしのぐ譲葉ゆずりは能力のうりょく少年しょうねん途中とちゅうから芙蓉ふようともかんあらわれ、事件じけんまれていく。はは同様どうよう冷静れいせい沈着ちんちゃくかつ頭脳ずのう明晰めいせきであり、事件じけん発生はっせい当時とうじ時間じかんじくにおける探偵たんていやくつとめる。
当初とうしょだいばばですら存在そんざいらず、芙蓉ふようかくしていたのではないかとわれる。実際じっさいかれ譲葉ゆずりはではなく、使つかじんの「源流げんりゅう」にあたるほうすい人間にんげんであり、譲葉ゆずりはには養子ようしとしてむかれられている。
巫女ふじょ(みみこ)
こえ - 平野ひらのあや
ねねのまごで、ネオンにふりふたつの少女しょうじょ[ちゅう 2]。しかし性格せいかく思案じあんで、ねねやネオンとはてもつかない。うちめたちからはねねをもしのぐ。
幼少ようしょうより自分じぶんには重大じゅうだい使命しめいあたえられていることさっしており、最終さいしゅう決戦けっせんにはゆうととも最後さいごときつむぎをおこない、オルトゴールをシグマへとたくした。

過去かこ変革へんかくしゃ

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ディクソン
こえ - 稲田いなだとおる
逢魔の頂点ちょうてんつ「逢魔じん」で、おなじく逢魔じんであるクリスティと恋人こいびと同士どうしのようにっているおとこ今回こんかい事件じけん首謀しゅぼうしゃ一人ひとり感情かんじょうしにした荒々あらあらしい性格せいかくで「いけすかねえ」が口癖くちぐせだい時計とけい封印ふういんされていたが、何者なにものかにはなたれ、くろ上家うわや滅亡めつぼう歴史れきしすべく事件じけんこす。最後さいごみずか犯人はんにん憑依ひょういしてくろ上家うわや全滅ぜんめつさせる事件じけんこすも、事件じけんなぞかしたシグマたちめられ、ちからうばわれたことを気遣きづかうクリスティをえてがらせ、逢魔形態けいたい変身へんしんしてネオンとたたかいをひろげる。敗北はいぼくだい時計とけいふたた封印ふういんされ、そのおなじく敗北はいぼくしたクリスティととも封印ふういん彼方かなたへとえてった。
ラウドバンコラン
だいIV楽章がくしょうのボス。ディクソンの逢魔形態けいたい。スピーカーがいたあばのような姿すがたをしている。
クリスティ
こえ - 能登のと麻美子まみこ
逢魔じんであり、ディクソンと恋人こいびと同士どうしのようにっているおんな今回こんかい事件じけん首謀しゅぼうしゃ一人ひとり。ディクソンがたおされたのちはげしい復讐ふくしゅうしんに憑りつかれ、最後さいご事件じけんこす。対決たいけつは逢魔形態けいたいへと変異へんいしておそかるも、調律ちょうりつ所為しょい本来ほんらいちからせずネオンにやぶれ、だい時計とけいなかでディクソンと再会さいかいたし、ともふたた封印ふういんされた。彼女かのじょこした事件じけんが、結果けっかとしてネオンの誕生たんじょうとシグマの起源きげんつながっている。二人ふたりとも逢魔じんなかではまだわかく、比較的ひかくてきちからよわ部類ぶるいとされる。
ミス・エルキュル
だいV楽章がくしょうのボス。クリスティの逢魔形態けいたい巨大きょだいアコーディオンった異形いぎょうだが、ベースのイメージが反映はんえいされ、どことなく女性じょせいてき外観がいかんとなっている。
ほうすい 麟(ほうすい りん)
こえ - 福山ふくやまじゅん
本来ほんらい歴史れきしにおける麟。くろ上家うわや滅亡めつぼうしん首謀しゅぼうしゃ戦時せんじちゅうほうすい研究けんきゅうしゃ偶然ぐうぜんした逢魔と人間にんげんのハーフの兄妹きょうだい片割かたわれであり、その存在そんざいしるべとして逢魔が現世げんせいあふし、やがて世界せかい滅亡めつぼうへとかう。くろ上家うわや使つかじん歴史れきしえること平和へいわ世界せかいもどすも、ほうすい兄妹きょうだい依然いぜんとして世界せかい存在そんざいつづけ、それだけで世界せかいゆがみをんでしまっていた。そのため二人ふたりだい時計とけい封印ふういんされるが、のちまれたほうすいシグマがまぐれで自身じしんのオリジナルの封印ふういんいてしまう。自分じぶんたち封印ふういんしたくろ上家うわやへの復讐ふくしゅうえる麟は、いもうといのち犠牲ぎせいときわたり、逢魔じんとう共謀きょうぼうして今回こんかい事件じけんこした。なおいもうとほう病弱びょうじゃくで、あにほどのちからっていなかったとされる。
最後さいご事件じけん解決かいけつしたシグマのまえあらわれるも、ネオンのいない世界せかいみとめなかったシグマがおこなったさい構築こうちくまれ、消滅しょうめつした。エピローグではかれのものらしきこえこえるが詳細しょうさい不明ふめい用語ようごしゅうではシグマがのぞめばそこに「かれ」や「彼女かのじょ」もいるとされている)。

