シャカタク

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シャカタク
SHAKATAK
出身しゅっしん イギリスの旗 イギリス
ジャンル フュージョン,スムースジャズ
活動かつどう期間きかん 1980ねん -
レーベル ポリドール
ビクターエンタテインメント
メンバー ビル・シャープ(Bill Sharpe)
ジル・セイワード(Jill Saward)
ロジャー・オデル(Roger Odell)
ジョージ・アンダーソン(George Anderson Jr.)
きゅうメンバー ナイジェル・ライト(Nigel Wright)
スティーヴ・アンダーウッド(Steve Underwood)
ジャッキー・ロウ(Jackie Rawe)
ノーマ・ルイス(Norma Lewis)
キース・ウィンター(Keith Winter)
Shakatak performing at Wuppertal, Germany, 2014

シャカタク (Shakatak) は、イギリス出身しゅっしんフュージョンバンドである。

アメリカジャズ起源きげんとするフュージョンとはことなり、アドリブ偏重へんちょうではなくメロディと編曲へんきょく重視じゅうししたしたしみやすいサウンドが特徴とくちょうで、1980年代ねんだいにおいてレベル42人気にんきかちい、ブリティッシュ・ジャズ・ファンク英語えいごばん・シーンをげた。

グループめいShakatakとは、デビューまえかれらのレコードを通信つうしん販売はんばいってくれたレコードてん「RECORD SHACK」にたいする感謝かんしゃ気持きもちをめて、「SHACK」+「ATTACK」からづけられたものである。

メンバー[編集へんしゅう]

主要しゅようメンバー[編集へんしゅう]

  • ビル・シャープ(Bill Sharpe) - ピアノキーボードバーミンガム大学だいがくそつ結成けっせいからのメンバーであり、事実じじつじょうのリーダーとしてあつかわれることもある。ソロアルバムやともさくアルバムをすうまいリリースしており、1984ねん発表はっぴょうの『Famous People』(邦題ほうだい『ブルーシャープ』)からのシングルカット「Change Your Mind」(ヴォーカルにゲイリー・ニューマンをフィーチャー)はぜんえいTOP20ヒットとなった。
  • ジル・セイワード(Jill Saward) - ヴォーカル。ライブではパーカッション担当たんとうフルート多少たしょう演奏えんそうする。女性じょせいコーラス一員いちいんとしてグループの最初さいしょより参加さんかのちにグループは彼女かのじょのヴォーカルをメイン・フィーチャーする方向ほうこうへと変化へんかした。1999ねんにソロアルバム『Just For You』をリリース。
  • ロジャー・オデル(Roger Odell) - ドラムス結成けっせいからのメンバー。初期しょきのヒットきょくおおくがかれとビル・シャープのともさくであり、そのセンスで「シャカタク・サウンド」をささつづけるキーパーソン。2000ねんに「BEATIFIK」名義めいぎでソロアルバム『The Blue Window』をリリース。
  • ジョージ・アンダーソン(George Anderson Jr.) - ベース。グループの2代目だいめベーシストとして『Night Birds』より参加さんか。トロンボーン奏者そうしゃ目指めざしていたが独学どくがくでベースギターを習得しゅうとくしプロりしたという経歴けいれきつ。2009ねんにソロアルバム『Positivity』をリリース。

もとメンバー[編集へんしゅう]

  • スティーヴ・アンダーウッド(Steve Underwood) - 初代しょだいベーシスト。1stアルバム『Drivin' Hard』レコーディングに、音楽おんがくせいちがいを理由りゆうにグループを脱退だったいした。
  • ナイジェル・ライト英語えいごばん(Nigel Wright) - 結成けっせいから、キーボード奏者そうしゃけんプロデューサーとして参加さんかしていたが、プロデューサーぎょう専念せんねんするため、3rdアルバム『Invitations』を最後さいご脱退だったい以降いこう、シャカタクは勿論もちろんユーロビートけいダンスミュージックのプロデュース、リミックスを数多かずおお手掛てがけている。(なお、近時きんじのシャカタクのアルバムはグループのセルフ・プロデュースさくである。)
  • キース・ウィンター(Keith Winter) - 結成けっせいからギター奏者そうしゃとして参加さんかしていた。長年ながねんにわたりグループをささえたが、1980年代ねんだいまつ神経しんけいいためてギターがけなくなってしまい、脱退だったいした。その回復かいふくし、ギタリストとしての活動かつどう再開さいかいしている[1]

その[編集へんしゅう]

※ キース・ウィンター脱退だったい直後ちょくごメゾフォルテのギタリストであるフレドリック・カールソン(Fridrik Karlsson) が、現在げんざいアラン・ウォーマルド(Alan Wormald)がギターを担当たんとうしている。いずれもじゅんメンバーかくだが、クレジットじょうはゲストミュージシャンあつかいである。

