ストィル川がわ

ストィル川がわ
水系すいけい	ドニエプル川がわ
延長えんちょう	494 km
平均へいきん流量りゅうりょう	49,5 m3/s （河口かこう）
流域りゅういき面積めんせき	13100 km2
水源すいげん	ヴォルィーニ高地こうち
水源すいげんの標高ひょうこう	258,8 m
河口かこう・合流ごうりゅう先さき	プリピャチ川がわ
流域りゅういき	ウクライナ：リヴィウ州しゅう、ヴォルィーニ州しゅう、リウネ州しゅう、 / ベラルーシ：ブレスト州しゅう

ストィル川がわ（ストィルがわ、ベラルーシ語ご: Стыр、ウクライナ語ご: Стир）は、ウクライナ北西ほくせい部ぶ、ベラルーシ南部なんぶを流ながれるプリピャチ川がわの支流しりゅうである。全長ぜんちょう494km（うちベラルーシ国内こくないでの長ながさは70km）、流域りゅういき面積めんせき13100km²（うちベラルーシ国内こくない493km²）。河口かこうでの年間ねんかん平均へいきん流量りゅうりょうは49,5㎥/秒びょう。

行政ぎょうせい区くでいえば、ウクライナ・リヴィウ州しゅうブロディシクィー地区ちくポヌィクヴァ村むら近ちかくのヴォルィーニ高地こうちを水源すいげん地ちとし、リヴィウ州しゅう、ヴォルィーニ州しゅう、リウネ州しゅうを通過つうかする。その後ご国境こっきょうを越こえてベラルーシへと入はいり、ブレスト州しゅうでプリピャチ川がわへと合流ごうりゅうする。流域りゅういきに位置いちする市しにはベレステーチコ、ロジーシチェ、ルーツィク、クズネツオーウシクがある。

自然しぜん地理ちり学がく的てきな特徴とくちょうとしては、上うえ流域りゅういきで河川かせんの造成ぞうせいした渓谷けいこくは台形だいけいで幅はばが狭せまい（200 - 300m）が、大地だいちに深ふかく切きれ込こみを入いれている。この地域ちいきの渓谷けいこくはプリピャチ川がわの渓谷けいこくと一いち括くくりに扱あつかわれている。上うえ流域りゅういきの渓谷けいこくの斜面しゃめんは険けわしく、高たかさ30 - 40mに及およぶ。中ちゅう流域りゅういきの河川かせんの両りょう岸きしには氾濫はんらん原ばらが連つらなり、その幅はばは2kmに及およぶ。また三日月みかづき湖こも存在そんざいする。河口かこうでは2つの派は川かわとなって、プリピャチ川がわに流入りゅうにゅうする。春はるの氾濫はんらん期きの水量すいりょうが非常ひじょうに多おおく、年間ねんかん水量すいりょうの50%に達たっする。

ベラルーシ南部なんぶのプリピャチ川がわとストィル川がわのプロストィリ氾濫はんらん原ばらにはスゲとヨシの湿原しつげんがあり、ハシボソヨシキリの繁殖はんしょく地ちである。1997年ねんにラムサール条約じょうやく登録とうろく地ちとなった。

1922年ねんから、18の水みず理学りがく局きょくにおいて、ストィル川がわに関かんする河川かせん学がくが研究けんきゅうされている。また、川かわの水みずは揚水ようすいされ、土地とち改良かいりょうに用もちいられている。

参考さんこう文献ぶんけん

• Энцыклапедыя прыроды Беларусі. У 5-і т. Т.5 / Рэдкал.: І. П. Шамякін (гал. рэд.) і інш. — Мн.: БелСЭ, 1986. — Т. 5. — 583 с.