調律ちょうりつしゃ

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黒衣くろごおとこ / ほうすい シグマ(ほうすい シグマ)
こえ - 福山ふくやまじゅん
どき狭間はざままれたシグマのまえ姿すがたあらわし、なぞめいた言葉ことばのこしつつ彼等かれらみちびくろいコートの人物じんぶついや体格たいかくから男性だんせいであることはうかがえるが、素顔すがおえずこえもボイスチェンジャーを使つかったかのようにえている。シグマにとき狭間はざま渦巻うずまく「無限むげん」の存在そんざいおしえ、もと世界せかいもどすようにげる。そのも逢魔じんおそわれて窮地きゅうちおちいっていたシグマとネオンをすくったりもしている。
その正体しょうたい調律ちょうりつしゃであるほうすいシグマ。くろうわがつゆみった使つかじんたちによってつむがれた平和へいわ歴史れきし調律ちょうりつし、本来ほんらいの「逢魔にほろぼされた歴史れきし」にもどすべくされた存在そんざい。ベースはほうすい麟。ながあいだ使つかじんたちたたかつづけたため歴史れきしもともどろうとするちから増大ぞうだいともなって最強さいきょう存在そんざいとなりつつある。しかし、自身じしんのオリジナルとなったほうすい麟によってこされた歴史れきし改変かいへん自身じしんちからでは調律ちょうりつできなかったことから自分じぶん調律ちょうりつできる世界せかいもどために、その役目やくめあたえられたくろじょうシグマをみちびいていた。正体しょうたいかくしていたのは、自身じしんのオリジナルである麟との接触せっしょくけるためと、まんいち出会であったさいにそれによってしょうじるときゆがみを最小限さいしょうげんおさえるためである。
ほうすい麟をはなった張本人ちょうほんにんであり、せずしてくろ上家うわや滅亡めつぼう歴史れきし多数たすう調律ちょうりつしゃみだれる混乱こんらんしたすべての元凶げんきょうえる。しかし調律ちょうりつしゃとしての使命しめいにはきわめて忠実ちゅうじつであり、くろじょうシグマによる調律ちょうりつ目的もくてきたしたのち自身じしん使命しめい完遂かんすいすべくだい時計とけいもとかう。最終さいしゅう決戦けっせんではながれにさからうシグマの意志いし否定ひていすべく巨大きょだい形態けいたいへと変貌へんぼうし、生身なまみのシグマとネオンを一蹴いっしゅうする。しかし最後さいごはシグマの操縦そうじゅうするオルトゴールに敗北はいぼくし、シグマとは最後さいごまで相容あいいれずも敗北はいぼくみとめ、いさぎよ世界せかいから「退場たいじょう」した。
♭ペンデュラム(フラットペンデュラム)
だいVI楽章がくしょうのボスであり、ほんさくラストボスほうすいシグマがそのあまちから存分ぞんぶん発揮はっきする特殊とくしゅ形態けいたい異形いぎょう時計とけいひとがた上半身じょうはんしんいたような姿すがたで、りょううではなして独自どくじ行動こうどうさせること可能かのう。それまで対峙たいじした逢魔とは比較ひかくにならない巨大きょだいさと、その外見がいけんちがわないすさまじいつよさをほこり、生身なまみとシグマとネオンではまったたなかった。召喚しょうかんされたオルトゴールとの最後さいご決戦けっせんひろげるが、ラストバトルではその規模きぼちがいをあらわすように、てき味方みかたどもあたえるダメージが通常つうじょうとは桁違けたちがいの数値すうち[ちゅう 3]となる。