※ ジル・セイワードとジャッキー・ロウ(Jackie Rawe)の2人ふたりは、グループ結成けっせい直後ちょくごからコーラス担当たんとうとしてグループにかかわっており、1stアルバム『Drivin' Hard』にも参加さんかしている(「Toot The Shoot」)[2]りょうによるコーラスは2ndアルバム『Night Birds』でおおきくフィーチャーされたが、どうアルバムのクレジットじょうは、ヴォーカルきょく「Light On My Life」をうたったローナ・バノン(Lorna Bannon)共々ともどもゲストあつかいであり、うらジャケットのメンバー紹介しょうかい画像がぞうにもっていない。ぎゃくに、おなじくりょうのコーラスがおおきくフィーチャーされた3rdアルバム『Invitations』では、ヴォーカルきょく「Lonely Afternoon」をうたったトレイシー・アッカーマン英語えいごばん(Tracie Ackerman)をくわえた3にんが、メンバーとしてクレジットされている。

※ 4thアルバム『Out Of This World』の発表はっぴょう前後ぜんこうにジャッキー・ロウがグループから脱退だったいどうアルバムではジル・セイワードとノーマ・ルイス(Norma Lewis)がメンバーとしてクレジットされている(「Nights Like Tonight」でリードヴォーカルをつとめたトレイシー・アッカーマンはゲストあつかいである)。その、ノーマ・ルイスも脱退だったい以降いこう、ジル・セイワード以外いがいのヴォーカル/コーラスは、すべてゲストあつかいである。

近年きんねんのライブやレコーディングでは、コーラスけんサックス・フルート担当たんとうとしてジャッキー・ヒックス(Jacqui Hicks)が参加さんかすることがおおく、ギターのアラン・ウォーマルドとともに、(じゅん)レギュラーメンバーとしてあつかわれている場合ばあいもある。

来歴らいれき[編集へんしゅう]

1980ねん結成けっせい同年どうねんポリドールよりシングル「Steppin'」でデビュー。よく1981ねんに1stアルバム『Drivin' Hard』をリリース。なお、同年どうねんベガーズ・バンケット・レコードからリリースされ、日本にっぽんでも輸入ゆにゅうばんとして一部いちぶ注目ちゅうもくされたコンピレーションアルバム『Slipstream - The Best of British Jazz Funk』(LP2まいぐみ[3]に「Feels Like The Right Time」が収録しゅうろくされており、これが日本にっぽんでシャカタクが一般いっぱん認知にんちされる最初さいしょ機会きかいとなった模様もようである。

1982ねん、ビル・シャープのピアノと女性じょせいコーラス(ジル・セイワードとジャッキー・ロウ)と キース・ウィンターのジャージーで洗練せんれんされたカッティング奏法そうほう前面ぜんめんにフィーチャーしたシングル「Night Birds」で世界せかいてきにブレイク、2ndアルバム『Night Birds』、3rdアルバム『Invitations』がだいヒットさくとなる。

1984ねんころよりジル・セイワードのヴォーカルを前面ぜんめんしたダンスポップ路線ろせんへと移行いこうしていったが、とく日本にっぽんのファンが初期しょき女性じょせいコーラスをフィーチャーしたインストゥルメンタル路線ろせん圧倒的あっとうてき支持しじしていたため、一時期いちじき日本にっぽんのファンの嗜好しこうわせた日本にっぽん国内こくない限定げんてい発売はつばいばんのリリース(ナイツオーヴァートキオ)などでこたえていた。近年きんねんでは比較的ひかくてきポップしょくつよスムーズジャズ路線ろせん定着ていちゃく安定あんていした活動かつどう継続けいぞくしている。

アジアでもつよ人気にんきほこり、とく日本にっぽんには現在げんざいでも根強ねづよいファンがおおい。その楽曲がっきょくテレビドラマ男女だんじょ7にん夏物なつもの』『男女だんじょ7にん秋物あきもの』のBGMにも使用しようされ、1987ねん1988ねん1989ねんと3ねん連続れんぞくで、日本にっぽんゴールドディスク大賞たいしょうのインストゥルメンタル部門ぶもんアルバムしょうにもかがやいた(受賞じゅしょうはそれぞれ翌年よくねん)。来日らいにち機会きかいおおい。

1997ねんビクターエンタテインメント(JVC)にレーベルを移籍いせき

2008ねん6がつ移籍いせきまえ旧作きゅうさく海外かいがい仕様しよう)のリイシューばん日本にっぽんでリリース(K2HDマスタリング/ジャケット仕様しよう)。これらには、「Invitations」をのぞき、レアトラック、リミックスなどがボーナスきょくとして追加ついかされている。

