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スクワット

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
バーベル・スクワット

スクワット(squat)は、ウエイトトレーニング基本きほんてき種目しゅもくBIG3の1つ(は、ベンチプレスデッドリフト)。直立ちょくりつした状態じょうたいからひざ関節かんせつ屈曲くっきょく伸展しんてんかえ運動うんどうで、下半身かはんしんとく大腿だいたいよんとうすじ下腿かたいさんとうすじだいしりすじちゅうしりすじなどの筋力きんりょくアップ、すじ肥大ひだいおおきな効果こうかつ。

スクワットの種類しゅるい

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スクワットにはひざ関節かんせつかたにより以下いかのバリエーションが存在そんざいする。

自身じしん体重たいじゅうおこなうもっともノーマルなスクワット

  • フルボトム・スクワット(完全かんぜんにしゃがみこむスクワット。ひざへの負担ふたんおおきいため上級じょうきゅうしゃき)
  • フル・スクワット(あし平行へいこうよりもふかげるスクワット。パワーリフティング大会たいかいとうでは、こちらでないと失格しっかく
  • ハーフ・スクワット(ひざ角度かくどが90になったところでめるスクワット)
  • クォーター・スクワット(もも地面じめんと30〜45になるところでめるスクワット)

その

  • ヒンズー・スクワット(爪先立つまさきだちになり、うでげて反動はんどうをつける)
  • シングル・レッグ・スクワット(片足かたあしだけでおこなう)
  • ジャンピング・スクワット(ひざ伸展しんてんするときにがる)

使用しようする道具どうぐにより

  • ダンベル・スクワット(ダンベルつ)
バランスボール・スクワット

これ以外いがいにもさまざまなバリエーションが存在そんざいしている。

日本にっぽんでは下半身かはんしんきたえるトレーニングとして伝統でんとうてきウサギおこなわれてきたが、その弊害へいがいあきらかになり(そもそも足首あしくびだけきたえても意味いみがない)、次第しだいにスクワットにってわられるようになった。

具体ぐたいてき動作どうさ

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スクワット

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下半身かはんしん運動うんどう王様おうさま」ともばれる基本きほんちゅう基本きほん運動うんどうであり、そのバリエーションも多彩たさい運動うんどうであるが、ここではもっともノーマルでトレーニング器具きぐ使用しようしないハーフ・エア・スクワット(パラレル・スクワット)のやりかたべる。

  1. リラックスして直立ちょくりつし、肩幅かたはば程度ていどあしひらく。両手りょうて体側たいそくかるくつける。
  2. バランスをたもちつつ、いきいながらそのままひざげてこしとす。このときかかとげてこしとさないように注意ちゅういする。上体じょうたい出来できかぎりまっすぐにばし、背骨せぼねのアーチを意識いしきしてたもつこと。猫背ねこぜになるとこしなどの故障こしょう原因げんいんになる。
  3. ももゆか平行へいこうになるところまでこしとし、できればそのまま1びょう程度ていどキープしたのち、いききながらひざ背筋せすじばし、こしげる。
  4. 1〜3をかえす。

一回いっかい動作どうさにかける適切てきせつ時間じかん運動うんどう目的もくてきによりさまざまだが、あまり急激きゅうげき動作どうさひざ靭帯じんたいなどに損傷そんしょうあたえる可能かのうせいがあり、このましくない。また、ハーフ以上いじょうのスクワットをおこなうとき、足首あしくびかたひとはどうしてもかかと地面じめんからがってしまい、アキレス腱あきれすけんなどに過剰かじょう負荷ふかがかかってしまう。このようなときダンベルプレートなどをき、そのうえかかとせるようにする。

ヒンズー・スクワット

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プロレスラー足腰あしこし訓練くんれんほうとしてやるうで前後ぜんごりながらしたまでろす自重じちょうスクワット。プロレスラーは1000かいおおときは2時間じかん以上いじょうかけて3000かいもやるが、ちからいてろし関節かんせつがぶつかった反動はんどうがるというすじ反射はんしゃのない動作どうさかえしになるため、ひざ関節かんせついためやすく、筋力きんりょくアップには不向ふむきである。ゆう酸素さんそ運動うんどう大腿だいたいよんとうすじストレッチとしては有効ゆうこうである。また、近年きんねんではスクワットをやるさいにはひざまえさないことをつよ推奨すいしょうされているが、ヒンズー・スクワットはひざおおきくまえすフォームになるため、ひざいためるおそれがあるため注意ちゅうい必要ひつよう

バーベル・スクワット

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もっともポピュラーなスクワット。フルボトムでおこなうとハムストリングスだいしりすじへの負荷ふかつよくなり、クォーターでおこなうと大腿だいたいよんとうすじへの負荷ふかつよくなる。ハーフはその中間ちゅうかんかたをする。

  1. バーベルにスクワットパッドをけ、そうぼうすじてがう。両手りょうてひじが90になるはばでバーをつ。リラックスして直立ちょくりつし、肩幅かたはば程度ていどあしひらく。
  2. いきいながらひざげてこしとす。上体じょうたい自然しぜんなアーチをたもち、背中せなかまるめないようにする。
  3. いききながらもと姿勢しせいもどる。
  4. 2〜3をかえす。

スミスマシン・スクワット

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バーベルとほぼおなじ。フルボトムでおこなうとハムストリングスだいしりすじへの負荷ふかつよくなり、クォーターでおこなうと大腿だいたいよんとうすじへの負荷ふかつよくなる。ハーフはその中間ちゅうかんかたをする。