キーワード

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使つかじん関連かんれん

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使つかじん
逢魔とたたか特殊とくしゅ能力のうりょくぬし総称そうしょう。そのおおくは依存いぞんし、代々だいだいがれているが、そのつよさや種類しゅるい一定いっていではなく、完全かんぜんくなったりぎゃく突如とつじょとして目覚めざめたり、能力のうりょく方向ほうこうせいわることすらもあるとう。
本編ほんぺんではおもおと使づかいとさつ使づかいが該当がいとうするが、ほかにもすいった元素げんそあやつものかたな使つかい、からま使つかい、ことふうなど様々さまざま使つかじん存在そんざいし、一部いちぶ作中さくちゅうにも断片だんぺんてき登場とうじょうする。使つかじん本流ほんりゅうにあたるくろ上家うわや統率とうそつしているが、現在げんざいでは過去かこ戦争せんそうりになったうえうすまっているため正確せいかく人数にんずう不明ふめい
かみばれた人々ひとびとのいた時代じだいちょく神代かみしろ)ともわれ、一説いっせつではくろ上家うわや国之くにゆきつね立神たてがみつきゆみ月読つきよみ血筋ちすじとされるが真偽しんぎ不明ふめいただし、用語ようごしゅうによると、ここでかたかみとはひとしんであってちょう次元じげん存在そんざいではないとのこと
おと使づか
使つかじん一種いっしゅで、おと媒介ばいかいにして様々さまざま奇跡きせきこす一派いっぱくろ上家うわや代々だいだい得意とくいとする。作中さくちゅうではシグマが調音ちょうおん査で刻印こくいんつくす、神降かみおろしでろした神霊しんれい神楽かぐら(BGM)によってみちびく、ときつむぎで時間じかんたい移動いどうする、などのちから発揮はっきする。
さつ使づか
神霊しんれい契約けいやくわし、しきさつことによって様々さまざま奇跡きせきこす使つかじんつきゆみ代表だいひょうてき。ネオンが使用しようする「神降かみおろし」はそのじゅつひとつである。さつ使づか自体じたい使つかじんなかでも貴重きちょうであり、すでほとんのこっていないとされる。
ちょう推理すいり
シグマの特殊とくしゅ能力のうりょくひとつ。刻印こくいんかすべきなぞ連結れんけつかえすことによって、もとめる事象じしょう結論けつろんみちびく。
どき調律ちょうりつはこのちょう推理すいりによってみちびいた結論けつろんもとおこなわれるが、どんななぞでもかして結論けつろんため間違まちがった推理すいりではとんでもない結論けつろんしたり、適当てきとう片付かたづけて無理矢理むりやり調律ちょうりつおこなうようなことも。
どき調律ちょうりつ
おと使づかいの能力のうりょくひとつで、過去かこ修復しゅうふくおこなう。逢魔は過去かこ干渉かんしょうし、その改変かいへん固定こていさせること歴史れきしさい構築こうちく過去かこ改変かいへん)をおこなう。
使つかじんはその逢魔が干渉かんしょうした一部始終いちぶしじゅう調しらげ、その推理すいりもとづいてとき調律ちょうりつおこなことで、逢魔が過去かこ改変かいへん固定こていいていたちからうばこと出来できる。そのため、逢魔の干渉かんしょう内容ないようちか調律ちょうりつおこなう(=真相しんそうちか推理すいりおこなう)ほど、逢魔のちからこと出来できる。
調律ちょうりつおこなわずとも元凶げんきょうの逢魔さえたおしてしまえば簡単かんたん歴史れきし修正しゅうせいできるが、作中さくちゅう事件じけんこしているだい逢魔や逢魔じん通常つうじょうではとても太刀打たちう出来できないちからっているとされるためちょう推理すいりによるとき調律ちょうりつ必要ひつようとなる。
調音ちょうおん
おと使づかいの能力のうりょくひとつで、対象たいしょうおとかなでるとその対象たいしょう情報じょうほう刻印こくいんとして入手にゅうしゅすることができる。情報じょうほうはっする対象たいしょうにのみ効果こうかがあり、おもに逢魔ののこした痕跡こんせき過去かこ人々ひとびとつよ意志いししん残滓ざんし反応はんのうする。
たましいかげ
