シチリア革命かくめい (1848年ねん)

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シチリア革命かくめい（1848年ねん）
イタリアにおける1848年ねん革命かくめい中なか
パレルモの革命かくめい（1848年ねん1月がつ12日にち）
時とき 1848年ねん1月がつ12日にち - 1849年ねん5月15日にち 場所ばしょ 両りょうシチリア王国おうこく・シチリア 結果けっか 反乱はんらんは鎮圧ちんあつされた。シチリアの地方自治体ちほうじちたいにより強つよい権力けんりょくがもたらされた。
衝突しょうとつした勢力せいりょく
シチリア王国おうこく	両りょうシチリア王国おうこく 支援しえん: スペイン王国おうこく
指揮しき官かん
ルジェロ・セッティモ ヴィンチェンツォ・ファルデッラ フランチェスコ・クリスピ	両りょうシチリア王おうフェルディナンド2世せい カルロ・フィランジェリ
部隊ぶたい
シチリアの反乱はんらん者しゃ	両りょうシチリア王国おうこく軍ぐん
戦力せんりょく
C. 20,000	不明ふめい
被害ひがい者しゃ数すう
不明ふめい

1848年ねんのシチリア独立どくりつ革命かくめいは、革命かくめいと民衆みんしゅうの反乱はんらんに満みちた1848年ねんに起おきた。

この革命かくめいは1848年ねん1月がつ12日にちに勃発ぼっぱつしたので、その年としに起おこった数すう多おおくの革命かくめいの最初さいしょのものとなった。シチリア・ブルボン朝あさの支配しはいに反対はんたいする3つの革命かくめいは、以前いぜんに1800年ねんからシチリア島とうで発生はっせいしていた。この最後さいごの革命かくめいにより、独立どくりつ国家こっかが16か月げつ間あいだ存続そんぞくした。16か月げつ間あいだ存続そんぞくした憲法けんぽうは、イタリアの連合れんごう国こくを提案ていあんしたことで、その時代じだいの自由じゆう民主みんしゅ主義しゅぎの観点かんてんで先進せんしん的てきなものだった。

事実じじつ上じょう、シチリア・ブルボン朝あさの両りょうシチリア王国おうこく終焉しゅうえんの幕開まくあけで、1860年ねんのジュゼッペ・ガリバルディ率ひきいる千せん人にん隊たい（赤あかシャツ隊たい）により始はじまり、1860年ねんから1861年ねんまでのガエータ攻略こうりゃくで終おわった。

革命かくめい

背景はいけい

シチリアの旗はた。革命かくめい時じにシチリアで使つかわれた旗はた

かつてのナポリ王国おうこくとシチリア王国おうこくは、1815年ねんのウィーン会議かいぎを経へて正式せいしきに連合れんごうし、シチリア・ブルボン朝あさによる両りょうシチリア王国おうこくになった。２ふたつの王国おうこくは12世紀せいきから13世紀せいきの間あいだは１ひとつの王国おうこくだった（ノルマン人じんが11世紀せいきに建国けんこくした）が、1282年ねんのシチリアの晩ばん祷いのりの反乱はんらんで２ふたつに分わかれた。

1814年ねんのウィーン会議かいぎを経へて、1848年ねん革命かくめいの原因げんいんが至いたるところに生しょうじた。すなわち、激動げきどうのナポレオン時代じだいに、ブルボン宮廷きゅうていはナポリから逃亡とうぼうさせられ、イングランド海軍かいぐんの支援しえんの下したでパレルモに宮廷きゅうていが設もうけられたことだった。その機会きかいを捉とらえて、シチリア貴族きぞくはウェストミンスター・システムの議院ぎいん内ない閣かく制せいに基もとづいたシチリアの新あたらしい憲法けんぽうをブルボン朝あさに強制きょうせいさせることができ、実際じっさいに、この憲法けんぽうはこの時代じだいでは極きわめてリベラルだった。

しかし、ウィーン会議かいぎの後のちに、ナポリ王おうフェルディナンド4世せい（シチリア王おうフェルディナンド3世せい）は、宮廷きゅうていをナポリに戻もどしてすぐに憲法けんぽうを廃止はいしした。