おもなアルバムタイトルとリリース年月としつき[編集へんしゅう]

  • Drivin' Hard (1981.5) ※邦題ほうだい「トワイライト・ドライヴィン」。日本にっぽんでは「Night Birds」のだいヒットをけたのち発売はつばい。LPとCDで収録しゅうろくされる「Steppin'」のバージョンがことなる。リイシューばんあり
  • Night Birds (1982.8) ※日本にっぽんでの1stアルバム(本国ほんごくでは2ndアルバム)。リイシューばんあり
  • Invitations (1982.12) ※リイシューばんあり
  • Out Of This World (1983.10) ※邦題ほうだい今夜こんやはセンチメンタル」。リイシューばんあり
  • Down On The Street (1984.8) ※1993ねんリリースの同名どうめいベストばんとはべつ内容ないよう。CDには「Breakin' Away」「Rising Sun」収録しゅうろく[4]。リイシューばんあり
  • Live In Japan (1984.4) ※日本にっぽんのみ発表はっぴょう。LP2まいぐみのライヴばん
  • Live! (1985.2) ※日本にっぽん発表はっぴょう。「Live In Japan」のリビルドばん(CD1まい)。リイシューばんあり
  • City Rhythm (1985.11) ※海外かいがいばんには「Day By Day」のタイトルバージョンがある。リイシューばんあり[5]
  • Into The Blue (1986.6) ※日本にっぽんのみ発表はっぴょう。テレビドラマ『男女だんじょ7にん夏物なつもの』のBGMに使つかわれた。
  • Golden Wings (1987.6) ※日本にっぽんのみ発表はっぴょう。テレビドラマ『男女だんじょ7にん秋物あきもの』のBGMに使つかわれた。日本にっぽんゴールドディスク大賞たいしょうインストゥルメンタル部門ぶもんアルバムしょう受賞じゅしょう
  • Never Stop Your Love (1987.12) ※日本にっぽんのみ発表はっぴょう。「Manic & Cool」のすうきょく先行せんこう発売はつばいされた日本にっぽんけバージョン。
  • Manic & Cool (1988.4) ※日本にっぽん発表はっぴょう。リイシューばんあり
  • Da Makani (1988.5) ※日本にっぽんのみ発表はっぴょう副題ふくだい潮風しおかぜのストーリー」。国際こくさい外洋がいようヨットレース「ケンウッド・カップ」(ハワイ)の1988ねん大会たいかいイメージアルバム。日本にっぽんゴールドディスク大賞たいしょうインストゥルメンタル部門ぶもんアルバムしょう受賞じゅしょう
  • Coolest Cuts (1988) ※日本にっぽん発表はっぴょうえいK-tel英語えいごばんレーベル発売はつばいの19きょくりベストCD。このタイトルにのみ「SHAKATAK MEGAMIX」が収録しゅうろくされている。
  • The Very Best Of Shakatak (1988.12) ※日本にっぽんのみ発表はっぴょう。ベストばん
  • Niteflite (1989.6) ※日本にっぽんのみ発表はっぴょう日本にっぽんゴールドディスク大賞たいしょうインストゥルメンタル部門ぶもんアルバムしょう受賞じゅしょう
  • Turn The Music Up (1989) ※日本にっぽん発表はっぴょう。リイシューばんあり
  • Fiesta (1990.6) ※日本にっぽんのみ発表はっぴょう
  • Greatest Grooves (1990) ※日本にっぽん発表はっぴょう。ベストばん
  • Perfect Smile (1990) ※日本にっぽん発表はっぴょう日本にっぽんでのみ発表はっぴょうされた「Into the Blue」「Golden Wings」「Da Makani」「Niteflite」「Fiesta」からのコンピレーションアルバム。
  • Night Moves (1990) ※日本にっぽん発表はっぴょう。ベストばん
  • Christmas Eve (1990.11) ※日本にっぽんのみ発表はっぴょう山下やました達郎たつおの『クリスマス・イヴ』のカバー収録しゅうろく
  • Bitter Sweet (1991) ※日本にっぽん発表はっぴょう
  • Utopia (1991.6) ※日本にっぽんのみ発表はっぴょう
  • Open Your Eyes (1991) ※日本にっぽん発表はっぴょうおもに「Turn the Music Up」「Bitter Sweet」「Utopia」からのコンピレーションアルバムだが、1きょくだけ発表はっぴょうきょくがある(「Hungry」)。
  • The Remix Best Album (1991) ※日本にっぽん発表はっぴょう。ベストばん
  • Christmas Dreams (1991.11) ※邦題ほうだい「Silent Eve」。「Christmas Eve」に辛島からしま美登里みどりの『サイレント・イヴ』のカバーをふくけい5きょく発表はっぴょうきょく追加ついかしたじゅんオリジナルばん
  • Street Level (1992.4)
  • Merry Christmas in Summer (1992.11) ※日本にっぽんのみ発表はっぴょうKUWATA BANDの『MERRY X'MAS IN SUMMER』のカバー収録しゅうろく
  • Down On The Street (1993) ※日本にっぽん発表はっぴょう。ベストばん。1984ねんリリースの同名どうめいオリジナルアルバム(およびそのリイシューばん)とはべつ内容ないよう