過去かこ人々ひとびとおもいや残留ざんりゅう思念しねんとき狭間はざまうつされたもの。調音ちょうおん査をおこなことでそのにその時間じかんたいきた出来事できごと再現さいげんする「再演さいえん」をおこなことができる。再演さいえんでは事実じじつのみがうつされ、そこにうそ偽装ぎそう存在そんざいしない。ぎゃくえばうつされた以上いじょうのことはわからず、またたましいかげ場所ばしょでは再演さいえんおこなえない。
神霊しんれい
さつ使づかいがかん超自然ちょうしぜんてき意志いしちから方向ほうこうせい存在そんざいきわめて曖昧あいまいであり、草木くさきねむしずかな天空てんくうただよこうぶるときにはかたちち、言葉ことばはなわったものも存在そんざいするなど、「はちひゃくまんかみ々」としょうされるほど無数むすう存在そんざいする。
ネオンはこれらを十二支じゅうにしたとえ、12の方向ほうこうおさめて具現ぐげんしきさつしている。ただし、今回こんかい事件じけんでは13以上いじょうちから存在そんざいするため十二支じゅうにしふくまれない種類しゅるいしきさつ存在そんざいする。作中さくちゅうでは狭間はざま存在そんざいする強力きょうりょく神霊しんれいちからりているため、ネオンのちから平時へいじよりも強化きょうかされている。これにとき調律ちょうりつによるてき弱体じゃくたいくわえてようやくだい逢魔や逢魔じんわたえるかたちとなっている。
神降かみおろし
さつ使づかいのじゅつ一種いっしゅ契約けいやくした神霊しんれいみずからの肉体にくたい同化どうかさせ、ちょう人的じんてき戦闘せんとうりょくる。しかし神霊しんれいじゅつしゃ自身じしんにはコントロールが出来できないためおと使づかいがかなでる神楽かぐらによって制御せいぎょしきさつによってみちび必要ひつようがあるうえじゅつしゃ自身じしん神霊しんれい影響えいきょう外見がいけん性格せいかく変化へんかする場合ばあいがある
神霊しんれい超越ちょうえつした存在そんざいであり、神降かみおろしをおこなこと自分じぶんかた時間じかんじくふくめてべつ次元じげん存在そんざいとなること意味いみするため、「変化へんかした」と認識にんしき本人ほんにんはほぼい。一方いっぽうたましいそのものは同一どういつであるため思想しそう行動こうどうった根本こんぽんてき本質ほんしつもとのままである。
ときつむ
おと使づかいのじゅつひとつ。とき狭間はざまおと使づかいのちからによって時間じかんじくという方向ほうこうせいあたえ、時代じだいへのみちつむぎ、安定あんていさせる。くろじょうつきゆみ秘中ひちゅうとされるわざ
作中さくちゅうではシグマたちしきさつ使つかって他人たにんつむいだときつななおしている。
莫大ばくだい神力しんりきと「あるもの」を必要ひつようとし、ほとんどの使つかじん使つかことはできない。その「あるもの」とは使つかじんたましいであり、また、狭間はざまうしなわれるたましい輪廻りんねからはずれて逢魔じんむとわれ、使つかじんにとっては最大さいだいのタブーとされる。
ときわた
ときつむぎでつくったみちわたり、直接ちょくせつ時間じかん跳躍ちょうやくたすじゅつすさまじい神力しんりきとそれをコントロールする繊細せんさいさが必要ひつようであり、それが可能かのう人間にんげん使つかじんなかでもすう世代せだい1人ひとりとさえわれる。
通常つうじょうであれば過去かこにしかべないはずだが、作中さくちゅうではねねが未来みらいへのときわたりを実現じつげんさせ、それは調律ちょうりつしゃ一人ひとりすほどの影響えいきょう時空じくうあたえてしまった。
だい時計とけい
神代かみよ時代じだいよりくろじょうかん存在そんざいするとき封印ふういん時計とけいかたちをしているが、それは封印ふういんった形態けいたいひとつにぎない。とき狭間はざまへのみちざし、自動じどう調律ちょうりつする「結界けっかい歯車はぐるま」によって逢魔がそと世界せかいあらわれることふせいでいる。管理かんりひめかご担当たんとうしている。
どき狭間はざまはあらゆる時間じかんつながり、その狭間はざまつながるだい時計とけいえるタイムホールともるが、上述じょうじゅつとおり、その代償だいしょうとして使つかじんいのちらう。