革命かくめい後ごの政治せいじ的てきな出来事できごと

ルジェロ・セッティモ

1848年ねん革命かくめいは実質じっしつ的てきにパレルモで起おきて、その中心ちゅうしんになった。民衆みんしゅうによる革命かくめいの性質せいしつは、1848年ねん1月がつ12日にちに実質じっしつ的てきな革命かくめい活動かつどうが起おこる前まえの3日間にちかんにポスターと通知つうちが配くばられた事実じじつで明あきらかである。革命かくめいのタイミングは、前述ぜんじゅつのナポレオン時代じだいの1810年ねんにパレルモで生うまれた両りょうシチリア王おうフェルディナンド2世せいの誕生たんじょう日びに一致いっちするように意図いと的てきに計画けいかくされた。

シチリア貴族きぞくはすぐに1812年ねん憲法けんぽうの復活ふっかつに成功せいこうした。憲法けんぽうには代議だいぎ制せい民主みんしゅ主義しゅぎの原則げんそくと議会ぎかいを政府せいふの中心ちゅうしんに据すえることが含ふくまれた。ヴィンチェンツォ・ファルデッラが、シチリア議会ぎかいの大統領だいとうりょうに選えらばれた。また、そのアイデアはイタリアの全すべての国くにの連合れんごうのために提案ていあんされた。しかし、シチリア議会ぎかいは十分じゅうぶんに防御ぼうぎょが固かためられたメッシーナの街まちを決けっして支配しはいできなかった。最終さいしゅう的てきにメッシーナは力ちからずくでシチリア島とうを取とり戻もどす為ために使つかわれた。同様どうように、1860年ねんのシチリア島とうで、メッシーナは最もっとも長ながくガリバルディの攻撃こうげきに耐たえた。

したがって、1849年ねん5月がつ15日にちにブルボン朝あさが力ちからずくで島しまの完全かんぜん支配しはいを取とり戻もどすまで、シチリアは半なかば独立どくりつ国家こっかのように16ヶ月かげつも生いき残のこった。この時期じきの実質じっしつ的てきな元首げんしゅはルジェロ・セッティモであった。ブルボン朝あさに降伏ごうぶくした後のちに、セッティモはマルタに逃亡とうぼうして、そこで国家こっか元首げんしゅの完全かんぜんな名誉めいよを授さづけられた。セッティモは残のこりの人生じんせいを亡命ぼうめい先さきで過すごして、1863年ねんに亡なくなった。1861年ねんに新あらたなイタリア王国おうこくができると、セッティモは新設しんせつされた国民こくみん議会ぎかいの初代しょだい上院じょういん議長ぎちょうの役職やくしょくを提案ていあんされたが、体調たいちょうが優すぐれないために断ことわらざるを得えなかった。しかし、この招聘しょうへいは、イタリアの歴史れきしで1848年ねんの出来事できごとと1860年ねんから61年ねんまでの出来事できごととの間あいだに存在そんざいした思おもいがけない結むすび付つきをもたらした。

パレルモで始はじまった革命かくめいは、おそらく他たより暴力ぼうりょく的てきだったが、同様どうようにイタリアで起おきた一連いちれんの出来事できごとの一ひとつだった。革命かくめいは瞬またたく間まに島しまからイタリア本土ほんどに広ひろがり、サルデーニャ王おうカルロ・アルベルトを促うながして、フェルディナンド2世せいの例れいに習ならって、急いそいで起草きそうされた憲法けんぽうを発布はっぷさせた。こうした出来事できごとを模倣もほうして、同どう時期じきのヨーロッパ中ちゅうで革命かくめい家かと革命かくめいが後のちに続つづいたために、来き（きた）るべき社会しゃかい主義しゅぎ者しゃの反乱はんらんの一端いったんと見みなされるかもしれない。

参考さんこう文献ぶんけん

• Correnti, Santo (2002) A Short History of Sicily, Les Editions Musae, Montreal.
• Scianò, Giuseppe (2004) Sicilia, Sicilia, Sicilia!, Edizione Anteprima, Palermo (in Italian).

関連かんれん項目こうもく

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