(Translated by https://www.hiragana.jp/)
ジヒドロキシアセトンリン酸 - Wikipedia コンテンツにスキップ

ジヒドロキシアセトンリンさん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジヒドロキシアセトンリンさん
識別しきべつ情報じょうほう
CAS登録とうろく番号ばんごう 57-04-5
J-GLOBAL ID 200907039156836595
KEGG C00111
特性とくせい
化学かがくしき C3H7O6P
モル質量しつりょう 170.06 g mol−1
特記とっきなき場合ばあい、データは常温じょうおん (25 °C)・つねあつ (100 kPa) におけるものである。

ジヒドロキシアセトンリンさん(ジヒドロキシアセトンリンさん、えい: Dihydroxyacetone phosphate, DHAP)は、カルビン回路かいろから脂質ししつ合成ごうせいまで生化学せいかがくてきおおくの反応はんのう関与かんよしている有機ゆうき化合かごうぶつである。とくかいとうけい重要じゅうよう役割やくわりたしている。

かいとうけい[編集へんしゅう]

ジヒドロキシアセトンリンさんは、グリセルアルデヒド-3-リンさんとともに、かいとうけいフルクトース-1,6-ビスリンさん分解ぶんかいされて生成せいせいする2つの化合かごうぶつのうちの1つである。グリセルアルデヒド-3-リンさんとは、素早すばやく、可逆かぎゃくてき異性いせい反応はんのうこす。

フルクトース-1,6-ビスリンさん ⇄ グリセルアルデヒド-3-リンさん + ジヒドロキシアセトンリンさん
ジヒドロキシアセトンリンさん ⇄ グリセルアルデヒド-3-リンさん

その代謝たいしゃ[編集へんしゅう]

カルビン回路かいろでは、ジヒドロキシアセトンリンさん1,3-ビスホスホグリセリンさんNADPHにより6還元かんげんけて生成せいせいする。セドヘプツロース-1,7-ビスリンさんフルクトース-1,6-ビスリンさん合成ごうせい原料げんりょうとなり、これらはリブロース-5-リンさん合成ごうせい使つかわれる。

ジヒドロキシアセトンリンさんは、グリセリンかいとうけいはいさい出発しゅっぱつ物質ぶっしつとなるL-3-ホスホグリセリンさんだつ水素すいそによってもつくられる。ぎゃくに、脂肪しぼう細胞さいぼうではかいとうけいつくられたジヒドロキシアセトンリンさん還元かんげんされてL-グリセロール3-リンさん(G3P)がつくられ、あたらしいトリグリセリドつく原料げんりょうとなる。どちらのはんおうも、NAD+/NADHを因子いんしとして、グリセロール-3-リンさんデヒドロゲナーゼにより触媒しょくばいされる。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]