逢魔関連かんれん

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逢魔(おうま)
ときとき狭間はざま存在そんざいする魔物まもの狭間はざま世界せかいよりひと意志いし干渉かんしょうし、深層しんそう意識いしきしたからしんげること(「す」とも)で、狂気きょうきはしらせる[ちゅう 4]。これによって悪意あくいけられた人間にんげんにはその自覚じかく一切いっさいく、凶行きょうこうには自分じぶん不可解ふかかい行為こういたいする疑問ぎもんだけがのこる。時間じかんから逸脱いつだつした存在そんざいであるため強力きょうりょくなものになると過去かこ干渉かんしょうして歴史れきしすらくるわせてしまう。
ちからよわい逢魔は封印ふういん影響えいきょうちいさく、現世げんせいあらわれてしまうこともある。これらを討伐とうばつすること使つかじん使命しめいひとつである。用語ようごしゅうのネオンのげんによると、以前いぜんネオンの友人ゆうじん憑依ひょういしたこともあったとのこと
だい逢魔(だいおうま)
強力きょうりょくな逢魔であり、歴史れきしげるほどの強大きょうだい影響えいきょうひとあた存在そんざい使つかじんなかでも上位じょうい能力のうりょくしゃしかわたこと出来できず、とき調律ちょうりつしでたおことむずかしい。ただし、強力きょうりょくな逢魔は狭間はざま彼方かなた封印ふういんされているうえちから比例ひれいして封印ふういん影響えいきょうつよけるため強力きょうりょくであればあるほど封印ふういんけにくいとされる。
作中さくちゅうではかく事件じけん犯人はんにん憑依ひょういして事件じけんこすボスモンスターとして登場とうじょう
ごう逢魔(ごうおうま、カルマ)
ひと干渉かんしょうぎたために、その人間にんげんまけ感情かんじょうごう影響えいきょうつよけた逢魔。
意識いしき思考しこうはほぼく、まったルートを徘徊はいかいしたり感知かんちした人間にんげんちかづくだけの存在そんざいだが、そのちから個体こたいはあれど、だい逢魔以上いじょうともわれる。しかし消滅しょうめつするさいには奇跡きせきこすとされる。
逢魔じん(おうまびと)
ひと姿すがたった上位じょうい逢魔。思考しこう振舞ふるまいひとわらなくえるが、そのしん世界せかいひととく使つかじん)へのはげしい憎悪ぞうお渦巻うずまいている。そのちからはあらゆる逢魔をしのぎ、一人ひとりの逢魔じんはなたれるだけで世界せかいさまわるとされる。現在げんざい確認かくにんされている逢魔じんは33にんで、すべ厳重げんじゅう封印ふういんされている。その実態じったい神代かみよぐもののいのちだい時計とけいにえとしてわれ、輪廻りんねからはずれたすえれのて。
戦闘せんとうにはそのちから発揮はっきするためひと姿すがたてて逢魔形態けいたい変異へんいする。その姿すがた個体こたいによってことなるが、なかにはやまほどの巨大きょだい姿すがたになったものるとう。

