(Translated by https://www.hiragana.jp/)
ジョンソンのUBVシステム - Wikipedia コンテンツにスキップ

ジョンソンのUBVシステム

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ジョンソンの UBV システム、またはジョンソン・モーガン・システム (UBV photometric systemまたはJohnson systemまたはJohnson-Morgan system)はひろもちいられている恒星こうせい測光そっこうシステムで、むらさきがいいき(U:ultraviolet)、青色あおいろいき(B:blue)、実視じっしいき(V:visual)の3しょくフィルター検出けんしゅつとしてRCAせい1P21ひかり電子でんしぞうばいかんくみをもちいて天体てんたいあかるさを測定そくていした標準ひょうじゅんぼしカタログで定義ていぎした測光そっこうシステムである。1950年代ねんだいアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく天文学てんもんがくしゃハロルド・レスター・ジョンソンウィリアム・ウィルソン・モーガンによって導入どうにゅうされた。

フィルターは、検出けんしゅつわせたさいに、ジョンソンのオリジナルのUBVの分光ぶんこう特性とくせいにできるだけうようにえらばれる。それぞれ平均へいきん波長はちょうがUでは 364 nm、Bは 442 nm、Vは 540 nmであるが、たん平均へいきん波長はちょうっていればよいというものではない。

UBV システムは、たとえ同一どういつ種類しゅるいのフィルターをもちいたととしても、わせる検出けんしゅつ望遠鏡ぼうえんきょう分光ぶんこう特性とくせい地球ちきゅう大気たいきによる吸収きゅうしゅうなどにより影響えいきょうされるため、0.01等級とうきゅう測光そっこう精度せいど追求ついきゅうすると個々ここ観測かんそくしょごとに固有こゆう測光そっこうシステムをつことになる(これを自然しぜんシステム natural system といい、その器械きかい測定そくていした等級とうきゅう器械きかい等級とうきゅうinstrumental magnitudeという)。そこでぜんてん配置はいちした測光そっこう標準ひょうじゅんぼし個々ここのシステムで測光そっこうすることにより、標準ひょうじゅんシステムに変換へんかんすることにより標準ひょうじゅんUBVシステムでの等級とうきゅう変換へんかんする。こうして、あかるい恒星こうせいふく非常ひじょうおおくの恒星こうせいがこのUBV測光そっこうシステムにより測定そくていされてきた。

UBVシステムの標準ひょうじゅんぼし当初とうしょきたてんにしか設定せっていされておらず、南半球みなみはんきゅう天文台てんもんだいでは北半球きたはんきゅう観測かんそくとの測光そっこうシステムの厳密げんみつ一貫いっかんせい保持ほじできないという問題もんだいがあった。このような状況じょうきょう背景はいけいに1971ねん国際こくさい天文学てんもんがく連合れんごう会合かいごうで、南北なんぼくどちらの半球はんきゅうからも観測かんそく可能かのうあかぬきおび標準ひょうじゅんぼし設定せっていすることが決定けっていし、あかぬき±20領域りょういきおおくの標準ひょうじゅんぼし設定せっていされてUBV等級とうきゅう測定そくていされた[1]。1970年代ねんだい以降いこうはこのていあかぬきたい標準ひょうじゅんぼし足掛あしがかりに南半球みなみはんきゅうにもUBVシステムの標準ひょうじゅんぼし拡張かくちょうされていき、ぜんてんをカバーする測光そっこうシステムとなった。

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  1. ^ Cousins et al. (1963). The Observatory 83: 254. Bibcode1963Obs....83..254C. 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]