  1. バーにスクワットパッドをけ、そうぼうすじてがう。両手りょうてひじが90になるはばでバーをつ。リラックスして直立ちょくりつし、肩幅かたはば程度ていどあしひらく。
  2. いきいながらひざげてこしとす。上体じょうたい自然しぜんなアーチをたもち、背中せなかまるめないようにする。
  3. いききながらもと姿勢しせいもどる。
  4. 2〜3をかえす。

マシンのじくよりもまえほうつとハックスクワットのようなかたをする。あしはば左右さゆうのかかとがくぐらいにしてつまさきすこがいひらくと、大腿だいたいよんとうすじ外側そとがわこうすじうえからなかあたりにヒットする。

ハックスクワット

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  1. バーにスクワットパッドをけ、そうぼうすじてがう。両手りょうてひじたたんでむ。大腿だいたいよんとうすじきたえたいなら両足りょうあしじ、内側うちがわこうすじうちてんすじ刺激しげきれたいならあしはばひろめにする。あしはば調整ちょうせいすることで然程さほどかんがえなくても自在じざい個所かしょ刺激しげきくわえることができる。
  2. いきいながらひざげてこしとす。上体じょうたい自然しぜんなアーチをたもち、背中せなかまるめないようにする。
  3. いききながらもと姿勢しせいもどる。
  4. 2〜3をかえす。

チューブ・スクワット

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  1. チューブのりょうはしって直立ちょくりつし、肩幅かたはば程度ていどあしひらく。
  2. いきいながらひざげてこしとす。上体じょうたい自然しぜんなアーチをたもち、背中せなかまるめないようにする。
  3. いききながらもと姿勢しせいもどる。
  4. 2〜3をかえす。

ブルガリアン・スクワット

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  1. ベンチやバランスボールたいからすこはなれた位置いちち、片足かたあしかぶとをベンチやバランスボールだいせる。
  2. いきいながら、まっすぐ前方ぜんぽう反対はんたいがわあしげていく。このとき、爪先つまさききとひざきはおなじ。
  3. 大腿だいたい水平すいへいになるまであしげたらいききながらもと姿勢しせいもどる。
  4. 2〜3をかえす。反対はんたいがわ同様どうようおこなう。

やりかた間違まちがえると、ケガのリスクやふともものまえばかりきつくなってしまう場合ばあいがあり[1]、バランスがりづらいが、れるにしたがって安定あんていしてくる。大腿だいたいよんとうすじかせたい場合ばあいはベンチにちか位置いちち、上体じょうたいこしたままおこなう。だいしりすじとハムストリングスにかせたい場合ばあいは、ベンチからとお位置いちち、上体じょうたいまえかたぶけさせておこなう。自重じちょう大半たいはん負荷ふかになるきつい種目しゅもくだが、負荷ふかりなければバーベルダンベル加重かじゅうしておこなう。

シングルレッグ・スクワット

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  1. リラックスしてかたあし直立ちょくりつする。片方かたがたあしかぶと後方こうほういたベンチにかけるやりかたもある。
  2. いきいながらひざげてこしとす。
  3. いききながらもと姿勢しせいもどる。
  4. 2〜3をかえす。

バーベルのスクワット同様どうようひざげるふかさによって効果こうかことなる。れないうちはささえになるものにえてからだ安定あんていさせる。負荷ふかりなくなってきたらダンベルっておこなう。

シシー・スクワット

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  1. はしらやラックの支柱しちゅうよこち、片手かたてつ。みぞおち程度ていどたかさがのぞましい。
  2. 爪先つまさき正面しょうめんけ、いきいながら上体じょうたいうしろにたおしつつゆっくりひざげていく。このとき、大腿だいたい上体じょうたいつね一直線いっちょくせんじょうにあるようにする。ひざげると同時どうじかかといてくるのがただしいフォームである。
  3. 上体じょうたいを45程度ていどまでたおしたらいききながらもと姿勢しせいもどる。

大腿だいたいよんとうすじ負荷ふか集中しゅうちゅうするストレッチ種目しゅもく初心者しょしんしゃ自重じちょうだけで十分じゅうぶんだが、負荷ふかりなければいているほうでダンベルやプレートをむねまえかかえておこなう。

バーベル・ハック・スクワット

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  1. しゃがんだ姿勢しせい大腿だいたいしたにバーベルをかまえ、両手りょうてつ。
  2. いききながらひざばしていく。
  3. いきいながらもと姿勢しせいもどる。
  4. 2〜3をかえす。

スミスマシン・ハック・スクワット

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  1. しゃがんだ姿勢しせい大腿だいたいしたにバーをかまえ、両手りょうてつ。
  2. いききながらひざばしていく。
  3. いきいながらもと姿勢しせいもどる。
  4. 2〜3をかえす。

ハック・スクワット・マシン

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  1. 傾斜けいしゃのついたマシンをもちいる。マシンのフットプレートにり、かたたかさにパッドをわせる。
  2. しゃがんだ状態じょうたいからいききながらひざばしていく。
  3. いきいながらもと姿勢しせいもどる。
  4. 2〜3をかえす。

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 窪田くぼたのぼる、『ウイダー・トレーニング・バイブル』、森永製菓もりながせいか株式会社かぶしきがいしゃ健康けんこう事業じぎょう
  • 山本やまもと義徳よしのり、『からだ脂肪しぼうらして筋肉きんにくをつけるトレーニング』、永岡書店ながおかしょてん
  • 『かっこいいカラダ the best』、ベースボールマガジンしゃ
  • 鈴木すずきみやびPERFECT BOOK』、ベースボールマガジンしゃ

脚注きゃくちゅう

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関連かんれん項目こうもく

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