その

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どき狭間はざま
ときつむぎによって辿たどく、時間じかん時間じかん狭間はざま存在そんざいする世界せかいほんさくおも舞台ぶたい
狭間はざま世界せかい隣接りんせつする現実げんじつ世界せかい同位どうい元素げんそみ、さい構成こうせいして疑似ぎじ世界せかいす。作中さくちゅうでは、たとえばある事件じけんで「12のこく」へのときつむぎをおこなえば、該当がいとうする事件じけんのあったの12状況じょうきょう疑似ぎじ世界せかいとして構成こうせいされる。主人公しゅじんこうたち探索たんさくする洋館ようかんはこの原理げんり構成こうせいされた疑似ぎじ世界せかいであり、実際じっさい洋館ようかんではない。時間じかんたい移動いどう前述ぜんじゅつとおり、べつ時間じかんたい疑似ぎじ世界せかいあらたに構成こうせいなおしているのであって、主人公しゅじんこうたち自身じしん時間じかん移動いどうしているわけではない。また、とき狭間はざまには逢魔が巣食すくっているため調査ちょうさちゅうてきとの遭遇そうぐう(エンカウント)が発生はっせいする。狭間はざまそのものにとき存在そんざいせず、疑似ぎじ世界せかいどきまった世界せかいのように認識にんしきできる。
調律ちょうりつしゃ / シグマ
ゆがみをもどそうとするちから具現ぐげん歴史れきし改変かいへん調律ちょうりつし、本来ほんらい歴史れきしもどために「」そのものがすカウンターてき存在そんざいであり、世界せかいからずれた存在そんざいとして「シグマ」ともばれる(シグマはラテンアルファベットで「S」をしめし、「S」は音楽おんがく用語ようごかくオクターブから半音はんおんずれるへんす)。
なんらかの外的がいてき要因よういんおおきな歴史れきし改変かいへんしょうじると、その時代じだいもっと強力きょうりょくちからものをベースにかたちる。歴史れきしそのものをさい構築こうちくする調律ちょうりつほか使つかじんすら太刀打たちう出来できないほどの強大きょうだいちから一方いっぽう自身じしんあたえられた使命しめい以外いがい調律ちょうりつおこなえず、また、役目やくめえれば最後さいご消滅しょうめつする。作中さくちゅうにはゆうをベースとした「くろじょうシグマ(シグマ)」、ねねをベースとした「つきゆみシグマ(ネオン)」、麟をベースとした「ほうすいシグマ(ほうすい)」が存在そんざいする。本来ほんらい苗字みょうじ存在そんざいしないが、シグマがくろじょうシグマを名乗なのっていたことならってほうすいほうすいシグマを名乗なのっている。
しかしくろじょうシグマの場合ばあいはベースの時点じてんから不安定ふあんてい存在そんざいだったことと、記憶きおくうしなったイレギュラーな調律ちょうりつしゃであることから、本来ほんらい使命しめいかせにはとらわれず行動こうどうしている。また、つきゆみシグマはくろじょう以上いじょうにイレギュラーな調律ちょうりつしゃであることと、すでつきゆみネオンとして存在そんざいさい構築こうちくされていることからおなじく行動こうどう制限せいげんいが、存在そんざい意義いぎうしなったさいには一度いちど消滅しょうめつしている。
平行へいこう世界せかい(ハーモニクス)
時空じくう混乱こんらんによってしょうじるパラレルワールド。調律ちょうりつしゃ使命しめいはそれらを調律ちょうりつによって1つにもどことである。ハーモニクスとは音楽おんがく用語ようごで「倍音ばいおん」を意味いみし、成分せいぶん集合しゅうごう分解ぶんかいしたとき理論りろんじょうには無限むげんひろがりをつそれと世界せかいさまをかけているとされる。
不安定ふあんてい存在そんざい