  • Under The Sun (1993.10)
  • The Christmas Album (1993) ※日本にっぽん発表はっぴょう。「Merry Christmas in Summer」の表題ひょうだいきょくのぞ全曲ぜんきょくに「Christmas Dreams」の一部いちぶきょくくわえたコンピレーションアルバム。
  • Full Circle (1994.10) ※リイシューばんあり
  • Jazz Connections (1996) ※日本にっぽん発表はっぴょう。ベストばん(Vol.1~Vol.6)。
  • Let The Piano Play (1997.8)
  • Live At Ronnie Scott's Club (1998.4) ※ライブばん日本にっぽんでの発売はつばいよく1999ねん1がつ
  • Shinin On (1998) ※日本にっぽん発表はっぴょう。ベストばん
  • View From The City (1998.9)
  • The Collection Volume 1 (1998) ※日本にっぽん発表はっぴょう。ベストばん
  • Magic (1999) ※日本にっぽん発表はっぴょう。ベストばん
  • Jazz In The Night (2000.4) ※「Shakatak & Friends」名義めいぎ
  • The Magic Of Shakatak (2000) ※日本にっぽん発表はっぴょう。2まいぐみベストばん
  • Under Your Spell (2001.6)
  • Best Of Jazz Connections (2001) ※日本にっぽん発表はっぴょう。ベストばん(Vol.1・Vol.2)。
  • Dinner Jazz (2002) ※日本にっぽん発表はっぴょう。ベストばん
  • Smooth Solos (2002) ※日本にっぽん発表はっぴょう。メンバーのソロ作品さくひんコンピレーション。
  • Blue Savannah (2003.7)
  • The Ultimate Collection (2004.6) ※日本にっぽん発表はっぴょう。3まいぐみベストばん
  • The Collection Volume 2 (2004) ※日本にっぽん発表はっぴょう、ベストばん
  • Sunset Jazz (2005) ※日本にっぽん発表はっぴょう。ベストばん(1/3)。
  • After Dark (2005) ※日本にっぽん発表はっぴょう。ベストばん(2/3)。
  • Drive Time (2005) ※日本にっぽん発表はっぴょう。ベストばん(3/3)。
  • Beautiful Day (2005.2)
  • Easier Said Than Done (2005) ※日本にっぽん発表はっぴょう。2まいぐみライブばん
  • Emotionally Blue (2007.3)
  • The Ultimate Collection (2008.6) ※日本にっぽんのみ発表はっぴょう。2まいぐみベストばん
  • Afterglow (2009.2)
  • Essence (2009.4) ※日本にっぽんのみ発表はっぴょう。ベストばん
  • Across The World (2011.4)
  • ONCE UPON A TIME -THE ACOUSTIC SESSIONS- (2013.2) アコースティック・アレンジによるセルフ・カバー
  • On The Corner (2014.5.21)
  • Times and Places (2016.7.20)
  • In The Blue Zone (2019.5.22)
  • All Around the World (40th Anniversary Edition) (2020.9.6) ※[3CD+DVD]のベストばん
※ リリース年月としつきは、一部いちぶのぞ日本にっぽんばんのものとした(日本にっぽん発表はっぴょうのものはとしのみ)。
※ オリジナルアルバムは太字ふとじとした。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ http://www.martynboothguitars.co.uk/endorsees/keith_Winter.asp 「Martyn Booth Guitars - Friends - Keith Winter」 2011ねん5がつ19にち閲覧えつらん
  2. ^ 「The UK Sluts」とクレジットされている。
  3. ^ 1985ねんに、キャニオン・レコード(げんポニーキャニオン)のコーダ・レーベルより、CD1まいにリビルドされたうえで、「スリップストリーム~おしゃれサウンド革命かくめい」として発売はつばいされた。
  4. ^ きょくじゅん大幅おおはば変更へんこうされており、オリジナルCD自体じたい事実じじつじょうのリビルドばんであった。
  5. ^ リイシューばん収録しゅうろくのボーナスきょくちゅう、「The Seventh Ring」は、LPよりおくれて発売はつばいとなったカセットテープおよびCDの5きょくに、おなじく「Round And Round」はCDの11きょくに、それぞれかくメディアのボーナスきょくとして追加ついか収録しゅうろくされていた楽曲がっきょくである。

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]