スタント

スタント（Stunt）とは、「妙技みょうぎ」「離はなれ技わざ」のことである。映画えいがなどにおいては自動車じどうしゃからの飛とび降おりや高層こうそうビルからのつり下さがりといった危険きけんな演技えんぎを指さす^[1]。

スタントマンは実際じっさいに出演しゅつえんする俳優はいゆうの代役だいやくとして危険きけんな演技えんぎを行おこなうが、俳優はいゆう自みずからがスタントを行おこなっている作品さくひんもある。

代役だいやくのスタントダブルを使つかうという意味いみで「スタント」という場合ばあいがあり、反対はんたいの意味いみとして俳優はいゆう自みずからが危険きけんな演技えんぎをし、スタントダブルを使つかわないことを「ノースタント」と呼よぶ。

映像えいぞう技術ぎじゅつの発展はってんにより、ワイヤーアクションを撮影さつえいした後のち、デジタル合成ごうせいすることで危険きけんな演技えんぎを実際じっさいに行いったかのように表現ひょうげんすることが可能かのうとなった。

また、俳優はいゆうもスタントマンも使つかわず、CGで作成さくせいされた人物じんぶつに演技えんぎをさせるデジタル・スタント（CGスタント、デジタル・ダブルとも）と呼よばれるVFXも発展はってんしている。1992年ねんのアメリカ映画えいが『バットマン・リターンズ』では屋上おくじょうから飛とび降おりるバットマンをCGで描えがいており、初期しょきのCGスタントと言いえる。この技術ぎじゅつは後年こうねんの『スパイダーマン2』（2004年ねん）などで大おおきく発展はってんしている。ただしCGスタントはこのように顕著けんちょとは限かぎらず、観客かんきゃくの気付きづかない所ところで使用しようされていることも多おおい。