あるいは「不確ふたしかな存在そんざい」とも。未来みらいへのときわたりをおこなったゆうをす。平行へいこう世界せかいでのひと存在そんざいはその時間じかんきているかかではなく歴史れきしつながりに存在そんざいがあるかいかだが、ゆうにかんしては未来みらい確定かくていときわたったがためかれ個人こじん歴史れきしつながりに不透明ふとうめいきが出来できてしまう。そのため平行へいこう世界せかいにおいてもゆう自身じしんとしての存在そんざい不安定ふあんていになっており、突如とつじょとして時間じかんながれから存在そんざいえたり、またあらわれたりする。
本来ほんらい歴史れきし
この世界せかい本来ほんらい歴史れきしとは、ほうすい兄妹きょうだいしるべとして逢魔が現世げんせいあふれるとうものである。それを使つか人達ひとたち歴史れきし改変かいへんおこなこと平和へいわ世界せかいつくげた。ほうすいシグマはこの世界せかい本来ほんらい姿すがたもどすべくまれたが、かれはなったほうすい麟と逢魔じんさら過去かこ改竄かいざんして「くろ上家うわや滅亡めつぼう歴史れきし」をつくげてしまう。その過程かていで「ねねによるゆうの未来みらいへのときわたり」が発生はっせいし、つきゆみシグマが誕生たんじょうさらにこのくろ上家うわや滅亡めつぼう修正しゅうせいする調律ちょうりつしゃのベースとして、未来みらいへのときわたりで不確ふたしかな存在そんざいとなったゆうがえらばれてしまったために、記憶きおくうしなったイレギュラーな調律ちょうりつしゃくろじょうシグマが誕生たんじょうしてしまう。これによって幾重いくえもの歴史れきし改竄かいざんと、複数ふくすう調律ちょうりつしゃかかえた混沌こんとんとした状態じょうたいおちいったのが、ほんさく時空じくうである。
物語ものがたり冒頭ぼうとうでシグマたちらしていた世界せかいは、使つかじんによって改変かいへんされた平和へいわ世界せかいである(正確せいかくにはシグマがゆうの記憶きおくもとに、自身じしん存在そんざいできるようにさらさい構築こうちくした世界せかい)。その突如とつじょ変貌へんぼうげた世界せかいは、ほうすい麟と逢魔じんによってくろ上家うわや滅亡めつぼうさせられた世界せかい終盤しゅうばんでシグマが辿たどいた世界せかいは、調律ちょうりつしゃであるほうすいシグマが勝利しょうりしつつあること本来ほんらいの逢魔にほろぼされた歴史れきしもどりかけている世界せかいである。最終さいしゅうてきほうすいたおしたシグマによってふたた平和へいわ世界せかいつむがれ、シグマとネオンもあらたないのち[ちゅう 5]としてその世界せかいきてこととなった。
たい逢魔決戦けっせん兵器へいきオルトゴール
シグマとほうすい最終さいしゅう決戦けっせん時点じてん存在そんざいする可能かのうせい未来みらい使つかじん調律ちょうりつしゃおののつづけた世界せかい」で開発かいはつされたひとがた巨大きょだいロボット最強さいきょうとなりつつあったほうすいたおため巫女ふじょ可能かのうせい未来みらいへとときつむぎ、ゆうがみずからのいのちささげることによって召喚しょうかんされた。コクピットはシグマのつタクトがキーになっており、くろ上家うわや建造けんぞうされたことがうかがえる。
その性能せいのう操縦そうじゅうしゃ機体きたい宿やどしん比例ひれいし、ネオンのしん宿やどり、シグマが操縦そうじゅうすることによって単機たんきで逢魔じんたおせるほどのちから発揮はっきまさべつ次元じげんつよさであり、最強さいきょうしつつあった♭ペンデュラムとも対等たいとうたたかえる。作中さくちゅうではラストバトルの連戦れんせんでのみネオンにわって操作そうさするが、この性質せいしつじょう操作そうさ方法ほうほう自体じたい通常つうじょう戦闘せんとうわりない。

スタッフ

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テーマソング

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テーマソング『Harmonia vita』
うた - 平野ひらのあや / 作詞さくし - はた亜貴あき / 作曲さっきょく - 斎藤さいとうしん
ほんさくのために世界せかいかんをイメージして作詞さくしされた。

楽曲がっきょく

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ここでは「シグマハーモニクス オリジナル・サウンドトラック」に収録しゅうろくされた順番じゅんばん掲載けいさいする。ゲーム収録しゅうろくきょくふくむ。

トラック番号ばんごう 曲名きょくめい
01 もう1つの明日あした
02 さざなむゆめ
03 どき残滓ざんし
04 くろみちび
05 ながれしこく
06 狭間はざま流離さすら
07 おだやかな音色ねいろ
08 ちかづく深淵しんえん
09 希望きぼうあたえし「いぬほえ神楽かぐら
10 封印ふういん完了かんりょう
11 いがんだ悪夢あくむ
12 されしじん
13 ひかさそう「てつうし神楽かぐら
14 神降かみおろし
15 浸食しんしょくするやみ
16 つむがれるとき
17 しんふるわす「窮鼠きゅうそ神楽かぐら
18 おもてしゅっせしは「大蛇おろち神楽かぐら
19 ひと形作かたちづくりしうら
20 もとめる三重みえつめ
21 悠久ゆうきゅうて「山鯨やまくじら神楽かぐら
22 安寧あんねいらざる「白鳥はくちょう神楽かぐら
23 侵攻しんこうせしめし「わかこま神楽かぐら
24 くらゆめよりはじまる「ひつじしん神楽かぐら
25 なるすすみし「猩々しょうじょう神楽かぐら
26 天上てんじょうてんきばししおう神楽かぐら
27 うららかなるかな「龍神りゅうじん神楽かぐら
28 恐怖きょうふさきにある希望きぼう
29 逢魔おうまときるもの
30 其がかなでるは「そうきょく
31 悲涙
32 ことすられた
33 終極しゅうきょくみちびくは「つきせい神楽かぐら
34 転回てんかいせしめるは悲鳴ひめい
35 かれものだれ
36 やがておとずれるとき
37 Harmonia vita(SIGMA Mix) うた平野ひらのあや

関連かんれん商品しょうひん

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  • シグマハーモニクス オリジナル・サウンドトラック
  • シグマハーモニクス 公式こうしきガイドブック
  • -SIGMANIAX- シグマハーモニクス ザ・コンプリートガイド+公式こうしき設定せってい資料集しりょうしゅう発行はっこうアスキー・メディアワークス

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ ネオンのいいぶんでは「わたしがシグマにおごらせてる」。
  2. ^ 服装ふくそういたるまでネオンそっくりだが、かみふくくろ基調きちょうとしたカラーリングになっている。
  3. ^ 通常つうじょうであればあずかダメージやこちらのHPは9999が最大さいだいだが、ラストバトルにかぎりダメージは999999までがり、HPはひゃくまんる。
  4. ^ それなかには単純たんじゅんに逢魔にあやつられたからというだけではなく、犯人はんにん自身じしんにも(実行じっこううつ意思いしくとも)殺人さつじん動機どうき存在そんざいする事件じけん登場とうじょうする。
  5. ^ 用語ようごしゅうでは「かれらであってかれらではない」とあらわされるが、シグマのほう記憶きおくいでいる描写びょうしゃがある。

出典しゅってん

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  1. ^ a b スクエニ、しん要素ようそ追加ついかして携帯けいたい電話でんわ最適さいてき”. GAME Watch (2010ねん1がつ28にち). 2016ねん11月19にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク

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